82 / 308
082
しおりを挟む
イナゴの事は一旦置いておいて。視察を続ける。鉱山を見に行く。
確か鉄鉱石が採れるんだったな。鉱山は思った以上に規模が大きく。2000人程の人が働いているらしい。それでもあと150年は掘り続けられる埋蔵量があるそうだ。
ここを押さえて居れば町の経営は適当でも構わないと言うのは何となくわかる。だが、7万の人間を2つの町に分けるのは愚行だと思う。やはり1つの町にして、更なる発展を目指したいな。
2つの町を繋ぐ街道を開拓して農地にすれば周辺に農家が住む。現在街道の幅は6メートル程度、これを8メートル道路にして両脇に500メートルずつ農地を開拓してみよう。2つの町の間は歩いて3時間強、おそらく直線距離にすれば10キロは無いはずだ。ここさえクリアできれば2つの町は統合できる。
統合するメリットは大きい。まず人員の削減、コストの削減、人口の増加、管理のしやすさ等が上げられる。
一度正確な地図を作ってルキナと相談してみよう。後は人材が揃ってからだな。一旦プレイースに戻り、ルキナに人材が揃ったら2つの町の代官を調べる様に伝えて置く。マークにはプレイースを任せると言って王都へ帰る。
王都に帰った僕は冒険者ギルドへと急いだ。そこでイナゴの被害についての情報を聞く。
どうやら被害にあった町はどれもそれ程大きな規模の町では無いらしい。と言うか大きな町ではイナゴの対策が取られているので、仮に襲われたとしてもそれ程の被害は出ないと言う。
それでも今回のイナゴの大量発生で12万人程の被害者が出ているそうだ。幸い、北東のやや南寄りにあるトゥーファルと言う町が支援に乗り出しているそうだ。
このトゥーファルと言う町はこの国で2番目の大きさを誇る大都市で人口も45万人と多く、冒険者ギルドの規模も大きい。冒険者ギルドと教会が各町で炊き出しや支援物資の配給を行っているそうだ。
トゥーファルを治める領主、ボーマット辺境伯は金銭的に3侯爵に対抗出来る力を持ち。何処の派閥にも属していないらしい。
どうやら僕が下手に手を出す必要は無い様だ。
家に帰るとまだ、時間が早い様でセリーは帰って居なかった。これから農業に出るのもどうなんだ?
って事で帰って来るセリーの為に甘い物でも作りますか。
厨房へ行くと見習い君が走って来る。今日はそんなに難しい物は作らないよ。そう言って、まず、カスタードクリームを作る。これはプリンと殆ど材料は一緒だ。カスタードクリームの材料はたった4つ。卵、ミルク、砂糖、小麦粉だ、まず卵黄と砂糖を混ぜる。混ざったら小麦粉を加えてまた混ぜる。そこに温めたミルクを卵が固まらない様少しずつ加えて混ぜる。
混ぜ終わったら鍋に入れ弱火に掛けてひたすらかき混ぜる。ここでバニラエッセンスを加えてもOK。今回は入れないけどね。ポイントは結構固めに作る事。ヘラで掬って垂れない程度まで固くするのが秘訣です。
完成したら粗熱を取ってから冷蔵庫で冷やす。
次に、生クリームも作って置きましょう。こちらはバニラエッセンスを入れてね。
そして最後にクレープ生地を焼きます。実はこれも材料は似た様な物なんだよね。小麦粉が多いだけって感じ。
卵、ミルク、砂糖、小麦粉を混ぜて最後に塩を一つまみ。これをフライパンで焼くんだけど、ポイントはバターで焼く事。弱火で焼いて表面が乾いてきたらひっくり返すと破れないよ。あまり薄さに拘らなくてもOK!
クレープ生地が焼けたら、カスタードと生クリームを乗せて、季節の果物をトッピング。くるっと巻いて完成だ。
後は見習い君に任せたよ!
メイドが風呂が沸いたと知らせてくれたので僕は風呂へ向かう。ちなみにこの世界に石鹸はあるが、風呂では使わない。基本石鹸は洗濯用だ。かなり刺激の強い石鹸なので体を洗うとピリピリする。じゃあどうするのかって?クリーンを使います。じゃあ、風呂は要らないじゃんってなるよね?風呂は温まる為にあるのです、血行も良くなり健康的だしね。何より疲れを取ってくれるんだよね。
さっぱりして風呂を出たらセリーが帰っていた。
夕食後のデザートとしてクレープを堪能し、セリーに話があると応接室へ呼び出した。
「まず、そっちの首尾はどうだった?」
「父も叔父様も乗り気だったので問題無いと思います。」
「そうか、なら一安心だな。こっちは色々と問題がありそうだが、そう急ぐ話でも無さそうだ。前の領主が領地経営にあまり積極的でなかった様で、殆どが代官の指示で動いている。代官が居る限りは大きな混乱にはならないだろう。」
「でも、問題があるって事は、貴方としては動く気満々なのでしょう?」
「もちろんだ。でも今は人材が足りない。何処かで優秀な人材が眠って無いかな?」
「そうですね、この間のクーデターの様な事件があれば、そう言った人材も出て来るのですが、埋もれた人材と言うのはなかなか表に出て来ないのが普通です。」
「セリーの人脈でも難しいか?」
「私より、ルキナやマークの方がそう言った方面には強いはずですよ。」
「ああ、一応2人にも良い人材が居たら連れて来る様に言ってある。それでも足りないんだよねぇ。」
「代官2人は駄目でしたか?」
「うーん、もしかしたら1人は使えるかもしれない。ただ、僕の政策に賛同してくれるかどうか?それならいっその事、そう言う事情を知らない人物の方が扱いやすいんだよね。」
「まだ時間はあるんですよね?私の方でも少し探してみます。」
「そうだな、焦っても良い結論は出ないからな。」
お茶にしましょうと言ってセリーがメイドを呼んだ。運ばれて来た紅茶を飲みまったりとする。
「そう言えばイナゴの話知ってるか?」
「ああ、王国の東にイナゴの大群が出たらしいですね。」
「王都に出る事もあるのか?」
「いえ、王都の近くには大森林がありますので、エサが不足すると言う事はありません。なのでイナゴが出たと言う話は聞きませんね。」
「ボーマット辺境伯と言うのが、救済に乗り出したそうだ。僕もいずれそう言う立場になりたいものだ。」
「トゥーファルですか、あそこは元々何もない場所からボーマット辺境伯の祖先が開拓したと言う話ですよ。」
「へぇ、凄いな。」
「そう言う貴方も既に10万を越える民の領主なのですよ。しっかりして下さい。」
最近セリーさん、時々怖いですよ。やっぱ子供が出来ると母親になるのかな?
翌朝、稽古を終えてから農業に出かける。1時間程掛けて草むしりを終えると近所の畑の様子を見に行く。
近所の畑は今の所順調だ。連作障害も起こしていない。ちなみに肥料の知識のない今の時代でも連作障害の知識はあるらしく、同じ作物を続けて作る事はしないと言うのが常識になって居る。
どうもこの世界、魔法のせいで文明の進み方が歪になっている様だ。
例えばトイレだ、クリーンの魔法のお陰でトイレは非常に清潔だ。一方で生活排水は川に垂れ流し状態である。まあ、化学薬品が無いので垂れ流しでも問題は無いと言えば無いのだが。
他にも魔道具と言うのがある。冷蔵庫や冷凍庫は魔道具だ。作ろうと思えばエアコンも魔道具で作れる。まあ、気候が良いので必要無いけどね。
魔道具は理論を知らなくても使えてしまう。これが知識の格差を生んでいる様だ。魔道具は非常に高価である。高価ゆえに開発者はその技術を隠匿する。その結果、作れる人間が限られて値段が更に上がると言う悪い循環に陥っている。
この世界の住人は基本的に魔法を使える。なので理論さえ教えれば誰でも魔道具を作れるのだが、それさえ知らない人が大勢いる。
また識字率の問題もある。字を読める者が少なすぎるのだ。よって、誰かが何かを広めようと本を書いても、なかなか広まらない。
識字率は貴族や商人で100%、冒険者で70%、一般市民で30%と言われている。この数字だけ見ると識字率は高く感じるが、国民の85%が一般市民である。
この事からも、代読屋と言う職業が成り立つ事となる。例えば王城からの発表が掲示板に貼り出される事がある。これは正式な文章で書かれているので読めるだけでは理解出来ない場合がある。こう言う時に代読屋は解り易い様に噛み砕いて教えたりもする。
また、稼げない低ランクの冒険者のアルバイトとしての側面も持つ。冒険者は字が書けなくてもなる事は出来るが、字が読めないと依頼が受けられない事が多い。なので、ランクが上がるごとに識字率は高くなる。
そんな事を考えていたら、隣の畑のおっちゃんに声を掛けられた。
「イナゴの話聞いたかい?」
「ああ、なんでもトゥーファルが乗り出したみたいですね。」
「トゥーファルが?その話は初めて聞いたよ。これは吉報だな皆にも知らせよう。」
おっちゃんは走って何処かへ行ってしまった。僕も聞きたい事あったのになぁ。
何時もならこのあとプレイースに飛ぶのだが今日は行ってもしょうがないので家に帰る。やる事無いんだよね。
家に帰るとルシルが真剣な顔で待っていた。
確か鉄鉱石が採れるんだったな。鉱山は思った以上に規模が大きく。2000人程の人が働いているらしい。それでもあと150年は掘り続けられる埋蔵量があるそうだ。
ここを押さえて居れば町の経営は適当でも構わないと言うのは何となくわかる。だが、7万の人間を2つの町に分けるのは愚行だと思う。やはり1つの町にして、更なる発展を目指したいな。
2つの町を繋ぐ街道を開拓して農地にすれば周辺に農家が住む。現在街道の幅は6メートル程度、これを8メートル道路にして両脇に500メートルずつ農地を開拓してみよう。2つの町の間は歩いて3時間強、おそらく直線距離にすれば10キロは無いはずだ。ここさえクリアできれば2つの町は統合できる。
統合するメリットは大きい。まず人員の削減、コストの削減、人口の増加、管理のしやすさ等が上げられる。
一度正確な地図を作ってルキナと相談してみよう。後は人材が揃ってからだな。一旦プレイースに戻り、ルキナに人材が揃ったら2つの町の代官を調べる様に伝えて置く。マークにはプレイースを任せると言って王都へ帰る。
王都に帰った僕は冒険者ギルドへと急いだ。そこでイナゴの被害についての情報を聞く。
どうやら被害にあった町はどれもそれ程大きな規模の町では無いらしい。と言うか大きな町ではイナゴの対策が取られているので、仮に襲われたとしてもそれ程の被害は出ないと言う。
それでも今回のイナゴの大量発生で12万人程の被害者が出ているそうだ。幸い、北東のやや南寄りにあるトゥーファルと言う町が支援に乗り出しているそうだ。
このトゥーファルと言う町はこの国で2番目の大きさを誇る大都市で人口も45万人と多く、冒険者ギルドの規模も大きい。冒険者ギルドと教会が各町で炊き出しや支援物資の配給を行っているそうだ。
トゥーファルを治める領主、ボーマット辺境伯は金銭的に3侯爵に対抗出来る力を持ち。何処の派閥にも属していないらしい。
どうやら僕が下手に手を出す必要は無い様だ。
家に帰るとまだ、時間が早い様でセリーは帰って居なかった。これから農業に出るのもどうなんだ?
って事で帰って来るセリーの為に甘い物でも作りますか。
厨房へ行くと見習い君が走って来る。今日はそんなに難しい物は作らないよ。そう言って、まず、カスタードクリームを作る。これはプリンと殆ど材料は一緒だ。カスタードクリームの材料はたった4つ。卵、ミルク、砂糖、小麦粉だ、まず卵黄と砂糖を混ぜる。混ざったら小麦粉を加えてまた混ぜる。そこに温めたミルクを卵が固まらない様少しずつ加えて混ぜる。
混ぜ終わったら鍋に入れ弱火に掛けてひたすらかき混ぜる。ここでバニラエッセンスを加えてもOK。今回は入れないけどね。ポイントは結構固めに作る事。ヘラで掬って垂れない程度まで固くするのが秘訣です。
完成したら粗熱を取ってから冷蔵庫で冷やす。
次に、生クリームも作って置きましょう。こちらはバニラエッセンスを入れてね。
そして最後にクレープ生地を焼きます。実はこれも材料は似た様な物なんだよね。小麦粉が多いだけって感じ。
卵、ミルク、砂糖、小麦粉を混ぜて最後に塩を一つまみ。これをフライパンで焼くんだけど、ポイントはバターで焼く事。弱火で焼いて表面が乾いてきたらひっくり返すと破れないよ。あまり薄さに拘らなくてもOK!
クレープ生地が焼けたら、カスタードと生クリームを乗せて、季節の果物をトッピング。くるっと巻いて完成だ。
後は見習い君に任せたよ!
メイドが風呂が沸いたと知らせてくれたので僕は風呂へ向かう。ちなみにこの世界に石鹸はあるが、風呂では使わない。基本石鹸は洗濯用だ。かなり刺激の強い石鹸なので体を洗うとピリピリする。じゃあどうするのかって?クリーンを使います。じゃあ、風呂は要らないじゃんってなるよね?風呂は温まる為にあるのです、血行も良くなり健康的だしね。何より疲れを取ってくれるんだよね。
さっぱりして風呂を出たらセリーが帰っていた。
夕食後のデザートとしてクレープを堪能し、セリーに話があると応接室へ呼び出した。
「まず、そっちの首尾はどうだった?」
「父も叔父様も乗り気だったので問題無いと思います。」
「そうか、なら一安心だな。こっちは色々と問題がありそうだが、そう急ぐ話でも無さそうだ。前の領主が領地経営にあまり積極的でなかった様で、殆どが代官の指示で動いている。代官が居る限りは大きな混乱にはならないだろう。」
「でも、問題があるって事は、貴方としては動く気満々なのでしょう?」
「もちろんだ。でも今は人材が足りない。何処かで優秀な人材が眠って無いかな?」
「そうですね、この間のクーデターの様な事件があれば、そう言った人材も出て来るのですが、埋もれた人材と言うのはなかなか表に出て来ないのが普通です。」
「セリーの人脈でも難しいか?」
「私より、ルキナやマークの方がそう言った方面には強いはずですよ。」
「ああ、一応2人にも良い人材が居たら連れて来る様に言ってある。それでも足りないんだよねぇ。」
「代官2人は駄目でしたか?」
「うーん、もしかしたら1人は使えるかもしれない。ただ、僕の政策に賛同してくれるかどうか?それならいっその事、そう言う事情を知らない人物の方が扱いやすいんだよね。」
「まだ時間はあるんですよね?私の方でも少し探してみます。」
「そうだな、焦っても良い結論は出ないからな。」
お茶にしましょうと言ってセリーがメイドを呼んだ。運ばれて来た紅茶を飲みまったりとする。
「そう言えばイナゴの話知ってるか?」
「ああ、王国の東にイナゴの大群が出たらしいですね。」
「王都に出る事もあるのか?」
「いえ、王都の近くには大森林がありますので、エサが不足すると言う事はありません。なのでイナゴが出たと言う話は聞きませんね。」
「ボーマット辺境伯と言うのが、救済に乗り出したそうだ。僕もいずれそう言う立場になりたいものだ。」
「トゥーファルですか、あそこは元々何もない場所からボーマット辺境伯の祖先が開拓したと言う話ですよ。」
「へぇ、凄いな。」
「そう言う貴方も既に10万を越える民の領主なのですよ。しっかりして下さい。」
最近セリーさん、時々怖いですよ。やっぱ子供が出来ると母親になるのかな?
翌朝、稽古を終えてから農業に出かける。1時間程掛けて草むしりを終えると近所の畑の様子を見に行く。
近所の畑は今の所順調だ。連作障害も起こしていない。ちなみに肥料の知識のない今の時代でも連作障害の知識はあるらしく、同じ作物を続けて作る事はしないと言うのが常識になって居る。
どうもこの世界、魔法のせいで文明の進み方が歪になっている様だ。
例えばトイレだ、クリーンの魔法のお陰でトイレは非常に清潔だ。一方で生活排水は川に垂れ流し状態である。まあ、化学薬品が無いので垂れ流しでも問題は無いと言えば無いのだが。
他にも魔道具と言うのがある。冷蔵庫や冷凍庫は魔道具だ。作ろうと思えばエアコンも魔道具で作れる。まあ、気候が良いので必要無いけどね。
魔道具は理論を知らなくても使えてしまう。これが知識の格差を生んでいる様だ。魔道具は非常に高価である。高価ゆえに開発者はその技術を隠匿する。その結果、作れる人間が限られて値段が更に上がると言う悪い循環に陥っている。
この世界の住人は基本的に魔法を使える。なので理論さえ教えれば誰でも魔道具を作れるのだが、それさえ知らない人が大勢いる。
また識字率の問題もある。字を読める者が少なすぎるのだ。よって、誰かが何かを広めようと本を書いても、なかなか広まらない。
識字率は貴族や商人で100%、冒険者で70%、一般市民で30%と言われている。この数字だけ見ると識字率は高く感じるが、国民の85%が一般市民である。
この事からも、代読屋と言う職業が成り立つ事となる。例えば王城からの発表が掲示板に貼り出される事がある。これは正式な文章で書かれているので読めるだけでは理解出来ない場合がある。こう言う時に代読屋は解り易い様に噛み砕いて教えたりもする。
また、稼げない低ランクの冒険者のアルバイトとしての側面も持つ。冒険者は字が書けなくてもなる事は出来るが、字が読めないと依頼が受けられない事が多い。なので、ランクが上がるごとに識字率は高くなる。
そんな事を考えていたら、隣の畑のおっちゃんに声を掛けられた。
「イナゴの話聞いたかい?」
「ああ、なんでもトゥーファルが乗り出したみたいですね。」
「トゥーファルが?その話は初めて聞いたよ。これは吉報だな皆にも知らせよう。」
おっちゃんは走って何処かへ行ってしまった。僕も聞きたい事あったのになぁ。
何時もならこのあとプレイースに飛ぶのだが今日は行ってもしょうがないので家に帰る。やる事無いんだよね。
家に帰るとルシルが真剣な顔で待っていた。
57
お気に入りに追加
4,347
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる