184 / 308
184
しおりを挟む
「ほう?我の存在を知らずにここに踏み入れたのか?余程の大物か、大馬鹿か、どっちにしろ生きては帰れんぞ。」
やけに人間臭い喋り方をするアンデットだな。
「で、名前は教えて貰えないのか?」
「物怖じせん奴だな。我の名前はボードウィン。人は我をエルダーリッチと呼ぶ。アンデットの王にして、このダンジョンのマスターでもある。」
エルダーリッチねぇ、リッチより強いのかな?あれ?ダンジョンって事はダンジョンコアを壊せばダンジョンは死ぬんだっけ?
「あー、僕はエイジ。確かめたい事があって、ここに来た。場合に寄っては戦わずに帰っても構わない。」
「ほう?ここまで来て戦わずに帰ると言うのか?面白いな。」
僕は徐々にエルダーリッチに向かい歩いて行く。1分も立たずに顔が見えた。蒼白な顔をしているが、人間っぽい。
「なあ、リッチって言うのは人間が魔術的にアンデットになった者で間違って無いか?」
「ふむ、認識としては間違っていないな。」
「アンデットを操れる冒険者と言うのに会った事があるか?」
「ああ、そんな奴が居たな。我に何やら仕掛けてきたが、返り討ちにしてやった。」
「殺したのか?」
「いや、取り込んだ。未だ我の中で生きておるぞ。」
それって、その冒険者の知識も取り込めるのかな?
「ゾンビパウダーと聞いて、何か心当たりがあるか?」
「お主、あの冒険者の仲間か?」
どうやら心当たりがあるらしい。
「もしかして、ここ最近の一連の事件はお前の仕業なのか?」
「はて、何の話か分からんな。」
惚けられたら証拠が無い。どうする?
「出来れば戦わずに済ませたかったんだがなぁ。」
「ほう?我に戦いを挑むとは愚かな事を。」
余程自信があるのか余裕な顔でエルダーリッチはニヤリと笑った。
僕は構わず、つかつかと歩み寄ってエルダーリッチの頬を思いきり殴った。通常ならすり抜ける拳は確実にエルダーリッチを捉え、エルダーリッチは壁に向かって吹き飛んだ。
「な?」
エルダーリッチが驚いた顔でこちらを見た。
タネ明かしは簡単だ。体中に神聖魔法を充満させただけだ。後は純粋な武術だ。
「どうした?まだ話をする気にはならないか?」
「殴られたくらいでは我は死なんぞ。」
「お前を消滅させるのは簡単だ。僕はお前の話が聞きたい。」
「不死の王と言われる我を消滅させるだと?笑止。」
いや、冗談じゃ無くて、本気で消滅させる事は簡単なんだけど?それをやっちゃうと今回の事件の真相が判らなくなっちゃうんだよね。
「話をする気は無いと言う事で良いのか?」
「お主に話す事は無い。」
「ふむ、そうなるとお前が望む、アンデットの王国は夢と消えるぞ。」
明らかな動揺が漂う。やはり、それが目的か。どうやら冒険者を取り込んで知識を得た様だ。
「貴様一体何者だ?」
「ただの冒険者だよ。」
「ならば死ね。ここなら誰が死んでもおかしくは無い。死ねばダンジョンに吸収されるのみ。」
初めてエルダーリッチが敵意をむき出しにして、襲い掛かって来る。
エルダーリッチの攻撃手段は精神攻撃がメインだ。魔法防御で弾き、反撃のタイミングを伺う。
流石はリッチの上位種、精神攻撃が波状に襲い掛かる。反撃のタイミングをずらされる。魔法防御で防いでいるが、防いでいるだけでは意味が無い。
剣を抜き、精神攻撃を切ってみる。これにはエルダーリッチは驚いた様で一瞬の隙が出来た。
その隙を突き、瞬動で近づき、腹を殴る。この時神聖魔法を流し込む。
エルダーリッチは苦しみ悶え、攻撃が止む。畳み掛けるチャンスだ。真相は聞いてないが、こいつが関わっているのは間違いないだろう。消滅させても問題無いよな?
アンデットに通常の魔法は効かない。僕は神聖魔法の中から浄化魔法を選び、エルダーリッチに流し込む。並大抵の量ではこいつは死なない。とにかく奴が消滅するまで延々と浄化魔法を流し続ける。
およそ10分程経過した時点で、奴が丸い球になっているのに気が付く。なんか、これって精霊王の時に似てる。
多分、浄化魔法をレジストして、消滅を防ぐ事だけに特化した姿なのだろう。僕は球を掴み握りつぶした。断末魔の様な声が聞こえたが、まだかろうじて生きてはいる様だ。
アンデットって本当に死なないんだな。僕は適当な空間に穴を開けてそこにエルダーリッチを放り込んだ。すぐに空間を閉じる。違う次元に送ったので、この世界に戻ってくる可能性はゼロだ。更に、その次元でエルダーリッチが生きて行けるかどうかは解らない。事実上消滅した事になる。
さて、エルダーリッチが座っていた玉座の裏にダンジョンコアがある。これは壊した方が良いのだろうか?
壊せばダンジョンは死ぬ。ダンジョンに潜る事で生活をしている冒険者は多い。手を付けないのが良いかもしれない。
放って置けば新しいダンジョンマスターが生まれるだろう。もしかしたら、この先、このダンジョンにはアンデットは出なくなるかもしれない。まあ、アンデットは倒しても大したお金にならないので、冒険者に影響は無いだろう。
歩いて帰るのは面倒なので地上に転移する。これでゾンビパウダー事件が収束すれば良いのだが、エルダーリッチ1匹で可能な事件だったのだろうか?
なんか腑に落ちないが、他に出来る事も無い。とりあえず、王都に帰る事にした。
あれ?そう言えばゾンビパウダーは何処に行ったんだ?エルダーリッチがゾンビパウダーを増産していたとして、その作られたゾンビパウダーは何処に消えた?
まだ、事件は終わって居ないと言う事か?
王都のギルドでストレージの中の魔物を換金しながら情報を収集する。今の所、ゾンビパウダーに関係する事件は起こって居ない様だ。
エルダーリッチは退治した。アンデットを使役できるテイマーは既に死んでいた。となると、誰がゾンビパウダーを使っているんだ?
エルダーリッチが人間に協力するとは思えない。すると敵は誰だ?
魔人と言う線は無い、悪魔か魔神辺りか?どちらも王都には反応が無いんだよね。
これは王国で起きた事件だ。現に帝国では何も起こっていない。当然犯人も王国に居るはずなのだが、何故かサーチには掛からない。どう言う事だ?サーチに掛からない程力の無い存在なのか?
何者かが王国をアンデットで埋め尽くそうとしている。しかし、その何者かが解らない。
エルダーリッチを倒した今、ゾンビパウダーの供給は絶たれた。だが、実際どの位の量のゾンビパウダーが敵の手にあるのか判らない。これは困った事になった。
数千人規模なら対処出来るが、数万人規模だと、対処しても損害が大き過ぎる。
まして、身内や王族に被害が出たら色々と厄介な事になる。
どうする?
待てよ、時間逆行の魔法を上手く使えば何とかなるんじゃないかな?
この魔法は僕が作った魔法だ。ベースは時越えの魔法だ。だが、この魔法には大きな欠点が幾つかある。
一つは僕にだけしか使えない事、一つは一度経過した時間に対して一度しか使えない事。つまり、同じ日を何回も繰り返す事は出来ない。更に、この魔法を発動すると世界に僕が2人存在する事になると言う事だ。
今までは王国と帝国と、違う場所に存在する事で回避していた問題だが、王国で同時刻に僕が2人存在するのを見られると色々と問題が起きそうだ。
唯一の利点は僕が2人で相手と戦う事が出来ると言う事位だ。単純に戦力が2倍になる。だが、これを人に見られるのは避けたい。
なるべく目立たない様に行動して、事件が起こったら時間逆行の魔法でその時間に戻って対処する。今の所考えられる方法はこれしかない様な気がする。
なんだろう?今回の事件、僕は後手後手に回っている。空回りしている感もある。何処かで何かを間違えたのだろうか?
