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「クラ―ネル、さっきの話どう思う?」
「元公爵ですか?確かに求心力はありそうです。ただ、魔道具屋のお婆さんの話と矛盾が出てきますね。」
「ああ、確かお婆さんは定期的に若返りの秘薬を購入するのは上級貴族だとは限らないって言ってたな。」
「そうです。それに一人では無く複数人居るとも言っていました。」
幹部が複数人居ると言うのは多分間違いないだろう。だが、首領が複数居るとは考えにくいし、首領自らが若返りの秘薬を買いに行くと言うのも考えにくい。だとすれば、矛盾は無いとも考えられる。
「今は少しでも情報が欲しい。僕は元公爵を調べてみる。クラ―ネルは若返りの秘薬の線から当たってくれ。」
「解りました。」
しかし、思ったようには情報が集まらなかった。元公爵については現公爵、セリーの父親にも話を聞いたのだが、あまり接点が無かったらしく、宰相の話以上の事は聞けなかった。
また、若返りの秘薬に関しては、そもそも表に出る話では無いので、情報が出て来ない。
「困ったな。これは視点を変えないと駄目かな?」
「視点ですか?」
「ああ、通常こう言う時は金の流れを追うのがセオリーなんだが、今回の場合、金の流れが不透明過ぎる。そこで、金の流れは考えずに、事件が起きたら誰が得をするのか。そこに焦点を当てて調べてみようと思う。」
「王都が転覆して儲かる人物が居るんですか?」
「もし、王都だけが転覆したのであれば、儲かる人物は沢山居るぞ。例えば、王都周辺の商人とかな。」
「なるほど、では王国全土が転覆したらどうなります?」
「おそらくだが、王国全土をいっぺんに転覆させると言う事はしないだろう。『救済の箱舟』のメンバーが逃げる時間を稼ごうとするはずだ。」
「となると、まずは王都の転覆ですか?その時に備えているとすれば、王都では無く王都近郊に拠点があると言う事になりますね。」
「ふむ、その線で金の流れを追ったら何かが見えて来るかもしれないぞ。」
クラ―ネルが頷いている。僕はもう少し元公爵について調べるつもりだ。こちらも視点を変えて、当時から生きている人間を探して話を聞いてみようと思う。
王家の関係者で最も高齢なのは王家の執事長らしい、僕は国王陛下に許可を貰い、執事長との面会時間を作って貰った。
執事長の言葉を信じるならば、元公爵は公爵時代から、得体のしれない組織と戦っていたらしい。
得体のしれない組織が『救済の箱舟』だとすると、元公爵は敵ではなく味方と言う事になる。それが本当なら是非仲間に引き入れたい。僕らが知らない情報を沢山持っている事になる。
執事長に元公爵と連絡が取れないかと尋ねたら、時間は掛かるかもしれないが、伝言はお伝え出来ますと答えた。
僕は、『救済の箱舟』と戦っている旨を伝言した。この伝言に応えてくれれば助かるのだが。
一方クラ―ネルが王都からの純粋な多額の金の流れを追って居て辿り着いたのはなんとプレイ―スだった。僕の膝元で王都転覆を狙うとは舐めた真似をしてくれる。
ライプラル商会と言うその商会は、王都から毎日の様に多額の金をプレイースに送っている、だが、何かを購入している節が無い。明かにおかしい。だが、それだけで、『救済の箱舟』の資金源と決めつける訳には行かない。
証拠だ。証拠が欲しい。証拠も無いのに商会に強襲を掛けたらただの強盗だ。
ん?待てよ、強盗か、それも面白いかもしれないな。
僕とクラ―ネルは夜を待って、仮面を被りマントを羽織る。服装は黒で統一した。
「本当にやるんですか?」
「まあ、間違って居たら後で損失補填するよ。」
「そう言う問題じゃない気がしますが。」
「クラ―ネルの調査では黒なんだろう?」
「まあ、そうですが。」
「なら思いっきり暴れようぜ。」
「エイジさん、最近キャラが変わってませんか?」
「このプレイ―スは僕が治めている領地なんだよ。この場所で悪だくみをする奴は許せない。」
と言う事で、ライプラル商会に夜襲を掛ける。
正面からドアを突破し中へ入る。中には2人の人間が居たが。とりあえずパラライズで麻痺させる。
一応商会の体を成しているが、肝心の商品が無い。商品が無いのに毎日大金が動いている。これは明らかにおかしい。だが、帳簿類や書類関係も何もない。
これでは、証拠になる物が一切ない事になる。
麻痺している2人の記憶を探るが、この2人はただの雇われ用心棒の様だ。
どうする?朝までここで待つか?折角見つけた手掛かりだし、逃がすのは勿体ない。
結局クラ―ネルと交代で寝て朝を待った。9時を回った頃、ようやく人がやって来た。
鍵を開けて入って来た初老の男は護衛の姿が見えないのも気にせずに、本棚を軽く押した。すると本棚が右にスライドする。隠し通路か?
