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ブラスマイヤーの特訓は相変わらず厳しい、と言うか気を抜くと死ぬ。最近では24時間フルで模擬戦なんてもの珍しくない。スタミナをつける為だと言うが、24時間何も食べないのは体に悪く無い?僕はドラゴンじゃ無いし。そう言ったらお前の体は神の物だから問題無いとの事。しょうがないので氷砂糖を作って時々齧りながら戦っている。
修業が終わると農業だ。こちらは半分趣味なので楽しくのんびりやっている。自分の畑を一通り手入れしてから周囲の畑もチェックして行く。基本この辺りは芋や根菜が多いのであまり問題無いのかもしれないが、やはり葉っぱに虫食いが多い。早く害虫対策をしないと駄目かもしれない。現在、スプレーを開発中である。構造は簡単なのだが、素材がなかなか見つからない。あまり高価になると農家では使えない。昔の霧吹きって何で出来てたんだっけ?最悪竹を使った水鉄砲形式でも良いかな?
この辺りだけでも30軒近い農家がある。何処の畑も青々とした葉が見える。中にはトマトやナスを栽培している農家もある。しかし、葉野菜は見当たらない。そう言えば商店街でも葉野菜の種類は少ない。何処で作ってるんだろう?ビニールハウスとか無いよね?
午後は家でまったりと過ごす。最近プレイースには3日に一度のペースで行くようにしている。それ以外は家で過ごす。これは妊婦が2人居るからだ。別に僕は医者では無いので特に何かをする訳では無いのだが、一緒に居ると落ち着くと言うのでストレス解消になればと思いこうしている。ずっと家に居るのも不健康なので時々散歩に出たりして軽い運動もさせる。
「そう言えば子供の名前なのですが、男の子の名前は考えて置いて下さい。」
「ん?どう言う事?まだ、男か女か解らないでしょ?」
「通常、生まれて来る子供が男児の場合、その家の当主が名前を決めます。女児の場合は妻が決めます。まあ、これは絶対と言う訳では無いのですが、王都ではこの風習が長く続いています。それに、下手に名付けに時間を掛けると叔父様が出てきますよ。」
「なるほど、そう言う物なのか?でも王様に名前を貰うってのも悪く無いのではないか?」
「あー、あまり大きな声では言えませんが、叔父様のセンスはそのあまり良くないと言うか。」
「なるほど、ハッキリ言うとセンスが悪いと。」
セリーがここまで言うと言うのは余程センスが無いんだろうな。ふむ、そうなると最低3人分は男児の名前を考えて置こう。
「そう言えばさ、セリーの子が女の子でアリアナの子供が男の子だったらどうなるの?」
「その場合は男児が優先的に跡継ぎになりますね。」
「セリーはそれで良いのか?」
「私は男の子が生まれるまで子供を産み続けます。私の子なら年齢に関係なく第一継承者となります。」
将来テレビに取り上げられるような大家族にならなければ良いな。
「じゃあさ、3人が3人共男児を生んだ場合どうするの?」
「その場合私の子が侯爵家を継ぎます。他の2人に関しては跡継ぎの居ない貴族に婿入りさせるか、余分な爵位を持っていればそれを与えます。」
「それが知りたかったんだけど、予備の爵位ってどうやったら貰えるの?」
「基本、功を上げれば褒美として貰える場合があります。また、侯爵家位になれば男爵位程度であれば申請をすれば新規に立ち上げる事が可能です。」
「新しい爵位の申請って幾つ位出来るのかな?」
「まあ、明確な規定は無いのですが、あまり多くは貰えないようです。」
「ふむ、爵位を上げるからと言って派閥を大きくするような事は出来ない様になっている訳か。」
「そうですね。自分の子供に与える分には申請も通り易いと聞きます。」
「となると、もう少し功を上げて、伯爵位くらいは貰って置きたいな。」
「伯爵位はそう簡単には貰えないと思いますよ。」
確かに功を上げるにも事件が起きないと無理だな。まあ、生まれて来る子が爵位を継ぐのは20年以上後の話だろうしな。
そんな時間を過ごしていると、メイドが風呂の準備が出来た事を告げに来た。一番風呂は僕が入らないと行けないらしい。風呂に入って応接室でまったりしていると女性陣が3人で風呂に入る。これは万が一誰かが具合が悪くなった時に知らせる事が出来る様にと皆で決めたらしい。1人で入る時はメイドが付くそうだ。
夕食の後部屋で休んでいると、ルシルがやって来た。最近では体力も付いたのでルシルも普通の女性と同じように扱える。
「なぁ、旦那様。我も子供が欲しいのだが。」
「こればっかりは、魔法でどうこうできる問題じゃ無いしな。」
「我の変化は完璧なはずじゃ、ちゃんと子供が出来るはずなのだが。」
「種族的にどうなんだ?ドラゴンって子供出来やすいのか?」
「基本的にドラゴンは卵生じゃ、なので一度に子供が複数出来るので、産む回数は少ない。」
「その辺が関係しているのかもしれないな、ルシルはドラゴンとしては若いんだろう?」
「確かに、子供を産むには早いかもしれんが、子供が出来ないと言う事では無いぞ。」
「ルシルは他の2人より長生きなんだろう?もう少し余裕を持っても良いんじゃ無いか?」
その日のルシルは何時もより獰猛だった。だが、今の僕はそれでも負けないけどね。
翌日。稽古を終え、農地に向かう。腹が減ったのでチキンカツをパンに挟んでソースとマヨネーズをかけて食べた。農地へ着くと周りの農家の人達が何やらせわしい。
話を聞くとどうやら王国の東でイナゴの大量発生が起こったらしい。情報が正確に伝わらないので混乱しているのだろう。
僕は急いで王城へ飛んだ。宰相に面会を申し込み数分待つ。が、宰相がなかなか現れない。焦れていると、何故かセリーが駆けて来た。
「走って大丈夫なのか?って言うかなんでここに?」
「大丈夫です。それよりも叔父様が大変です、すぐに来て下さい。」
訳が分からずセリーに付いて行く。何時もの応接室では無く更に奥へ入って行く。
「ここは?」
「陛下の寝室です。」
宰相がそこに居た。
「何があったんですか?」
「陛下が病に掛かりお倒れになりました。」
「病ですか?治療は?」
「それが症状が珍しく治療方法が見つからないのです。」
陛下は現在は眠っている様なので宰相から詳しい状況を聞く。突然手足が痺れだし徐々に硬直して行くらしい。脳の疾患に似ているが、左右同時と言うのがおかしい。状態回復魔法を掛けると一時的に回復するが、また数時間すると同じ症状が出るらしい。
鑑定の魔法を掛けると状態が『病気』や『麻痺』になって居ない。どう言う事だ?
(ブラスマイヤー、国王の状態が見えないんだが、どうなっている?)
(これは、呪いだな。)
(呪い?)
(ああ、魔法とは違う呪術と言う奴だ。確か今の世界ではまだ使える者は居ないはずだが?)
(と言う事は古代人または古代の呪いの本を読んだ人間の仕業って事か?)
(そうなるな。)
(どうすれば良い?)
(まずは応急処置だな。この部屋を結界で覆う。結界には浄化魔法を付与しろ。その後、国王に直接浄化魔法だ。結界から出なければこれで呪いの影響は受けないはずだ。)
ブラスマイヤーの言う通りに結界を掛ける。浄化魔法を結界に付与する。その後許可を貰い陛下に浄化魔法を掛ける。
「これで、この部屋の中だけなら自由に出来ます。絶対に外に出ない様にして下さい。明日までに解決策を考えてきます。」
「これはどう言う事なのか説明して貰えるか?」
宰相が説明を求めて来る。
「どうやら、何者かが陛下に呪いをかけている様です。」
「呪い?」
「はい、正確には呪術と言うらしいのですが、魔法とは違うので厄介です。神聖魔法の浄化が効いたので間違いないと思います。呪いが厄介なのは一度掛かるとずっと作用し続けると言う事です。なので術者を探すか術自体を壊す必要があります。明日までに、その方法を考えますので陛下には一晩ここを出さない様に注意して下さい。」
「しかし、呪いとは。古代魔法と何か関連があるのか?」
「多分、同じ時代に出来た物だと思います。」
「ふむ、確かに厄介だな。古代文明は今より進んでいたとも言われている。その文明を受け継いで居る者が居るのやもしれんな。」
セリーを残して、急ぎ王城を辞し魔道具屋へ飛ぶ。
ここへ来るのも久しぶりだな。ドアを開けると何も変わっていない空間がそこにあった。もしかしたらここは時間が止まっているのか?
何時もなら気配を消して現れるお婆さんが今日は普通に現れた。いや、僕の感覚が鋭くなったのか?
「久しぶりじゃのう。今日は何の用事だい?」
「呪術を使う者に心当たりは無いか?」
「2000年前の大災害を生き残った人間は全世界で1万人に満たない。その子孫達なら古代語を読める者が居ても不思議ではない。じゃがな、呪術は当時でさえ禁忌とされていた。恐らく古代語を解読した者の仕業と考えるのが妥当じゃろう。」
「つまり、心当たりは無いと?」
「そうじゃな。ただその者は呪術の本を持っている。そこから探せるかもしれんぞ。」
これはかなり難しいかもしれない。古代語を読めるのは僕が知る限り僕とお婆さんだけだ。2人で手分けしても王都60万人から犯人を探すのは難しい。
「ブラスマイヤー、なんとか出来るか?」
「ふむ、もしかしたら何とかなるかもしれん。」
修業が終わると農業だ。こちらは半分趣味なので楽しくのんびりやっている。自分の畑を一通り手入れしてから周囲の畑もチェックして行く。基本この辺りは芋や根菜が多いのであまり問題無いのかもしれないが、やはり葉っぱに虫食いが多い。早く害虫対策をしないと駄目かもしれない。現在、スプレーを開発中である。構造は簡単なのだが、素材がなかなか見つからない。あまり高価になると農家では使えない。昔の霧吹きって何で出来てたんだっけ?最悪竹を使った水鉄砲形式でも良いかな?
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「なるほど、そう言う物なのか?でも王様に名前を貰うってのも悪く無いのではないか?」
「あー、あまり大きな声では言えませんが、叔父様のセンスはそのあまり良くないと言うか。」
「なるほど、ハッキリ言うとセンスが悪いと。」
セリーがここまで言うと言うのは余程センスが無いんだろうな。ふむ、そうなると最低3人分は男児の名前を考えて置こう。
「そう言えばさ、セリーの子が女の子でアリアナの子供が男の子だったらどうなるの?」
「その場合は男児が優先的に跡継ぎになりますね。」
「セリーはそれで良いのか?」
「私は男の子が生まれるまで子供を産み続けます。私の子なら年齢に関係なく第一継承者となります。」
将来テレビに取り上げられるような大家族にならなければ良いな。
「じゃあさ、3人が3人共男児を生んだ場合どうするの?」
「その場合私の子が侯爵家を継ぎます。他の2人に関しては跡継ぎの居ない貴族に婿入りさせるか、余分な爵位を持っていればそれを与えます。」
「それが知りたかったんだけど、予備の爵位ってどうやったら貰えるの?」
「基本、功を上げれば褒美として貰える場合があります。また、侯爵家位になれば男爵位程度であれば申請をすれば新規に立ち上げる事が可能です。」
「新しい爵位の申請って幾つ位出来るのかな?」
「まあ、明確な規定は無いのですが、あまり多くは貰えないようです。」
「ふむ、爵位を上げるからと言って派閥を大きくするような事は出来ない様になっている訳か。」
「そうですね。自分の子供に与える分には申請も通り易いと聞きます。」
「となると、もう少し功を上げて、伯爵位くらいは貰って置きたいな。」
「伯爵位はそう簡単には貰えないと思いますよ。」
確かに功を上げるにも事件が起きないと無理だな。まあ、生まれて来る子が爵位を継ぐのは20年以上後の話だろうしな。
そんな時間を過ごしていると、メイドが風呂の準備が出来た事を告げに来た。一番風呂は僕が入らないと行けないらしい。風呂に入って応接室でまったりしていると女性陣が3人で風呂に入る。これは万が一誰かが具合が悪くなった時に知らせる事が出来る様にと皆で決めたらしい。1人で入る時はメイドが付くそうだ。
夕食の後部屋で休んでいると、ルシルがやって来た。最近では体力も付いたのでルシルも普通の女性と同じように扱える。
「なぁ、旦那様。我も子供が欲しいのだが。」
「こればっかりは、魔法でどうこうできる問題じゃ無いしな。」
「我の変化は完璧なはずじゃ、ちゃんと子供が出来るはずなのだが。」
「種族的にどうなんだ?ドラゴンって子供出来やすいのか?」
「基本的にドラゴンは卵生じゃ、なので一度に子供が複数出来るので、産む回数は少ない。」
「その辺が関係しているのかもしれないな、ルシルはドラゴンとしては若いんだろう?」
「確かに、子供を産むには早いかもしれんが、子供が出来ないと言う事では無いぞ。」
「ルシルは他の2人より長生きなんだろう?もう少し余裕を持っても良いんじゃ無いか?」
その日のルシルは何時もより獰猛だった。だが、今の僕はそれでも負けないけどね。
翌日。稽古を終え、農地に向かう。腹が減ったのでチキンカツをパンに挟んでソースとマヨネーズをかけて食べた。農地へ着くと周りの農家の人達が何やらせわしい。
話を聞くとどうやら王国の東でイナゴの大量発生が起こったらしい。情報が正確に伝わらないので混乱しているのだろう。
僕は急いで王城へ飛んだ。宰相に面会を申し込み数分待つ。が、宰相がなかなか現れない。焦れていると、何故かセリーが駆けて来た。
「走って大丈夫なのか?って言うかなんでここに?」
「大丈夫です。それよりも叔父様が大変です、すぐに来て下さい。」
訳が分からずセリーに付いて行く。何時もの応接室では無く更に奥へ入って行く。
「ここは?」
「陛下の寝室です。」
宰相がそこに居た。
「何があったんですか?」
「陛下が病に掛かりお倒れになりました。」
「病ですか?治療は?」
「それが症状が珍しく治療方法が見つからないのです。」
陛下は現在は眠っている様なので宰相から詳しい状況を聞く。突然手足が痺れだし徐々に硬直して行くらしい。脳の疾患に似ているが、左右同時と言うのがおかしい。状態回復魔法を掛けると一時的に回復するが、また数時間すると同じ症状が出るらしい。
鑑定の魔法を掛けると状態が『病気』や『麻痺』になって居ない。どう言う事だ?
(ブラスマイヤー、国王の状態が見えないんだが、どうなっている?)
(これは、呪いだな。)
(呪い?)
(ああ、魔法とは違う呪術と言う奴だ。確か今の世界ではまだ使える者は居ないはずだが?)
(と言う事は古代人または古代の呪いの本を読んだ人間の仕業って事か?)
(そうなるな。)
(どうすれば良い?)
(まずは応急処置だな。この部屋を結界で覆う。結界には浄化魔法を付与しろ。その後、国王に直接浄化魔法だ。結界から出なければこれで呪いの影響は受けないはずだ。)
ブラスマイヤーの言う通りに結界を掛ける。浄化魔法を結界に付与する。その後許可を貰い陛下に浄化魔法を掛ける。
「これで、この部屋の中だけなら自由に出来ます。絶対に外に出ない様にして下さい。明日までに解決策を考えてきます。」
「これはどう言う事なのか説明して貰えるか?」
宰相が説明を求めて来る。
「どうやら、何者かが陛下に呪いをかけている様です。」
「呪い?」
「はい、正確には呪術と言うらしいのですが、魔法とは違うので厄介です。神聖魔法の浄化が効いたので間違いないと思います。呪いが厄介なのは一度掛かるとずっと作用し続けると言う事です。なので術者を探すか術自体を壊す必要があります。明日までに、その方法を考えますので陛下には一晩ここを出さない様に注意して下さい。」
「しかし、呪いとは。古代魔法と何か関連があるのか?」
「多分、同じ時代に出来た物だと思います。」
「ふむ、確かに厄介だな。古代文明は今より進んでいたとも言われている。その文明を受け継いで居る者が居るのやもしれんな。」
セリーを残して、急ぎ王城を辞し魔道具屋へ飛ぶ。
ここへ来るのも久しぶりだな。ドアを開けると何も変わっていない空間がそこにあった。もしかしたらここは時間が止まっているのか?
何時もなら気配を消して現れるお婆さんが今日は普通に現れた。いや、僕の感覚が鋭くなったのか?
「久しぶりじゃのう。今日は何の用事だい?」
「呪術を使う者に心当たりは無いか?」
「2000年前の大災害を生き残った人間は全世界で1万人に満たない。その子孫達なら古代語を読める者が居ても不思議ではない。じゃがな、呪術は当時でさえ禁忌とされていた。恐らく古代語を解読した者の仕業と考えるのが妥当じゃろう。」
「つまり、心当たりは無いと?」
「そうじゃな。ただその者は呪術の本を持っている。そこから探せるかもしれんぞ。」
これはかなり難しいかもしれない。古代語を読めるのは僕が知る限り僕とお婆さんだけだ。2人で手分けしても王都60万人から犯人を探すのは難しい。
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○○○
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