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今日は稽古の後、冒険者ギルドでストレージの魔物を白金貨2枚分だけ換金する。白金貨は使いづらいので金貨で200枚貰った。その後アスアスラの所へ行く。現在アスアスラは妊娠の為、冒険者は休業中だ。家に居るのは解って居る。この時間だとルーラは教会に行っている。
アスアスラに麻袋を渡し、足りなくなったら言ってくれと言うと。これでも蓄えは結構あるんですよ。と笑っていた。どうやら契約を結んだあと、妊娠する事を視野に入れて貯金をしていたらしい。
最近の事を話そうとしたが、上手く話せる自信がなかったので止めた。アスアスラが一方的に話をするのを聞いていた。午後になるとルーラが帰って来る。魔法と剣の稽古を一緒にする。
その後3人で一緒に風呂に入り、食事をしてから帰る。時間は4時、帰って子供たちと遊び、風呂に入る。夕食は済ませて来たと言い。お茶を貰い応接室で飲んで時間を潰す。
翌日帝国のハンターギルドに飛び、『緋色の風』の溜まり場に合流する。なんでも東の森でCランクパーティーの『ブラックタイガー』がレッドボアに遭遇して逃げ帰ったとギルドで話題になって居るらしい。
ちょっと待て、ブラックタイガーってエビじゃね?なんで寄りにもよってパーティ―名がエビ?腹筋が崩壊しそうになるのを堪えるが。よく考えたらこの世界にブラックタイガーって言う名のエビは居ないんだよな。
「なぁ、オークより金になる魔物って知ってるか?」
「オークはDランクの魔物です。うちみたいなFランクパーティーでは、たまたま1匹退治できればラッキーと言う位ですね。」
「僕は昨日Eランクになったんだけど、僕1人じゃ意味が無いのかな?」
「あ、俺もEランクだよ。あと一人EランクになればEランクパーティーに昇格出来るな。」
シンがそう言った。どうやらシンもEランクらしい。
「レッドボアってのは儲かるのか?」
「儲かりますよ。Bランクの魔物で、魔石と肉、それに毛皮が素材として高く売れます。1頭で金貨10枚になりますね。」
「ほう?1頭で金貨10枚は美味しいな。狙うか?」
「流石にBランクはきついですよ。狙うならCランクのフォレストボアにしましょう。フォレストボアでも1頭で金貨5枚になりますよ。」
「じゃあ、そのボアを狙いつつオークも狩るって方針で良いか?」
「東の森に行く気ですか?」
「怖いか?」
「多少は。」
正直なのは悪い事じゃ無い。それに恐怖感を感じるのも生き残る上では重要だ。
5人は東門へ向かった。
東門から、東の森までは40分位かかる。その間に昨日の事をリオンに聞いて置く事にする。
「昨日はどうだった?」
「レーネがかなり頑張ってくれたので、1日でオーク27匹行けました。」
「ほう?それは凄いな、ヒルダはどうだ?」
「ヒルダの盾役もだいぶ動きが良くなって来ています。状況判断が的確になって来ていますし。自分で獲物に止めを刺す事も多くなって来ています。」
「ふむ、じゃあヒルダにEランク試験を受けさせても良いかもしれないね。」
「そうですね、レーネも昇級出来そうですし、僕だけが取り残されそうです。」
確かに神官はなぁ、回復職だし。教えているのは指揮だからなぁ。ランクアップに必要な技術を教えにくい職業なんだよね。
「ちなみに神官の昇級試験ってどんな内容なんだ?」
「基本、魔法職と一緒です。魔法を撃って、その発動までの時間と、威力を見ます。」
「それはファイヤーボールでも良いのか?」
「そうですね。魔法職は一括りにされていますから、魔法なら何でも良いはずです。」
それなら、やりようはありそうだ。ストレージから1冊の本を取り出して、リオンに渡した。リリに渡したのと同じ王国の魔法書を翻訳した物だ。
「時間がある時に、これを読んでみて下さい。上手くハマればランクアップに役立ちますよ。」
そんな事を話しながら歩いていると、最初の獲物を見つけた。オークだ。
「右手にオークが居る。動いていないからこちらから仕掛けに行くぞ。」
森に分け入ると、オークの姿が見える。割と浅い位置に居るな。これは奥にもっと強い魔物が居るんじゃないか?
オークをサクッと倒し、更に進む。またオークの反応がある。
「今度は正面だ。」
僕の指揮に、メンバーはスムーズにフォーメーションを変えながら動く。ほう?なかなか育って来たな。
2匹目のオークを倒し、マジックバッグに仕舞った時に、オークより大きな反応が見つかる。
「やや右手、オークより大きめの反応。多分フォレストボアだと思う。基本の作戦はオークと一緒だ。」
フォレストボアはオークよりスピードが速い。
「思ったより早いぞ。レーネ魔法を撃つタイミングを間違えるなよ。ヒルダは吹き飛ばされない様に気を付けて。シンは切るんじゃなくて突け!」
指示が終わると同時にフォレストボアが突進して来た。レーネの魔法を信じて無い訳では無いが、僕も魔法を撃つ。足を刈られたフォレストボアが頭から地面に突っ込み転がる。ヒルダがガツンと受け止めて、シンが首を剣で貫いた。
良い連携だ。FランクパーティーがCランクの魔物に完勝だ。
「十分行けるな。今日は稼ぐぞ!」
そう言うと、おおと言う声が上がった。
更に奥へ進むとやはりフォレストボアの反応が多い。どうやらボアの数が増えていて、オークが浅い位置に追いやられている様だ。
流石に2匹同時は厳しいだろう。1匹ずつ当たる様に調整する。レーネも探知を使っているはずなので、僕が、どう言う指揮をしているか理解していると良いのだが、どうだろう?
場所的な物かもしれないが、オークとフォレストボアが混じって出て来る。今日はボアに絞りたいのでもう少し、奥へ進むとしよう。
若干奥へ進むとオークの気配が消え、ボアの気配が濃くなる。2時間で8匹のフォレストボアと6匹のオークを狩った。
さて、後半はリオンに指揮を任せて大丈夫かな?そんな事を考えていると、フォレストボアより強い反応が引っかかる。レーネがこっちを向いた。目が合う。
「皆、聞いてくれ、おそらくだが、レッドボアと見られる反応がある。戦うかどうかは皆の判断に任せる。基本の対処はフォレストボアと変わらない。どうする?」
4人が顔を見合わせている。
「エイジが居る今なら戦えるんじゃ無いか?4人だけなら逃げる所だが、今日はエイジが居るからな。」
シンがそう言うと皆も頷いている。
「って言う事で、指揮を頼む、エイジ!」
「解った。任せろ。反応は正面やや左だ。」
そう言うとフォーメーションが綺麗に完成する。
5メートル程前進するとレッドボアがこちらに気付く。突進を始めるレッドボア。
「来るぞ。魔法準備。」
スピードはフォレストボアとあまり変わらない。ただ、でかい。
僕とレーネが同時にエアカッターを撃つ。レーネの魔法は弾かれたが、僕の魔法はレッドボアの足を綺麗に刈る。
バランスを崩して横倒しになり、滑って来るレッドボアをヒルダが抑え込む、だが、巨大過ぎて力負けしている。不味いな。
シンが飛び掛かり、首を剣で突くが致命傷には至らなかった。流石はBランクと言った所か。
「落ち着け。ヒルダはシールドバッシュで頭に攻撃、その後シンはもう一度同じ場所を突け。」
ヒルダが頭に攻撃する事で頭が若干後ろに逸れる。いわゆる顎が上がった状態だ、これなら剣も通りやすくなる。シンの剣が今度はレッドボアの首を貫いた。
このパーティーの実力だと、こんな物かな。
シンとヒルダは息が上がっている。不味いな、他のボアが集まり出しているぞ。逃げるか?
「皆、ゆっくり後退だ。まだレッドボアは早かった様だ。」
レーネが素早くレッドボアをマジックバッグに仕舞う。他のメンバーはゆっくりと後退を始めている。だが、後ろからも魔物は来てるんだよね。
「レッドボアは決して倒せない相手では無い。だが、時間を掛け過ぎた。他の魔物が集まって来ている。」
僕はサーチで魔物の薄い場所を探す。
「右手だ、魔物が少ない。強行突破する。付いて来いよ!」
僕は敵にスローを掛けながら味方にクイックを掛ける。なんとか、安全地帯までパーティーを導いた。
「とりあえず、逃げ切れたな。さて、ここからどうする?」
「レッドボアはBランクの魔物だからな。俺達にはまだ早いって事だろう。だが、フォレストボアなら狩れる事が解ったのは収穫だ。」
お?死にかけたのに前向きだな。
「と言う事で、残りの時間でもう少しフォレストボアの狩り方を教えて貰えるか?」
「構わんが、後半は指揮をリオン、探知をレーネに任せたい。僕はサポートに回ろう。それで良いか?」
「解った。それで行こう。」
結局、後半戦でフォレストボアを4匹。オークを5匹狩った。連携は出来ているし、フォレストボアまでなら危ない場面も無かった。やはり、Bランクの魔物ってのは凄いんだな。
今日の成果はレッドボア1、フォレストボア12、オークが11だ。金貨92枚になる。一人頭金貨18枚と銀貨4枚だ。日本円にして184万円。
ヒルダが分配の時震えていた。
アスアスラに麻袋を渡し、足りなくなったら言ってくれと言うと。これでも蓄えは結構あるんですよ。と笑っていた。どうやら契約を結んだあと、妊娠する事を視野に入れて貯金をしていたらしい。
最近の事を話そうとしたが、上手く話せる自信がなかったので止めた。アスアスラが一方的に話をするのを聞いていた。午後になるとルーラが帰って来る。魔法と剣の稽古を一緒にする。
その後3人で一緒に風呂に入り、食事をしてから帰る。時間は4時、帰って子供たちと遊び、風呂に入る。夕食は済ませて来たと言い。お茶を貰い応接室で飲んで時間を潰す。
翌日帝国のハンターギルドに飛び、『緋色の風』の溜まり場に合流する。なんでも東の森でCランクパーティーの『ブラックタイガー』がレッドボアに遭遇して逃げ帰ったとギルドで話題になって居るらしい。
ちょっと待て、ブラックタイガーってエビじゃね?なんで寄りにもよってパーティ―名がエビ?腹筋が崩壊しそうになるのを堪えるが。よく考えたらこの世界にブラックタイガーって言う名のエビは居ないんだよな。
「なぁ、オークより金になる魔物って知ってるか?」
「オークはDランクの魔物です。うちみたいなFランクパーティーでは、たまたま1匹退治できればラッキーと言う位ですね。」
「僕は昨日Eランクになったんだけど、僕1人じゃ意味が無いのかな?」
「あ、俺もEランクだよ。あと一人EランクになればEランクパーティーに昇格出来るな。」
シンがそう言った。どうやらシンもEランクらしい。
「レッドボアってのは儲かるのか?」
「儲かりますよ。Bランクの魔物で、魔石と肉、それに毛皮が素材として高く売れます。1頭で金貨10枚になりますね。」
「ほう?1頭で金貨10枚は美味しいな。狙うか?」
「流石にBランクはきついですよ。狙うならCランクのフォレストボアにしましょう。フォレストボアでも1頭で金貨5枚になりますよ。」
「じゃあ、そのボアを狙いつつオークも狩るって方針で良いか?」
「東の森に行く気ですか?」
「怖いか?」
「多少は。」
正直なのは悪い事じゃ無い。それに恐怖感を感じるのも生き残る上では重要だ。
5人は東門へ向かった。
東門から、東の森までは40分位かかる。その間に昨日の事をリオンに聞いて置く事にする。
「昨日はどうだった?」
「レーネがかなり頑張ってくれたので、1日でオーク27匹行けました。」
「ほう?それは凄いな、ヒルダはどうだ?」
「ヒルダの盾役もだいぶ動きが良くなって来ています。状況判断が的確になって来ていますし。自分で獲物に止めを刺す事も多くなって来ています。」
「ふむ、じゃあヒルダにEランク試験を受けさせても良いかもしれないね。」
「そうですね、レーネも昇級出来そうですし、僕だけが取り残されそうです。」
確かに神官はなぁ、回復職だし。教えているのは指揮だからなぁ。ランクアップに必要な技術を教えにくい職業なんだよね。
「ちなみに神官の昇級試験ってどんな内容なんだ?」
「基本、魔法職と一緒です。魔法を撃って、その発動までの時間と、威力を見ます。」
「それはファイヤーボールでも良いのか?」
「そうですね。魔法職は一括りにされていますから、魔法なら何でも良いはずです。」
それなら、やりようはありそうだ。ストレージから1冊の本を取り出して、リオンに渡した。リリに渡したのと同じ王国の魔法書を翻訳した物だ。
「時間がある時に、これを読んでみて下さい。上手くハマればランクアップに役立ちますよ。」
そんな事を話しながら歩いていると、最初の獲物を見つけた。オークだ。
「右手にオークが居る。動いていないからこちらから仕掛けに行くぞ。」
森に分け入ると、オークの姿が見える。割と浅い位置に居るな。これは奥にもっと強い魔物が居るんじゃないか?
