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教会の残党が何やら企んでいるのは解ったが、手掛かりが無い。暫くは様子見だな。
とりあえず、オークションは予定通り行われるらしいので、僕は一安心だ。オークションは6日後なのだが、その前に厄介事が一つある。どうやら勇者一行がそろそろ王都に辿り着く様だ。町でもその噂で持ち切りだ。
勇者一行に興味は無いのだが、多分王様に呼び出されるんだろうな。
まあ、暫くは稽古に集中出来るだろう。
それから4日後、王城に呼び出された。どうやら勇者一行が登城したらしい。僕は何故か裏門から宰相の執務室へ通された。
どうやら勇者一行は謁見の間に居るらしい。よく考えたら僕は謁見の間で謁見した事が無い様な?
宰相に連れられて謁見の間の袖に通される。勇者一行は王様に爵位を寄越せと陳情している。更に爵位に見合った邸宅を寄越せば王都は自分たちが守ると言って居る。厚かましいにも程があるな。
(なぁ、ブラスマイヤー、あいつ偽物だよな?あの自信の元は何だと思う?)
(多分、腰にぶら下げている魔剣では無いか?)
(魔剣?勇者が魔剣?)
(ああ、なかなかに強力な魔剣だ。だが、使用時間に限りがあるな、10分は持たないだろう。)
(なるほど、魔素枯渇って奴か?)
「ゼルマキア卿、そろそろ出ましょうか、国王陛下が困ってらっしゃる。」
宰相に連れられて謁見の間に踏み入れる。
勇者一行がチラリとこちらを見るがすぐに興味を失ったのか、王様に向き直る。
「国王陛下、如何でしょう?こちらは過大な要求はしてないと思いますよ。金や女を寄越せと言って居る訳では無い。爵位とそれに見合った邸宅それだけです。それで王都の平和が維持できるのなら安い物でしょう?」
「ふむ、其方の主張は解った。だがな、自分は勇者だと言い張っても、それを証明する物がなければ誰も信じまい。そこでだな、そこにおる、ゼルマキア卿と模擬戦をして貰えんか?勝てばお主を勇者と認めよう。」
うわ~、丸投げですか陛下。
「模擬戦ですか?真剣での実戦形式なら構いませんよ。」
「それは、模擬戦とは言わんのでは無いか?」
「陛下、僕は構いませんよ。」
多分、魔剣の力が無いと勝てないんだろうな。
「解った。ならば闘技場へ移動しよう。」
闘技場は城の北側にある。
中央部分が少し高くなっている、舞台の大きさは20メートル四方だ。
「先に言っておくが僕は剣士では無い、魔法剣士だ。そっちは3人同時でも構わないぞ。」
「舐めるなよ、勇者が仲間を連れて一人を倒したら良い笑いもんだろうが?」
「そうか?勇者の癖に魔剣を持ってる時点で笑い話だと思うが?」
「な、なぜこれが魔剣だと?」
「波動で解らないのか?勇者ってのは大したことが無いんだな。」
(ブラスマイヤー、奴の魔剣の特徴は?)
(破壊の付与がしてある。武器を破壊して来るぞ。)
(確かに厄介だな。対処方法は?)
(奴の魔力を感じたら武器で受けるな。)
「では、双方準備は良いな?模擬戦を始めるぞ。」
近衛騎士隊長が審判を務める様だ。
始め!の声が響くと同時に勇者が突っ込んで来る。どうやら短期決戦がお望みの様だ。僕は防壁を重ねて配置し、勇者の速度を落とす。と、同時に瞬動で後ろに回り込む。肩をトントンと2回叩いて元の位置に戻る。
やはり大したことは無い、ルシルの方が10倍は強いだろう。
「模擬戦じゃ無かったら今ので死んでたぞ。まだやるのか?」
「うるさい。正々堂々と勝負しろ!」
「武器破壊の魔剣と正々堂々と勝負したら剣が壊れるだろう?」
「何故?それを。」
「どうでも良いけど、この話王様にも聞こえてるぞ。」
「貴様、謀ったな。」
「いやいや、君が自爆したんじゃ無いか?」
もう良いな終わりにしよう。瞬動で左右に揺さぶり、上から踵落としの要領で剣を叩き落す。魔剣を場外に蹴り飛ばし、ショートソードを鼻先に突きつける。
「終わりで良いか?」
勇者はゆっくりと頷いた。
僕は魔剣を拾い、陛下の元へ持って行く。武器破壊の効果がある事を説明し、勇者が今まで活躍できたのはこの剣のお陰である事を伝える。
「なるほど、勇者が魔剣とは、こうなるとドラゴン退治の話も怪しくなるのう。」
「あ、ちなみにそっちの賢者と聖女もただの魔法使いですよ。」
「ふむ、これは詐欺罪が適応されるな、宰相。」
「そうなりますね。自称勇者に自称賢者、そして自称聖女。どれも許しがたい罪に問われるでしょう。」
周りで見ていた近衛兵たちが、3人を捕縛して行く。
「さて、面倒事も片付いた事ですし僕は帰っても良いですよね?」
「いや、ちょっと待て。もう一つだけ話がある。」
「話ですか?」
「ああ、実はな、王城の宝物庫に賊が入ってな。剣を2本盗まれた。」
「剣ですか?どのような?」
「2本で1対の装飾剣でな、2本揃うとドラゴンの意匠が浮かび上がると言う凝った物じゃ。」
「ドラゴンですか?」
「何か、心当たりがあるのか?」
「実はオークション会場でも盗難がありまして。ドラゴンの剣が2本とドラゴンのネックレスが1本盗まれました。」
「全てドラゴンつながりと言う訳か?」
「実は、古代の儀式に詳しい友人がいまして、そいつが言うには、ドラゴンのネックレスを使う儀式にはドラゴンの剣が3本必要だと言って居ました。」
「その儀式の内容とは?」
「詳しくは解りませんが、魔人の時の様に何かを呼び出すのでは無いかと思われます。」
「既に剣が3本とネックレスが1本揃ってしまったか。何時何が現れてもおかしくない状況と言う訳か。」
「儀式に教会の残党が関わっていると言う所までは突き止めたのですが、そこから先の手掛かりが無くて。申し訳ありません。」
「いや、卿のミスではあるまい。しかし、またしても教会か。どこまでも祟るわい。」
「僕は自分の情報網を使って奴らを追います。陛下もお気をつけて。」
「うむ。」
僕は王城を辞し、家に転移する。
「ルシル、ブラスマイヤー、何か感じる物は無いか?」
「特に感じる物は無いな。」
「我もじゃ。」
「やはり、こういう儀式は夜中にやるのかな?」
「ふむ、人目を避けるとどうしても夜中になりがちではあるな。」
「教会の残党ではサーチは掛けられないよな?」
「そうだな。後は地下に人が集まっている場所と言うのも見当たらんな。」
「奴らは何処で何をしようとしてるんだ?」
「魔道具屋に行ってみてはどうだ?」
藁にもすがる思いって奴だな。僕はルシルを連れて魔道具屋の前に転移した。
魔道具屋に入るとお婆さんが椅子に座って待っていた。
「そろそろ来る頃だと思ってたよ。」
「ほう?そっちも剣が3本揃ったのを掴んだのか?」
「まあ、そんな所じゃ。」
(黄昏の魔女そう言ってみろ。)
(どういう意味だ、ブラスマイヤー?)
(良いから言え。)
「黄昏の魔女。」
お婆さんが持っていた杖を床に落とした。
「何故、お前さんが私の名を知っておるんじゃ?」
(明日の黄昏は赤いか白いか?そう聞け。)
「明日の黄昏は赤いか白いか?」
「お前は何者だ?」
(白き光に導かれし者、そう応えろ。)
「白き光に導かれし者」
「お主使徒か?」
「いや、それ程立派な者じゃありませんよ。」
「明日の夕刻、王都の東の鐘撞き堂。そこで儀式が行われる。」
「ありがとうございます。」
「いや、これも使命だろう。」
その場で家に転移する。
あ、そう言えば何が生まれるか聞いてなかったな?って言うかブラスマイヤーが言ってた言葉が理解できないんだが。
「ブラスマイヤーはあのお婆さんの事を知ってるの?」
「直接は知らん。ただ、黄昏の魔女と呼ばれる錬金術師が一時期神に最も近い人間として話題になった事がある。俺はその時既に神になって居たからな。天界からたまに様子を見ていた程度だから、顔は知らんが噂だけは知っていたって感じだな。」
「でもさ、あのお婆さん僕の事を神の使徒だと思い込んじゃったんじゃない?」
「かもな。だが、あの婆さんが誰かに話しても誰も信じないさ。」
「とりあえず、明日の夕刻、儀式を止めれば事件は解決なんだよね?」
「そうだな。しかし、ドラゴンのネックレスの儀式、俺も初めて聞いたぞ。何が生まれるか興味があるな。」
「おいおい、物騒な事言うなよ。魔神とか生まれたらシャレにならないぞ。」
「確かに魔神はまだお主ら2人では無理だな。だが亜神位ならギリギリイケるかもしれんぞ。」
「かもって何だよ。失敗したら王都滅亡じゃん。」
明日の夕刻、何としても儀式を止めねば。
とりあえず、オークションは予定通り行われるらしいので、僕は一安心だ。オークションは6日後なのだが、その前に厄介事が一つある。どうやら勇者一行がそろそろ王都に辿り着く様だ。町でもその噂で持ち切りだ。
勇者一行に興味は無いのだが、多分王様に呼び出されるんだろうな。
まあ、暫くは稽古に集中出来るだろう。
それから4日後、王城に呼び出された。どうやら勇者一行が登城したらしい。僕は何故か裏門から宰相の執務室へ通された。
どうやら勇者一行は謁見の間に居るらしい。よく考えたら僕は謁見の間で謁見した事が無い様な?
宰相に連れられて謁見の間の袖に通される。勇者一行は王様に爵位を寄越せと陳情している。更に爵位に見合った邸宅を寄越せば王都は自分たちが守ると言って居る。厚かましいにも程があるな。
(なぁ、ブラスマイヤー、あいつ偽物だよな?あの自信の元は何だと思う?)
(多分、腰にぶら下げている魔剣では無いか?)
(魔剣?勇者が魔剣?)
(ああ、なかなかに強力な魔剣だ。だが、使用時間に限りがあるな、10分は持たないだろう。)
(なるほど、魔素枯渇って奴か?)
「ゼルマキア卿、そろそろ出ましょうか、国王陛下が困ってらっしゃる。」
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勇者一行がチラリとこちらを見るがすぐに興味を失ったのか、王様に向き直る。
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「ふむ、其方の主張は解った。だがな、自分は勇者だと言い張っても、それを証明する物がなければ誰も信じまい。そこでだな、そこにおる、ゼルマキア卿と模擬戦をして貰えんか?勝てばお主を勇者と認めよう。」
うわ~、丸投げですか陛下。
「模擬戦ですか?真剣での実戦形式なら構いませんよ。」
「それは、模擬戦とは言わんのでは無いか?」
「陛下、僕は構いませんよ。」
多分、魔剣の力が無いと勝てないんだろうな。
「解った。ならば闘技場へ移動しよう。」
闘技場は城の北側にある。
中央部分が少し高くなっている、舞台の大きさは20メートル四方だ。
「先に言っておくが僕は剣士では無い、魔法剣士だ。そっちは3人同時でも構わないぞ。」
「舐めるなよ、勇者が仲間を連れて一人を倒したら良い笑いもんだろうが?」
「そうか?勇者の癖に魔剣を持ってる時点で笑い話だと思うが?」
「な、なぜこれが魔剣だと?」
「波動で解らないのか?勇者ってのは大したことが無いんだな。」
(ブラスマイヤー、奴の魔剣の特徴は?)
(破壊の付与がしてある。武器を破壊して来るぞ。)
(確かに厄介だな。対処方法は?)
(奴の魔力を感じたら武器で受けるな。)
「では、双方準備は良いな?模擬戦を始めるぞ。」
近衛騎士隊長が審判を務める様だ。
始め!の声が響くと同時に勇者が突っ込んで来る。どうやら短期決戦がお望みの様だ。僕は防壁を重ねて配置し、勇者の速度を落とす。と、同時に瞬動で後ろに回り込む。肩をトントンと2回叩いて元の位置に戻る。
やはり大したことは無い、ルシルの方が10倍は強いだろう。
「模擬戦じゃ無かったら今ので死んでたぞ。まだやるのか?」
「うるさい。正々堂々と勝負しろ!」
「武器破壊の魔剣と正々堂々と勝負したら剣が壊れるだろう?」
「何故?それを。」
「どうでも良いけど、この話王様にも聞こえてるぞ。」
「貴様、謀ったな。」
「いやいや、君が自爆したんじゃ無いか?」
もう良いな終わりにしよう。瞬動で左右に揺さぶり、上から踵落としの要領で剣を叩き落す。魔剣を場外に蹴り飛ばし、ショートソードを鼻先に突きつける。
「終わりで良いか?」
勇者はゆっくりと頷いた。
僕は魔剣を拾い、陛下の元へ持って行く。武器破壊の効果がある事を説明し、勇者が今まで活躍できたのはこの剣のお陰である事を伝える。
「なるほど、勇者が魔剣とは、こうなるとドラゴン退治の話も怪しくなるのう。」
「あ、ちなみにそっちの賢者と聖女もただの魔法使いですよ。」
「ふむ、これは詐欺罪が適応されるな、宰相。」
「そうなりますね。自称勇者に自称賢者、そして自称聖女。どれも許しがたい罪に問われるでしょう。」
周りで見ていた近衛兵たちが、3人を捕縛して行く。
「さて、面倒事も片付いた事ですし僕は帰っても良いですよね?」
「いや、ちょっと待て。もう一つだけ話がある。」
「話ですか?」
「ああ、実はな、王城の宝物庫に賊が入ってな。剣を2本盗まれた。」
「剣ですか?どのような?」
「2本で1対の装飾剣でな、2本揃うとドラゴンの意匠が浮かび上がると言う凝った物じゃ。」
「ドラゴンですか?」
「何か、心当たりがあるのか?」
「実はオークション会場でも盗難がありまして。ドラゴンの剣が2本とドラゴンのネックレスが1本盗まれました。」
「全てドラゴンつながりと言う訳か?」
「実は、古代の儀式に詳しい友人がいまして、そいつが言うには、ドラゴンのネックレスを使う儀式にはドラゴンの剣が3本必要だと言って居ました。」
「その儀式の内容とは?」
「詳しくは解りませんが、魔人の時の様に何かを呼び出すのでは無いかと思われます。」
「既に剣が3本とネックレスが1本揃ってしまったか。何時何が現れてもおかしくない状況と言う訳か。」
「儀式に教会の残党が関わっていると言う所までは突き止めたのですが、そこから先の手掛かりが無くて。申し訳ありません。」
「いや、卿のミスではあるまい。しかし、またしても教会か。どこまでも祟るわい。」
「僕は自分の情報網を使って奴らを追います。陛下もお気をつけて。」
「うむ。」
僕は王城を辞し、家に転移する。
「ルシル、ブラスマイヤー、何か感じる物は無いか?」
「特に感じる物は無いな。」
「我もじゃ。」
「やはり、こういう儀式は夜中にやるのかな?」
「ふむ、人目を避けるとどうしても夜中になりがちではあるな。」
「教会の残党ではサーチは掛けられないよな?」
「そうだな。後は地下に人が集まっている場所と言うのも見当たらんな。」
「奴らは何処で何をしようとしてるんだ?」
「魔道具屋に行ってみてはどうだ?」
藁にもすがる思いって奴だな。僕はルシルを連れて魔道具屋の前に転移した。
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「そろそろ来る頃だと思ってたよ。」
「ほう?そっちも剣が3本揃ったのを掴んだのか?」
「まあ、そんな所じゃ。」
(黄昏の魔女そう言ってみろ。)
(どういう意味だ、ブラスマイヤー?)
(良いから言え。)
「黄昏の魔女。」
お婆さんが持っていた杖を床に落とした。
「何故、お前さんが私の名を知っておるんじゃ?」
(明日の黄昏は赤いか白いか?そう聞け。)
「明日の黄昏は赤いか白いか?」
「お前は何者だ?」
(白き光に導かれし者、そう応えろ。)
「白き光に導かれし者」
「お主使徒か?」
「いや、それ程立派な者じゃありませんよ。」
「明日の夕刻、王都の東の鐘撞き堂。そこで儀式が行われる。」
「ありがとうございます。」
「いや、これも使命だろう。」
その場で家に転移する。
あ、そう言えば何が生まれるか聞いてなかったな?って言うかブラスマイヤーが言ってた言葉が理解できないんだが。
「ブラスマイヤーはあのお婆さんの事を知ってるの?」
「直接は知らん。ただ、黄昏の魔女と呼ばれる錬金術師が一時期神に最も近い人間として話題になった事がある。俺はその時既に神になって居たからな。天界からたまに様子を見ていた程度だから、顔は知らんが噂だけは知っていたって感じだな。」
「でもさ、あのお婆さん僕の事を神の使徒だと思い込んじゃったんじゃない?」
「かもな。だが、あの婆さんが誰かに話しても誰も信じないさ。」
「とりあえず、明日の夕刻、儀式を止めれば事件は解決なんだよね?」
「そうだな。しかし、ドラゴンのネックレスの儀式、俺も初めて聞いたぞ。何が生まれるか興味があるな。」
「おいおい、物騒な事言うなよ。魔神とか生まれたらシャレにならないぞ。」
「確かに魔神はまだお主ら2人では無理だな。だが亜神位ならギリギリイケるかもしれんぞ。」
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