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さて、道場で皆に配っている教科書だが、実はある仕掛けを施してある。それは意図的に重要な部分を抜いて書いてあると言う事だ。
どう言う事かと言うと、僕の指導を受けて無い者が読んでも理解出来ない様に書かれていると言えば解るだろう。
例えばリリは僕の家庭教師を受けて居たので、僕の理論を知っている。なのであえて教えなくても教科書を理解出来る。
ベル達4人や師範にはかなり先まで理論を教え込んでいる。なので教科書を読めば僕が居なくても訓練が出来る。
しかし、一般の門下生は、道場で習って、ある程度身に着いた頃に教科書に書いてある事がどう言う事なのか理解出来る様にしてある。
つまり向上心のある門下生はどんどんと魔法が理解出来、そうでない者は何時まで経っても上達しないと言う仕掛けだ。
それって教科書では無いのでは?と言う意見もあるだろう。参考書的な教科書とも言えるかもしれない。
だが、教科書に全部書いてしまっては道場の存在意義が無くなるし、曲解する者も出て来るかもしれない。僕が1人1人に教えられるなら教科書は要らないのだが、そう言う訳にも行かないので教科書を作った。
道場は将来、誰かに譲るつもりだ。その時に僕の教えを残して置く意味でも教科書は必要である。
更に言えば、道場では教えない事も教科書には書いてある。これは気付く者が居れば非常に有効な魔法の効率化等の高等技術が書かれている。しかし、基礎の出来ていない者が読んでも全く意味が無い内容となって居る。
もしかしたら、僕の真似をして魔法道場を開く者が出るかもしれない。だが、その時、意味も分からずこの教科書をコピーして使っても魔法は上手くならない。僕が鍛えた者が将来道場を開くのなら使い方のコツも含めて喜んで提供しようと言う事だ。
僕は近い将来この国から居なくなるかもしれない。そう言う事も考えて作った教科書である。
また、子供たちに無償で魔法を教えているのにも意味がある。子供たちの多くは文字が読めない。つまり教科書が使えない。なので彼等には非常にわかり易く噛み砕いて理論を教えている。他の門下生は解らない事があると、僕か師範に聞きに行く。だが、賢い門下生は子供たちに教えを乞う。何故ならその方が解り易いからだ。子供が理解できる理論を大人や学生が理解出来ない訳がない。後はプライドの問題だな。
魔法使いに年齢は関係ない。前にも言ったが中級まで使いこなす子供も居る。リリやベルたちは12歳と言う年齢でありながら、師範より強い。この国の魔法のレベルは低いと言う事を、門下生たちには早く気付いてほしい物だ。
2時になった所で僕は道場を抜け、その後は師範が門下生を教える。僕は一旦子爵邸に飛び、リアンに帝都での噂や出来事を聞く。1時間程お茶を飲みながら話をしてから3時には王国の自宅へ戻る。
そんな生活を2か月程続けていたある日。子供たちの中の数人が、上級魔法を覚えたいと言い出した。14人居る子供たちの中で一番遅れている子でも中級の初歩までは行っている。
「上級魔法を覚える前に是非覚えて貰いたい物がある。それをこれから全員に教える。これを覚えれば上級魔法を覚えるより、ずっと早く強くなれるぞ。」
僕がそう言うと子供達からおおーと言う歓声が上がる。この日から子供たちにマルチタスクを教え始めた。
正直マルチタスクの理論を教えた者は漏れなく強くなっている。リリやベル達4人、師範を含め門下生の中でもマルチタスクを使える者は10名に満たないが、皆、劇的に強くなっている。
実を言うと既に模擬戦ではベル達4人がリリと対等の戦いをしている。ほぼ同時にクロックアップを覚えたのが大きかったのかもしれないが、実戦慣れと言う分ではリリに分があるはずなので、ベル達のここ2か月の急成長が伺える。
ベル達4人がリリに勝つ事が出来たら、学院の特待生になる事を勧める事にしようと思っている。
師範たち2名も現在クロックアップに挑戦中なので何処まで育つか楽しみだ。クロックアップを覚えたら、少しゆっくりと上級魔法を教えて行こうと考えている。
正直、上級魔法は実戦ではまず使われない魔法だ。なので、理論だけを教えて、次のステップは魔法を使った戦い方を教えて行こうと思う。
一方で一つ不味い事が起きている。この道場が非常にレベルの高い道場として噂になってしまったのだ。入門希望者が殺到しているのだが、キャパを理由に200名が上限です。と断っている状況だ。まあ、押し寄せて来る者はそれで何とかなるのだが、侯爵経由で入門を希望する貴族の子女を断るのがキツイ。
かなり侯爵に無理をさせてしまった。後で謝りに行かないとな。
そう言えばリリに何故か解らないが、先生はずるいです。と怒られてしまった。どう言う事?
僕が引き受けたのは特待生として魔法学院に入学させるって言う事で、それは達成したよね?
理不尽さを感じながらも、道場が終わった後、侯爵家を訪れる。
「この度は、侯爵様に色々と無理をさせてしまい申し訳ありません。」
「ははは、気にしてはおらんよ。それより、リリルアーナの機嫌が最近悪くてな。何かあったのか?」
「多分、同級生の子達に追いつかれたのがショックだったのでは無いでしょうか?」
「ほう?そんな優秀な門下生が居るのか?」
「優秀と言えば優秀ですが、リリには彼女達にも教えて居ない事を沢山教えているので、戦場で戦えば負ける事はありません。ただ、模擬戦と言う枠の中で戦うとどうしても、挑戦者が有利になってしまうんですよね。その辺がまだ理解出来て居ないのだと思います。」
「なるほどな。挑戦する者とされる者では確かに心構えが違うからな。私も騎士になりたての頃は我武者羅に強者に挑んだ事があるよ。」
「まあ、模擬戦は余程の実力差が無いと接戦になりますからね。」
「リリルアーナはまだ12歳だからな。本当の対人戦も経験した事が無いだろうし、難しい所だな。」
「今は意地で何とかしのいでますが、いずれ負ける事もあるでしょう。それも大事な経験なんですけどね。理解してくれますかね?」
「ふむ、私が少し昔話でもしてみよう。あの子は賢い子だから、案外理解して居るかもしれんがな。」
「理解していて拗ねていると言う事は、嫉妬ですか?」
「ああ、あの子は君の事を慕って居たからなぁ。」
「生徒と門下生は違うと思うのですが?」
「同級生の女の子って言うのが気に入らんのじゃ無いか?」
「僕とリリは5歳も離れてますよ?」
「あの位の年齢の子はませておるからのぉ。」
「そう言うもんですか?」
「お主は聡いが鈍感だな。」
「良く言われます。」
果たして、リリが本当に僕の事を好きかどうかは解らないが。多分それは恋愛感情とは違う物だと後で気が付くだろう。今は恋に恋しているだけだと思うのだが、この世界の女性はどうなんだろうな?
まあ、リリの恋心がどうあれ、それで魔法が上手くなるのなら、僕は鈍感男を演じ続けても構わない。
と言うか、嫁が3人居て子供も2人居ますって言ったらリリはどうなるだろう?
侯爵家を辞し、王国の我が家に帰る。ルシルのお腹がだいぶ大きくなって来たな。そろそろ、出産も近いはずだ。アリアナのお腹もだいぶ目立つようになって来ている。セリーはまだ、ちょっとふっくらしたかなと言った所だ。妊婦が3人も居るとメイドも大変だろうな。そう思ったが、特に普段と変わらないとメイド長は言っていた。
よく考えたら、僕とその家族の世話が仕事だから、通常運転なのか?
出産時も大変なのは本人と産婆さんだ、メイドは交代で休めるから特に大変では無いっぽい。
それから10日後、ルシルが産気づき、大騒ぎになるかと思いきや、3時間程でスルッと生まれた。女の子だった。右肩の後ろになんか小さなアザの様な物がある。どうやらそれが鱗らしい。
女の子なのでルシルが名前を付ける事になったのだが、ルシルは人間の名前の付け方が解らないと、僕に丸投げした。僕は生まれた子に『シルフィーヌ』と名付けた。問題は僕とルシルの子供だと言う事だ、どんな力を持っているか気になる。
竜王の爺さんに見て貰ったが、やはり神の欠片を持っているそうだ。それ以外は普通の竜人だそうだ。つーか、普通の竜人がどんなのか知らないし。
ルシルに1か月は子供の面倒を見る事に専念する様に言いつける。その後は稽古に2時間だけ参加して良いと伝えて置いた。
ルシルが微妙な顔をしていたのが印象的だった。
どう言う事かと言うと、僕の指導を受けて無い者が読んでも理解出来ない様に書かれていると言えば解るだろう。
例えばリリは僕の家庭教師を受けて居たので、僕の理論を知っている。なのであえて教えなくても教科書を理解出来る。
ベル達4人や師範にはかなり先まで理論を教え込んでいる。なので教科書を読めば僕が居なくても訓練が出来る。
しかし、一般の門下生は、道場で習って、ある程度身に着いた頃に教科書に書いてある事がどう言う事なのか理解出来る様にしてある。
つまり向上心のある門下生はどんどんと魔法が理解出来、そうでない者は何時まで経っても上達しないと言う仕掛けだ。
それって教科書では無いのでは?と言う意見もあるだろう。参考書的な教科書とも言えるかもしれない。
だが、教科書に全部書いてしまっては道場の存在意義が無くなるし、曲解する者も出て来るかもしれない。僕が1人1人に教えられるなら教科書は要らないのだが、そう言う訳にも行かないので教科書を作った。
道場は将来、誰かに譲るつもりだ。その時に僕の教えを残して置く意味でも教科書は必要である。
更に言えば、道場では教えない事も教科書には書いてある。これは気付く者が居れば非常に有効な魔法の効率化等の高等技術が書かれている。しかし、基礎の出来ていない者が読んでも全く意味が無い内容となって居る。
もしかしたら、僕の真似をして魔法道場を開く者が出るかもしれない。だが、その時、意味も分からずこの教科書をコピーして使っても魔法は上手くならない。僕が鍛えた者が将来道場を開くのなら使い方のコツも含めて喜んで提供しようと言う事だ。
僕は近い将来この国から居なくなるかもしれない。そう言う事も考えて作った教科書である。
また、子供たちに無償で魔法を教えているのにも意味がある。子供たちの多くは文字が読めない。つまり教科書が使えない。なので彼等には非常にわかり易く噛み砕いて理論を教えている。他の門下生は解らない事があると、僕か師範に聞きに行く。だが、賢い門下生は子供たちに教えを乞う。何故ならその方が解り易いからだ。子供が理解できる理論を大人や学生が理解出来ない訳がない。後はプライドの問題だな。
魔法使いに年齢は関係ない。前にも言ったが中級まで使いこなす子供も居る。リリやベルたちは12歳と言う年齢でありながら、師範より強い。この国の魔法のレベルは低いと言う事を、門下生たちには早く気付いてほしい物だ。
2時になった所で僕は道場を抜け、その後は師範が門下生を教える。僕は一旦子爵邸に飛び、リアンに帝都での噂や出来事を聞く。1時間程お茶を飲みながら話をしてから3時には王国の自宅へ戻る。
そんな生活を2か月程続けていたある日。子供たちの中の数人が、上級魔法を覚えたいと言い出した。14人居る子供たちの中で一番遅れている子でも中級の初歩までは行っている。
「上級魔法を覚える前に是非覚えて貰いたい物がある。それをこれから全員に教える。これを覚えれば上級魔法を覚えるより、ずっと早く強くなれるぞ。」
僕がそう言うと子供達からおおーと言う歓声が上がる。この日から子供たちにマルチタスクを教え始めた。
正直マルチタスクの理論を教えた者は漏れなく強くなっている。リリやベル達4人、師範を含め門下生の中でもマルチタスクを使える者は10名に満たないが、皆、劇的に強くなっている。
実を言うと既に模擬戦ではベル達4人がリリと対等の戦いをしている。ほぼ同時にクロックアップを覚えたのが大きかったのかもしれないが、実戦慣れと言う分ではリリに分があるはずなので、ベル達のここ2か月の急成長が伺える。
ベル達4人がリリに勝つ事が出来たら、学院の特待生になる事を勧める事にしようと思っている。
師範たち2名も現在クロックアップに挑戦中なので何処まで育つか楽しみだ。クロックアップを覚えたら、少しゆっくりと上級魔法を教えて行こうと考えている。
正直、上級魔法は実戦ではまず使われない魔法だ。なので、理論だけを教えて、次のステップは魔法を使った戦い方を教えて行こうと思う。
一方で一つ不味い事が起きている。この道場が非常にレベルの高い道場として噂になってしまったのだ。入門希望者が殺到しているのだが、キャパを理由に200名が上限です。と断っている状況だ。まあ、押し寄せて来る者はそれで何とかなるのだが、侯爵経由で入門を希望する貴族の子女を断るのがキツイ。
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そう言えばリリに何故か解らないが、先生はずるいです。と怒られてしまった。どう言う事?
僕が引き受けたのは特待生として魔法学院に入学させるって言う事で、それは達成したよね?
理不尽さを感じながらも、道場が終わった後、侯爵家を訪れる。
「この度は、侯爵様に色々と無理をさせてしまい申し訳ありません。」
「ははは、気にしてはおらんよ。それより、リリルアーナの機嫌が最近悪くてな。何かあったのか?」
「多分、同級生の子達に追いつかれたのがショックだったのでは無いでしょうか?」
「ほう?そんな優秀な門下生が居るのか?」
「優秀と言えば優秀ですが、リリには彼女達にも教えて居ない事を沢山教えているので、戦場で戦えば負ける事はありません。ただ、模擬戦と言う枠の中で戦うとどうしても、挑戦者が有利になってしまうんですよね。その辺がまだ理解出来て居ないのだと思います。」
「なるほどな。挑戦する者とされる者では確かに心構えが違うからな。私も騎士になりたての頃は我武者羅に強者に挑んだ事があるよ。」
「まあ、模擬戦は余程の実力差が無いと接戦になりますからね。」
「リリルアーナはまだ12歳だからな。本当の対人戦も経験した事が無いだろうし、難しい所だな。」
「今は意地で何とかしのいでますが、いずれ負ける事もあるでしょう。それも大事な経験なんですけどね。理解してくれますかね?」
「ふむ、私が少し昔話でもしてみよう。あの子は賢い子だから、案外理解して居るかもしれんがな。」
「理解していて拗ねていると言う事は、嫉妬ですか?」
「ああ、あの子は君の事を慕って居たからなぁ。」
「生徒と門下生は違うと思うのですが?」
「同級生の女の子って言うのが気に入らんのじゃ無いか?」
「僕とリリは5歳も離れてますよ?」
「あの位の年齢の子はませておるからのぉ。」
「そう言うもんですか?」
「お主は聡いが鈍感だな。」
「良く言われます。」
果たして、リリが本当に僕の事を好きかどうかは解らないが。多分それは恋愛感情とは違う物だと後で気が付くだろう。今は恋に恋しているだけだと思うのだが、この世界の女性はどうなんだろうな?
まあ、リリの恋心がどうあれ、それで魔法が上手くなるのなら、僕は鈍感男を演じ続けても構わない。
と言うか、嫁が3人居て子供も2人居ますって言ったらリリはどうなるだろう?
侯爵家を辞し、王国の我が家に帰る。ルシルのお腹がだいぶ大きくなって来たな。そろそろ、出産も近いはずだ。アリアナのお腹もだいぶ目立つようになって来ている。セリーはまだ、ちょっとふっくらしたかなと言った所だ。妊婦が3人も居るとメイドも大変だろうな。そう思ったが、特に普段と変わらないとメイド長は言っていた。
よく考えたら、僕とその家族の世話が仕事だから、通常運転なのか?
出産時も大変なのは本人と産婆さんだ、メイドは交代で休めるから特に大変では無いっぽい。
それから10日後、ルシルが産気づき、大騒ぎになるかと思いきや、3時間程でスルッと生まれた。女の子だった。右肩の後ろになんか小さなアザの様な物がある。どうやらそれが鱗らしい。
女の子なのでルシルが名前を付ける事になったのだが、ルシルは人間の名前の付け方が解らないと、僕に丸投げした。僕は生まれた子に『シルフィーヌ』と名付けた。問題は僕とルシルの子供だと言う事だ、どんな力を持っているか気になる。
竜王の爺さんに見て貰ったが、やはり神の欠片を持っているそうだ。それ以外は普通の竜人だそうだ。つーか、普通の竜人がどんなのか知らないし。
ルシルに1か月は子供の面倒を見る事に専念する様に言いつける。その後は稽古に2時間だけ参加して良いと伝えて置いた。
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