オークをサクッと倒し、更に進む。またオークの反応がある。
「今度は正面だ。」
僕の指揮に、メンバーはスムーズにフォーメーションを変えながら動く。ほう?なかなか育って来たな。
2匹目のオークを倒し、マジックバッグに仕舞った時に、オークより大きな反応が見つかる。
「やや右手、オークより大きめの反応。多分フォレストボアだと思う。基本の作戦はオークと一緒だ。」
フォレストボアはオークよりスピードが速い。
「思ったより早いぞ。レーネ魔法を撃つタイミングを間違えるなよ。ヒルダは吹き飛ばされない様に気を付けて。シンは切るんじゃなくて突け!」
指示が終わると同時にフォレストボアが突進して来た。レーネの魔法を信じて無い訳では無いが、僕も魔法を撃つ。足を刈られたフォレストボアが頭から地面に突っ込み転がる。ヒルダがガツンと受け止めて、シンが首を剣で貫いた。
良い連携だ。FランクパーティーがCランクの魔物に完勝だ。
「十分行けるな。今日は稼ぐぞ!」
そう言うと、おおと言う声が上がった。
更に奥へ進むとやはりフォレストボアの反応が多い。どうやらボアの数が増えていて、オークが浅い位置に追いやられている様だ。
流石に2匹同時は厳しいだろう。1匹ずつ当たる様に調整する。レーネも探知を使っているはずなので、僕が、どう言う指揮をしているか理解していると良いのだが、どうだろう?
場所的な物かもしれないが、オークとフォレストボアが混じって出て来る。今日はボアに絞りたいのでもう少し、奥へ進むとしよう。
若干奥へ進むとオークの気配が消え、ボアの気配が濃くなる。2時間で8匹のフォレストボアと6匹のオークを狩った。
さて、後半はリオンに指揮を任せて大丈夫かな?そんな事を考えていると、フォレストボアより強い反応が引っかかる。レーネがこっちを向いた。目が合う。
「皆、聞いてくれ、おそらくだが、レッドボアと見られる反応がある。戦うかどうかは皆の判断に任せる。基本の対処はフォレストボアと変わらない。どうする?」
4人が顔を見合わせている。
「エイジが居る今なら戦えるんじゃ無いか?4人だけなら逃げる所だが、今日はエイジが居るからな。」
シンがそう言うと皆も頷いている。
「って言う事で、指揮を頼む、エイジ!」
「解った。任せろ。反応は正面やや左だ。」
そう言うとフォーメーションが綺麗に完成する。
5メートル程前進するとレッドボアがこちらに気付く。突進を始めるレッドボア。
「来るぞ。魔法準備。」
スピードはフォレストボアとあまり変わらない。ただ、でかい。
僕とレーネが同時にエアカッターを撃つ。レーネの魔法は弾かれたが、僕の魔法はレッドボアの足を綺麗に刈る。
バランスを崩して横倒しになり、滑って来るレッドボアをヒルダが抑え込む、だが、巨大過ぎて力負けしている。不味いな。
シンが飛び掛かり、首を剣で突くが致命傷には至らなかった。流石はBランクと言った所か。
「落ち着け。ヒルダはシールドバッシュで頭に攻撃、その後シンはもう一度同じ場所を突け。」
ヒルダが頭に攻撃する事で頭が若干後ろに逸れる。いわゆる顎が上がった状態だ、これなら剣も通りやすくなる。シンの剣が今度はレッドボアの首を貫いた。
このパーティーの実力だと、こんな物かな。
シンとヒルダは息が上がっている。不味いな、他のボアが集まり出しているぞ。逃げるか?
「皆、ゆっくり後退だ。まだレッドボアは早かった様だ。」
レーネが素早くレッドボアをマジックバッグに仕舞う。他のメンバーはゆっくりと後退を始めている。だが、後ろからも魔物は来てるんだよね。
「レッドボアは決して倒せない相手では無い。だが、時間を掛け過ぎた。他の魔物が集まって来ている。」
僕はサーチで魔物の薄い場所を探す。
「右手だ、魔物が少ない。強行突破する。付いて来いよ!」
僕は敵にスローを掛けながら味方にクイックを掛ける。なんとか、安全地帯までパーティーを導いた。
「とりあえず、逃げ切れたな。さて、ここからどうする?」
「レッドボアはBランクの魔物だからな。俺達にはまだ早いって事だろう。だが、フォレストボアなら狩れる事が解ったのは収穫だ。」
お?死にかけたのに前向きだな。
「と言う事で、残りの時間でもう少しフォレストボアの狩り方を教えて貰えるか?」
「構わんが、後半は指揮をリオン、探知をレーネに任せたい。僕はサポートに回ろう。それで良いか?」
「解った。それで行こう。」
結局、後半戦でフォレストボアを4匹。オークを5匹狩った。連携は出来ているし、フォレストボアまでなら危ない場面も無かった。やはり、Bランクの魔物ってのは凄いんだな。
今日の成果はレッドボア1、フォレストボア12、オークが11だ。金貨92枚になる。一人頭金貨18枚と銀貨4枚だ。日本円にして184万円。
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