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それから2日は何も起こらなかった。僕は仕事の合間に調査をしているが、これと言った進展は無い。
そして、3日目にそれは起きた。その日は風が強かった。王都の西から風は吹いている。季節的にこの時期に暴風が吹くのは珍しい。魔法かとも疑ったが、ここまでの暴風を魔法で起こす程の魔法使いを僕は知らない。
そして、この暴風にゾンビパウダーを混ぜた奴が居る。かなり大量のパウダーがばら撒かれ、王都の人々が次々とゾンビと化して行く。
こういう手で来るとは思って居なかった。ばら撒くとしたら上空だと思い込んでいた。
やはり後手に回っているな。侯爵家の屋敷中の窓を閉めさせてから、外に出るなと釘を刺し、僕は上空へ転移する。200メートルも上空に上がればゾンビパウダーの影響から逃れられる。
サーチを掛けながら西へ飛び、ゾンビパウダーのばら撒かれている大元を探す。
どうやら西門を出てすぐの森の中が騒ぎの元凶の様だ。
上空から確認した限りでは敵の人数は3人。恐らく魔法使いだろう。しかし、敵が人間と言うのは意外だ。てっきり人外の敵が出て来るものだと思っていた。ここでも僕は空回りしていた事になる。
事態を確認したら、時間逆行の魔法を掛ける。ゾンビパウダーが撒かれる1時間前位が丁度良いだろう。
黄砂の様に煙っていたゾンビパウダーが消える。実際には消えたのではなく撒かれる前に飛んだのだが。
地上に降りてみると、かなり大きな樽が50個程設置されていた。なるほど、これだけの量があれば最低でも王都全土、最悪王国の半分はゾンビが誕生するな。
僕は全ての樽をストレージに仕舞った。これで事実上ゾンビパウダー事件は起こらない事になる。
再び上空に飛び、魔法使いたちが現れるのを待つ。およそ20分程で3人の魔法使いが姿を現した。
「ん?本当にこの場所で合って居るのか?」
「そのはずだが、設置した樽が無いぞ。」
「どう言う事だ?あの樽は1つで数トンの重さがある。余程大きなマジックバッグでも無いと運べないはずだ。」
「そんな事よりも、誰かがここを見つけたと言う事は我々のやろうとしていた事がバレたと言う事では無いか?」
「む、それは不味いな。ずらかるぞ。」
と、そこまで話を聞き、僕は地上に降りた。
「逃がさないよ。」
「貴様は、エイジ・フォン・ゼルマキア。」
あれ?なんで僕の名前を知ってるの?
「お前たちがゾンビパウダー事件の実行犯だな?黒幕は居るのか?」
「喋ると思うのか?」
「まあ、僕の名前を知っていた所を見ると、貴族が関わっているのは間違いなさそうだが。」
「貴族?あんな奴らはゾンビと化してしまえば一般市民と変わらんだろう?」
あれ?貴族が黒幕じゃ無いの?じゃあ、誰だ?
「ほう?それは、国家反逆罪も追加して欲しいと言う事で構わないか?」
「貴様の様な貴族には解らんかもしれんが、才能の有る魔法使いでも平民出身だと色々と制約がある物なのだよ。」
ん?どう言う事?出世出来なかったから僻んで国家転覆を謀ったの?
「えーと、僕も平民出身だけど、意味が解らないんだけど?」
「何?貴様は平民から貴族になったと言うのか?」
「うん。そうだよ。」
「どう言う事だ?リーダーの言っていた話と違わないか?」
リーダーねぇ、どうやら黒幕が居るのは確定みたいだ。
「場合に寄っては見逃してやるぞ、そのリーダーって奴の事を話す気は無いか?」
3人に明らかな動揺が走る。ここで捕まれば、まず死刑は免れない。
「わ、我々は不遇な魔法使いたちを導く為に集まった同志だ。同志を裏切る訳には行かない。」
「同志がどうのと言う志は立派だが、犯罪を犯したら処罰されるのも当然だとは思わないか?」
「それは・・・」
「あんたらが、どんなグループかは知らないが、少なくともあんたらのリーダーはゾンビパウダーを使って国家転覆を謀った。この事実は変わらない。そして、僕が来なかったら、あんたらはその実行犯として不名誉な名声を得て処罰される。リーダーは実行犯では無いから処罰されない可能性もある。」
「我々が良い様に使われていると言うのか?」
「違うのか?」
「エイジ・フォン・ゼルマキア。我々を助けてはくれないだろうか?」
「おい。お前!」
お?仲間割れ?