ちなみに護衛の男2人は気絶させて、納戸に押し込んである。もしかしたら、この時間には寝ているのかもしれない。
そう言えば、サーチを掛けてはいたが、隠し部屋がある事には気が付かなかったな。中に人が居れば一発で解ったのだが。
本棚がズレた場所には下に降りる階段が見える。他に人が来る気配は無いし、僕らも降りてみるか。
降りて行くと当然音がする訳で、誰だ!と言う声が聞こえた。まあ、正直に答える必要は無いので無視して進む。
やがて、例の男の姿が見えて来た。向こうは警戒しているが、僕らの顔を見て驚いていた。僕らを知ってるって事だよね?
とりあえずパラライズで麻痺させる。そして、大きな金庫らしき物を物色する。よくもまあ、これだけ集めたもんだと感心する量の白金貨が入っていた。1000枚で1BOX、それが500個はある。白金貨50万枚だ、何に使う気なんだ?
とりあえず、金庫の中身は全部ストレージにぶち込んだ。
それから男の記憶を探らせて貰う。どうやら男は『救済の箱舟』の資金担当らしい。王都中のメンバーから資金を調達して、ここに集めている様だ。だが、使用用途は知らされて居ないらしい。
何と言うか、何処までも用意周到なグループだな。手掛かりを見つけても、そこでブツリと切れてしまう。組織なのに横のつながりが無いと言うのは不気味だ。
とりあえず、男を捕縛し王城へ転移する。宰相に引き渡す様に門番の兵士に頼んだ。
さて、これでまた手掛かりが消えた。次はどうしよう?
一旦クラ―ネルと別れて家に帰る。一晩家を空けたので心配しているだろうと考えたからだ。
家に着くと、執事のルーメンから手紙を渡された。
「これは?」
「良く解りませんが、執事協会の知り合いから旦那様へと言われて渡されました。」
自室に篭り手紙の封を切った。
そこにはグルニージア公爵の名前があった。元公爵だ。
手紙を要約するとこうだ。「私、グルニージア公爵は30年に渡り『救済の箱舟』と戦いを続けている。だが、仲間も減り、資金も尽き、最近では体調にも不安がある。ついては私の後継者になってくれる人物に全てを託したい。」と、こんな所だ、恐らく、元公爵は僕の事を色々と調べたのだろう。
僕が後継者足り得るか確かめたいと言うのが本音だろう。
望む所だ。
日時は明日の朝10時になって居る。しかし場所が書いていない。忘れたのか、後で知らせが来るのか判らないが、こちらから連絡が取れないので待つしかない。
そして、翌日稽古の後、何時でも出かけられる準備をして、応接室でお茶を飲んでいた。
もうすぐ10時だと言うのに何の連絡も入らない。これは10時に誰か使者が来ると考えるのが妥当かな?
そして、10時きっかりに玄関のベルが鳴った。
僕は執事のルーメンを止めて自分で玄関の扉を開けた。そこには40歳前後とみられる品の良い紳士が立っていた。
40歳前後に見えるが、恐らく実年齢では無いだろう。まさかグルニージア公爵本人が堂々と来るとは思わなかった。
僕は、ゼルマキア侯爵ですと名乗り、応接室に元公爵を招いた。
「元公爵ですか?確かに求心力はありそうです。ただ、魔道具屋のお婆さんの話と矛盾が出てきますね。」
「ああ、確かお婆さんは定期的に若返りの秘薬を購入するのは上級貴族だとは限らないって言ってたな。」
「そうです。それに一人では無く複数人居るとも言っていました。」
幹部が複数人居ると言うのは多分間違いないだろう。だが、首領が複数居るとは考えにくいし、首領自らが若返りの秘薬を買いに行くと言うのも考えにくい。だとすれば、矛盾は無いとも考えられる。
「今は少しでも情報が欲しい。僕は元公爵を調べてみる。クラ―ネルは若返りの秘薬の線から当たってくれ。」
「解りました。」
しかし、思ったようには情報が集まらなかった。元公爵については現公爵、セリーの父親にも話を聞いたのだが、あまり接点が無かったらしく、宰相の話以上の事は聞けなかった。
また、若返りの秘薬に関しては、そもそも表に出る話では無いので、情報が出て来ない。
「困ったな。これは視点を変えないと駄目かな?」
「視点ですか?」
「ああ、通常こう言う時は金の流れを追うのがセオリーなんだが、今回の場合、金の流れが不透明過ぎる。そこで、金の流れは考えずに、事件が起きたら誰が得をするのか。そこに焦点を当てて調べてみようと思う。」
「王都が転覆して儲かる人物が居るんですか?」
「もし、王都だけが転覆したのであれば、儲かる人物は沢山居るぞ。例えば、王都周辺の商人とかな。」
「なるほど、では王国全土が転覆したらどうなります?」
「おそらくだが、王国全土をいっぺんに転覆させると言う事はしないだろう。『救済の箱舟』のメンバーが逃げる時間を稼ごうとするはずだ。」
「となると、まずは王都の転覆ですか?その時に備えているとすれば、王都では無く王都近郊に拠点があると言う事になりますね。」
「ふむ、その線で金の流れを追ったら何かが見えて来るかもしれないぞ。」
クラ―ネルが頷いている。僕はもう少し元公爵について調べるつもりだ。こちらも視点を変えて、当時から生きている人間を探して話を聞いてみようと思う。
王家の関係者で最も高齢なのは王家の執事長らしい、僕は国王陛下に許可を貰い、執事長との面会時間を作って貰った。
執事長の言葉を信じるならば、元公爵は公爵時代から、得体のしれない組織と戦っていたらしい。
得体のしれない組織が『救済の箱舟』だとすると、元公爵は敵ではなく味方と言う事になる。それが本当なら是非仲間に引き入れたい。僕らが知らない情報を沢山持っている事になる。
執事長に元公爵と連絡が取れないかと尋ねたら、時間は掛かるかもしれないが、伝言はお伝え出来ますと答えた。
僕は、『救済の箱舟』と戦っている旨を伝言した。この伝言に応えてくれれば助かるのだが。
一方クラ―ネルが王都からの純粋な多額の金の流れを追って居て辿り着いたのはなんとプレイ―スだった。僕の膝元で王都転覆を狙うとは舐めた真似をしてくれる。
ライプラル商会と言うその商会は、王都から毎日の様に多額の金をプレイースに送っている、だが、何かを購入している節が無い。明かにおかしい。だが、それだけで、『救済の箱舟』の資金源と決めつける訳には行かない。
証拠だ。証拠が欲しい。証拠も無いのに商会に強襲を掛けたらただの強盗だ。
ん?待てよ、強盗か、それも面白いかもしれないな。
僕とクラ―ネルは夜を待って、仮面を被りマントを羽織る。服装は黒で統一した。
「本当にやるんですか?」
「まあ、間違って居たら後で損失補填するよ。」
「そう言う問題じゃない気がしますが。」
「クラ―ネルの調査では黒なんだろう?」
「まあ、そうですが。」
「なら思いっきり暴れようぜ。」
「エイジさん、最近キャラが変わってませんか?」
「このプレイ―スは僕が治めている領地なんだよ。この場所で悪だくみをする奴は許せない。」
と言う事で、ライプラル商会に夜襲を掛ける。
正面からドアを突破し中へ入る。中には2人の人間が居たが。とりあえずパラライズで麻痺させる。
一応商会の体を成しているが、肝心の商品が無い。商品が無いのに毎日大金が動いている。これは明らかにおかしい。だが、帳簿類や書類関係も何もない。
これでは、証拠になる物が一切ない事になる。
麻痺している2人の記憶を探るが、この2人はただの雇われ用心棒の様だ。
どうする?朝までここで待つか?折角見つけた手掛かりだし、逃がすのは勿体ない。
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鍵を開けて入って来た初老の男は護衛の姿が見えないのも気にせずに、本棚を軽く押した。すると本棚が右にスライドする。隠し通路か?
ちなみに護衛の男2人は気絶させて、納戸に押し込んである。もしかしたら、この時間には寝ているのかもしれない。
そう言えば、サーチを掛けてはいたが、隠し部屋がある事には気が付かなかったな。中に人が居れば一発で解ったのだが。
本棚がズレた場所には下に降りる階段が見える。他に人が来る気配は無いし、僕らも降りてみるか。
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とりあえず、金庫の中身は全部ストレージにぶち込んだ。
それから男の記憶を探らせて貰う。どうやら男は『救済の箱舟』の資金担当らしい。王都中のメンバーから資金を調達して、ここに集めている様だ。だが、使用用途は知らされて居ないらしい。
何と言うか、何処までも用意周到なグループだな。手掛かりを見つけても、そこでブツリと切れてしまう。組織なのに横のつながりが無いと言うのは不気味だ。
とりあえず、男を捕縛し王城へ転移する。宰相に引き渡す様に門番の兵士に頼んだ。
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家に着くと、執事のルーメンから手紙を渡された。
「これは?」
「良く解りませんが、執事協会の知り合いから旦那様へと言われて渡されました。」
自室に篭り手紙の封を切った。
そこにはグルニージア公爵の名前があった。元公爵だ。
手紙を要約するとこうだ。「私、グルニージア公爵は30年に渡り『救済の箱舟』と戦いを続けている。だが、仲間も減り、資金も尽き、最近では体調にも不安がある。ついては私の後継者になってくれる人物に全てを託したい。」と、こんな所だ、恐らく、元公爵は僕の事を色々と調べたのだろう。
僕が後継者足り得るか確かめたいと言うのが本音だろう。
望む所だ。
日時は明日の朝10時になって居る。しかし場所が書いていない。忘れたのか、後で知らせが来るのか判らないが、こちらから連絡が取れないので待つしかない。
そして、翌日稽古の後、何時でも出かけられる準備をして、応接室でお茶を飲んでいた。
もうすぐ10時だと言うのに何の連絡も入らない。これは10時に誰か使者が来ると考えるのが妥当かな?
そして、10時きっかりに玄関のベルが鳴った。
僕は執事のルーメンを止めて自分で玄関の扉を開けた。そこには40歳前後とみられる品の良い紳士が立っていた。
40歳前後に見えるが、恐らく実年齢では無いだろう。まさかグルニージア公爵本人が堂々と来るとは思わなかった。
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