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朝、目覚めて、着替えて廊下に出たらセリーにばったり会った。まあ、同じ家に住んでいるのだからこう言う事もあるだろう。丁度良いので聞いてみる。
「家の飾りつけは終わったの?」
「はい、終わりました。」
「そっか、じゃあ、暇になっちゃうね。」
「そうでもありませんよ。エイジさんのお見合いの件で結構忙しいですよ。」
う、それは嫌味ですかセリーさん。
「えっと、苦労掛けます。」
「いえいえ、こう言うのも妻の仕事ですので。」
ん?妻?まだ結婚してないよね?
「ところで僕はお酒に弱いんだけど、セリーは結構いける口?」
「私も強い方ではありませんよ。」
「パーティーとかではお酒を飲む機会が多いよね?そう言う時はどうするの?」
「ああ、そう言う時は給仕にアルコールの入って無い物を頼むんですよ。」
「ソフトドリンクって事?」
「いえいえ、見た目はお酒で、アルコールが入って無い物がちゃんと用意されているのです。貴族が全員お酒が強い訳では無いですから。」
「なるほど、そう言う物があるのですね。」
日本のノンアルコールビールの様な物だろうか?
そんな話をしているうちに食堂へ着いた。食堂には既にルシルが来ている。
朝食後は例によって稽古だ。相変わらず勝てないが、だいぶルシルを捉えられる様になって来た。ルシルも時々慌てたように速度を速める。
午後は時間があるので、例の本を探してみようと思って居る。
「ブラスマイヤー、この本だが、似た様な本をブラスマイヤーの力で見つけられないか?」
「ふむ、それは難しい注文だな。この本自体には魔法も掛かっていないし、本自体が何らかの魔道具でもない。正直、所有者がお前なら探せるのだが、他人の本となると難しいな。」
「そっか、じゃあ、近くに本があれば解るか?」
「そうだな、半径100メートル位の距離ならば探す事は可能かもしれん。」
じゃあまあ、本がある所に行ってみましょう。
と言う事でまずは図書館に来ている。王立図書館だ。1階は無料で開放されているが貴重本がある2階は銀貨1枚の閲覧料がかかる。その2階へと向かう。
(どうだ?何か感じる物はあるか?)
(今の所ないな。奥へ行ってみてくれ。)
奥へ行くと南京錠の様な物で固定された本が並んでいる。
(違うな、どれも価値はある様だが、あの本とは波長が違う。)
駄目か、ならば古本街へ行ってみよう。
商店街の1本隣の道に古物屋通りと言うのがある。そこを更に一本入った道に魔道具や古本が売っている通称古本街と言うのがある。ここはお金の無い魔法使いや研究者が良く利用するらしい、僕は初めて来た。
左右両側合わせて30店舗位の店が並んでいる、そのうちの半分が古本屋だ。1店舗ずつ回って行く。
(どうだ?何か気になる事があったら言ってくれ。)
(良く解らんが、左の店から気になる波動を感じる中へ入ってみてくれ。)
そう言われたので左の店に入る。目に付くのは魔法書が多い。
(どの辺だ?)
(そのまま3歩前に進んで右を見てみろ。)
言われた通りにする。見たが、あの本と同じような物は無い。
(どれだ?)
(上から3段目、左から4番目の本だ。)
えーと、これか?
これは魔法の本では無さそうだ。パラパラとめくるとどうやら歴史の本らしい。
(歴史の本の様だが?)
(だが、時代は前世代の物だぞ。)
ほう?一応買っておくか?
店主に本の値段を聞くと読める者が居ないらしく。金貨2枚で良いと言われた。羊皮紙の本としては格安だ。
本を購入して店を出る。
なるほど、魔法書以外にも前世代の本がまだ残っているんだな。この調子で古本街を最後まで歩いたが収穫はそれ1冊だった。
他に古本が置いてそうな場所って無いかな?
(ガラクタ市を覗いてみてはどうだ?)
(何か気になるのか?)
(いや、前世代の遺物が本だけとは限らないのでは無いかと思ってな。)
なるほど、一理あるな。
一旦古物通りに戻り、反対側へ向かう、そっちにガラクタ市がある。
ガラクタ市は文字通り何に使うのか分からない物が大量に売られている。
(どうだ?何か感じるか?)
(どうやら当たりの様だ。面白い物が売ってるぞ。)
頭の中に矢印が出た。おお久しぶりだな。ガラクタを避けながら矢印の方向へ向かう。赤い点滅が見えて来るゴールは近い。
(これか?)
何やら細くて薄い板の様な物が数枚転がっている。
(壊れてはいるが、それは記憶媒体だ。魔法を記憶する事が出来る。)
(ほう?それってつまり魔法を使えない人でも強力な魔法が使えたりしちゃうとか?)
(その通りだ。専用の杖が必要だがな。)
(壊れてるんでしょ?買ってどうするの?)
(ストレージで直せば良い。杖の作り方なら俺が知っている。)
(ほう?あの婆さんなら高く買ってくれそうだな。)
「ねえ、お兄さん、ここに散らばってるのも商品なの?」
「ああ、それか、良く解らんが、欲しいのか?」
「安ければ買っても良いよ。」
拾い集めると4枚あった。
「そうだな、4枚全部買ってくれるなら大銅貨1枚でどうだ?」
「ちょっと待ってね財布と相談するから。」
そう言いつつもニヤニヤが止まらない。抑えるのに苦労した。
「解った!大銅貨1枚は無いから銅貨10枚で良い?」
「お?いいぞ。」
わざと銅貨で支払う。気が変わらない内に商品を受け取って逃げる様に帰る。途中で屋敷に転移した。
ストレージに4枚の板をしまい、自室に戻りストレージを開く、アイテムから板を確認し1枚ずつ修理していく。4枚、修理が終わった後鑑定画面に切り替える。
ほう?既に4枚とも魔法が記録されてるな。なんか聞いた事が無い魔法名が多いぞ。だいたい1枚に5つ位の魔法が記録されている。
「ブラスマイヤー、記憶媒体の修理は終わったけど、杖はどう作るの?」
「まず、アイテム欄から賢者の杖と言うのを探せ。」
賢者の杖?しかし、アイテム数が多いな、杖で絞り込みを掛けるがそれでも100本位ある。更に名前でソートするとやっと見つかった。
「あったぞ、これをどうする?」
「それを選択して複製する。素材は適当な木材で構わん。」
賢者の杖を適当な木材でコピーしたら『識者の杖』が出来た。
「どうだ?それならお主でも装備出来るだろう?」
装備欄を見ると識者の杖が装備可能になっている。装備してみる。
なんだろうこのエセ魔術師感は。
識者の杖の先端部分はマンガで見る魔法の杖の様にくるりと丸まっている。その付け根に何かのスロットがある。
「もしかして?」
記憶媒体を差し込むとピタリとハマる。
「で、どうやって使うの?」
「とりあえず、外へ出よう。家の中では危ないからな。」
おっと忘れてた。町の外の平原に転移する。
「ここなら良いだろう?使い方教えてよ。」
「使い方は簡単だ。頭の中で1番発動と唱えて杖を振ってみろ。」
1番発動ねぇ、そう思いながら振ってみる。なんか凄い炎が出た。ドラゴンのブレス並だ。
2番はどうだろう?って巨大な爆炎が~
3番目は試す勇気が無いです。
「今の時代より、昔の方が魔法の威力が強かったの?」
「ふむ、今の文明はまだ若いからな。この記憶媒体による魔法は前世代でもかなり後期に作られたものだ。」
この杖どうしよう?万が一の為に残しておきたい気もするが。
「ねぇ、この記憶媒体って何で出来ているの?」
「幾つかの魔法を通しやすい金属の合金だな。」
「コピーは可能?」
「理論が解れば可能だな。お主には解るか?」
「理論は解る、だが構造が解らん。」
要はこれってフラッシュメモリでしょ?
「理論が判るなら問題無い、構造はストレージが担ってくれる。ただ、中身の魔法まではコピーできんかもしれん。」
「そっか、じゃあ意味ないね。」
「その内中身の魔法についての本が見つかるかもしれん。それまで取って置いても良いのでは無いか?」
「うん、そうだな、そうしよう。」
あのお婆さんの言った通りだ、本を探す事が僕の使命になりつつある。
なんだろう?あのお婆さんの言いなりになるのは何故か違う気がする。何故だろう?あのお婆さんがドラゴンと関係ないからかな?
そう言えば『時越えの魔法』だっけ?あれも実験しないとな。危険は無いと言って居たが効果が不明なのが気になる。
今度ドラゴンソードを売りに行った時にでも他の本についてのヒントを聞いてみよう。
「家の飾りつけは終わったの?」
「はい、終わりました。」
「そっか、じゃあ、暇になっちゃうね。」
「そうでもありませんよ。エイジさんのお見合いの件で結構忙しいですよ。」
う、それは嫌味ですかセリーさん。
「えっと、苦労掛けます。」
「いえいえ、こう言うのも妻の仕事ですので。」
ん?妻?まだ結婚してないよね?
「ところで僕はお酒に弱いんだけど、セリーは結構いける口?」
「私も強い方ではありませんよ。」
「パーティーとかではお酒を飲む機会が多いよね?そう言う時はどうするの?」
「ああ、そう言う時は給仕にアルコールの入って無い物を頼むんですよ。」
「ソフトドリンクって事?」
「いえいえ、見た目はお酒で、アルコールが入って無い物がちゃんと用意されているのです。貴族が全員お酒が強い訳では無いですから。」
「なるほど、そう言う物があるのですね。」
日本のノンアルコールビールの様な物だろうか?
そんな話をしているうちに食堂へ着いた。食堂には既にルシルが来ている。
朝食後は例によって稽古だ。相変わらず勝てないが、だいぶルシルを捉えられる様になって来た。ルシルも時々慌てたように速度を速める。
午後は時間があるので、例の本を探してみようと思って居る。
「ブラスマイヤー、この本だが、似た様な本をブラスマイヤーの力で見つけられないか?」
「ふむ、それは難しい注文だな。この本自体には魔法も掛かっていないし、本自体が何らかの魔道具でもない。正直、所有者がお前なら探せるのだが、他人の本となると難しいな。」
「そっか、じゃあ、近くに本があれば解るか?」
「そうだな、半径100メートル位の距離ならば探す事は可能かもしれん。」
じゃあまあ、本がある所に行ってみましょう。
と言う事でまずは図書館に来ている。王立図書館だ。1階は無料で開放されているが貴重本がある2階は銀貨1枚の閲覧料がかかる。その2階へと向かう。
(どうだ?何か感じる物はあるか?)
(今の所ないな。奥へ行ってみてくれ。)
奥へ行くと南京錠の様な物で固定された本が並んでいる。
(違うな、どれも価値はある様だが、あの本とは波長が違う。)
駄目か、ならば古本街へ行ってみよう。
商店街の1本隣の道に古物屋通りと言うのがある。そこを更に一本入った道に魔道具や古本が売っている通称古本街と言うのがある。ここはお金の無い魔法使いや研究者が良く利用するらしい、僕は初めて来た。
左右両側合わせて30店舗位の店が並んでいる、そのうちの半分が古本屋だ。1店舗ずつ回って行く。
(どうだ?何か気になる事があったら言ってくれ。)
(良く解らんが、左の店から気になる波動を感じる中へ入ってみてくれ。)
そう言われたので左の店に入る。目に付くのは魔法書が多い。
(どの辺だ?)
(そのまま3歩前に進んで右を見てみろ。)
言われた通りにする。見たが、あの本と同じような物は無い。
(どれだ?)
(上から3段目、左から4番目の本だ。)
えーと、これか?
これは魔法の本では無さそうだ。パラパラとめくるとどうやら歴史の本らしい。
(歴史の本の様だが?)
(だが、時代は前世代の物だぞ。)
ほう?一応買っておくか?
店主に本の値段を聞くと読める者が居ないらしく。金貨2枚で良いと言われた。羊皮紙の本としては格安だ。
本を購入して店を出る。
なるほど、魔法書以外にも前世代の本がまだ残っているんだな。この調子で古本街を最後まで歩いたが収穫はそれ1冊だった。
他に古本が置いてそうな場所って無いかな?
(ガラクタ市を覗いてみてはどうだ?)
(何か気になるのか?)
(いや、前世代の遺物が本だけとは限らないのでは無いかと思ってな。)
なるほど、一理あるな。
一旦古物通りに戻り、反対側へ向かう、そっちにガラクタ市がある。
ガラクタ市は文字通り何に使うのか分からない物が大量に売られている。
(どうだ?何か感じるか?)
(どうやら当たりの様だ。面白い物が売ってるぞ。)
頭の中に矢印が出た。おお久しぶりだな。ガラクタを避けながら矢印の方向へ向かう。赤い点滅が見えて来るゴールは近い。
(これか?)
何やら細くて薄い板の様な物が数枚転がっている。
(壊れてはいるが、それは記憶媒体だ。魔法を記憶する事が出来る。)
(ほう?それってつまり魔法を使えない人でも強力な魔法が使えたりしちゃうとか?)
(その通りだ。専用の杖が必要だがな。)
(壊れてるんでしょ?買ってどうするの?)
(ストレージで直せば良い。杖の作り方なら俺が知っている。)
(ほう?あの婆さんなら高く買ってくれそうだな。)
「ねえ、お兄さん、ここに散らばってるのも商品なの?」
「ああ、それか、良く解らんが、欲しいのか?」
「安ければ買っても良いよ。」
拾い集めると4枚あった。
「そうだな、4枚全部買ってくれるなら大銅貨1枚でどうだ?」
「ちょっと待ってね財布と相談するから。」
そう言いつつもニヤニヤが止まらない。抑えるのに苦労した。
「解った!大銅貨1枚は無いから銅貨10枚で良い?」
「お?いいぞ。」
わざと銅貨で支払う。気が変わらない内に商品を受け取って逃げる様に帰る。途中で屋敷に転移した。
ストレージに4枚の板をしまい、自室に戻りストレージを開く、アイテムから板を確認し1枚ずつ修理していく。4枚、修理が終わった後鑑定画面に切り替える。
ほう?既に4枚とも魔法が記録されてるな。なんか聞いた事が無い魔法名が多いぞ。だいたい1枚に5つ位の魔法が記録されている。
「ブラスマイヤー、記憶媒体の修理は終わったけど、杖はどう作るの?」
「まず、アイテム欄から賢者の杖と言うのを探せ。」
賢者の杖?しかし、アイテム数が多いな、杖で絞り込みを掛けるがそれでも100本位ある。更に名前でソートするとやっと見つかった。
「あったぞ、これをどうする?」
「それを選択して複製する。素材は適当な木材で構わん。」
賢者の杖を適当な木材でコピーしたら『識者の杖』が出来た。
「どうだ?それならお主でも装備出来るだろう?」
装備欄を見ると識者の杖が装備可能になっている。装備してみる。
なんだろうこのエセ魔術師感は。
識者の杖の先端部分はマンガで見る魔法の杖の様にくるりと丸まっている。その付け根に何かのスロットがある。
「もしかして?」
記憶媒体を差し込むとピタリとハマる。
「で、どうやって使うの?」
「とりあえず、外へ出よう。家の中では危ないからな。」
おっと忘れてた。町の外の平原に転移する。
「ここなら良いだろう?使い方教えてよ。」
「使い方は簡単だ。頭の中で1番発動と唱えて杖を振ってみろ。」
1番発動ねぇ、そう思いながら振ってみる。なんか凄い炎が出た。ドラゴンのブレス並だ。
2番はどうだろう?って巨大な爆炎が~
3番目は試す勇気が無いです。
「今の時代より、昔の方が魔法の威力が強かったの?」
「ふむ、今の文明はまだ若いからな。この記憶媒体による魔法は前世代でもかなり後期に作られたものだ。」
この杖どうしよう?万が一の為に残しておきたい気もするが。
「ねぇ、この記憶媒体って何で出来ているの?」
「幾つかの魔法を通しやすい金属の合金だな。」
「コピーは可能?」
「理論が解れば可能だな。お主には解るか?」
「理論は解る、だが構造が解らん。」
要はこれってフラッシュメモリでしょ?
「理論が判るなら問題無い、構造はストレージが担ってくれる。ただ、中身の魔法まではコピーできんかもしれん。」
「そっか、じゃあ意味ないね。」
「その内中身の魔法についての本が見つかるかもしれん。それまで取って置いても良いのでは無いか?」
「うん、そうだな、そうしよう。」
あのお婆さんの言った通りだ、本を探す事が僕の使命になりつつある。
なんだろう?あのお婆さんの言いなりになるのは何故か違う気がする。何故だろう?あのお婆さんがドラゴンと関係ないからかな?
そう言えば『時越えの魔法』だっけ?あれも実験しないとな。危険は無いと言って居たが効果が不明なのが気になる。
今度ドラゴンソードを売りに行った時にでも他の本についてのヒントを聞いてみよう。
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