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昨日のドラゴン騒ぎがどうも気になってしょうがない。だが、調査に出ようにも手掛かりがない。
更に言えば、僕にはビアンカを育てると言う大事な仕事がある。と言う事で、今日も僕は書斎で講義をしている。
昨日は実戦を経験させようと狩りに連れて行ったが、余り上手く行かなかった。座学では優秀な彼女だが、魔物がどうも苦手な様だ。
まあ、冒険者でも初心者はゴブリンを恐れる。いきなりAランクやSランクの魔物狩りに連れて行った僕にも落ち度はあるだろう。
クラ―ネルが一緒なら大丈夫だと思ったんだがな。失敗だった。
で、今日は冒険者について勉強をしている。やはりこう言う事は段階を踏むべきだと反省したのだ。
「公爵様。私は冒険者になるのでしょうか?」
「いや、既に冒険者登録はしたから、立派なGランク冒険者だぞ。」
「そう言う事では無くて、これから冒険者としてランクを上げて行かなければならないのでしょうか?」
「ああ、別にビアンカを冒険者として育てるつもりは無いぞ。冒険者の戦術を勉強して欲しい。」
冒険者は基本パーティーで動く。そして、それぞれに役割を持つ事が多い。つまり最小の軍隊モデルと言う見方が出来る。
最小限だからこそ、一人のミスが全体の全滅に繋がる可能性がある。これを覚えて置くと大規模な軍隊を指揮する時にも役に立つ。
僕は基本ソロなので、あまり集団戦闘を考えずに動く事が多い。これを補佐する為にビアンカを育てているのだ。僕にも理論は解るが、咄嗟の時など、最善の策では無く、自分が動いてしまう事が多い。
何時までも僕が自分で動いていては他の者が育たないし、僕が居ない場所で戦闘になった時、指揮する者が居ないのでは救済の箱舟の様な組織と戦う場合には色々と都合が悪い事が出て来る。
クラ―ネルが居るじゃ無いかと思う人も居るかもしれないが、僕とクラ―ネルが自由に動ける状態を作ってもらう為にも、ある程度の規模の軍隊は必要だと考えている。
その為にも指揮が出来る人間がもう一人欲しい。正直、元公爵の指揮能力は戦闘向きでは無いと思われる。どちらかと言うと隠密行動に向いていると思う。
僕とクラ―ネルの動きを見て、その意図を読み取れる人物としてビアンカを育てている。この3人の連携が上手く行けば、救済の箱舟に後れを取る事は無いだろう。
ビアンカの講義を始めて3時間程経った時、俄かに屋敷が騒がしくなった。
何事だろうと、ドアの外を覗こうと椅子から腰を上げた時、ドアが開きメイドが入って来た。
「大変です旦那様。黒い雨が降って居ます。」
「黒い雨?」
「はい、文字通り黒い雨です。庭の木々も徐々に黒く染まって居ます。」
黒い雨ってアレだよな?だが、この大陸に火山なんてあったか?
まさか他の大陸から来た火山の噴煙が、ここへ来て雨として落ちて来たか?そんなに都合の良い事が起こるか?
昨日のドラゴンと言い、今日の黒い雨と言い、自然現象として片づけて良い物なのか、判断に困るな。どちらかと言う人為的と言われた方が納得が行く。
だが、どうやって?それが問題だ。
「黒い雨って気味が悪いですね。何が原因でしょう?」
ビアンカが不安そうな顔をしている。メイドは既に部屋を出ている。
「ビアンカは火山って知っているか?」
「はい、解ります。この大陸にも昔は火山があったと歴史書に載って居ました。」
「火山が噴火すると、噴煙に火山灰が混ざり、風でかなり遠くまで飛ばされる。これが雨に混じると黒い雨が降る。」
「つまり、どこかで火山が噴火したと言う事ですか?」
「ああ、恐らく、この大陸以外の何処かでな。」
「この大陸の外からって、火山灰ってそんなに遠くまで飛ぶんですか?」
「まあ、気象にも寄るが、大きな噴火だと世界の半分位が暗くなる事もあると言うぞ。」
「火山灰って有毒なんですか?」
「いや、有毒では無いが、余り吸い込み過ぎると肺が痛くなったり咳が出たりはするな。むしろ、噴煙の中のガスの方が有害だな。」
僕の言葉にビアンカが何やら考え始めた。
「仮定ですが、昨日のグリーンドラゴンがその噴煙を吸い込んでいたらどうなるでしょう?」
なるほど、それはあり得る話だ。だとすれば2つの事件が自然現象で片づけられる。
「面白い推理だな。だが、あながち的外れでも無い。可能性は十分あるぞ。」
だが、一体どこで火山が噴火したんだ?それと、この黒い雨は帝国でも降ったのだろうか?
翌日には黒い雨の噂で王都の住民は大騒ぎだった。悪い事が起きる前兆では無いかとか、何かの呪いなんじゃ無いかと言う声も聞かれた。
まあ、この大陸には活火山が無いからな。そう言う知識が無くても仕方ないのだが、僕としても完全な自然現象とは断言できない、妙な引っ掛かりがある。
朝の稽古時にクラ―ネルに帝国でも黒い雨が降ったか調べて欲しいとお願いして置いた。多分、仕事が終わった後にでも調べてくれるだろう。
帝国でも黒い雨が降ったのなら多少安心出来る。だが、これが王国のみに降ったのであれば、話は変わって来る。
結論から言うと帝国では黒い雨は降って居ないそうだ。まあ、王国が雨だから帝国も雨と言う事は無いので、即これは異変だとは言えない。しかし、王国の位置と帝国位置関係から考えるに、帝国にも何らかの噴火の影響があってもおかしくはない。
だが、実際には噴火の影響は何故か王国にだけ現れている。もっと言えば王都にだけ集中している。
やはりこれは何者かの意思が介在しているのだろうか?
僕の疑念が深まるばかりで、出口のない迷路に迷い込んだみたいだ。
恐らく敵の能力が解って居ないと言うのが大きいのだと思う。残りの2人の長老の能力が解って居れば、こんな風に疑念に悩まされる事も無いだろう。
しかし、僕が直接的の能力を探りに出るのはどうだろう?能力が解っても事態が最悪の方向に進んでしまっては意味が無い。それに相手の能力が僕の対応能力を超えて居た場合。無駄な犠牲を出す事にもなり兼ねない。
解らないと言うのは意外に厄介なんだなと改めて思う。
現在僕に出来る事は、敵が動いた時に対応する戦力を準備して置く事だけだ。
こちらから撃って出られないのは非常に歯がゆい。このまま、こちらが動かなければ、向こうも動かないと言う可能性だってある。元公爵の密偵が何かを掴んでくれるのを祈るばかりだ。
そう言えば何処の火山が噴火したのだろう?その火山の近くに亜人の住む町等が無ければ良いのだが。
それから、ビアンカは火山の噴煙を吸い込んでグリーンドラゴンが墜落したと予想したが、そう言った事が本当にありえるのだろうか?検証したいが、既にドラゴンの死体は解体されてしまったからなぁ。
竜王の爺さんに聞いてみれば判るだろうか?
庭の亜空間に行き、竜王の爺さんに話を聞く。ルシルが若干不機嫌そうなのはこの際放って置こう。
「なぁ、爺さん。火山の噴火で毒ガスが出るのは知っているよな?それで墜落する様な間抜けなドラゴンって居るのか?」
「ああ、火山の噴火にドラゴンが巻き込まれる等、滅多にある事では無い。だが、基本ドラゴンは火山には近寄らない。あの硫黄の匂いが苦手なのでな。」
僕はグリーンドラゴン墜落の話を爺さんにする。
「ふむ、若いドラゴンならあり得ない話では無いな。じゃが、わざわざ王都に墜落したと言うのは少しばかり出来すぎな気がするな。」
やっぱり爺さんもそこに引っ掛かった様だ。
「爺さんの感ではこれは作為的な物だと?」
「まあ、儂なら、その線で動くだろうな。」
ふむ、長い年月を生きた伝説の古龍がそう言っているのだ、僕もその方向で動くのが良いかもしれない。
というか、偶然だと思って居て違った場合より、必然だと思って居て違った場合の方がダメージが少ない。
それに、僕も久しぶりに暴れてみたいしね。
更に言えば、僕にはビアンカを育てると言う大事な仕事がある。と言う事で、今日も僕は書斎で講義をしている。
昨日は実戦を経験させようと狩りに連れて行ったが、余り上手く行かなかった。座学では優秀な彼女だが、魔物がどうも苦手な様だ。
まあ、冒険者でも初心者はゴブリンを恐れる。いきなりAランクやSランクの魔物狩りに連れて行った僕にも落ち度はあるだろう。
クラ―ネルが一緒なら大丈夫だと思ったんだがな。失敗だった。
で、今日は冒険者について勉強をしている。やはりこう言う事は段階を踏むべきだと反省したのだ。
「公爵様。私は冒険者になるのでしょうか?」
「いや、既に冒険者登録はしたから、立派なGランク冒険者だぞ。」
「そう言う事では無くて、これから冒険者としてランクを上げて行かなければならないのでしょうか?」
「ああ、別にビアンカを冒険者として育てるつもりは無いぞ。冒険者の戦術を勉強して欲しい。」
冒険者は基本パーティーで動く。そして、それぞれに役割を持つ事が多い。つまり最小の軍隊モデルと言う見方が出来る。
最小限だからこそ、一人のミスが全体の全滅に繋がる可能性がある。これを覚えて置くと大規模な軍隊を指揮する時にも役に立つ。
僕は基本ソロなので、あまり集団戦闘を考えずに動く事が多い。これを補佐する為にビアンカを育てているのだ。僕にも理論は解るが、咄嗟の時など、最善の策では無く、自分が動いてしまう事が多い。
何時までも僕が自分で動いていては他の者が育たないし、僕が居ない場所で戦闘になった時、指揮する者が居ないのでは救済の箱舟の様な組織と戦う場合には色々と都合が悪い事が出て来る。
クラ―ネルが居るじゃ無いかと思う人も居るかもしれないが、僕とクラ―ネルが自由に動ける状態を作ってもらう為にも、ある程度の規模の軍隊は必要だと考えている。
その為にも指揮が出来る人間がもう一人欲しい。正直、元公爵の指揮能力は戦闘向きでは無いと思われる。どちらかと言うと隠密行動に向いていると思う。
僕とクラ―ネルの動きを見て、その意図を読み取れる人物としてビアンカを育てている。この3人の連携が上手く行けば、救済の箱舟に後れを取る事は無いだろう。
ビアンカの講義を始めて3時間程経った時、俄かに屋敷が騒がしくなった。
何事だろうと、ドアの外を覗こうと椅子から腰を上げた時、ドアが開きメイドが入って来た。
「大変です旦那様。黒い雨が降って居ます。」
「黒い雨?」
「はい、文字通り黒い雨です。庭の木々も徐々に黒く染まって居ます。」
黒い雨ってアレだよな?だが、この大陸に火山なんてあったか?
まさか他の大陸から来た火山の噴煙が、ここへ来て雨として落ちて来たか?そんなに都合の良い事が起こるか?
昨日のドラゴンと言い、今日の黒い雨と言い、自然現象として片づけて良い物なのか、判断に困るな。どちらかと言う人為的と言われた方が納得が行く。
だが、どうやって?それが問題だ。
「黒い雨って気味が悪いですね。何が原因でしょう?」
ビアンカが不安そうな顔をしている。メイドは既に部屋を出ている。
「ビアンカは火山って知っているか?」
「はい、解ります。この大陸にも昔は火山があったと歴史書に載って居ました。」
「火山が噴火すると、噴煙に火山灰が混ざり、風でかなり遠くまで飛ばされる。これが雨に混じると黒い雨が降る。」
「つまり、どこかで火山が噴火したと言う事ですか?」
「ああ、恐らく、この大陸以外の何処かでな。」
「この大陸の外からって、火山灰ってそんなに遠くまで飛ぶんですか?」
「まあ、気象にも寄るが、大きな噴火だと世界の半分位が暗くなる事もあると言うぞ。」
「火山灰って有毒なんですか?」
「いや、有毒では無いが、余り吸い込み過ぎると肺が痛くなったり咳が出たりはするな。むしろ、噴煙の中のガスの方が有害だな。」
僕の言葉にビアンカが何やら考え始めた。
「仮定ですが、昨日のグリーンドラゴンがその噴煙を吸い込んでいたらどうなるでしょう?」
なるほど、それはあり得る話だ。だとすれば2つの事件が自然現象で片づけられる。
「面白い推理だな。だが、あながち的外れでも無い。可能性は十分あるぞ。」
だが、一体どこで火山が噴火したんだ?それと、この黒い雨は帝国でも降ったのだろうか?
翌日には黒い雨の噂で王都の住民は大騒ぎだった。悪い事が起きる前兆では無いかとか、何かの呪いなんじゃ無いかと言う声も聞かれた。
まあ、この大陸には活火山が無いからな。そう言う知識が無くても仕方ないのだが、僕としても完全な自然現象とは断言できない、妙な引っ掛かりがある。
朝の稽古時にクラ―ネルに帝国でも黒い雨が降ったか調べて欲しいとお願いして置いた。多分、仕事が終わった後にでも調べてくれるだろう。
帝国でも黒い雨が降ったのなら多少安心出来る。だが、これが王国のみに降ったのであれば、話は変わって来る。
結論から言うと帝国では黒い雨は降って居ないそうだ。まあ、王国が雨だから帝国も雨と言う事は無いので、即これは異変だとは言えない。しかし、王国の位置と帝国位置関係から考えるに、帝国にも何らかの噴火の影響があってもおかしくはない。
だが、実際には噴火の影響は何故か王国にだけ現れている。もっと言えば王都にだけ集中している。
やはりこれは何者かの意思が介在しているのだろうか?
僕の疑念が深まるばかりで、出口のない迷路に迷い込んだみたいだ。
恐らく敵の能力が解って居ないと言うのが大きいのだと思う。残りの2人の長老の能力が解って居れば、こんな風に疑念に悩まされる事も無いだろう。
しかし、僕が直接的の能力を探りに出るのはどうだろう?能力が解っても事態が最悪の方向に進んでしまっては意味が無い。それに相手の能力が僕の対応能力を超えて居た場合。無駄な犠牲を出す事にもなり兼ねない。
解らないと言うのは意外に厄介なんだなと改めて思う。
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こちらから撃って出られないのは非常に歯がゆい。このまま、こちらが動かなければ、向こうも動かないと言う可能性だってある。元公爵の密偵が何かを掴んでくれるのを祈るばかりだ。
そう言えば何処の火山が噴火したのだろう?その火山の近くに亜人の住む町等が無ければ良いのだが。
それから、ビアンカは火山の噴煙を吸い込んでグリーンドラゴンが墜落したと予想したが、そう言った事が本当にありえるのだろうか?検証したいが、既にドラゴンの死体は解体されてしまったからなぁ。
竜王の爺さんに聞いてみれば判るだろうか?
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「なぁ、爺さん。火山の噴火で毒ガスが出るのは知っているよな?それで墜落する様な間抜けなドラゴンって居るのか?」
「ああ、火山の噴火にドラゴンが巻き込まれる等、滅多にある事では無い。だが、基本ドラゴンは火山には近寄らない。あの硫黄の匂いが苦手なのでな。」
僕はグリーンドラゴン墜落の話を爺さんにする。
「ふむ、若いドラゴンならあり得ない話では無いな。じゃが、わざわざ王都に墜落したと言うのは少しばかり出来すぎな気がするな。」
やっぱり爺さんもそこに引っ掛かった様だ。
「爺さんの感ではこれは作為的な物だと?」
「まあ、儂なら、その線で動くだろうな。」
ふむ、長い年月を生きた伝説の古龍がそう言っているのだ、僕もその方向で動くのが良いかもしれない。
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