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当初の予定では100匹、現場でサーチを掛けたら150匹、戦闘に入ったら、実は300匹って普通なら作戦中止の事態じゃないの?
僕は大丈夫だけど、怪我人とか出て無いよね?
村のほぼ中央で、Aランカー2人とBランカーがオークジェネラルと戦っている。厄介なのは際限なく補給される雑魚オークだ。
僕ら東から来た応援部隊は要塞から湧いて来るオークを倒し少しでも中央の部隊が楽になる様に戦う。
西から来た部隊はもうすぐ中央の部隊と合流できるところまで来ている。西のAランカーは乱戦を選択した様だ。
対して東のAランカーは僕と同じ考えの様で、乱戦には参加せず、そのまわりのオークを殲滅して行く戦法を選択した。
僕は既に50匹以上オークを倒している。死体は片っ端からストレージに仕舞って行く。そうしないと死体の山で身動きが取れなくなるからだ。
しかし、一向に数が減らない。僕はオークが出て来る壁の穴に再度爆炎の魔法を叩き込む。すると他の穴からまとめて30匹程オークが吐き出されてくる。ライトニングレインで30匹のオークを倒す。計80匹以上、1人で倒しているが、まだ、ざっと見た所動いているオークが50匹は居る、倒れているオークも同じ位だ。
サーチを展開するが、要塞の中にはまだかなりの数のオークが潜んでいる。なんで、オーク最大の武器である、数の暴力に出ないのだろう?要塞を死守する意味があるのだろうか?
壁には無数の穴が空いている。まるでアリの巣だ。僕は、その穴に向けて10か所位に爆炎を叩き込む。上手くすれば出て来る場所をコントロールできるかも。
あれ?出て来ない?と、思ったら、壁にヒビが入り、崖の一部分がボロボロと崩れ始めている。ヤバっ、壊したか?
いや、内側から壊れている気がする。穴の無い場所が崩れて、オークが飛び出して来た。まさかの非常口?
オークが20匹程飛び出して来た。その後をゆっくりと出て来るオークが数匹居る。上位種?亜種?
「気を付けろ、そいつはオークロードだ。ジェネラル程じゃ無いが強いぞ。それに後ろに居るのはオークメイジだ、魔法を使うぞ。」
ご丁寧にAランカーが解説してくれた。しかし、ジェネラルが前線で戦っているのにロードが後ろに隠れているって何かおかしくないか?
ライトニングレインで20数匹のオークを瞬殺して、ストレージに仕舞う。ジェネラルはもうすぐ沈みそうだ。この状態なら僕が抜けても大丈夫だよね?
僕は先程ロードが出て来た穴に飛び込んだ。サーチを掛けながら奥へ進む。中は完全に迷路だ。
ん?迷路のサイズ感がおかしいぞ。オークだけならこんなに大きく作る必要は無いんじゃ無いか?ジェネラルが通ると考えてもでかい。ジェネラルが余裕ですれ違えるサイズだ。ジェネラルが2匹居るのか?
数分奥へ進むと、サーチが空洞を捉える。かなり大きい上にオークの反応が結構な数ある。訂正が必要な様だ。500匹規模の大要塞だ。もはや村じゃ済まない。
よく、今まで見つからなかったな。数が増えすぎて要塞の外に村を作って、ようやく見つかったのかもしれないな。
空洞の手前まで進んで、一旦止まる。もう一度サーチを展開して、正確な数を確認する。120匹程居る、更にでかいのが1匹居るぞ。ジェネラルか?
洞窟内で火魔法は不味いな。となると、雷か氷か?ライトニングレインを連発して、数を半分に減らした。今の魔法で全滅させるつもりだったのだが、意外に魔法耐性が強いな。ジェネラルの影響か?
残り60匹、素手でも行けるが、時間を掛けると面倒そうなので魔法で行く。サンダーストームで全滅を狙う。
バタバタと倒れるオーク達。だが、1匹だけ残った。やはりジェネラルには魔法が効かない様だ。仕方ない、直接対決と行きますか。
近づいて思う。外で見たのよりでかくない?こっちが本命か?
確かオークは剛腕と言うスキルを持っていると聞いたが、ジェネラルはどうなんだろう?
