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翌日はアデルと魔法の稽古をする。場所はアデル達3人が共同で借りている家の庭だ、レモーネとバレッタは何処かに出かけている様で留守らしい。
この世界の住人なら魔法の理は理解している。なので基礎は省いて、アデルが普段使っている斥候のスキルを魔法で補助すると言うやりかたで魔法に馴染んで貰う事から始めた。
気配遮断のスキルを持っているので、気配遮断の魔法を覚えるのは比較的早かった。これで、スキルでも魔法でも気配遮断が可能になる。スキルの気配遮断より魔法の気配遮断の方が効果は高い。
索敵の魔法は前回の実戦で、それなりに理解したようなので、魔物と人間の違いを教えるにとどめた。
また、敏捷性のステータスが高いので、身体強化の魔法も教える。攻撃強化では無く、敏捷性の強化をメインで教える。後々は全体的な強化にまで持って行くつもりだ。
とりあえず攻撃魔法は現時点では教えて居ない。彼女の唯一の攻撃手段は短剣だ。これを鍛えて、昇級試験を狙ってみようと思う。
思ったよりすんなりと魔法を覚えたので、様子を見てもう少し高度な魔法を教えて行こうと思う。実戦で使って居ないので、何処まで身についているのかはまだ判断できないが、魔法使いの素質はありそうだ。
アデルが魔法使いに育ってくれると、色々とありがたい。魔法使いが2枚居るパーティーは意外に少ない。しかし、剣では倒す事が難しい魔物は結構な数存在する。魔法使いが2枚あれば、パーティーの戦い方も幅が増える。
4時間程魔法と短剣の訓練をしているとレモーネが帰って来た。
「休日に練習とは感心だな。」
「レモーネさんもやりませんか?相手しますよ?」
そろそろアデルは限界なので休ませる必要がある。
「そう言えば君は剣も使うのだったな。面白い。模擬戦でもしてみるか?」
「良いですよ。そう言えば、普段は何処で練習しているんですか?」
「気が向いた時にここでバレッタと模擬戦をしているぞ。」
バレッタさんの本当の実力と言うのも見てみたいのだが、かなりの面倒臭がりらしいので、難しいかもしれない。
「じゃあ、アデルさんは暫く休んでいて下さい。僕とレモーネさんは少し模擬戦をしますので、見ていても良いですし、少し甘い物でも取っていても構いませんよ。」
そう言うと見ていると言うアデル。低血糖になっても困るので砂糖多めのミルクティーをストレージから出して渡す。
「では、模擬戦行きましょう。全力で来てくれて構いませんよ。」
「ほう?言うね。Sランクの余裕って奴かい?」
「ちなみに僕は魔法使いですが、Sランクの昇級試験は剣で通りました。」
「って事は、剣術もSランクって事か、君に勝ったら私もSランクの実力があるって事になるのかな?」
模擬戦用の木刀が何本も用意されて居たので持ちやすい重さの物を選び、2人で対峙する。
まずはレモーネの実力を見たい。受けに回ろう。
レモーネの剣はいわゆる我流で、完全な実戦の剣だ。魔物を狩る事に特化された剣で、対人戦では隙が多いのも特徴だ。なるほど、実力の割にランクが低いのはそのせいかもしれない。
昇級試験は対人戦なので、その辺を教え込めばすぐにランクは上がりそうだ。
5手ほどレモーネの剣を受け流し、6手目で剣を弾き飛ばしてみる。
「驚いたな。ここまで実力の差があるとは思わなかったよ。」
「実力の差と言うより対人戦の経験の差だと思いますよ。レモーネさんの剣は完全に対魔物の剣ですね。剣は何処で習ったんですか?」
「習ってはいないな、13歳の時には剣を持って魔物退治に参加していた。」
「ランクを上げたいなら一度正式な剣技を習った方が良いですよ。」
「いや、ランクを上げたいと思った事は無い。稼げれば問題無いからな。」
まあ、僕もそんな感じだったな。
「じゃあ、週に1度位僕と模擬戦をしませんか?もっと稼げる様になると思いますよ。」
「それは、強くなれると言う認識で良いのかな?」
「パーティー全体の底上げをすれば、自然とランクも上がるでしょう。そうなれば稼ぐ金額も変わってきますよ。」
「ふむ、悪く無い提案だ。バレッタも鍛えるつもりかな?」
「そうですね。レモーネさんがバレッタさんより強くなったら、バレッタさんは、どう思うでしょうか?」
「面白い事になりそうだ。」
もう一試合、今度はアドバイスをしながら20分程打ち合いをして終わりにする。剣の稽古は長ければ良いと言う物では無い。集中力が重要だ。人間が集中力を持続できる時間は20分が限界と言われている。
今の試合、戦いながら少しずつスピードを上げてみた。集中しているレモーネはそれについて来た。多分、これを繰り返して行けば今の倍位までは速度を上げられそうだ。レモーネはスピード型だと思うのでこの方針で行って見よう。
稽古の後食事に誘われたが、そうそう伯爵邸の夕食をキャンセルする訳にも行かないので柔らかく断った。
フローネル嬢とリアンにはまだ手を出していない。そろそろ良い頃だと思うのだが、どうだろう?
夕食の時、帝国の近況や、帝国城の内情等を聞いてみたが、特筆するべき事は無かった。古龍のお陰で戦争が回避されたので、現状、平和が続いている。
そう言えば、ハンターギルドでマジックバッグの貸し出しが始まった様だ。レンタル料は素材の買取費用の5%とかなり良心的な価格に設定したらしく、貸し出しの依頼は好調らしい。
オークやボア系の魔物の安価な肉が大量に入荷する事となり、若干だが、食肉の値段が下がったそうだが、騒ぎになる程の影響は今の所ない。
狩りは週に3日なので翌日も休日だった。僕は、暇なのでギルドに顔を出してみる。別に用事は無いのだが他に行く場所が思いつかなかった。
漆黒の闇のおっさんでも居れば手伝おうと思ったのだが、思いも寄らない人物に声を掛けられた。剣聖だ。
「エイジと言ったかな?マルコスの事で少し話がある。付き合って貰えんか?」
構わないと答え、近くの軽食屋に連れ立って行ってみた。別に何処でも良かったのだが、静かな所で話がしたかったので一番近くにあるここにしたのだ。
この時間の軽食屋は空いている。飲み物だけ注文し、一番奥の席に座った。
「で、どんな話ですか?」
「うむ、実はマルコスを破門にし、パーティーからも除名した。」
「ほう?それは賢明な判断だと思いますよ。」
多分、マルコスはこれからも暴走を繰り返し、『迅雷の牙』の名を汚す事になるだろう。
「今の奴はプライドを傷つけられ、ハンターとしての名声も地に落ちた。おまけにギルドマスターからも要注意人物と見られている。おそらく、私と君に何らかの報復を企んでいるのでは無いかと考えられる。」
「まあ、僕を狙う分には良いのですが、うちのパーティーメンバーに手を出したら只では済ませませんよ。」
あのマルコスのやる事だ、だいたい検討が付く。僕を直接狙っても無駄な事は解って居るはずだ、だとすれば狙うのはパーティーメンバーだろう。
「ふむ、ギルドマスターにも報告して置いたが、マルコスがどうなろうが何をしようが、私は一切関係ない。ただ、君は関係者だ。おそらく、いや確実に何か仕掛けて来るだろう。十分気を付けてくれ。」
「それをわざわざ言いに来たんですか?」
「正直、私の手で決着を付けたかったのだが、現在の実力はマルコスの方が上だ。そうなると君を頼るしか手が無い。君には迷惑な話だろうが、奴の剣士としての命を奪って貰えんだろうか?」
ん?それって、剣士生命を絶つって事だよね?殺せって意味にも取れるけど。
「解りました。マルコスが仕掛けて来たなら返り討ちにします。しかし、何もして来なければこちらから手は出せませんよ。」
「ああ、それで構わない。一応うちの者にマルコスの動向を探らせているが、くれぐれもパーティーのメンバーに気を付けてくれ。」
そんな話をして軽食屋を後にした。さて、これからどうしよう?ギルドに戻るのも何だしな。
気になるから3人が住んでいる家にでも行って注意してくるかな。
3人が住んでいる家は拠点の食堂の近くだ。ギルドからも割と近い。
ここからだと歩いて10分位かな?そう思い歩き出す。
やがて、拠点の食堂が目に入る。食堂の前にバレッタの姿が見えた。向こうもこちらに気が付いた様だ。
バレッタが何やら慌てて駆けて来た。
「どうした?」
「アデルが攫われた。」
この世界の住人なら魔法の理は理解している。なので基礎は省いて、アデルが普段使っている斥候のスキルを魔法で補助すると言うやりかたで魔法に馴染んで貰う事から始めた。
気配遮断のスキルを持っているので、気配遮断の魔法を覚えるのは比較的早かった。これで、スキルでも魔法でも気配遮断が可能になる。スキルの気配遮断より魔法の気配遮断の方が効果は高い。
索敵の魔法は前回の実戦で、それなりに理解したようなので、魔物と人間の違いを教えるにとどめた。
また、敏捷性のステータスが高いので、身体強化の魔法も教える。攻撃強化では無く、敏捷性の強化をメインで教える。後々は全体的な強化にまで持って行くつもりだ。
とりあえず攻撃魔法は現時点では教えて居ない。彼女の唯一の攻撃手段は短剣だ。これを鍛えて、昇級試験を狙ってみようと思う。
思ったよりすんなりと魔法を覚えたので、様子を見てもう少し高度な魔法を教えて行こうと思う。実戦で使って居ないので、何処まで身についているのかはまだ判断できないが、魔法使いの素質はありそうだ。
アデルが魔法使いに育ってくれると、色々とありがたい。魔法使いが2枚居るパーティーは意外に少ない。しかし、剣では倒す事が難しい魔物は結構な数存在する。魔法使いが2枚あれば、パーティーの戦い方も幅が増える。
4時間程魔法と短剣の訓練をしているとレモーネが帰って来た。
「休日に練習とは感心だな。」
「レモーネさんもやりませんか?相手しますよ?」
そろそろアデルは限界なので休ませる必要がある。
「そう言えば君は剣も使うのだったな。面白い。模擬戦でもしてみるか?」
「良いですよ。そう言えば、普段は何処で練習しているんですか?」
「気が向いた時にここでバレッタと模擬戦をしているぞ。」
バレッタさんの本当の実力と言うのも見てみたいのだが、かなりの面倒臭がりらしいので、難しいかもしれない。
「じゃあ、アデルさんは暫く休んでいて下さい。僕とレモーネさんは少し模擬戦をしますので、見ていても良いですし、少し甘い物でも取っていても構いませんよ。」
そう言うと見ていると言うアデル。低血糖になっても困るので砂糖多めのミルクティーをストレージから出して渡す。
「では、模擬戦行きましょう。全力で来てくれて構いませんよ。」
「ほう?言うね。Sランクの余裕って奴かい?」
「ちなみに僕は魔法使いですが、Sランクの昇級試験は剣で通りました。」
「って事は、剣術もSランクって事か、君に勝ったら私もSランクの実力があるって事になるのかな?」
模擬戦用の木刀が何本も用意されて居たので持ちやすい重さの物を選び、2人で対峙する。
まずはレモーネの実力を見たい。受けに回ろう。
レモーネの剣はいわゆる我流で、完全な実戦の剣だ。魔物を狩る事に特化された剣で、対人戦では隙が多いのも特徴だ。なるほど、実力の割にランクが低いのはそのせいかもしれない。
昇級試験は対人戦なので、その辺を教え込めばすぐにランクは上がりそうだ。
5手ほどレモーネの剣を受け流し、6手目で剣を弾き飛ばしてみる。
「驚いたな。ここまで実力の差があるとは思わなかったよ。」
「実力の差と言うより対人戦の経験の差だと思いますよ。レモーネさんの剣は完全に対魔物の剣ですね。剣は何処で習ったんですか?」
「習ってはいないな、13歳の時には剣を持って魔物退治に参加していた。」
「ランクを上げたいなら一度正式な剣技を習った方が良いですよ。」
「いや、ランクを上げたいと思った事は無い。稼げれば問題無いからな。」
まあ、僕もそんな感じだったな。
「じゃあ、週に1度位僕と模擬戦をしませんか?もっと稼げる様になると思いますよ。」
「それは、強くなれると言う認識で良いのかな?」
「パーティー全体の底上げをすれば、自然とランクも上がるでしょう。そうなれば稼ぐ金額も変わってきますよ。」
「ふむ、悪く無い提案だ。バレッタも鍛えるつもりかな?」
「そうですね。レモーネさんがバレッタさんより強くなったら、バレッタさんは、どう思うでしょうか?」
「面白い事になりそうだ。」
もう一試合、今度はアドバイスをしながら20分程打ち合いをして終わりにする。剣の稽古は長ければ良いと言う物では無い。集中力が重要だ。人間が集中力を持続できる時間は20分が限界と言われている。
今の試合、戦いながら少しずつスピードを上げてみた。集中しているレモーネはそれについて来た。多分、これを繰り返して行けば今の倍位までは速度を上げられそうだ。レモーネはスピード型だと思うのでこの方針で行って見よう。
稽古の後食事に誘われたが、そうそう伯爵邸の夕食をキャンセルする訳にも行かないので柔らかく断った。
フローネル嬢とリアンにはまだ手を出していない。そろそろ良い頃だと思うのだが、どうだろう?
夕食の時、帝国の近況や、帝国城の内情等を聞いてみたが、特筆するべき事は無かった。古龍のお陰で戦争が回避されたので、現状、平和が続いている。
そう言えば、ハンターギルドでマジックバッグの貸し出しが始まった様だ。レンタル料は素材の買取費用の5%とかなり良心的な価格に設定したらしく、貸し出しの依頼は好調らしい。
オークやボア系の魔物の安価な肉が大量に入荷する事となり、若干だが、食肉の値段が下がったそうだが、騒ぎになる程の影響は今の所ない。
狩りは週に3日なので翌日も休日だった。僕は、暇なのでギルドに顔を出してみる。別に用事は無いのだが他に行く場所が思いつかなかった。
漆黒の闇のおっさんでも居れば手伝おうと思ったのだが、思いも寄らない人物に声を掛けられた。剣聖だ。
「エイジと言ったかな?マルコスの事で少し話がある。付き合って貰えんか?」
構わないと答え、近くの軽食屋に連れ立って行ってみた。別に何処でも良かったのだが、静かな所で話がしたかったので一番近くにあるここにしたのだ。
この時間の軽食屋は空いている。飲み物だけ注文し、一番奥の席に座った。
「で、どんな話ですか?」
「うむ、実はマルコスを破門にし、パーティーからも除名した。」
「ほう?それは賢明な判断だと思いますよ。」
多分、マルコスはこれからも暴走を繰り返し、『迅雷の牙』の名を汚す事になるだろう。
「今の奴はプライドを傷つけられ、ハンターとしての名声も地に落ちた。おまけにギルドマスターからも要注意人物と見られている。おそらく、私と君に何らかの報復を企んでいるのでは無いかと考えられる。」
「まあ、僕を狙う分には良いのですが、うちのパーティーメンバーに手を出したら只では済ませませんよ。」
あのマルコスのやる事だ、だいたい検討が付く。僕を直接狙っても無駄な事は解って居るはずだ、だとすれば狙うのはパーティーメンバーだろう。
「ふむ、ギルドマスターにも報告して置いたが、マルコスがどうなろうが何をしようが、私は一切関係ない。ただ、君は関係者だ。おそらく、いや確実に何か仕掛けて来るだろう。十分気を付けてくれ。」
「それをわざわざ言いに来たんですか?」
「正直、私の手で決着を付けたかったのだが、現在の実力はマルコスの方が上だ。そうなると君を頼るしか手が無い。君には迷惑な話だろうが、奴の剣士としての命を奪って貰えんだろうか?」
ん?それって、剣士生命を絶つって事だよね?殺せって意味にも取れるけど。
「解りました。マルコスが仕掛けて来たなら返り討ちにします。しかし、何もして来なければこちらから手は出せませんよ。」
「ああ、それで構わない。一応うちの者にマルコスの動向を探らせているが、くれぐれもパーティーのメンバーに気を付けてくれ。」
そんな話をして軽食屋を後にした。さて、これからどうしよう?ギルドに戻るのも何だしな。
気になるから3人が住んでいる家にでも行って注意してくるかな。
3人が住んでいる家は拠点の食堂の近くだ。ギルドからも割と近い。
ここからだと歩いて10分位かな?そう思い歩き出す。
やがて、拠点の食堂が目に入る。食堂の前にバレッタの姿が見えた。向こうもこちらに気が付いた様だ。
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