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エルト王国編
Report26. 国崩のガーレン part.2
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舞い上がる土煙の中、確かな獲物の手応えを感じたガーレンは勝利を確信し、笑みをこぼした。
しかし、土煙が晴れその目に移る光景にガーレンは眉をひそめる。
「ほう…動けぬと見るや否や、咄嗟に防御呪文を発動したか。お主、なかなかにやりおるな。」
ガーレンはまだまだ楽しめそうだと言わんばかりに、余裕の表情を見せていた。
「はぁ…はぁ……くっ。」
一方でイサミは、余裕の無い表情で目の前に佇む巨大な男を睨みつけることしか出来ずにいた。
イサミは直撃の瞬間、エルステラが以前放った防御魔法『次元障壁』を発動し、攻撃を防いでいた。
しかし、イサミの『火炎球』を完全に無力化した『次元障壁』でも、ガーレンの攻撃を完璧に防ぐには至らず、軽度のダメージを受けていた。
それほどまでに、ガーレンのパワーは圧倒的であった。
そして、イサミの誤算はそれだけではない。
『くっ…今ので『魔力貯蔵箱』のエネルギーをだいぶ消費してしまったようだ…』
圧倒的な攻撃から身を守る為、『魔力貯蔵箱』に溜め込んでいた魔力を予想以上に使ってしまったのである。
『持って後、火炎球二回分ってとこか…いずれにしても、あれを防ぐのはもう無理そうだな。』
「どうした?まだ戦えるのであろう?早く向かってこんかい。」
ガーレンがイサミを挑発する。
しかし、イサミはその挑発には乗らず、半歩後ろに下がり間合いを取った。
「どうした?怖気付いたか小僧?」
「アンタとの真っ向勝負は危険だと判断した。ここから叩かせてもらうぞ。」
イサミはバックパックから、オージェから奪った宝具『七星の銃』を取り出した。
「ほう…あれはオージェの餓鬼の宝具…お主が持っておったのか。すると、あの餓鬼を倒したのもお主という訳だな。」
「不本意ではあったが、無力化させるにはそうするしかなかった。」
「グハハハ…随分と甘っちょろいことを言うのだな。そんなことでは、この戦場は生きられんぞ?」
「無論、お前に対しては全力で行かせてもらう。エルト王国を滅ぼされる訳にはいかないのでな。」
イサミはガーレンに銃口を向けた。
「やれるものなら…やってみろやああぁぁ!」
再びガーレンの巨大な拳が襲いかかる。
しかしイサミは動じることなく、冷静に銃の引き金を引く。
「麻痺弾。」
黒い瘴気を纏った銃弾はガーレンの右拳にヒットした。
「効かぬわぁ!そんなものぉ!」
弾が食い込んだにも関わらず、ガーレンの右拳の勢いは止まらない。
その拳がイサミの身体を貫こうとしたその時ーー
「ぐはぁっ!」
黒い瘴気がガーレンの身体の内側から漏れ出し、それと同時に動きがピタリと止まる。
そして苦痛に顔を歪めながら、ついに膝をついてしまうのであった。
「お…おぬひ、いっはい何をひは?(お…お主一体何をした?)」
麻痺毒で呂律の回らないガーレンは、悔しそうな表情でイサミを睨みつける。
「驚いたな。まだ喋ることができたのか。
これはこのエルト領の森に群生する毒キノコ、レーム茸のエキスを抽出して作った弾丸だ。それをお前に打ち込んだ。
そのキノコの症状も合わせて教えておくよ。
黒い煙を吐きながら、全身麻痺の状態となり、数時間ほど身体を動かすことができなくなる。なお、死に至ることはない…と言ったところだ。この戦いの間はそこで大人しくしててもらうぞ。」
そう言い残し、イサミはガーレンに背を向ける。
「グ…グフハハハァ……ほんは…ほはいくでぇ…(こんな…小細工でぇ…)」
麻痺毒で動けないはずのガーレンがその場からゆっくりと立ち上がる。
「ワシが止まると思うたかあぁぁあ!」
気合いの雄叫びをあげたガーレンの身体から黒い瘴気が噴出する。
「馬鹿な…レーム茸の毒を身体から追い出した…だと。」
想定外の事態に困惑しながらも、イサミは再び『七星の銃』を構える。
「麻痺連弾。」
弾は三発発射され、いずれもガーレンにヒットする。しかし、その巨大な身体の動きが止まることはなかった。
「もう効かんよ、その弾は。」
そう言い放ったガーレンは、その巨大な身体に似つかわしくないスピードで、銃を構えたイサミとの間合いを一瞬にして詰める。
「これで終わりだ。ま、そこそこ楽しませてもらったぜ小僧。」
鋼のように硬い拳がイサミの腹に突き刺さる。
その衝撃にイサミの身体が宙を舞った。
「奥義!剛拳流星群!」
ガーレンは無防備の獲物に狙いを定め、真っ赤な熱を帯びた拳を連続で叩きこむ。
「ぬううううううううぅぅん‼︎‼︎」
止むことのない連続攻撃にイサミは為すすべなく、ただただタコ殴りにされ続ける。
「はぁっ!」
最後の強烈な一撃は顔面に直撃し、イサミはそのまま遥か後方に吹っ飛ばされてしまうのであった。
一方で拳を叩きこんだガーレンは、その感触に違和感を覚える。
「手応えはあった…だが、何だ?殴った感触が普通のそれとはまるで違っていた…まあ良いか。もう生きていることはあるまい。さて、次の相手を探すとしようかの。」
僅かに感じた疑問を振り払い、ガーレンは再び戦場へと身を投じるのであった。
---------------------------------------
「くっそー!防御魔法が全然効かないッス!マーク先輩!やっぱ攻撃魔法で牽制した方がいいッスよぉ!」
「ラス、弱音を吐くな!言われた通り、防御魔法を張りつつ奴らを誘き寄せろ!」
イサミと別行動を取っていたラスとマークは、敵の猛攻に悪戦苦闘していた。
そんな中、ラスは空を飛ぶ謎の物体を捉える。
「ん?なんスかアレ……?うわぁっ!こっちに飛んでくるッス!」
ドゴオオォーーン!
謎の物体はラスの目の前に落ち、運良く直撃を回避するのであった。
その後、ラスは恐る恐る落ちてきた謎の物体を確認する。
「イサミさん!?どうしたんスか!大丈夫ッスか!ボロボロじゃないッスか!」
ラスは急いでイサミの元に駆け寄り、身体を抱きかかえた。
「む、ラスか。とりあえずは大丈夫だ。ただ少し目測を誤った。まさか麻痺毒を吹き飛ばすとは…」
「ガーレンにやられたんスね?待っててください。すぐ傷の手当てを…」
「いや、いい。」
救護部隊を呼ぼうとするラスを、イサミは止める。
「それより、俺が今から外す装備品を輸送隊に届けておいてはくれないか?」
「わ…わかりましたッス。で、でも一体何を?」
「まあ、見ていてくれ。」
そう言って、イサミは身につけた武器や鎧を一つ一つ外していく。
最後に背中のバックパックを取り外し、イサミはついにラバースーツのみという完全に丸腰の状態になるのであった。
「じゃあ、すまないラス。この下にあるものを全部届けておいてくれ。」
丸腰の状態のイサミを、当然ラスは引き止める。
「ちょっと待ってください!そんな格好でどこに行くつもりなんスか!」
「またガーレンと戦いに行ってくる。やはり奴を野放しにはできない。危険な男だ。」
「危険なのはイサミさんの方ッスよ!そんなんじゃホントに命が…」
「ラス、大丈夫だ。俺は死なない。信じて待っていてくれ。」
そう言い残し、イサミは再びガーレンがいた場所へと向かって行くのであった。
「ああもう!滅茶苦茶ッスよあの人は~。」
ラスはブツブツと文句を言いながらも、イサミの装備品を拾い集めるのであった。
しかし、土煙が晴れその目に移る光景にガーレンは眉をひそめる。
「ほう…動けぬと見るや否や、咄嗟に防御呪文を発動したか。お主、なかなかにやりおるな。」
ガーレンはまだまだ楽しめそうだと言わんばかりに、余裕の表情を見せていた。
「はぁ…はぁ……くっ。」
一方でイサミは、余裕の無い表情で目の前に佇む巨大な男を睨みつけることしか出来ずにいた。
イサミは直撃の瞬間、エルステラが以前放った防御魔法『次元障壁』を発動し、攻撃を防いでいた。
しかし、イサミの『火炎球』を完全に無力化した『次元障壁』でも、ガーレンの攻撃を完璧に防ぐには至らず、軽度のダメージを受けていた。
それほどまでに、ガーレンのパワーは圧倒的であった。
そして、イサミの誤算はそれだけではない。
『くっ…今ので『魔力貯蔵箱』のエネルギーをだいぶ消費してしまったようだ…』
圧倒的な攻撃から身を守る為、『魔力貯蔵箱』に溜め込んでいた魔力を予想以上に使ってしまったのである。
『持って後、火炎球二回分ってとこか…いずれにしても、あれを防ぐのはもう無理そうだな。』
「どうした?まだ戦えるのであろう?早く向かってこんかい。」
ガーレンがイサミを挑発する。
しかし、イサミはその挑発には乗らず、半歩後ろに下がり間合いを取った。
「どうした?怖気付いたか小僧?」
「アンタとの真っ向勝負は危険だと判断した。ここから叩かせてもらうぞ。」
イサミはバックパックから、オージェから奪った宝具『七星の銃』を取り出した。
「ほう…あれはオージェの餓鬼の宝具…お主が持っておったのか。すると、あの餓鬼を倒したのもお主という訳だな。」
「不本意ではあったが、無力化させるにはそうするしかなかった。」
「グハハハ…随分と甘っちょろいことを言うのだな。そんなことでは、この戦場は生きられんぞ?」
「無論、お前に対しては全力で行かせてもらう。エルト王国を滅ぼされる訳にはいかないのでな。」
イサミはガーレンに銃口を向けた。
「やれるものなら…やってみろやああぁぁ!」
再びガーレンの巨大な拳が襲いかかる。
しかしイサミは動じることなく、冷静に銃の引き金を引く。
「麻痺弾。」
黒い瘴気を纏った銃弾はガーレンの右拳にヒットした。
「効かぬわぁ!そんなものぉ!」
弾が食い込んだにも関わらず、ガーレンの右拳の勢いは止まらない。
その拳がイサミの身体を貫こうとしたその時ーー
「ぐはぁっ!」
黒い瘴気がガーレンの身体の内側から漏れ出し、それと同時に動きがピタリと止まる。
そして苦痛に顔を歪めながら、ついに膝をついてしまうのであった。
「お…おぬひ、いっはい何をひは?(お…お主一体何をした?)」
麻痺毒で呂律の回らないガーレンは、悔しそうな表情でイサミを睨みつける。
「驚いたな。まだ喋ることができたのか。
これはこのエルト領の森に群生する毒キノコ、レーム茸のエキスを抽出して作った弾丸だ。それをお前に打ち込んだ。
そのキノコの症状も合わせて教えておくよ。
黒い煙を吐きながら、全身麻痺の状態となり、数時間ほど身体を動かすことができなくなる。なお、死に至ることはない…と言ったところだ。この戦いの間はそこで大人しくしててもらうぞ。」
そう言い残し、イサミはガーレンに背を向ける。
「グ…グフハハハァ……ほんは…ほはいくでぇ…(こんな…小細工でぇ…)」
麻痺毒で動けないはずのガーレンがその場からゆっくりと立ち上がる。
「ワシが止まると思うたかあぁぁあ!」
気合いの雄叫びをあげたガーレンの身体から黒い瘴気が噴出する。
「馬鹿な…レーム茸の毒を身体から追い出した…だと。」
想定外の事態に困惑しながらも、イサミは再び『七星の銃』を構える。
「麻痺連弾。」
弾は三発発射され、いずれもガーレンにヒットする。しかし、その巨大な身体の動きが止まることはなかった。
「もう効かんよ、その弾は。」
そう言い放ったガーレンは、その巨大な身体に似つかわしくないスピードで、銃を構えたイサミとの間合いを一瞬にして詰める。
「これで終わりだ。ま、そこそこ楽しませてもらったぜ小僧。」
鋼のように硬い拳がイサミの腹に突き刺さる。
その衝撃にイサミの身体が宙を舞った。
「奥義!剛拳流星群!」
ガーレンは無防備の獲物に狙いを定め、真っ赤な熱を帯びた拳を連続で叩きこむ。
「ぬううううううううぅぅん‼︎‼︎」
止むことのない連続攻撃にイサミは為すすべなく、ただただタコ殴りにされ続ける。
「はぁっ!」
最後の強烈な一撃は顔面に直撃し、イサミはそのまま遥か後方に吹っ飛ばされてしまうのであった。
一方で拳を叩きこんだガーレンは、その感触に違和感を覚える。
「手応えはあった…だが、何だ?殴った感触が普通のそれとはまるで違っていた…まあ良いか。もう生きていることはあるまい。さて、次の相手を探すとしようかの。」
僅かに感じた疑問を振り払い、ガーレンは再び戦場へと身を投じるのであった。
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「くっそー!防御魔法が全然効かないッス!マーク先輩!やっぱ攻撃魔法で牽制した方がいいッスよぉ!」
「ラス、弱音を吐くな!言われた通り、防御魔法を張りつつ奴らを誘き寄せろ!」
イサミと別行動を取っていたラスとマークは、敵の猛攻に悪戦苦闘していた。
そんな中、ラスは空を飛ぶ謎の物体を捉える。
「ん?なんスかアレ……?うわぁっ!こっちに飛んでくるッス!」
ドゴオオォーーン!
謎の物体はラスの目の前に落ち、運良く直撃を回避するのであった。
その後、ラスは恐る恐る落ちてきた謎の物体を確認する。
「イサミさん!?どうしたんスか!大丈夫ッスか!ボロボロじゃないッスか!」
ラスは急いでイサミの元に駆け寄り、身体を抱きかかえた。
「む、ラスか。とりあえずは大丈夫だ。ただ少し目測を誤った。まさか麻痺毒を吹き飛ばすとは…」
「ガーレンにやられたんスね?待っててください。すぐ傷の手当てを…」
「いや、いい。」
救護部隊を呼ぼうとするラスを、イサミは止める。
「それより、俺が今から外す装備品を輸送隊に届けておいてはくれないか?」
「わ…わかりましたッス。で、でも一体何を?」
「まあ、見ていてくれ。」
そう言って、イサミは身につけた武器や鎧を一つ一つ外していく。
最後に背中のバックパックを取り外し、イサミはついにラバースーツのみという完全に丸腰の状態になるのであった。
「じゃあ、すまないラス。この下にあるものを全部届けておいてくれ。」
丸腰の状態のイサミを、当然ラスは引き止める。
「ちょっと待ってください!そんな格好でどこに行くつもりなんスか!」
「またガーレンと戦いに行ってくる。やはり奴を野放しにはできない。危険な男だ。」
「危険なのはイサミさんの方ッスよ!そんなんじゃホントに命が…」
「ラス、大丈夫だ。俺は死なない。信じて待っていてくれ。」
そう言い残し、イサミは再びガーレンがいた場所へと向かって行くのであった。
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