「我々はリーダーに逆らう事が出来ない。リーダーは恐ろしい。もしかしたら人間ではないかもしれない。」
ん?どう言う事?
「他の者は知らんが、私はリーダーに会ってから思考が過激になって居る様な気がする。もしかしたら精神的になんらかの魔法をかけられているのかもしれないと時々考える。」
「俺もだ。」
「ほう?そのリーダーってのは何者なんだ?」
「宮廷魔術師の筆頭、サーバンスだ。」
宮廷魔術師が黒幕?それはまた、大きな事件だな。
「そのサーバンスってのが人間では無いと言うのは、事実なのか?」
「いや、確証がある訳では無い。ただ、どうも不自然な事が多くてな。」
「僕の名前もサーバンスから?」
「ああ、エイジ・フォン・ゼルマキアには気を付けろと。」
どう言う事だ?僕が王様と直接やり取りをしているからかな?王様の子飼いと思われているのかもしれないな。
「ふむ、で、君たちはどう言う立場の人間なんだい?」
「我々は宮廷魔術師を目指し挫折した者達の集まりだ。」
「ほう?それなのに、宮廷魔術師の筆頭が目をかけるって言うのは確かに不自然だね。」
「そうなんだ、冷静に考えれば不自然な事が沢山ある。だが、サーバンスと会って居る時はそう言う事を全て忘れて居るんだ。」
「解った。あんたらは助けてやる。そうだな、1週間誰にも見つからない場所に隠れて居ろ。出来れば王都の外が良いな。」
「本当に助けてくれるんだろうな?」
「ああ、その代わり、サーバンスがどうやってゾンビパウダーを集めたか教えてくれ。」
「それは解らない。奴がゾンビパウダーを集めていたのは知っているが、方法は教えてくれなかった。ここ1年で200万人分のパウダーを集めたと言って居たのは覚えている。」
200万人分?完全に王国がアンデットの国になってしまう量だ。おそらく、こいつらも生かして置く気は無いんだろうな。
「それって、この王国の人間全てをゾンビに変えられる量だぞ。サーバンスは王国から人間を消し去るつもりらしいな。当然あんたらも含まれているぞ。」
その言葉に3人は声を失った。もしかしたら予想はしていたのかもしれない。
「エイジ・フォン・ゼルマキア、あんただけが頼りだ。王国をそして俺たちを助けてくれ。」
解ったと返事をして王城に転移する。
宰相に取り次いで貰い。何時もの執務室で宰相にサーバンスの事を話す。
「俄かには信じられん話だな。しかし、奴ならば王城の内部の様子も解って居るだろうからな。」
多分、騎士団の話だろう。
「とりあえず、国王陛下にはまだ黙っていて下さい。僕が証拠を掴んできます。」
「解った。私も気を付けて見て置こう。」
これで王城内での奴の行動は把握できる。問題は、外での行動だ。それに人間では無いとしたら、奴は何なんだ?
「あ、それと、宮廷魔導士団を見たいのですが、構いませんか?」
「ああ、自由に見れる様に手配して置こう。」
「助かります。」
僕は執務室を後にして、宮廷魔導士団の様子を探りに行く。
魔導士団は騎士団と違って、城内では訓練をしない。基本、外で訓練をする。だが、今日は生憎の暴風だ、訓練は中止らしく、室内で待機をしている。
僕は隠密の魔法を発動し、こっそりと魔導士団を観察し、サーバンスの姿を確認し、その気も察知して置く。これで、何処に逃げても追う事が出来る。
しかし、奴を間近に見ても人間としか思えない。人間では無いと言うのはあいつらの勘違いなのかもしれない。
さて、今日の作戦が失敗に終わった今、奴はどう動くのだろう?暫くは奴にへばり付いて観察を続けよう。
あ、ちなみに時間逆行の魔法を使ってしまったので今日は帝国に行けない。明日は行けるのだろうか?
そして、3日目にそれは起きた。その日は風が強かった。王都の西から風は吹いている。季節的にこの時期に暴風が吹くのは珍しい。魔法かとも疑ったが、ここまでの暴風を魔法で起こす程の魔法使いを僕は知らない。
そして、この暴風にゾンビパウダーを混ぜた奴が居る。かなり大量のパウダーがばら撒かれ、王都の人々が次々とゾンビと化して行く。
こういう手で来るとは思って居なかった。ばら撒くとしたら上空だと思い込んでいた。
やはり後手に回っているな。侯爵家の屋敷中の窓を閉めさせてから、外に出るなと釘を刺し、僕は上空へ転移する。200メートルも上空に上がればゾンビパウダーの影響から逃れられる。
サーチを掛けながら西へ飛び、ゾンビパウダーのばら撒かれている大元を探す。
どうやら西門を出てすぐの森の中が騒ぎの元凶の様だ。
上空から確認した限りでは敵の人数は3人。恐らく魔法使いだろう。しかし、敵が人間と言うのは意外だ。てっきり人外の敵が出て来るものだと思っていた。ここでも僕は空回りしていた事になる。
事態を確認したら、時間逆行の魔法を掛ける。ゾンビパウダーが撒かれる1時間前位が丁度良いだろう。
黄砂の様に煙っていたゾンビパウダーが消える。実際には消えたのではなく撒かれる前に飛んだのだが。
地上に降りてみると、かなり大きな樽が50個程設置されていた。なるほど、これだけの量があれば最低でも王都全土、最悪王国の半分はゾンビが誕生するな。
僕は全ての樽をストレージに仕舞った。これで事実上ゾンビパウダー事件は起こらない事になる。
再び上空に飛び、魔法使いたちが現れるのを待つ。およそ20分程で3人の魔法使いが姿を現した。
「ん?本当にこの場所で合って居るのか?」
「そのはずだが、設置した樽が無いぞ。」
「どう言う事だ?あの樽は1つで数トンの重さがある。余程大きなマジックバッグでも無いと運べないはずだ。」
「そんな事よりも、誰かがここを見つけたと言う事は我々のやろうとしていた事がバレたと言う事では無いか?」
「む、それは不味いな。ずらかるぞ。」
と、そこまで話を聞き、僕は地上に降りた。
「逃がさないよ。」
「貴様は、エイジ・フォン・ゼルマキア。」
あれ?なんで僕の名前を知ってるの?
「お前たちがゾンビパウダー事件の実行犯だな?黒幕は居るのか?」
「喋ると思うのか?」
「まあ、僕の名前を知っていた所を見ると、貴族が関わっているのは間違いなさそうだが。」
「貴族?あんな奴らはゾンビと化してしまえば一般市民と変わらんだろう?」
あれ?貴族が黒幕じゃ無いの?じゃあ、誰だ?
「ほう?それは、国家反逆罪も追加して欲しいと言う事で構わないか?」
「貴様の様な貴族には解らんかもしれんが、才能の有る魔法使いでも平民出身だと色々と制約がある物なのだよ。」
ん?どう言う事?出世出来なかったから僻んで国家転覆を謀ったの?
「えーと、僕も平民出身だけど、意味が解らないんだけど?」
「何?貴様は平民から貴族になったと言うのか?」
「うん。そうだよ。」
「どう言う事だ?リーダーの言っていた話と違わないか?」
リーダーねぇ、どうやら黒幕が居るのは確定みたいだ。
「場合に寄っては見逃してやるぞ、そのリーダーって奴の事を話す気は無いか?」
3人に明らかな動揺が走る。ここで捕まれば、まず死刑は免れない。
「わ、我々は不遇な魔法使いたちを導く為に集まった同志だ。同志を裏切る訳には行かない。」
「同志がどうのと言う志は立派だが、犯罪を犯したら処罰されるのも当然だとは思わないか?」
「それは・・・」
「あんたらが、どんなグループかは知らないが、少なくともあんたらのリーダーはゾンビパウダーを使って国家転覆を謀った。この事実は変わらない。そして、僕が来なかったら、あんたらはその実行犯として不名誉な名声を得て処罰される。リーダーは実行犯では無いから処罰されない可能性もある。」
「我々が良い様に使われていると言うのか?」
「違うのか?」
「エイジ・フォン・ゼルマキア。我々を助けてはくれないだろうか?」
「おい。お前!」
お?仲間割れ?
