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夕食後、フローネル嬢にちょっと良いですか?と声を掛けられた。あれ?今日はリアンの日じゃ無かったかな?
応接室に連れて行かれた。
「何かあったのか?」
「旦那様は悪霊と言うのをご存じですか?」
フローネル嬢は僕の事を旦那様と呼ぶ。これはリアンが僕の事をご主人様と呼ぶので、結婚するのにその呼び名はおかしいと言った事から始まった事だ。
リアンが旦那様と呼ぶのでフローネル嬢も旦那様と呼ぶ様になってしまった。
「アンデットの一種か?」
「アンデットとは違います。レイスを死霊と呼ぶので勘違いしがちですが、悪霊と言うのは自然発生する純粋な悪です。まあこれは博士の受け売りなのですが。」
「その、悪霊が今回の件と何か関係があるのかな?」
「はい、通常人間や知能の高い魔物が強い怨念を持ったまま死ぬとレイスになると言われて居ます。また、人間と言うのは大なり小なり嫉妬や恨みの念は必ず持っています。こう言った感情が死後も空中に浮かんでいるそうです。そう言った念が偶然集まって具現化した物を悪霊と呼ぶそうです。」
「偶然と言う事はかなり珍しい現象なのか?」
「そうですね、数十年に一度位の割合で現れる程度だそうです。問題は、この悪霊自体はそれ程強い物ではありませんが、悪霊が魔物に取り憑くと通常の何倍もの力を得ると言った事でしょう。」
「具体的にはどの位強くなるんだ?」
「これも博士の受け売りになりますが、Aランクの魔物に取り憑けば災害級の魔物になるそうです。」
なるほど、2段階以上の強化って事か、厄介だな。ドラゴンとかが悪霊に取り憑かれたらこの大陸位滅びそうだ。
「で、その悪霊が現れたのか?」
「察しが良いですね。今回の北の王国の反乱軍。そのリーダーが悪霊に取り憑かれているのではないかと推測されます。」
「ほう?もちろん根拠があるんだよね?」
「まず、反乱軍のリーダーですが、その人望と統率力に寄って、リーダーとなりました。しかし、2か月ほど前から人が変わったように、小規模戦闘を所かまわず仕掛ける様になったそうです。更には一般市民の犠牲者が急激に増えたとの報告もあります。また、以前は人望で導いていた組織を恐怖で統治している節が見受けられます。」
「ふむ、文字通り人が変わったか。しかし、それだけで悪霊の仕業と言うのもどうなんだ?」
「もう一つ。その人物は使えないはずの魔法を使う様になったそうです。」
ん?悪霊って魔法を使うの?
「悪霊と魔法って何か因果関係があるのか?」
「実は、その辺は解って居ないんですよね。」
あれ?雲行きが怪しくなって来たぞ。
「状況証拠だけでは、悪霊の仕業とは言い切れんな。そもそも何で悪霊なんて言葉が出て来たんだ?」
「王国の兵の間で黒い靄の様な物を見たと言う声が多く上がっているんです。それを聞いた博士が、悪霊の特徴に当て嵌まると言い出しまして。」
また、博士か。でもあの博士、なんだかんだ言って何時も正鵠を射ているんだよな。
って事は今度は悪霊退治ですか?って言うか僕が出る必要があるんだろうか?
「で、帝国としてはどう言う手を取るんだ?」
「現状では王国に手を貸す事はありません。ただ、あまりにも王国が疲弊してしまうと共和国が動きます。そうなる前に何とかなってくれると良いのですが。」
「なるほど、悪霊は気になる所だが、帝国としては打つ手が無いと言う事か。フローネル個人としてはどうするんだ?」
「私の顔は知られて居ます。王国で派手に暴れる訳には行きませんね。やはりここは静観でしょうか。」
それって、顔が知られて無ければ暴れるって言って無いか?
「仮面を付けて戦うと言うのはどうだ?」
しまった、フローネル嬢の顔が、その手があったと言う顔になって居る。
「おいおい、無茶はするなよ。」
「心配しなくても、余程の事が無い限りは動きませんよ。」
本当だろうな?
ちなみに北の王国の正式名称は『ヘリオロス王国』と言う。国王は何代目かは知らないが、かなり長く続いているらしい。現在の国王は50歳を超えているのでそろそろ交代の時期では無いかと噂されている。
王子は30歳を超えて居るが、あまり優秀ではないと言う話だ。フローネル嬢を第3夫人にしようとしたあの王子だ。
通常隣国の皇女を夫人にする場合、第1夫人に持って来る。それをしようとしなかった時点で、頭が悪いと判断出来る。そんな王子が国を継いで、王国は大丈夫なのだろうか?
「まあ、僕の方も悪霊の件は心に留めて置くよ。何かあったら知らせてくれ。」
「解りました。」
その日はそれで話は終わった。
だが、後日、僕はこの事件に何故か巻き込まれる事になる。
あれは、レモーネ達と狩りに出て居た時の事だ、その日はアデルの調査で北の森の魔物が活性化していると言う事で、北の森に向かった。
向かったは良いが、何か魔物の様子がおかしかった。なんと表現すれば適切なのだろう?何となく魔物が焦っている様に感じた。
「なんか魔物の様子がおかしくないか?」
どうやら、そう感じたのは僕だけでは無い様だ。レモーネも何かを感じた様だ。
「原因は解らないが、今日の魔物は何時もとは違う様だ、ここは一旦引くぞ。」
「引いてどうする?」
「ギルドに知らせないと怪我人が出るかもしれない。急いだ方が良い。」
僕はそう提案したが、リーダーはレモーネだ。レモーネの判断を待たねばならない。
「解った。ここは一旦引こう。エイジがこの中では一番経験が豊富だ。そのエイジが言うからには何かあるのだろう。」
流石はレモーネだ。その判断力が、一流とそうでない者を分けると言う事を知っている。
僕らは素早く撤退しハンターギルドに戻ってギルマスに報告をする。
「ふむ、何かがおかしいと言う理由だけでは何も手を打てん。だが、Sランク3人の意見を無視する事は出来んな。調査隊を派遣しよう。済まんがエイジ、お前さんは加わってくれ。」
「僕だけですか?」
「ああ、他のメンバーはまだSランクとしての実績が少ない。それにハンターとしても若すぎる。」
確かにギルマスの判断は正しいと思う。レモーネとバレッタには調査依頼は難しいだろう。
「解りました。で、調査隊は何時?」
「明日の朝までにメンバーを揃える。それまでは北の森は出入り禁止にしよう。」
僕たちは一旦拠点に戻る。レモーネ達から不満の声は出なかった。
「明日の朝、僕は調査隊に参加する。レモーネ達はギルドから要請が入るかもしれないのでここで待機していてくれ。」
「要請?」
「ああ、緊急討伐の要請が入る可能性がある。特にSランクの2人には強制依頼になる可能性が高い。」
「強制依頼か、判った。待機して置こう。」
「エイジさん気を付けて下さいね。」
アデルが、そう言ったが、もしかしたらAランクのアデルにも要請が掛かる可能性がある。
「アデルこそ気を付けろよ。Aランクにも要請がかかる可能性はあるんだ。」
「そこまで、重大な事件なんでしょうか?」
「解らんが、こう言う時は最悪を想定するのがセオリーだ。」
僕たちはそれで解散した。
翌朝、ギルドに着くと、既に調査隊のメンバーが揃っていた。どうやらSランカーばかりでは無い様だ。調査と言う任務上、斥候職が多い。僕らは斥候職のガード役と言った所かな。
「メンバーが揃った様だな。聞いているとは思うが、これから北の森へ調査に行って貰う。調査の内容は魔物の異変だ。北の森で何かが起こっている、その内容を詳しく調べて欲しい。」
ギルマスの言葉に皆が頷く。
「メンバーはSランクが4人とAランクが6人の10人だ。SランカーはAランカーの面倒を見てやってくれ。」
面倒を見ろと言うのは守れって事だよね?
「外に馬車を用意した、途中までは使ってくれ。森に入る時は乗り捨てて構わない。後で回収させる。」
外に出ると6人乗りの馬車が2台置いてあった。皆、慣れた様子で乗り込んで行く。調査依頼って結構頻繁にあるのだろうか?
2台の馬車は北へ向けて出発した。
応接室に連れて行かれた。
「何かあったのか?」
「旦那様は悪霊と言うのをご存じですか?」
フローネル嬢は僕の事を旦那様と呼ぶ。これはリアンが僕の事をご主人様と呼ぶので、結婚するのにその呼び名はおかしいと言った事から始まった事だ。
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「その、悪霊が今回の件と何か関係があるのかな?」
「はい、通常人間や知能の高い魔物が強い怨念を持ったまま死ぬとレイスになると言われて居ます。また、人間と言うのは大なり小なり嫉妬や恨みの念は必ず持っています。こう言った感情が死後も空中に浮かんでいるそうです。そう言った念が偶然集まって具現化した物を悪霊と呼ぶそうです。」
「偶然と言う事はかなり珍しい現象なのか?」
「そうですね、数十年に一度位の割合で現れる程度だそうです。問題は、この悪霊自体はそれ程強い物ではありませんが、悪霊が魔物に取り憑くと通常の何倍もの力を得ると言った事でしょう。」
「具体的にはどの位強くなるんだ?」
「これも博士の受け売りになりますが、Aランクの魔物に取り憑けば災害級の魔物になるそうです。」
なるほど、2段階以上の強化って事か、厄介だな。ドラゴンとかが悪霊に取り憑かれたらこの大陸位滅びそうだ。
「で、その悪霊が現れたのか?」
「察しが良いですね。今回の北の王国の反乱軍。そのリーダーが悪霊に取り憑かれているのではないかと推測されます。」
「ほう?もちろん根拠があるんだよね?」
「まず、反乱軍のリーダーですが、その人望と統率力に寄って、リーダーとなりました。しかし、2か月ほど前から人が変わったように、小規模戦闘を所かまわず仕掛ける様になったそうです。更には一般市民の犠牲者が急激に増えたとの報告もあります。また、以前は人望で導いていた組織を恐怖で統治している節が見受けられます。」
「ふむ、文字通り人が変わったか。しかし、それだけで悪霊の仕業と言うのもどうなんだ?」
「もう一つ。その人物は使えないはずの魔法を使う様になったそうです。」
ん?悪霊って魔法を使うの?
「悪霊と魔法って何か因果関係があるのか?」
「実は、その辺は解って居ないんですよね。」
あれ?雲行きが怪しくなって来たぞ。
「状況証拠だけでは、悪霊の仕業とは言い切れんな。そもそも何で悪霊なんて言葉が出て来たんだ?」
「王国の兵の間で黒い靄の様な物を見たと言う声が多く上がっているんです。それを聞いた博士が、悪霊の特徴に当て嵌まると言い出しまして。」
また、博士か。でもあの博士、なんだかんだ言って何時も正鵠を射ているんだよな。
って事は今度は悪霊退治ですか?って言うか僕が出る必要があるんだろうか?
「で、帝国としてはどう言う手を取るんだ?」
「現状では王国に手を貸す事はありません。ただ、あまりにも王国が疲弊してしまうと共和国が動きます。そうなる前に何とかなってくれると良いのですが。」
「なるほど、悪霊は気になる所だが、帝国としては打つ手が無いと言う事か。フローネル個人としてはどうするんだ?」
「私の顔は知られて居ます。王国で派手に暴れる訳には行きませんね。やはりここは静観でしょうか。」
それって、顔が知られて無ければ暴れるって言って無いか?
「仮面を付けて戦うと言うのはどうだ?」
しまった、フローネル嬢の顔が、その手があったと言う顔になって居る。
「おいおい、無茶はするなよ。」
「心配しなくても、余程の事が無い限りは動きませんよ。」
本当だろうな?
ちなみに北の王国の正式名称は『ヘリオロス王国』と言う。国王は何代目かは知らないが、かなり長く続いているらしい。現在の国王は50歳を超えているのでそろそろ交代の時期では無いかと噂されている。
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通常隣国の皇女を夫人にする場合、第1夫人に持って来る。それをしようとしなかった時点で、頭が悪いと判断出来る。そんな王子が国を継いで、王国は大丈夫なのだろうか?
「まあ、僕の方も悪霊の件は心に留めて置くよ。何かあったら知らせてくれ。」
「解りました。」
その日はそれで話は終わった。
だが、後日、僕はこの事件に何故か巻き込まれる事になる。
あれは、レモーネ達と狩りに出て居た時の事だ、その日はアデルの調査で北の森の魔物が活性化していると言う事で、北の森に向かった。
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流石はレモーネだ。その判断力が、一流とそうでない者を分けると言う事を知っている。
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ギルマスの言葉に皆が頷く。
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