まあ、掠らせもしないけどね。当たらなければスキルは意味が無い。
ジェネラルが、どこからか剣を取り出した。あれ?剣が使えるの?思ったより鋭い剣が襲って来る。だが、遅い。剣を掻い潜り腹に蹴りを一撃、吹き飛ぶジェネラルを追い越し、後ろに回って叩き落す。
やったか?と思ったらゆっくりと立ち上がろうとする。意外にしぶといね。僕は剣を一閃し首を跳ねた。
120匹のオークをストレージにしまい。サーチを掛ける。オークが残って居ないのを確認して外に出る。
外ではジェネラルも討伐され、掃討戦に移っている。どうやら終わりの様だ。
オークの討伐が終わると、オークの死体と家の残骸を集めて、火をつける。オークは不潔なのでそのまま放っておくと流行り病の元になるそうだ。病原菌の概念は無くても経験で判っている様だ。
燃えるオークを見て、勿体ないと思ったのは僕だけでは無いはずだ。
1時間の予定の討伐が3時間以上掛かってしまった。これからギルドに帰ると3時位になりそうだ、その後、報告や報酬の話があるとすると、帰れるのは4時過ぎかな?
そんな事を考えながら馬車に乗り込む。また1時間以上揺られると考えるだけでケツが痛くなる。
ギルドに着くと、2階の会議室に連れて行かれた。ギルドマスターが待っていて、Aランカーの1人が、報告をする。
「当初100匹規模と聞いていましたが、実際には300匹規模の大集落でした。」
「ふむ、オークの繁殖力を考えるとあり得ない数字では無いな。」
いやいや、500匹は居たぞ。現に僕のストレージだけでも200匹以上入ってるし。
「それから女性を3人救助しました。」
「解った。ギルドの女性職員に教会へ連れて行くように指示して置こう。」
ん?家族の元へ返すんじゃないの?もしかして、既に死んだ者として扱われているのかな?
「さて、今回の討伐依頼の参加者には一律金貨50枚の報酬が出る。また、オークの魔石はギルドで買い取るので1階の買い取り窓口で手続きしてくれ。どうやら死者も怪我人も居ない様だ。良くやった。何か質問がある者は居るか?」
誰も手を上げないので、僕が上げてみた。
「なんだ?」
「オークの素材も買い取って貰えますか?結構あるんですが。」
「アイテムボックス持ちか?オークは常時討伐対象なので何体でも買い取るぞ。」
「それは助かります。あと、オークジェネラルも買い取って貰えますか?」
「ん?オークジェネラルを持ち帰ったのか?」
「はい、2匹居た様で、1匹は僕が狩りました。」
「見ない顔だがCランカーだよな?」
「はい、Cランクのエイジと言います。」
「解った。お前だけちょっと残れ。他はそれぞれ、報酬を受け取って解散して良いぞ。」
え?僕また何かやりました?
他の冒険者がぞろぞろと会議室を出て行くと。行くぞと言われ、ギルドマスターに連れられて、1階の解体場へ連れて行かれた。
「オークジェネラルをだしてくれないか?」
そう言われたので、解体台の上にジェネラルの首と胴体を並べて出した。
「お前、これは、オークジェネラルじゃ無いぞ。」
え?違うの?
「これはオークキングだ。」
ん?オークキングって確かAランクの魔物だよな?ギリギリセーフだな。
「ついで、なんで他のオークも出して良いですか?」
「ああ、そこに出してくれ。」
僕は200体のオークを解体場の床に出した。結構広いね。
「何だ、この数は?それに亜種がかなり混じってるぞ。」
「崖を利用して、要塞を作っていたようです。実際には500匹規模の大要塞でしたよ。」
「マジか?ってキングが居たのなら十分あり得る話だな。」
「ちなみにオークキングって高いんですか?」
「うむ、こいつは特に状態が良いので高値で引き取ろう。しかし、この数を一人で狩ったのか?」
「まあ、そうですね。」
「数が多いので、換金は明日にしてくれ、今日は報酬だけ受け取って帰って良いぞ。」
ありがとうございますと挨拶をして解体場を出る。ギルドマスターはオークキングとにらめっこしていた。
窓口で金貨50枚を貰って家に帰る。5時を回っていた。ギリギリ風呂に間に合った、一応クリーンは掛けたのだが、風呂に入らないとオークの匂いが消えない気がして、気持ち悪いんだよね。
僕は大丈夫だけど、怪我人とか出て無いよね?
村のほぼ中央で、Aランカー2人とBランカーがオークジェネラルと戦っている。厄介なのは際限なく補給される雑魚オークだ。
僕ら東から来た応援部隊は要塞から湧いて来るオークを倒し少しでも中央の部隊が楽になる様に戦う。
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対して東のAランカーは僕と同じ考えの様で、乱戦には参加せず、そのまわりのオークを殲滅して行く戦法を選択した。
僕は既に50匹以上オークを倒している。死体は片っ端からストレージに仕舞って行く。そうしないと死体の山で身動きが取れなくなるからだ。
しかし、一向に数が減らない。僕はオークが出て来る壁の穴に再度爆炎の魔法を叩き込む。すると他の穴からまとめて30匹程オークが吐き出されてくる。ライトニングレインで30匹のオークを倒す。計80匹以上、1人で倒しているが、まだ、ざっと見た所動いているオークが50匹は居る、倒れているオークも同じ位だ。
サーチを展開するが、要塞の中にはまだかなりの数のオークが潜んでいる。なんで、オーク最大の武器である、数の暴力に出ないのだろう?要塞を死守する意味があるのだろうか?
壁には無数の穴が空いている。まるでアリの巣だ。僕は、その穴に向けて10か所位に爆炎を叩き込む。上手くすれば出て来る場所をコントロールできるかも。
あれ?出て来ない?と、思ったら、壁にヒビが入り、崖の一部分がボロボロと崩れ始めている。ヤバっ、壊したか?
いや、内側から壊れている気がする。穴の無い場所が崩れて、オークが飛び出して来た。まさかの非常口?
オークが20匹程飛び出して来た。その後をゆっくりと出て来るオークが数匹居る。上位種?亜種?
「気を付けろ、そいつはオークロードだ。ジェネラル程じゃ無いが強いぞ。それに後ろに居るのはオークメイジだ、魔法を使うぞ。」
ご丁寧にAランカーが解説してくれた。しかし、ジェネラルが前線で戦っているのにロードが後ろに隠れているって何かおかしくないか?
ライトニングレインで20数匹のオークを瞬殺して、ストレージに仕舞う。ジェネラルはもうすぐ沈みそうだ。この状態なら僕が抜けても大丈夫だよね?
僕は先程ロードが出て来た穴に飛び込んだ。サーチを掛けながら奥へ進む。中は完全に迷路だ。
ん?迷路のサイズ感がおかしいぞ。オークだけならこんなに大きく作る必要は無いんじゃ無いか?ジェネラルが通ると考えてもでかい。ジェネラルが余裕ですれ違えるサイズだ。ジェネラルが2匹居るのか?
数分奥へ進むと、サーチが空洞を捉える。かなり大きい上にオークの反応が結構な数ある。訂正が必要な様だ。500匹規模の大要塞だ。もはや村じゃ済まない。
よく、今まで見つからなかったな。数が増えすぎて要塞の外に村を作って、ようやく見つかったのかもしれないな。
空洞の手前まで進んで、一旦止まる。もう一度サーチを展開して、正確な数を確認する。120匹程居る、更にでかいのが1匹居るぞ。ジェネラルか?
洞窟内で火魔法は不味いな。となると、雷か氷か?ライトニングレインを連発して、数を半分に減らした。今の魔法で全滅させるつもりだったのだが、意外に魔法耐性が強いな。ジェネラルの影響か?
残り60匹、素手でも行けるが、時間を掛けると面倒そうなので魔法で行く。サンダーストームで全滅を狙う。
バタバタと倒れるオーク達。だが、1匹だけ残った。やはりジェネラルには魔法が効かない様だ。仕方ない、直接対決と行きますか。
近づいて思う。外で見たのよりでかくない?こっちが本命か?
確かオークは剛腕と言うスキルを持っていると聞いたが、ジェネラルはどうなんだろう?
まあ、掠らせもしないけどね。当たらなければスキルは意味が無い。
ジェネラルが、どこからか剣を取り出した。あれ?剣が使えるの?思ったより鋭い剣が襲って来る。だが、遅い。剣を掻い潜り腹に蹴りを一撃、吹き飛ぶジェネラルを追い越し、後ろに回って叩き落す。
やったか?と思ったらゆっくりと立ち上がろうとする。意外にしぶといね。僕は剣を一閃し首を跳ねた。
120匹のオークをストレージにしまい。サーチを掛ける。オークが残って居ないのを確認して外に出る。
外ではジェネラルも討伐され、掃討戦に移っている。どうやら終わりの様だ。
オークの討伐が終わると、オークの死体と家の残骸を集めて、火をつける。オークは不潔なのでそのまま放っておくと流行り病の元になるそうだ。病原菌の概念は無くても経験で判っている様だ。
燃えるオークを見て、勿体ないと思ったのは僕だけでは無いはずだ。
1時間の予定の討伐が3時間以上掛かってしまった。これからギルドに帰ると3時位になりそうだ、その後、報告や報酬の話があるとすると、帰れるのは4時過ぎかな?
そんな事を考えながら馬車に乗り込む。また1時間以上揺られると考えるだけでケツが痛くなる。
ギルドに着くと、2階の会議室に連れて行かれた。ギルドマスターが待っていて、Aランカーの1人が、報告をする。
「当初100匹規模と聞いていましたが、実際には300匹規模の大集落でした。」
「ふむ、オークの繁殖力を考えるとあり得ない数字では無いな。」
いやいや、500匹は居たぞ。現に僕のストレージだけでも200匹以上入ってるし。
「それから女性を3人救助しました。」
「解った。ギルドの女性職員に教会へ連れて行くように指示して置こう。」
ん?家族の元へ返すんじゃないの?もしかして、既に死んだ者として扱われているのかな?
「さて、今回の討伐依頼の参加者には一律金貨50枚の報酬が出る。また、オークの魔石はギルドで買い取るので1階の買い取り窓口で手続きしてくれ。どうやら死者も怪我人も居ない様だ。良くやった。何か質問がある者は居るか?」
誰も手を上げないので、僕が上げてみた。
「なんだ?」
「オークの素材も買い取って貰えますか?結構あるんですが。」
「アイテムボックス持ちか?オークは常時討伐対象なので何体でも買い取るぞ。」
「それは助かります。あと、オークジェネラルも買い取って貰えますか?」
「ん?オークジェネラルを持ち帰ったのか?」
「はい、2匹居た様で、1匹は僕が狩りました。」
「見ない顔だがCランカーだよな?」
「はい、Cランクのエイジと言います。」
「解った。お前だけちょっと残れ。他はそれぞれ、報酬を受け取って解散して良いぞ。」
え?僕また何かやりました?
他の冒険者がぞろぞろと会議室を出て行くと。行くぞと言われ、ギルドマスターに連れられて、1階の解体場へ連れて行かれた。
「オークジェネラルをだしてくれないか?」
そう言われたので、解体台の上にジェネラルの首と胴体を並べて出した。
「お前、これは、オークジェネラルじゃ無いぞ。」
え?違うの?
「これはオークキングだ。」
ん?オークキングって確かAランクの魔物だよな?ギリギリセーフだな。
「ついで、なんで他のオークも出して良いですか?」
「ああ、そこに出してくれ。」
僕は200体のオークを解体場の床に出した。結構広いね。
「何だ、この数は?それに亜種がかなり混じってるぞ。」
「崖を利用して、要塞を作っていたようです。実際には500匹規模の大要塞でしたよ。」
「マジか?ってキングが居たのなら十分あり得る話だな。」
「ちなみにオークキングって高いんですか?」
「うむ、こいつは特に状態が良いので高値で引き取ろう。しかし、この数を一人で狩ったのか?」
「まあ、そうですね。」
「数が多いので、換金は明日にしてくれ、今日は報酬だけ受け取って帰って良いぞ。」
ありがとうございますと挨拶をして解体場を出る。ギルドマスターはオークキングとにらめっこしていた。
窓口で金貨50枚を貰って家に帰る。5時を回っていた。ギリギリ風呂に間に合った、一応クリーンは掛けたのだが、風呂に入らないとオークの匂いが消えない気がして、気持ち悪いんだよね。
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