「我々はリーダーに逆らう事が出来ない。リーダーは恐ろしい。もしかしたら人間ではないかもしれない。」
ん?どう言う事?
「他の者は知らんが、私はリーダーに会ってから思考が過激になって居る様な気がする。もしかしたら精神的になんらかの魔法をかけられているのかもしれないと時々考える。」
「俺もだ。」
「ほう?そのリーダーってのは何者なんだ?」
「宮廷魔術師の筆頭、サーバンスだ。」
宮廷魔術師が黒幕?それはまた、大きな事件だな。
「そのサーバンスってのが人間では無いと言うのは、事実なのか?」
「いや、確証がある訳では無い。ただ、どうも不自然な事が多くてな。」
「僕の名前もサーバンスから?」
「ああ、エイジ・フォン・ゼルマキアには気を付けろと。」
どう言う事だ?僕が王様と直接やり取りをしているからかな?王様の子飼いと思われているのかもしれないな。
「ふむ、で、君たちはどう言う立場の人間なんだい?」
「我々は宮廷魔術師を目指し挫折した者達の集まりだ。」
「ほう?それなのに、宮廷魔術師の筆頭が目をかけるって言うのは確かに不自然だね。」
「そうなんだ、冷静に考えれば不自然な事が沢山ある。だが、サーバンスと会って居る時はそう言う事を全て忘れて居るんだ。」
「解った。あんたらは助けてやる。そうだな、1週間誰にも見つからない場所に隠れて居ろ。出来れば王都の外が良いな。」
「本当に助けてくれるんだろうな?」
「ああ、その代わり、サーバンスがどうやってゾンビパウダーを集めたか教えてくれ。」
「それは解らない。奴がゾンビパウダーを集めていたのは知っているが、方法は教えてくれなかった。ここ1年で200万人分のパウダーを集めたと言って居たのは覚えている。」
200万人分?完全に王国がアンデットの国になってしまう量だ。おそらく、こいつらも生かして置く気は無いんだろうな。
「それって、この王国の人間全てをゾンビに変えられる量だぞ。サーバンスは王国から人間を消し去るつもりらしいな。当然あんたらも含まれているぞ。」
その言葉に3人は声を失った。もしかしたら予想はしていたのかもしれない。
「エイジ・フォン・ゼルマキア、あんただけが頼りだ。王国をそして俺たちを助けてくれ。」
解ったと返事をして王城に転移する。
宰相に取り次いで貰い。何時もの執務室で宰相にサーバンスの事を話す。
「俄かには信じられん話だな。しかし、奴ならば王城の内部の様子も解って居るだろうからな。」
多分、騎士団の話だろう。
「とりあえず、国王陛下にはまだ黙っていて下さい。僕が証拠を掴んできます。」
「解った。私も気を付けて見て置こう。」
これで王城内での奴の行動は把握できる。問題は、外での行動だ。それに人間では無いとしたら、奴は何なんだ?
「あ、それと、宮廷魔導士団を見たいのですが、構いませんか?」
「ああ、自由に見れる様に手配して置こう。」
「助かります。」
僕は執務室を後にして、宮廷魔導士団の様子を探りに行く。
魔導士団は騎士団と違って、城内では訓練をしない。基本、外で訓練をする。だが、今日は生憎の暴風だ、訓練は中止らしく、室内で待機をしている。
僕は隠密の魔法を発動し、こっそりと魔導士団を観察し、サーバンスの姿を確認し、その気も察知して置く。これで、何処に逃げても追う事が出来る。
しかし、奴を間近に見ても人間としか思えない。人間では無いと言うのはあいつらの勘違いなのかもしれない。
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