言い様の無い不安に駆られながら僕は家へと帰った。
やけに人間臭い喋り方をするアンデットだな。
「で、名前は教えて貰えないのか?」
「物怖じせん奴だな。我の名前はボードウィン。人は我をエルダーリッチと呼ぶ。アンデットの王にして、このダンジョンのマスターでもある。」
エルダーリッチねぇ、リッチより強いのかな?あれ?ダンジョンって事はダンジョンコアを壊せばダンジョンは死ぬんだっけ?
「あー、僕はエイジ。確かめたい事があって、ここに来た。場合に寄っては戦わずに帰っても構わない。」
「ほう?ここまで来て戦わずに帰ると言うのか?面白いな。」
僕は徐々にエルダーリッチに向かい歩いて行く。1分も立たずに顔が見えた。蒼白な顔をしているが、人間っぽい。
「なあ、リッチって言うのは人間が魔術的にアンデットになった者で間違って無いか?」
「ふむ、認識としては間違っていないな。」
「アンデットを操れる冒険者と言うのに会った事があるか?」
「ああ、そんな奴が居たな。我に何やら仕掛けてきたが、返り討ちにしてやった。」
「殺したのか?」
「いや、取り込んだ。未だ我の中で生きておるぞ。」
それって、その冒険者の知識も取り込めるのかな?
「ゾンビパウダーと聞いて、何か心当たりがあるか?」
「お主、あの冒険者の仲間か?」
どうやら心当たりがあるらしい。
「もしかして、ここ最近の一連の事件はお前の仕業なのか?」
「はて、何の話か分からんな。」
惚けられたら証拠が無い。どうする?
「出来れば戦わずに済ませたかったんだがなぁ。」
「ほう?我に戦いを挑むとは愚かな事を。」
余程自信があるのか余裕な顔でエルダーリッチはニヤリと笑った。
僕は構わず、つかつかと歩み寄ってエルダーリッチの頬を思いきり殴った。通常ならすり抜ける拳は確実にエルダーリッチを捉え、エルダーリッチは壁に向かって吹き飛んだ。
「な?」
エルダーリッチが驚いた顔でこちらを見た。
タネ明かしは簡単だ。体中に神聖魔法を充満させただけだ。後は純粋な武術だ。
「どうした?まだ話をする気にはならないか?」
「殴られたくらいでは我は死なんぞ。」
「お前を消滅させるのは簡単だ。僕はお前の話が聞きたい。」
「不死の王と言われる我を消滅させるだと?笑止。」
いや、冗談じゃ無くて、本気で消滅させる事は簡単なんだけど?それをやっちゃうと今回の事件の真相が判らなくなっちゃうんだよね。
「話をする気は無いと言う事で良いのか?」
「お主に話す事は無い。」
「ふむ、そうなるとお前が望む、アンデットの王国は夢と消えるぞ。」
明らかな動揺が漂う。やはり、それが目的か。どうやら冒険者を取り込んで知識を得た様だ。
「貴様一体何者だ?」
「ただの冒険者だよ。」
「ならば死ね。ここなら誰が死んでもおかしくは無い。死ねばダンジョンに吸収されるのみ。」
初めてエルダーリッチが敵意をむき出しにして、襲い掛かって来る。
エルダーリッチの攻撃手段は精神攻撃がメインだ。魔法防御で弾き、反撃のタイミングを伺う。
流石はリッチの上位種、精神攻撃が波状に襲い掛かる。反撃のタイミングをずらされる。魔法防御で防いでいるが、防いでいるだけでは意味が無い。
剣を抜き、精神攻撃を切ってみる。これにはエルダーリッチは驚いた様で一瞬の隙が出来た。
その隙を突き、瞬動で近づき、腹を殴る。この時神聖魔法を流し込む。
エルダーリッチは苦しみ悶え、攻撃が止む。畳み掛けるチャンスだ。真相は聞いてないが、こいつが関わっているのは間違いないだろう。消滅させても問題無いよな?
アンデットに通常の魔法は効かない。僕は神聖魔法の中から浄化魔法を選び、エルダーリッチに流し込む。並大抵の量ではこいつは死なない。とにかく奴が消滅するまで延々と浄化魔法を流し続ける。
およそ10分程経過した時点で、奴が丸い球になっているのに気が付く。なんか、これって精霊王の時に似てる。
多分、浄化魔法をレジストして、消滅を防ぐ事だけに特化した姿なのだろう。僕は球を掴み握りつぶした。断末魔の様な声が聞こえたが、まだかろうじて生きてはいる様だ。
アンデットって本当に死なないんだな。僕は適当な空間に穴を開けてそこにエルダーリッチを放り込んだ。すぐに空間を閉じる。違う次元に送ったので、この世界に戻ってくる可能性はゼロだ。更に、その次元でエルダーリッチが生きて行けるかどうかは解らない。事実上消滅した事になる。
さて、エルダーリッチが座っていた玉座の裏にダンジョンコアがある。これは壊した方が良いのだろうか?
壊せばダンジョンは死ぬ。ダンジョンに潜る事で生活をしている冒険者は多い。手を付けないのが良いかもしれない。
放って置けば新しいダンジョンマスターが生まれるだろう。もしかしたら、この先、このダンジョンにはアンデットは出なくなるかもしれない。まあ、アンデットは倒しても大したお金にならないので、冒険者に影響は無いだろう。
歩いて帰るのは面倒なので地上に転移する。これでゾンビパウダー事件が収束すれば良いのだが、エルダーリッチ1匹で可能な事件だったのだろうか?
なんか腑に落ちないが、他に出来る事も無い。とりあえず、王都に帰る事にした。
あれ?そう言えばゾンビパウダーは何処に行ったんだ?エルダーリッチがゾンビパウダーを増産していたとして、その作られたゾンビパウダーは何処に消えた?
まだ、事件は終わって居ないと言う事か?
王都のギルドでストレージの中の魔物を換金しながら情報を収集する。今の所、ゾンビパウダーに関係する事件は起こって居ない様だ。
エルダーリッチは退治した。アンデットを使役できるテイマーは既に死んでいた。となると、誰がゾンビパウダーを使っているんだ?
エルダーリッチが人間に協力するとは思えない。すると敵は誰だ?
魔人と言う線は無い、悪魔か魔神辺りか?どちらも王都には反応が無いんだよね。
これは王国で起きた事件だ。現に帝国では何も起こっていない。当然犯人も王国に居るはずなのだが、何故かサーチには掛からない。どう言う事だ?サーチに掛からない程力の無い存在なのか?
何者かが王国をアンデットで埋め尽くそうとしている。しかし、その何者かが解らない。
エルダーリッチを倒した今、ゾンビパウダーの供給は絶たれた。だが、実際どの位の量のゾンビパウダーが敵の手にあるのか判らない。これは困った事になった。
数千人規模なら対処出来るが、数万人規模だと、対処しても損害が大き過ぎる。
まして、身内や王族に被害が出たら色々と厄介な事になる。
どうする?
待てよ、時間逆行の魔法を上手く使えば何とかなるんじゃないかな?
この魔法は僕が作った魔法だ。ベースは時越えの魔法だ。だが、この魔法には大きな欠点が幾つかある。
一つは僕にだけしか使えない事、一つは一度経過した時間に対して一度しか使えない事。つまり、同じ日を何回も繰り返す事は出来ない。更に、この魔法を発動すると世界に僕が2人存在する事になると言う事だ。
今までは王国と帝国と、違う場所に存在する事で回避していた問題だが、王国で同時刻に僕が2人存在するのを見られると色々と問題が起きそうだ。
唯一の利点は僕が2人で相手と戦う事が出来ると言う事位だ。単純に戦力が2倍になる。だが、これを人に見られるのは避けたい。
なるべく目立たない様に行動して、事件が起こったら時間逆行の魔法でその時間に戻って対処する。今の所考えられる方法はこれしかない様な気がする。
なんだろう?今回の事件、僕は後手後手に回っている。空回りしている感もある。何処かで何かを間違えたのだろうか?
言い様の無い不安に駆られながら僕は家へと帰った。
34
お気に入りに追加
4,347
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる