27 / 308
027
しおりを挟む
新しい屋敷が決まるのに5日、修理に1週間かかった。その間にルーメンさんは使用人を新しく雇用して行く。
僕は相変わらず、ルシルと稽古をしたり、魔道具を作ったりして過ごしている。なんと言うか、貴族の仕事ってこんなに楽なの?
「ご主人様は法衣貴族だからですね。領土持ちならもっと大変ですよ。」
そう執事のルーメンさんに言われた。今は何もないが、そのうち書類が色々と回って来るらしいので有能な文官を1人雇う事を勧められたので頼んだ。
うちは伯爵家で、かなり裕福なので使用人の募集を掛けたら15人の枠に200人位殺到したらしい。ルーメンさんご苦労様です。
使用人のネットワークはかなり発達しているらしく、何処の貴族が今、勢いがあるとか、あそこの貴族は没落しそうだと言った情報が素早く回るらしい。
うちは男爵から伯爵になるまで期間が短かったので有望株と見られているらしい。
更に、僕が基本的にあまり使用人に頼らないので、ホワイトな職場としても知られている様だ。
今日は、魔道具屋のお婆さんの所に来ている。何故かルシルも一緒だ。
「また、何か持って来たのかい?」
「今度は3重付与にしてみたんだけど、どうかな?」
そう言って指輪を渡す。デザインは前回と変えてある。
「ほう?物理防御に魔法防御、自己治癒の3つか。どれも需要の高い物を選んでいるね。腕も良い。金貨13枚でどうだい?」
「構わないよ。お婆さんの事は信用してるからね。例によって指輪と腕輪が100個ずつだ。」
「じゃあ、腕輪は金貨17枚でどうだい?キリが良いだろ?」
「確かに。それで良いよ。」
白金貨30枚を受け取って家へと帰る。家に着くとルーメンさんが準備が整ったので明日引っ越しをしますと告げた。
「解った。色々と金が掛かったろう?これは追加の金だ。」
そう言ってさっき貰った白金貨30枚を全部渡す。
「あ、余った分は来月分として繰り越してね。帳簿はちゃんと付けて置いて下さい。」
「解りました。その様に処理します。」
自室に戻り着替えてベッドでくつろぐ。
「随分と貴族らしくなって来たでは無いか。」
「そうかな?自分では変わった気はしないんだけどね。」
「そう言えば暗黒竜はどうだ?」
「今、食堂でおやつ食ってるぞ。」
「そうでは無い。あ奴に勝てる様になったかと聞いて居る。」
「ああ、まだ、危なっかしいけど、攻撃を食らう事は無くなったな。こっちの攻撃も当たらないけどね。」
「ふむ、丁度良い稽古相手が見つかって良かったでは無いか。」
「まあ、そう言う意味ではブラスマイヤーに感謝だな。」
「で、どうするのだ?更に上を目指すのか?」
「まだ解らない。伯爵になって状況が変わるなら、その時に判断しなければならないだろう。このまま何も変わらないなら上を目指す。」
「ほう?初めて会った時とは随分心境が変わった様だな。」
「魔神なんて理不尽な存在が居るなんて、あの時は良く知らなかったしね。」
多分、あそこで人生が変わったんだろうな。でもこれもルシルのお陰なんだよね。つまり、ドラゴンによって僕の人生が変わっている。ブラスマイヤーだって腕の古龍の腕輪が無かったら今こうして一緒には居なかっただろうし。爵位を貰えたのもドラゴンを倒したからだ。
この先どれくらいのドラゴンに会うか解らないが、この世界で僕に何かの役割があるとしたら、それにもドラゴンが関わって来るだろう。
翌日、盛大に引っ越しをした。子爵邸からは総勢23人。伯爵邸では15人が待っている。流石にルーメンさんが選んだ使用人達だ。キッチリと自分の役割を解っている。大所帯の引っ越しの割に速やかに事は済んだ。
この世界の貴族は引っ越し時に家具類は持って行かないのが普通らしい。新しい家には新しい家具が合うと言うことわざがあるらしい。
ちなみに伯爵邸は賃貸では無い。白金貨150枚で購入した。日本円で15億の屋敷ってどうよ。しかも中古だぜ。
家に合わせる様に服も新調した。上級貴族の服2着と平服4着で白金貨2枚だってさ。
日本なら田舎に家が建つぞ。
まあ、中古とは言えリフォームしてあるので新築の香りがする。使用人達も喜んでいるので良しとしよう。
庭も前の屋敷の倍くらいの面積がある。ルシルが何やら庭を見てニヤリとしていた。アレは多分、戦い方を想像しているんだよな。
思った通り翌日からルシルの戦い方が変わった。より立体的にスピードも速くなっている。これについて行ける様になるまでに3日掛かった。
それから1週間ほどは何も無く平穏な日々が過ぎた。
そして、突然の王城からの呼び出し。
「なんだろう?」
「まだ、褒美をもらって居なかったのでは無いか?」
「ああ、そう言えば、楽しみにして置けって言ってたな。アレか?」
「行ってみれば判る。」
今日は正式な呼び出しなので服装も王城へ登城する格好にして、馬車で王城へ向かう。伯爵邸は上級貴族があつまる一角にあるので王城まで近い。10分程で王城へ着く。
何時もの様に門番に短剣を見せようとしたら、何故かそのまま通された。あら?通達でもあったのかな?
王城へ入ると近衛兵2人が両脇に付き。更に前に1人先導者が付く。
これってもしかしたら謁見の間に通されるんじゃ?と期待していたが、通されたのは何時もの応接室。
「ほう?馬子にも衣裳だな。そう言う格好をしてると貴族に見えるぞ。」
王様何気に笑いを堪えてない?
「今日は何の用で呼ばれたのでしょうか?」
「その方に褒美を与えると約束したであろう?」
「あ、はい。でもその為だけに呼んだのですか?」
「まあ、その後の話もあるでな。まずは褒美を受け取るが良い。」
王様が宰相に目配せをすると、何やら文官っぽい人が箱を持って来た。
「白金貨1000枚だ。まずはこれを受け取れ。」
「はい、ありがたき幸せ。」
まずは??
文官が下がると入れ替わる様に侍女を引き連れたセレスティアさんが現れる。
「公爵の娘、セレスティア嬢だ。約束通り、其方の嫁にやろう。」
「え?ちょっと、セレスティアさんの了承は取ってあるんでしょうね?」
「問題無い、ワシと弟で話し合ってセレスティアにも了承はとってある。」
ん?それってセレスティアさん断れないよね?実質無理やりじゃん。
「それってセレスティアさんには拒否権が無いのでは無いですか?」
「まあ、慌てるな。お前が娶らなければ、3大侯爵のうちの誰かの息子の嫁になるだろう。3大侯爵の息子は皆30代じゃ。セレスティアはまだ15歳だぞ。地位的には正妻扱いだが実質側室じゃ。お主はこの現実をどう思う?」
なるほど、そう言う事か。侯爵家に嫁にやりたくないので僕に功を持って嫁がせるって計画だった訳か。
「セレスティアさんは、どうお考えですか?」
「私に選択の自由があるのであれば、侯爵家には嫁ぎたくありません。エイジさん私はあなたを選びます。」
これは断れない奴だな。覚悟を決めるか。
「慌てるなと言っただろう。まずは婚約だ。婚約期間を1年間設ける。その間にお互いをもっとよく知る事だ。1年後に正式に結婚式を挙げる。」
「婚約と言うのは破棄が可能なのでしょうか?」
「セレスティアを嫁にするのは嫌だと言うのか?」
「そうではありません。セレスティアさんが僕を拒否した場合の事を言ってるのです。」
「ふむ、破棄は可能じゃ。だがな、一度婚約を破棄した娘は2度と結婚できなくなる。修道院で生涯を過ごす事になる。」
うわぁ、重いよ、色々と重いよ~
「解りました。セレスティア嬢は私が責任を持って引き受けます。」
「宜しい。婚約発表は1週間後に公爵家にて行う。2人共準備を怠らない様に。」
「御意。」
「では、下がって良いぞ。」
テーブルの上の白金貨1000枚を箱ごとストレージに仕舞ってから部屋を出る。来た時と同様に近衛兵3人が付く。近衛兵は馬車に乗るまで見送ってくれた。
伯爵邸に着くとすぐに馬車から飛び降り、執事のルーメンを呼ぶ。
「公爵家の令嬢との婚約が決まった。1週間後に婚約発表をする。準備を頼む。」
「おめでたい話ですね。早速手配致します。」
「頼んだぞ。」
必要な事を伝えた後自室へ籠る。
「やられた。」
「良い様に掌で踊らされたな。」
「全くだよ。」
「でも良かったでは無いか。お主あの娘に惚れていたのだろう?」
「セレスティアさんに罪は無いよ。」
「お主が言った通り、地位と名誉を手に入れたら、女が付いて来たな。」
「今、それを言うかな?」
「いや、感心しているのだ。」
婚約はとりあえず、良い。だが、セレスティアさんにブラスマイヤーの事をどう話そう?それからルシルの事もどう話せば良いんだ?
あれ?婚約発表したらどうなるんだ?
貴族の事を聞ける人が居ないぞ、どうしよう?
僕は相変わらず、ルシルと稽古をしたり、魔道具を作ったりして過ごしている。なんと言うか、貴族の仕事ってこんなに楽なの?
「ご主人様は法衣貴族だからですね。領土持ちならもっと大変ですよ。」
そう執事のルーメンさんに言われた。今は何もないが、そのうち書類が色々と回って来るらしいので有能な文官を1人雇う事を勧められたので頼んだ。
うちは伯爵家で、かなり裕福なので使用人の募集を掛けたら15人の枠に200人位殺到したらしい。ルーメンさんご苦労様です。
使用人のネットワークはかなり発達しているらしく、何処の貴族が今、勢いがあるとか、あそこの貴族は没落しそうだと言った情報が素早く回るらしい。
うちは男爵から伯爵になるまで期間が短かったので有望株と見られているらしい。
更に、僕が基本的にあまり使用人に頼らないので、ホワイトな職場としても知られている様だ。
今日は、魔道具屋のお婆さんの所に来ている。何故かルシルも一緒だ。
「また、何か持って来たのかい?」
「今度は3重付与にしてみたんだけど、どうかな?」
そう言って指輪を渡す。デザインは前回と変えてある。
「ほう?物理防御に魔法防御、自己治癒の3つか。どれも需要の高い物を選んでいるね。腕も良い。金貨13枚でどうだい?」
「構わないよ。お婆さんの事は信用してるからね。例によって指輪と腕輪が100個ずつだ。」
「じゃあ、腕輪は金貨17枚でどうだい?キリが良いだろ?」
「確かに。それで良いよ。」
白金貨30枚を受け取って家へと帰る。家に着くとルーメンさんが準備が整ったので明日引っ越しをしますと告げた。
「解った。色々と金が掛かったろう?これは追加の金だ。」
そう言ってさっき貰った白金貨30枚を全部渡す。
「あ、余った分は来月分として繰り越してね。帳簿はちゃんと付けて置いて下さい。」
「解りました。その様に処理します。」
自室に戻り着替えてベッドでくつろぐ。
「随分と貴族らしくなって来たでは無いか。」
「そうかな?自分では変わった気はしないんだけどね。」
「そう言えば暗黒竜はどうだ?」
「今、食堂でおやつ食ってるぞ。」
「そうでは無い。あ奴に勝てる様になったかと聞いて居る。」
「ああ、まだ、危なっかしいけど、攻撃を食らう事は無くなったな。こっちの攻撃も当たらないけどね。」
「ふむ、丁度良い稽古相手が見つかって良かったでは無いか。」
「まあ、そう言う意味ではブラスマイヤーに感謝だな。」
「で、どうするのだ?更に上を目指すのか?」
「まだ解らない。伯爵になって状況が変わるなら、その時に判断しなければならないだろう。このまま何も変わらないなら上を目指す。」
「ほう?初めて会った時とは随分心境が変わった様だな。」
「魔神なんて理不尽な存在が居るなんて、あの時は良く知らなかったしね。」
多分、あそこで人生が変わったんだろうな。でもこれもルシルのお陰なんだよね。つまり、ドラゴンによって僕の人生が変わっている。ブラスマイヤーだって腕の古龍の腕輪が無かったら今こうして一緒には居なかっただろうし。爵位を貰えたのもドラゴンを倒したからだ。
この先どれくらいのドラゴンに会うか解らないが、この世界で僕に何かの役割があるとしたら、それにもドラゴンが関わって来るだろう。
翌日、盛大に引っ越しをした。子爵邸からは総勢23人。伯爵邸では15人が待っている。流石にルーメンさんが選んだ使用人達だ。キッチリと自分の役割を解っている。大所帯の引っ越しの割に速やかに事は済んだ。
この世界の貴族は引っ越し時に家具類は持って行かないのが普通らしい。新しい家には新しい家具が合うと言うことわざがあるらしい。
ちなみに伯爵邸は賃貸では無い。白金貨150枚で購入した。日本円で15億の屋敷ってどうよ。しかも中古だぜ。
家に合わせる様に服も新調した。上級貴族の服2着と平服4着で白金貨2枚だってさ。
日本なら田舎に家が建つぞ。
まあ、中古とは言えリフォームしてあるので新築の香りがする。使用人達も喜んでいるので良しとしよう。
庭も前の屋敷の倍くらいの面積がある。ルシルが何やら庭を見てニヤリとしていた。アレは多分、戦い方を想像しているんだよな。
思った通り翌日からルシルの戦い方が変わった。より立体的にスピードも速くなっている。これについて行ける様になるまでに3日掛かった。
それから1週間ほどは何も無く平穏な日々が過ぎた。
そして、突然の王城からの呼び出し。
「なんだろう?」
「まだ、褒美をもらって居なかったのでは無いか?」
「ああ、そう言えば、楽しみにして置けって言ってたな。アレか?」
「行ってみれば判る。」
今日は正式な呼び出しなので服装も王城へ登城する格好にして、馬車で王城へ向かう。伯爵邸は上級貴族があつまる一角にあるので王城まで近い。10分程で王城へ着く。
何時もの様に門番に短剣を見せようとしたら、何故かそのまま通された。あら?通達でもあったのかな?
王城へ入ると近衛兵2人が両脇に付き。更に前に1人先導者が付く。
これってもしかしたら謁見の間に通されるんじゃ?と期待していたが、通されたのは何時もの応接室。
「ほう?馬子にも衣裳だな。そう言う格好をしてると貴族に見えるぞ。」
王様何気に笑いを堪えてない?
「今日は何の用で呼ばれたのでしょうか?」
「その方に褒美を与えると約束したであろう?」
「あ、はい。でもその為だけに呼んだのですか?」
「まあ、その後の話もあるでな。まずは褒美を受け取るが良い。」
王様が宰相に目配せをすると、何やら文官っぽい人が箱を持って来た。
「白金貨1000枚だ。まずはこれを受け取れ。」
「はい、ありがたき幸せ。」
まずは??
文官が下がると入れ替わる様に侍女を引き連れたセレスティアさんが現れる。
「公爵の娘、セレスティア嬢だ。約束通り、其方の嫁にやろう。」
「え?ちょっと、セレスティアさんの了承は取ってあるんでしょうね?」
「問題無い、ワシと弟で話し合ってセレスティアにも了承はとってある。」
ん?それってセレスティアさん断れないよね?実質無理やりじゃん。
「それってセレスティアさんには拒否権が無いのでは無いですか?」
「まあ、慌てるな。お前が娶らなければ、3大侯爵のうちの誰かの息子の嫁になるだろう。3大侯爵の息子は皆30代じゃ。セレスティアはまだ15歳だぞ。地位的には正妻扱いだが実質側室じゃ。お主はこの現実をどう思う?」
なるほど、そう言う事か。侯爵家に嫁にやりたくないので僕に功を持って嫁がせるって計画だった訳か。
「セレスティアさんは、どうお考えですか?」
「私に選択の自由があるのであれば、侯爵家には嫁ぎたくありません。エイジさん私はあなたを選びます。」
これは断れない奴だな。覚悟を決めるか。
「慌てるなと言っただろう。まずは婚約だ。婚約期間を1年間設ける。その間にお互いをもっとよく知る事だ。1年後に正式に結婚式を挙げる。」
「婚約と言うのは破棄が可能なのでしょうか?」
「セレスティアを嫁にするのは嫌だと言うのか?」
「そうではありません。セレスティアさんが僕を拒否した場合の事を言ってるのです。」
「ふむ、破棄は可能じゃ。だがな、一度婚約を破棄した娘は2度と結婚できなくなる。修道院で生涯を過ごす事になる。」
うわぁ、重いよ、色々と重いよ~
「解りました。セレスティア嬢は私が責任を持って引き受けます。」
「宜しい。婚約発表は1週間後に公爵家にて行う。2人共準備を怠らない様に。」
「御意。」
「では、下がって良いぞ。」
テーブルの上の白金貨1000枚を箱ごとストレージに仕舞ってから部屋を出る。来た時と同様に近衛兵3人が付く。近衛兵は馬車に乗るまで見送ってくれた。
伯爵邸に着くとすぐに馬車から飛び降り、執事のルーメンを呼ぶ。
「公爵家の令嬢との婚約が決まった。1週間後に婚約発表をする。準備を頼む。」
「おめでたい話ですね。早速手配致します。」
「頼んだぞ。」
必要な事を伝えた後自室へ籠る。
「やられた。」
「良い様に掌で踊らされたな。」
「全くだよ。」
「でも良かったでは無いか。お主あの娘に惚れていたのだろう?」
「セレスティアさんに罪は無いよ。」
「お主が言った通り、地位と名誉を手に入れたら、女が付いて来たな。」
「今、それを言うかな?」
「いや、感心しているのだ。」
婚約はとりあえず、良い。だが、セレスティアさんにブラスマイヤーの事をどう話そう?それからルシルの事もどう話せば良いんだ?
あれ?婚約発表したらどうなるんだ?
貴族の事を聞ける人が居ないぞ、どうしよう?
45
お気に入りに追加
4,347
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる