3 / 49
転生編
Report03. イサミ、異世界の大地に立つ
しおりを挟む
「イサミが…消えた…!」
今しがた目の前で起こった出来事に対して理解が追いつかない日比谷は、ただ呆然とするしかなかった。
「おい日比谷!イサミは…イサミは一体どうなっちまったんだ!」
「私にもわからん!だが、イサミの目にはモニターカメラが搭載されている。繋がるかわからんが、とにかく今のイサミの状況を確認するぞ!」
そう言うなり日比谷はモニターの電源を入れる。
しかし、そのモニターには真っ暗な画面のみが映し出されていた。
「何も映っていない…か。それはそうだよな、私がイサミの機能停止ボタンを押したんだ…繋がる訳ないよな…」
予想していた通りの結果となり、日比谷はがっくりと肩を落とした。
しかし、
「う…ん…ここ…は…?」
機能を停止させたはずのイサミの声が静まり返った実験室内に響く。そして、それに呼応するように今まで真っ暗だったモニターが徐々にその光景を映しだす。
「イサミ、無事なのか!聞こえているなら応答しろ!イサミ!」
日比谷は、モニター付近に設置されているマイクを通じてイサミに話しかけた。
「はい、俺は無事です。マスター。」
「!…よし、音声も繋がるぞ!そこがどこだかわかるか、イサミ?」
「…わかりません。世界地図データから座標位置確認を取ってみましたが、全く反応がありませんでした。わかるのは俺の目の前に草原が広がっている、ということだけです。」
イサミの言う通り、モニターにはだだっ広い草原だけが映し出されていた。
「世界地図の座標に反応がないってことは、イサミはこの世界にはいない…つまり異世界に行けたってことなんじゃねぇのか⁉︎」
羽倉は嬉しそうな声で、日比谷に尋ねた。
日比谷も現在の状況にかなり興奮していたが、その気持ちを押さえつけ、できるだけ冷静な態度で質問に答えた。
「そう決めつけるのはまだ早いぞ羽倉。衝突の影響で座標検知システムがぶっ壊れただけで、この世界のどこかに飛ばされただけかもしれん…何か異世界だと言える決定的な証拠が欲しい所だが…
イサミ、動けるようであれば少し辺りを散策してみてはくれないか?」
日比谷は、マイクを通じてイサミに指示を出した。
「承知致しました。」
そう言うなり、イサミは一人草原を歩き始めた。
「周囲に人の気配はありません。手始めに前方2km先に見える森に突入します。」
「ああ、よろしく頼むぞ。」
「今んとこは、なんの変哲もないだだっ広い草原って感じだが…どうだ日比谷?そこらに生えてる植物とかから異世界かどうかってのは判別できねぇか?」
そう質問した羽倉に対して、日比谷は小さく首を横に振った。
「いや、私は生物学には詳しくなくてな。正直、そこらの草を見ただけでは判別できん。今度、知人の生物学者を呼んでみるのも良いかもしれんな。」
そうした問答を交わしているうちにイサミが森の入り口に到着する。
「マスター、森の入り口に到着しました。今から中に突入します。」
「ああ、わかった。身の危険を察知したらすぐに武器を構えろよ。」
「はっ!承知致しました!」
威勢良く返事をしたイサミは、鬱蒼と木々が生い茂る森の中に入っていく。
足を踏み入れたその瞬間、
イサミのモニター越しに映る光景を見て、二人はここが異世界であることを確信した。
「さすがに俺でもわかるぜ…。ここは俺らが知っている世界じゃねぇ。変な夢でも見てるみたいだぜ…」
羽倉は、自分の目に映る光景が信じられないと言わんばかりに頭を抱えた。
「なんだって、木が歩いてやがるんだよ…!」
その森の中は大小様々な木々が、根っこを器用に伸ばしながら歩いていた。
しかし、その木々はイサミの姿を捉えると根っこのような足をはたと止める。
顔や目は無いのだが、全員の視線は間違いなくイサミに向けられていた。
しばしの沈黙の後、森全体がざわざわとざわきだきだし、不意に何者かの声が聞こえてきた。
『お前は一体何者だ?どうやって我々生ける木々の群れの中に入ってきた?』
その質問は明らかにイサミに向けられているものだった。
イサミは表情を変えず、淡々とした態度で何者かの問いに答える。
「俺の名はイサミ、しがない旅人だ。普通の森だと思って中に入ろうとしただけなんだが、邪魔してしまったようならすまない。」
ここで、自分がAIロボットであることを明かすのはなにかと都合が悪いと判断したイサミは、しがない旅人を装うことにした。
口調も敬語からぶっきらぼうな口調へと設定を瞬時に変更し、ぎこちないながらも何とか旅人を演じようとした。
『……我々はお前の気配を全く感知できなかった。ただの人間であるならば我々に近づくことすら出来はしないはずなのだが…奇怪な魔術でも使ったか?』
「いや、俺は魔術などというものは使えない。勝手に入って悪かったな、すぐに出て行くよ。」
そう言うとイサミは踵を返して森を出ようとした。
『敵意は無いか…帝国軍の追っ手では無いようだな。』
「……何者かに追われているのか?」
『いや…今のは忘れてくれ。一介の旅人には関係の無い話だったな。』
「もし良ければだが、俺にも何か手伝えることはないか?どうせ行く宛がない旅だ。」
『…有難いが、興味本位で首を突っ込んでいい話ではないぞ…何故なら我々は…』
「良い、マルドゥーク。折角の申し出だ。我々の逃避行に同行してもらおうぞ。」
『ひ…姫様…!』
森の奥から姿を現したのは黒いローブを着た少女であった。
頭には小さな角が生え、緋色の髪と眼を持ち、幼いながらもどこかしら高貴さが感じられた。
「あんたは一体誰なんだ?」
「わらわは、ディストリア帝国第一王女のソニアと申す。よろしく頼むぞ、イサミとやら。」
そのソニアと名乗った少女は不敵な笑みを浮かべながら、イサミに握手を求めるのであった。
イサミもそれに答え、少女の手を優しく握った。
「ああ、よろしくな。ところでディストリア帝国とは一体なんだ?」
「なっ…ディストリアを知らぬとな⁉︎わらわが言うのもなんじゃが、この大陸では知らぬものはいない軍事大国家じゃぞ!」
「そうなのか…すまない。別大陸から渡航してきたばかりだから、まだこの大陸には疎くてな。」
「そ…そうじゃったか…まあ良い。」
ソニアは思わず取り乱してしまったことを繕うように、コホンと小さな咳払いをした。
----------------------------------------
モニター越しに状況を見ていた羽倉はイサミの役者ぶりに、思わず吹き出していた。
「ぷっ、別大陸どころか違う世界から来たっつーのに…イサミの野郎、上手いこと演じてるじゃねーか。」
「ふっ…私が発明したイサミを舐めてもらっては困るよ羽倉。嘘を交えて人と話を合わせることぐらい朝飯前さ。」
日比谷は得意げに語りながら、今までに起きた不可解な出来事を整理していた。
あの光の粒子は何なのか?
何故機能を停止させたイサミが復活したのか?
異世界であるのに、何故モニターや音声が繋がるのか?
何故この世界の言語が通じているのか?
先程魔術と言っていたが、魔術が使える世界なのか?
次から次へと溢れ出てくる疑問をルーズリーフに殴り書いていく日比谷の表情は少年のように生き生きとしていた。
「これだから異世界は面白い…!」
ペンを走らせながら、興奮を隠し切れない日比谷は思わずニヤリと笑ってしまうのであった。
今しがた目の前で起こった出来事に対して理解が追いつかない日比谷は、ただ呆然とするしかなかった。
「おい日比谷!イサミは…イサミは一体どうなっちまったんだ!」
「私にもわからん!だが、イサミの目にはモニターカメラが搭載されている。繋がるかわからんが、とにかく今のイサミの状況を確認するぞ!」
そう言うなり日比谷はモニターの電源を入れる。
しかし、そのモニターには真っ暗な画面のみが映し出されていた。
「何も映っていない…か。それはそうだよな、私がイサミの機能停止ボタンを押したんだ…繋がる訳ないよな…」
予想していた通りの結果となり、日比谷はがっくりと肩を落とした。
しかし、
「う…ん…ここ…は…?」
機能を停止させたはずのイサミの声が静まり返った実験室内に響く。そして、それに呼応するように今まで真っ暗だったモニターが徐々にその光景を映しだす。
「イサミ、無事なのか!聞こえているなら応答しろ!イサミ!」
日比谷は、モニター付近に設置されているマイクを通じてイサミに話しかけた。
「はい、俺は無事です。マスター。」
「!…よし、音声も繋がるぞ!そこがどこだかわかるか、イサミ?」
「…わかりません。世界地図データから座標位置確認を取ってみましたが、全く反応がありませんでした。わかるのは俺の目の前に草原が広がっている、ということだけです。」
イサミの言う通り、モニターにはだだっ広い草原だけが映し出されていた。
「世界地図の座標に反応がないってことは、イサミはこの世界にはいない…つまり異世界に行けたってことなんじゃねぇのか⁉︎」
羽倉は嬉しそうな声で、日比谷に尋ねた。
日比谷も現在の状況にかなり興奮していたが、その気持ちを押さえつけ、できるだけ冷静な態度で質問に答えた。
「そう決めつけるのはまだ早いぞ羽倉。衝突の影響で座標検知システムがぶっ壊れただけで、この世界のどこかに飛ばされただけかもしれん…何か異世界だと言える決定的な証拠が欲しい所だが…
イサミ、動けるようであれば少し辺りを散策してみてはくれないか?」
日比谷は、マイクを通じてイサミに指示を出した。
「承知致しました。」
そう言うなり、イサミは一人草原を歩き始めた。
「周囲に人の気配はありません。手始めに前方2km先に見える森に突入します。」
「ああ、よろしく頼むぞ。」
「今んとこは、なんの変哲もないだだっ広い草原って感じだが…どうだ日比谷?そこらに生えてる植物とかから異世界かどうかってのは判別できねぇか?」
そう質問した羽倉に対して、日比谷は小さく首を横に振った。
「いや、私は生物学には詳しくなくてな。正直、そこらの草を見ただけでは判別できん。今度、知人の生物学者を呼んでみるのも良いかもしれんな。」
そうした問答を交わしているうちにイサミが森の入り口に到着する。
「マスター、森の入り口に到着しました。今から中に突入します。」
「ああ、わかった。身の危険を察知したらすぐに武器を構えろよ。」
「はっ!承知致しました!」
威勢良く返事をしたイサミは、鬱蒼と木々が生い茂る森の中に入っていく。
足を踏み入れたその瞬間、
イサミのモニター越しに映る光景を見て、二人はここが異世界であることを確信した。
「さすがに俺でもわかるぜ…。ここは俺らが知っている世界じゃねぇ。変な夢でも見てるみたいだぜ…」
羽倉は、自分の目に映る光景が信じられないと言わんばかりに頭を抱えた。
「なんだって、木が歩いてやがるんだよ…!」
その森の中は大小様々な木々が、根っこを器用に伸ばしながら歩いていた。
しかし、その木々はイサミの姿を捉えると根っこのような足をはたと止める。
顔や目は無いのだが、全員の視線は間違いなくイサミに向けられていた。
しばしの沈黙の後、森全体がざわざわとざわきだきだし、不意に何者かの声が聞こえてきた。
『お前は一体何者だ?どうやって我々生ける木々の群れの中に入ってきた?』
その質問は明らかにイサミに向けられているものだった。
イサミは表情を変えず、淡々とした態度で何者かの問いに答える。
「俺の名はイサミ、しがない旅人だ。普通の森だと思って中に入ろうとしただけなんだが、邪魔してしまったようならすまない。」
ここで、自分がAIロボットであることを明かすのはなにかと都合が悪いと判断したイサミは、しがない旅人を装うことにした。
口調も敬語からぶっきらぼうな口調へと設定を瞬時に変更し、ぎこちないながらも何とか旅人を演じようとした。
『……我々はお前の気配を全く感知できなかった。ただの人間であるならば我々に近づくことすら出来はしないはずなのだが…奇怪な魔術でも使ったか?』
「いや、俺は魔術などというものは使えない。勝手に入って悪かったな、すぐに出て行くよ。」
そう言うとイサミは踵を返して森を出ようとした。
『敵意は無いか…帝国軍の追っ手では無いようだな。』
「……何者かに追われているのか?」
『いや…今のは忘れてくれ。一介の旅人には関係の無い話だったな。』
「もし良ければだが、俺にも何か手伝えることはないか?どうせ行く宛がない旅だ。」
『…有難いが、興味本位で首を突っ込んでいい話ではないぞ…何故なら我々は…』
「良い、マルドゥーク。折角の申し出だ。我々の逃避行に同行してもらおうぞ。」
『ひ…姫様…!』
森の奥から姿を現したのは黒いローブを着た少女であった。
頭には小さな角が生え、緋色の髪と眼を持ち、幼いながらもどこかしら高貴さが感じられた。
「あんたは一体誰なんだ?」
「わらわは、ディストリア帝国第一王女のソニアと申す。よろしく頼むぞ、イサミとやら。」
そのソニアと名乗った少女は不敵な笑みを浮かべながら、イサミに握手を求めるのであった。
イサミもそれに答え、少女の手を優しく握った。
「ああ、よろしくな。ところでディストリア帝国とは一体なんだ?」
「なっ…ディストリアを知らぬとな⁉︎わらわが言うのもなんじゃが、この大陸では知らぬものはいない軍事大国家じゃぞ!」
「そうなのか…すまない。別大陸から渡航してきたばかりだから、まだこの大陸には疎くてな。」
「そ…そうじゃったか…まあ良い。」
ソニアは思わず取り乱してしまったことを繕うように、コホンと小さな咳払いをした。
----------------------------------------
モニター越しに状況を見ていた羽倉はイサミの役者ぶりに、思わず吹き出していた。
「ぷっ、別大陸どころか違う世界から来たっつーのに…イサミの野郎、上手いこと演じてるじゃねーか。」
「ふっ…私が発明したイサミを舐めてもらっては困るよ羽倉。嘘を交えて人と話を合わせることぐらい朝飯前さ。」
日比谷は得意げに語りながら、今までに起きた不可解な出来事を整理していた。
あの光の粒子は何なのか?
何故機能を停止させたイサミが復活したのか?
異世界であるのに、何故モニターや音声が繋がるのか?
何故この世界の言語が通じているのか?
先程魔術と言っていたが、魔術が使える世界なのか?
次から次へと溢れ出てくる疑問をルーズリーフに殴り書いていく日比谷の表情は少年のように生き生きとしていた。
「これだから異世界は面白い…!」
ペンを走らせながら、興奮を隠し切れない日比谷は思わずニヤリと笑ってしまうのであった。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
攫われた転生王子は下町でスローライフを満喫中!?
伽羅
ファンタジー
転生したのに、どうやら捨てられたらしい。しかも気がついたら籠に入れられ川に流されている。
このままじゃ死んじゃう!っと思ったら運良く拾われて下町でスローライフを満喫中。
自分が王子と知らないまま、色々ともの作りをしながら新しい人生を楽しく生きている…。
そんな主人公や王宮を取り巻く不穏な空気とは…。
このまま下町でスローライフを送れるのか?
王家から追放された貴族の次男、レアスキルを授かったので成り上がることにした【クラス“陰キャ”】
時沢秋水
ファンタジー
「恥さらしめ、王家の血筋でありながら、クラスを授からないとは」
俺は断崖絶壁の崖っぷちで国王である祖父から暴言を吐かれていた。
「爺様、たとえ後継者になれずとも私には生きる権利がございます」
「黙れ!お前のような無能が我が血筋から出たと世間に知られれば、儂の名誉に傷がつくのだ」
俺は爺さんにより谷底へと突き落とされてしまうが、奇跡の生還を遂げた。すると、谷底で幸運にも討伐できた魔獣からレアクラスである“陰キャ”を受け継いだ。
俺は【クラス“陰キャ”】の力で冒険者として成り上がることを決意した。
主人公:レオ・グリフォン 14歳 金髪イケメン
世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜
ワキヤク
ファンタジー
その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。
そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。
創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。
普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。
魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。
まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。
制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。
これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
【完結】悪役に転生したのにメインヒロインにガチ恋されている件
エース皇命
ファンタジー
前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。
しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。
悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。
ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語!
※小説家になろう、エブリスタにも投稿しています。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる