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「おいおい。俺の声を忘れたのか?ボケる歳ではあるまい、トルネロス。」
「その声は、まさか。いや、でも、何故こんな所に?」
男が一歩前に出て、顔が見えた。綺麗な銀髪の凄いイケメンだ。
「ようやく思い出したようだな。まあ、少しばかり事情があってな。そっちこそ、何故ここに?」
少しばかりって、そんな単純じゃないと思うが。
「私が地上に降りる理由など1つしか無いでしょう?」
「邪竜ガンドロスを見つけたのか?」
神竜の次は邪竜?僕ってどんだけドラゴンに縁があるんだ?つーか呪われてないか?
「ガンドロスはこの地下に封印されてましたよ。」
「ほう?良く場所を突き止められたな。」
「少し前にこの近くで魔神が生まれたのはご存じでしょう?」
ああ、確か隣の帝国の話だったよな。
「その時の魔神の波動に呼応して、ガンドロスが目を覚ましたのです。」
「封印されているのにか?」
「その封印ですが、2000年前の地殻変動で行方不明になって居たのはご存じでしょう?」
「ああ、お前が必死に探していたのを覚えている。」
「地殻変動でこんな場所まで移動していたのです。しかも封印の一部がその時に破損したようで、本来なら定期的に魔力を流さなければいけないのも放置されたまま。ガンドロスは今、封印を破る力を溜めてます。」
「まさか、ガンドロスが復活するのか?」
「はい、色々と手は尽くしたのですが、封印が破られるのは時間の問題でしょう。今は私が抑えてますが、3年は持たないかと。」
邪竜復活って嫌な予感しかしないぞ。
「ガンドロスが復活したとして、勝てるのか?」
「難しいでしょうね。1万年前もそうでした。あの時は大賢者ローレシア様と4人の賢者が居たのでかろうじて封印出来ました。今のこの世界に大賢者に匹敵する魔法使いは居ません。」
「では、どうするつもりだ?」
「相打ち覚悟で最悪でも数千年は行動不能にしてみせますよ。」
えーと、全然話が見えないんだけど、とりあえず3年後に邪竜とやらが復活するんだよね?やばくね?
「ふむ、3年か。3年後ならばなんとかなるかもしれんな。」
「本当ですか?ブラスマイヤー様。」
「確約は出来んがな、それまではこの遺跡は封鎖しておけ。」
「解りました。」
え?もしかして、僕が戦うんでしょうか?
「何をしている。そいつらを連れて帰るぞ。」
「ん?帰っていいの?」
「帰って修行だ。」
ああ、やっぱり僕が戦うんだ・・・
僕は冒険者4人を連れて地上に転移した。
4人はすぐに目を覚ます気配が無いので、さっきの話の解説をブラスマイヤーに求める。
「昔、4匹の神竜が神界に居た。時折神の使いで地上に降り、様々な問題を解決するのが彼らの役目だった。ある日突然その中の1匹が闇落ちした。」
「闇落ち?」
「ああ、悪に魅入られたんだな。仲間の1匹を食い殺し、もう1匹に治らない傷を与えて奴は地上に降りた。それが邪竜ガンドロスだ。」
「治らない傷を負った神龍は?」
「ああ、神格を失い地上に落ちた。今も生きているかどうかはトルネロスに聞けば解るだろう。」
「トルネロスって言う神龍は何故無事だったの?」
「ああ、トルネロスはその時神の使いで、地上に降りて居たんだ。」
「昔は神様も結構地上に干渉していたの?」
「干渉と言っても1万年に1度位の頻度だがな。タイミングよく神竜が居れば干渉する事もある。」
「地上に降りた邪竜は何をしたの?」
「ガンドロスは狂ったように破壊を続けていた。それを止めに入ったのが、たまたま地上に居たトルネロスだ。しかし、当時トルネロスは神竜になったばかりの若い竜だった、神格を持っている上に闇落ちしたガンドロスに勝てる訳もなく、殺されるのを待つ状態だった。そこに現れたのが、当時人間界で大賢者と言われていたローレシアと4人の弟子だ。大賢者ローレシアは人の域を超える魔法を使う、まさに人類最強の魔法使いだった。彼女の助けを借りて、トルネロスはガンドロスに挑んだが、息の根を止めるまでには至らなかった。そこで大賢者ローレシアは強大な封印魔法を発動しガンドロスを封印した。」
「なるほど、それがさっきの遺跡って事?」
「いや、当時は封印した地に人が近づかない様に封印の上に神殿を立てたらしい。大賢者ローレシアの弟子が代々神殿を守り、封印に時々魔力を流していたのだが、2000年前の地殻変動で、神殿ごと封印の行方が分からなくなっていたのだ。」
「神龍はそれをずっと探していたのか?」
「ああ、そこの大穴を掘ったのもトルネロスだろう。奴はガンドロスの事をずっと気にかけていたからな。」
「でも、穴を開けて、どうやって中に入ったんだ?扉は開けた様子が無かったんでしょ?」
「神に扉など意味が無い、好きな所に好きに入る事が出来る。」
なんか納得いかないな、だったら穴も要らないだろうに。
「これから遺跡はどうなるの?」
「トルネロスが封鎖する。もう人が入る事は無いだろう。」
「でも、封印が解けたら邪竜が飛び出してくるんじゃ?」
「ふむ、その可能性はあるが、トルネロスもただでは置かないだろう。」
「今の封印の上からもう一度封印する事は出来ないの?」
「大賢者ローレシアが居れば可能だが、彼女はその後神になったからなぁ。覚えて無いか?お前を神界から蹴落とした女神、あれがローレシアだぞ。」
「え?あの人、いや神様が大賢者?」
大賢者が蹴りってどうなのよ。
「じゃあ、ローレシアさんに封印して貰えば解決では?」
「神は地上には降りて来ない。無理だな。」
「じゃあ、どうすんの?」
「そこで、お前の出番だな。神格を持った者を殺せるのは神格を持った者だけだ。お前も神格を持っている。トルネロスと協力してガンドロスを倒せ。」
いや、倒せって言われてもね。相手は神でしょ?神相手に戦うとか無理だから。
「心配するな。あの空間を使えば3年経たずにガンドロスを倒せるくらいにしてやれる。」
マジっすか?それって無茶苦茶ハードな訓練じゃ無いの?僕のスローライフはどうなるの?
そんなやり取りをしていたら、クレイトスさんが目を覚ました。流石は盾役と言った所か。
「ここは?」
「遺跡の入り口です。」
そう言って大穴を指さす。
「どうやって?ああ、転移が使えるんだったな。」
「はい、4人が失神したので危険と判断し撤退しました。」
「悪かったな。俺がもっと早く決断していれば。」
「とりあえず、皆を起こしましょう。殺気を浴びただけなので後遺症は無いはずです。」
「殺気で失神するとはかなり格上の相手だったんだな。」
クレイトスさんがジェレミーを揺り起こしながら言う。僕はミレニアさんとホリーさんに状態異常回復を掛ける。
3人が起きると、何がどうなったかの話になる。僕は適当に誤魔化す事にした。
「どうやら、ここは古代遺跡では無く、神竜の聖域だったようです。我々は神竜の怒りを買ってしまったみたいですね。」
「坊主は失神しなかったのか?」
「はい、殺気に対して防壁を張りましたから。」
「ギルドになんて報告したら良いのか。」
「ありのまま伝えれば良いと思いますよ。神竜が言うにはここは人が入れない様に封鎖するそうです。」
僕の言葉に4人が驚いた顔をする。
「神竜と会話したの?」
「はい、少しだけですが。」
「流石非常識君だねぇ。」
「ところでどうやって戻ります?辛いなら転移で王都まで送りますが?」
「いや、歩いて帰ろう。まだ1日も経って無いし。余分な荷物を捨てれば帰りはそうキツく無いはずだ。今帰ったら案内人より早くついてしまうぞ。」
「そうですね。あまり多くの人に転移魔法を知られるのは良く無いですしね。」
「今更言うかね?」
「皆さんは仲間ですからね。」
「よし、じゃあ、適当な場所で野営の準備をしよう。」
結局、昨日と同じ場所で野営をする事になった。
「ところで非常識君。今日も期待して良いのかな?」
「食事ですか?リクエストとかあります?」
「やっぱ、肉食べたいよね。干し肉は固いししょっぱいから。」
「じゃあ、ワイン煮込みなんてどうでしょう?」
「良いねぇ。野営で食べる食事じゃない所が良い。」
僕は鍋を取り出して焚火で温める。既に温かいのだがやはり熱々が美味いよね。
そのまま残っていたテーブルに焼き立てのパンを山盛りにし、食事の準備をする。冷やしたエールも並べて行く。クリーンで綺麗にした器にワイン煮込みをたっぷりよそい。フォークと一緒に配る。じっくりと煮込まれたワイン煮込みはナイフが無くてもほろりと崩れる。
温かい料理を食べて、皆ほっこりとする。疲れもあるので今日は眠れそうだ。その分見張りが辛いんだけどね。
人数が減ったので見張りは2交代になった。僕と女性陣が先。残りの2人が後だ。これは探知を持っている人間が2人なのでこうなったらしい。
4時間ずつ2交代でトータル8時間寝るらしい。朝は暗い内に出発するとクレイトスが言っていた。
僕ら3人は甘いカフェオレを飲みながら小さな声でおしゃべりを楽しみながら見張りをした。やっぱ野営にはコーヒーだよね。
「その声は、まさか。いや、でも、何故こんな所に?」
男が一歩前に出て、顔が見えた。綺麗な銀髪の凄いイケメンだ。
「ようやく思い出したようだな。まあ、少しばかり事情があってな。そっちこそ、何故ここに?」
少しばかりって、そんな単純じゃないと思うが。
「私が地上に降りる理由など1つしか無いでしょう?」
「邪竜ガンドロスを見つけたのか?」
神竜の次は邪竜?僕ってどんだけドラゴンに縁があるんだ?つーか呪われてないか?
「ガンドロスはこの地下に封印されてましたよ。」
「ほう?良く場所を突き止められたな。」
「少し前にこの近くで魔神が生まれたのはご存じでしょう?」
ああ、確か隣の帝国の話だったよな。
「その時の魔神の波動に呼応して、ガンドロスが目を覚ましたのです。」
「封印されているのにか?」
「その封印ですが、2000年前の地殻変動で行方不明になって居たのはご存じでしょう?」
「ああ、お前が必死に探していたのを覚えている。」
「地殻変動でこんな場所まで移動していたのです。しかも封印の一部がその時に破損したようで、本来なら定期的に魔力を流さなければいけないのも放置されたまま。ガンドロスは今、封印を破る力を溜めてます。」
「まさか、ガンドロスが復活するのか?」
「はい、色々と手は尽くしたのですが、封印が破られるのは時間の問題でしょう。今は私が抑えてますが、3年は持たないかと。」
邪竜復活って嫌な予感しかしないぞ。
「ガンドロスが復活したとして、勝てるのか?」
「難しいでしょうね。1万年前もそうでした。あの時は大賢者ローレシア様と4人の賢者が居たのでかろうじて封印出来ました。今のこの世界に大賢者に匹敵する魔法使いは居ません。」
「では、どうするつもりだ?」
「相打ち覚悟で最悪でも数千年は行動不能にしてみせますよ。」
えーと、全然話が見えないんだけど、とりあえず3年後に邪竜とやらが復活するんだよね?やばくね?
「ふむ、3年か。3年後ならばなんとかなるかもしれんな。」
「本当ですか?ブラスマイヤー様。」
「確約は出来んがな、それまではこの遺跡は封鎖しておけ。」
「解りました。」
え?もしかして、僕が戦うんでしょうか?
「何をしている。そいつらを連れて帰るぞ。」
「ん?帰っていいの?」
「帰って修行だ。」
ああ、やっぱり僕が戦うんだ・・・
僕は冒険者4人を連れて地上に転移した。
4人はすぐに目を覚ます気配が無いので、さっきの話の解説をブラスマイヤーに求める。
「昔、4匹の神竜が神界に居た。時折神の使いで地上に降り、様々な問題を解決するのが彼らの役目だった。ある日突然その中の1匹が闇落ちした。」
「闇落ち?」
「ああ、悪に魅入られたんだな。仲間の1匹を食い殺し、もう1匹に治らない傷を与えて奴は地上に降りた。それが邪竜ガンドロスだ。」
「治らない傷を負った神龍は?」
「ああ、神格を失い地上に落ちた。今も生きているかどうかはトルネロスに聞けば解るだろう。」
「トルネロスって言う神龍は何故無事だったの?」
「ああ、トルネロスはその時神の使いで、地上に降りて居たんだ。」
「昔は神様も結構地上に干渉していたの?」
「干渉と言っても1万年に1度位の頻度だがな。タイミングよく神竜が居れば干渉する事もある。」
「地上に降りた邪竜は何をしたの?」
「ガンドロスは狂ったように破壊を続けていた。それを止めに入ったのが、たまたま地上に居たトルネロスだ。しかし、当時トルネロスは神竜になったばかりの若い竜だった、神格を持っている上に闇落ちしたガンドロスに勝てる訳もなく、殺されるのを待つ状態だった。そこに現れたのが、当時人間界で大賢者と言われていたローレシアと4人の弟子だ。大賢者ローレシアは人の域を超える魔法を使う、まさに人類最強の魔法使いだった。彼女の助けを借りて、トルネロスはガンドロスに挑んだが、息の根を止めるまでには至らなかった。そこで大賢者ローレシアは強大な封印魔法を発動しガンドロスを封印した。」
「なるほど、それがさっきの遺跡って事?」
「いや、当時は封印した地に人が近づかない様に封印の上に神殿を立てたらしい。大賢者ローレシアの弟子が代々神殿を守り、封印に時々魔力を流していたのだが、2000年前の地殻変動で、神殿ごと封印の行方が分からなくなっていたのだ。」
「神龍はそれをずっと探していたのか?」
「ああ、そこの大穴を掘ったのもトルネロスだろう。奴はガンドロスの事をずっと気にかけていたからな。」
「でも、穴を開けて、どうやって中に入ったんだ?扉は開けた様子が無かったんでしょ?」
「神に扉など意味が無い、好きな所に好きに入る事が出来る。」
なんか納得いかないな、だったら穴も要らないだろうに。
「これから遺跡はどうなるの?」
「トルネロスが封鎖する。もう人が入る事は無いだろう。」
「でも、封印が解けたら邪竜が飛び出してくるんじゃ?」
「ふむ、その可能性はあるが、トルネロスもただでは置かないだろう。」
「今の封印の上からもう一度封印する事は出来ないの?」
「大賢者ローレシアが居れば可能だが、彼女はその後神になったからなぁ。覚えて無いか?お前を神界から蹴落とした女神、あれがローレシアだぞ。」
「え?あの人、いや神様が大賢者?」
大賢者が蹴りってどうなのよ。
「じゃあ、ローレシアさんに封印して貰えば解決では?」
「神は地上には降りて来ない。無理だな。」
「じゃあ、どうすんの?」
「そこで、お前の出番だな。神格を持った者を殺せるのは神格を持った者だけだ。お前も神格を持っている。トルネロスと協力してガンドロスを倒せ。」
いや、倒せって言われてもね。相手は神でしょ?神相手に戦うとか無理だから。
「心配するな。あの空間を使えば3年経たずにガンドロスを倒せるくらいにしてやれる。」
マジっすか?それって無茶苦茶ハードな訓練じゃ無いの?僕のスローライフはどうなるの?
そんなやり取りをしていたら、クレイトスさんが目を覚ました。流石は盾役と言った所か。
「ここは?」
「遺跡の入り口です。」
そう言って大穴を指さす。
「どうやって?ああ、転移が使えるんだったな。」
「はい、4人が失神したので危険と判断し撤退しました。」
「悪かったな。俺がもっと早く決断していれば。」
「とりあえず、皆を起こしましょう。殺気を浴びただけなので後遺症は無いはずです。」
「殺気で失神するとはかなり格上の相手だったんだな。」
クレイトスさんがジェレミーを揺り起こしながら言う。僕はミレニアさんとホリーさんに状態異常回復を掛ける。
3人が起きると、何がどうなったかの話になる。僕は適当に誤魔化す事にした。
「どうやら、ここは古代遺跡では無く、神竜の聖域だったようです。我々は神竜の怒りを買ってしまったみたいですね。」
「坊主は失神しなかったのか?」
「はい、殺気に対して防壁を張りましたから。」
「ギルドになんて報告したら良いのか。」
「ありのまま伝えれば良いと思いますよ。神竜が言うにはここは人が入れない様に封鎖するそうです。」
僕の言葉に4人が驚いた顔をする。
「神竜と会話したの?」
「はい、少しだけですが。」
「流石非常識君だねぇ。」
「ところでどうやって戻ります?辛いなら転移で王都まで送りますが?」
「いや、歩いて帰ろう。まだ1日も経って無いし。余分な荷物を捨てれば帰りはそうキツく無いはずだ。今帰ったら案内人より早くついてしまうぞ。」
「そうですね。あまり多くの人に転移魔法を知られるのは良く無いですしね。」
「今更言うかね?」
「皆さんは仲間ですからね。」
「よし、じゃあ、適当な場所で野営の準備をしよう。」
結局、昨日と同じ場所で野営をする事になった。
「ところで非常識君。今日も期待して良いのかな?」
「食事ですか?リクエストとかあります?」
「やっぱ、肉食べたいよね。干し肉は固いししょっぱいから。」
「じゃあ、ワイン煮込みなんてどうでしょう?」
「良いねぇ。野営で食べる食事じゃない所が良い。」
僕は鍋を取り出して焚火で温める。既に温かいのだがやはり熱々が美味いよね。
そのまま残っていたテーブルに焼き立てのパンを山盛りにし、食事の準備をする。冷やしたエールも並べて行く。クリーンで綺麗にした器にワイン煮込みをたっぷりよそい。フォークと一緒に配る。じっくりと煮込まれたワイン煮込みはナイフが無くてもほろりと崩れる。
温かい料理を食べて、皆ほっこりとする。疲れもあるので今日は眠れそうだ。その分見張りが辛いんだけどね。
人数が減ったので見張りは2交代になった。僕と女性陣が先。残りの2人が後だ。これは探知を持っている人間が2人なのでこうなったらしい。
4時間ずつ2交代でトータル8時間寝るらしい。朝は暗い内に出発するとクレイトスが言っていた。
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