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NNTC合宿編
第八十九話 悪女
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辻本は、三保野FCを解散に追いやったのは自分であるということを洗いざらい陣堂に話した。
「三保野FCを壊したのは、私なの。片桐くんでも長瀬監督でもなく、全部私がやったことなの。」
「そんな馬鹿な……。」
諸悪の根源は、ずっと仲間だと思っていた辻本 美希だった。
そんな受け入れがたい事実を目の当たりにした陣堂は頭を抱え、うなだれた。
そんなこと、信じられない。
陣堂は淡い期待を込めて、辻本を擁護する。
「でもさ……結局、三保野FCが無くなったのは、長瀬監督の転勤がきっかけだったんだろ?後任が見つからなかったってだけだから、美希ちゃんのせいではないんじゃないか?」
頼む。そうだと言ってくれ。
それだったら納得することができる。
陣堂は、そう強く願った。
しかしその願いは虚しく、辻本は首を小さく横に振った。
「長瀬監督が転勤になったのは、一連の騒動が原因なの。辞めていった子たちの親からのクレーム対応に追われて、日に日にやつれていくのを見るのは本当に辛かったわ。」
「……マジかよ……。」
「転勤というのは、私たちに心配をかけさせない為の建前よ。
本当の理由は、その親たちからの執拗なバッシングのせいで三保野市にいることが出来なくなってしまったから。
そんなクラブの後任なんか決まる訳ないよね。今度は自分がその矢面に立たなければならないんだから。貧乏くじ以外何者でもないよ。」
辻本は悪びれもせず、ただ淡々と言葉を紡いでいく。
そんなそっけない態度の辻本を見て、陣堂はだんだんと苛立ちを覚え始めるのであった。
「クラブだけじゃなくて、長瀬監督まで……!自分が周りにどれだけ迷惑をかけたのか、分かっているのかよ!どうしてそんな他人事みたいに言えるんだよ!」
「うん、そうだよね。わかってる。
ヨウが怒る理由も、私がどれだけ周りの人に迷惑をかけたのかということも。決して許されないことをしでかしたってことも、全部わかってる。
だからこうして感情を殺しながらじゃないと、まともに話せないんだ。」
辻本は、今にも泣き出しそうな顔で微笑む。膝の上で固く握られた小さな拳は、小刻みに震えていた。
「ずるいな、そんな言い方をされたら何も言えなくなる……ちなみに光華ちゃんたちはこの事実を知っているのか?」
「いいえ、知らないはず。私の口からは伝えてないから。」
「自分のチームメイトすら知らないことを、なんで僕に打ち明けたんだよ?」
「誤解を解きたかったから。片桐くんが悪い訳じゃないって。」
「……フン。」
「それに、多分私自身がこのことをずっと誰かに話したかったんだと思う。」
「……ずいぶんと身勝手だね。僕が誰かにバラす危険だってあるんだよ?」
「それならそれで構わないわ。ずっと一人で抱えていくには、もうだいぶキツくなっていたから。」
「自分が楽になりたいから白状したってのか?本当に卑怯なやつだね。正直失望したよ。」
「本当にヨウのいう通りだと思う。私は卑怯な人間だよ。」
まったく反発せず、全てを受け入れる覚悟の辻本を見て、陣堂はこれ以上何も言うことが出来なかった。
陣堂は大きな溜め息を吐いた後、青く澄み渡る空を見上げた。
「はあ……結局、僕たちは何がしたかったんだろうな。片桐 修人という男を追いかけ続けた結果、何もかも失ってしまった。」
陣堂のボソッと発した言葉に、辻本も小さく頷いた。
「きっと、彼に近づこうとする方法を間違えたんだと思う。そのせいで色々なものを犠牲にしてしまったんだ。」
「犠牲……か。」
陣堂は今まで、打倒片桐 修人を目指して様々なものを犠牲にしながら、サッカーに打ち込んできた。
修人との間にあったわだかまりが無くなってしまった今、陣堂がサッカーを続ける理由もポッカリと無くなってしまっていたのだった。
それを察した辻本が、陣堂へ質問をぶつける。
「ヨウはこれからどうするの?サッカー、続けていくの?」
「わからない。すぐに答えを出せないよ。」
「こんなこと私が言うべきことじゃないかもしれないけど、ヨウにはサッカーを続けていって欲しいよ。」
「勝手なこと言うなよ。」
「A代表とアンダー18の試合私も見ていたけど、ヨウのプレー、圧倒的だったよ。このまま辞めちゃうんじゃもったいないよ。」
「だけどもう、続けていく理由が無いんだ。」
「サッカーを続けていけば、見つかるかもしれないよ?」
「どうだろうね……。美希ちゃんはあるの?サッカーを続けている理由。」
「私の目標は全国優勝すること。それだけは昔から変わらないよ。」
「ふっ……ブレないね。まあその方がらしいっちゃらしいけど。」
「もし全国優勝できたらさ……いや出来なかったとしても、次の大会が終わった時、みんなに今の話を打ち明けようと思ってるんだ。
そして、私自身もそこでサッカー選手を引退するって決めてる。」
「え……?」
「私なりのケジメだよ。今まで黙っていたことを光華たちに全部話して辞めるの。」
「人には続けろと言っておきながら、自分は辞めるつもりかよ!」
「うん、私は身勝手な女だからね。」
「くっ……!」
陣堂は悔しそうに歯軋りする。
しかし辻本はそれをスルーし、一枚のメモ用紙を陣堂に手渡した。
「ここに書いてあるの、私の連絡先だから。またこうしてお話しようよ。」
「誰が連絡なんかするかよ!」
「気が向いた時でいいよ。私に恨みをぶつけたい時とかさ。」
辻本はそう言って、ベンチから立ち上がった。
「おい!まだ話は終わってないぞ!」
「話の続きがしたかったら、そこに連絡ちょうだいねー。」
陣堂の静止する声も意に介さず、辻本はヒラヒラと手を振りながらテラスを後にするのであった。
「あいつ……本当に反省してるのかよ……!」
陣堂は、その背中を睨みつけながらボソッと呟くのであった。
---------------------------------------
1日の練習を終えたその日の夜。
ホテルの部屋に戻ってきた辻本は、とある人物に電話をかけていた。
プルルル……プルルル……
『はい、もしもし。』
「叔父さん、久しぶり。今ちょっと時間いいかな?」
『その声……!み……美希ちゃんかい?いやあ、ひ……久しぶりだねぇ。』
どこかおどおどとした口調の声の主は、かつての三保野FCの監督、長瀬であった。
「そうね。叔父さんが転勤して以来になるから……大体5年ぶりくらいになるかしら。」
『あ……あの時は本当に済まなかった!僕が子どもたちの意見をろくに聞かなかったせいで、本当にみんなに辛い思いをさせてしまった!』
「……もう5年も前のことなんだからそんなに気にしないで、叔父さん。」
『あの時の僕は本当にどうかしていた。全国大会まで行けたことで欲が出てしまったんだ。それが結果としてみんなを苦しめ、そして三保野FCは……崩壊した。全部僕の責任なんだ、気にしない訳になんかいかないよ。』
「そのことならもう大丈夫よ。まだ一部の人にしか言ってないけど、三保野FCを解散に追い込んだのは私が裏で手を回してたからって言ってあるから。」
『ええ!?どうしてそんな嘘をついたんだい!美希ちゃんが罪を被ることないよ。悪いのは全部僕なんだから。』
「私にとってその方が都合がいいから、そうしたの。だから、叔父さんが気にする必要はないよ。」
『?。なんだかよく話が見えないけど、結局何が言いたいんだい?』
「だから私が言いたいのは、もう過去のことなんか気にせず、たまにはこっちの方に帰って来なよってこと!」
『いや……でも、やっぱり顔向け出来ないよ。僕はそれだけひどいことをしてきた。』
「もう叔父さんを悪く言う人はいないよ。最後の方はそりゃ地獄だったけどさ、サッカーの楽しさも教えてくれたのも叔父さんなんだから。」
『美希ちゃん……』
「まあ、ゆっくり待ってるからさ。それじゃあまたね、叔父さん♪」
そう言って、辻本は電話を切る。
スマートフォンをベッドの上に投げ、備え付けのリクライニングチェアに深々と腰を下ろす。
「ふぅーー……これで、大体の問題は解決したかな。」
辻本は室内の天井を眺めながらブツブツと独り言を呟き始める。
「嘘ついてヨウのヘイトを私に向けるのはちょっと強引なやり口だったかもしれないけど、これだけやれば、おそらく修人くんに危害を加えることはもうないわね。
森谷監督の方の問題ももう解決したみたいだし、これで修人くんを選手に戻そうと考える輩は居なくなったと見ていいか。
叔父さんの方にも一応フォローを入れてみたけど、だいぶ反省しているみたいだし、戻ってくるのも時間の問題かな。
とにかくこれで、私たちの邪魔をする人は誰もいなくなったって訳だ。ま、結果オーライってとこかな。」
辻本はカーテンを開け、窓から修人が泊まっている部屋を覗く。
修人は窓際の机の上で明日の練習メニューを考えている最中であった。
「修人くんは、どんな手を使っても守ってみせる。絶対に誰にも渡さないんだから♪」
そう言って、ずる賢く生きてきたと自負する辻本はニヤリと不敵な笑みを浮かべるのであった。
「三保野FCを壊したのは、私なの。片桐くんでも長瀬監督でもなく、全部私がやったことなの。」
「そんな馬鹿な……。」
諸悪の根源は、ずっと仲間だと思っていた辻本 美希だった。
そんな受け入れがたい事実を目の当たりにした陣堂は頭を抱え、うなだれた。
そんなこと、信じられない。
陣堂は淡い期待を込めて、辻本を擁護する。
「でもさ……結局、三保野FCが無くなったのは、長瀬監督の転勤がきっかけだったんだろ?後任が見つからなかったってだけだから、美希ちゃんのせいではないんじゃないか?」
頼む。そうだと言ってくれ。
それだったら納得することができる。
陣堂は、そう強く願った。
しかしその願いは虚しく、辻本は首を小さく横に振った。
「長瀬監督が転勤になったのは、一連の騒動が原因なの。辞めていった子たちの親からのクレーム対応に追われて、日に日にやつれていくのを見るのは本当に辛かったわ。」
「……マジかよ……。」
「転勤というのは、私たちに心配をかけさせない為の建前よ。
本当の理由は、その親たちからの執拗なバッシングのせいで三保野市にいることが出来なくなってしまったから。
そんなクラブの後任なんか決まる訳ないよね。今度は自分がその矢面に立たなければならないんだから。貧乏くじ以外何者でもないよ。」
辻本は悪びれもせず、ただ淡々と言葉を紡いでいく。
そんなそっけない態度の辻本を見て、陣堂はだんだんと苛立ちを覚え始めるのであった。
「クラブだけじゃなくて、長瀬監督まで……!自分が周りにどれだけ迷惑をかけたのか、分かっているのかよ!どうしてそんな他人事みたいに言えるんだよ!」
「うん、そうだよね。わかってる。
ヨウが怒る理由も、私がどれだけ周りの人に迷惑をかけたのかということも。決して許されないことをしでかしたってことも、全部わかってる。
だからこうして感情を殺しながらじゃないと、まともに話せないんだ。」
辻本は、今にも泣き出しそうな顔で微笑む。膝の上で固く握られた小さな拳は、小刻みに震えていた。
「ずるいな、そんな言い方をされたら何も言えなくなる……ちなみに光華ちゃんたちはこの事実を知っているのか?」
「いいえ、知らないはず。私の口からは伝えてないから。」
「自分のチームメイトすら知らないことを、なんで僕に打ち明けたんだよ?」
「誤解を解きたかったから。片桐くんが悪い訳じゃないって。」
「……フン。」
「それに、多分私自身がこのことをずっと誰かに話したかったんだと思う。」
「……ずいぶんと身勝手だね。僕が誰かにバラす危険だってあるんだよ?」
「それならそれで構わないわ。ずっと一人で抱えていくには、もうだいぶキツくなっていたから。」
「自分が楽になりたいから白状したってのか?本当に卑怯なやつだね。正直失望したよ。」
「本当にヨウのいう通りだと思う。私は卑怯な人間だよ。」
まったく反発せず、全てを受け入れる覚悟の辻本を見て、陣堂はこれ以上何も言うことが出来なかった。
陣堂は大きな溜め息を吐いた後、青く澄み渡る空を見上げた。
「はあ……結局、僕たちは何がしたかったんだろうな。片桐 修人という男を追いかけ続けた結果、何もかも失ってしまった。」
陣堂のボソッと発した言葉に、辻本も小さく頷いた。
「きっと、彼に近づこうとする方法を間違えたんだと思う。そのせいで色々なものを犠牲にしてしまったんだ。」
「犠牲……か。」
陣堂は今まで、打倒片桐 修人を目指して様々なものを犠牲にしながら、サッカーに打ち込んできた。
修人との間にあったわだかまりが無くなってしまった今、陣堂がサッカーを続ける理由もポッカリと無くなってしまっていたのだった。
それを察した辻本が、陣堂へ質問をぶつける。
「ヨウはこれからどうするの?サッカー、続けていくの?」
「わからない。すぐに答えを出せないよ。」
「こんなこと私が言うべきことじゃないかもしれないけど、ヨウにはサッカーを続けていって欲しいよ。」
「勝手なこと言うなよ。」
「A代表とアンダー18の試合私も見ていたけど、ヨウのプレー、圧倒的だったよ。このまま辞めちゃうんじゃもったいないよ。」
「だけどもう、続けていく理由が無いんだ。」
「サッカーを続けていけば、見つかるかもしれないよ?」
「どうだろうね……。美希ちゃんはあるの?サッカーを続けている理由。」
「私の目標は全国優勝すること。それだけは昔から変わらないよ。」
「ふっ……ブレないね。まあその方がらしいっちゃらしいけど。」
「もし全国優勝できたらさ……いや出来なかったとしても、次の大会が終わった時、みんなに今の話を打ち明けようと思ってるんだ。
そして、私自身もそこでサッカー選手を引退するって決めてる。」
「え……?」
「私なりのケジメだよ。今まで黙っていたことを光華たちに全部話して辞めるの。」
「人には続けろと言っておきながら、自分は辞めるつもりかよ!」
「うん、私は身勝手な女だからね。」
「くっ……!」
陣堂は悔しそうに歯軋りする。
しかし辻本はそれをスルーし、一枚のメモ用紙を陣堂に手渡した。
「ここに書いてあるの、私の連絡先だから。またこうしてお話しようよ。」
「誰が連絡なんかするかよ!」
「気が向いた時でいいよ。私に恨みをぶつけたい時とかさ。」
辻本はそう言って、ベンチから立ち上がった。
「おい!まだ話は終わってないぞ!」
「話の続きがしたかったら、そこに連絡ちょうだいねー。」
陣堂の静止する声も意に介さず、辻本はヒラヒラと手を振りながらテラスを後にするのであった。
「あいつ……本当に反省してるのかよ……!」
陣堂は、その背中を睨みつけながらボソッと呟くのであった。
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1日の練習を終えたその日の夜。
ホテルの部屋に戻ってきた辻本は、とある人物に電話をかけていた。
プルルル……プルルル……
『はい、もしもし。』
「叔父さん、久しぶり。今ちょっと時間いいかな?」
『その声……!み……美希ちゃんかい?いやあ、ひ……久しぶりだねぇ。』
どこかおどおどとした口調の声の主は、かつての三保野FCの監督、長瀬であった。
「そうね。叔父さんが転勤して以来になるから……大体5年ぶりくらいになるかしら。」
『あ……あの時は本当に済まなかった!僕が子どもたちの意見をろくに聞かなかったせいで、本当にみんなに辛い思いをさせてしまった!』
「……もう5年も前のことなんだからそんなに気にしないで、叔父さん。」
『あの時の僕は本当にどうかしていた。全国大会まで行けたことで欲が出てしまったんだ。それが結果としてみんなを苦しめ、そして三保野FCは……崩壊した。全部僕の責任なんだ、気にしない訳になんかいかないよ。』
「そのことならもう大丈夫よ。まだ一部の人にしか言ってないけど、三保野FCを解散に追い込んだのは私が裏で手を回してたからって言ってあるから。」
『ええ!?どうしてそんな嘘をついたんだい!美希ちゃんが罪を被ることないよ。悪いのは全部僕なんだから。』
「私にとってその方が都合がいいから、そうしたの。だから、叔父さんが気にする必要はないよ。」
『?。なんだかよく話が見えないけど、結局何が言いたいんだい?』
「だから私が言いたいのは、もう過去のことなんか気にせず、たまにはこっちの方に帰って来なよってこと!」
『いや……でも、やっぱり顔向け出来ないよ。僕はそれだけひどいことをしてきた。』
「もう叔父さんを悪く言う人はいないよ。最後の方はそりゃ地獄だったけどさ、サッカーの楽しさも教えてくれたのも叔父さんなんだから。」
『美希ちゃん……』
「まあ、ゆっくり待ってるからさ。それじゃあまたね、叔父さん♪」
そう言って、辻本は電話を切る。
スマートフォンをベッドの上に投げ、備え付けのリクライニングチェアに深々と腰を下ろす。
「ふぅーー……これで、大体の問題は解決したかな。」
辻本は室内の天井を眺めながらブツブツと独り言を呟き始める。
「嘘ついてヨウのヘイトを私に向けるのはちょっと強引なやり口だったかもしれないけど、これだけやれば、おそらく修人くんに危害を加えることはもうないわね。
森谷監督の方の問題ももう解決したみたいだし、これで修人くんを選手に戻そうと考える輩は居なくなったと見ていいか。
叔父さんの方にも一応フォローを入れてみたけど、だいぶ反省しているみたいだし、戻ってくるのも時間の問題かな。
とにかくこれで、私たちの邪魔をする人は誰もいなくなったって訳だ。ま、結果オーライってとこかな。」
辻本はカーテンを開け、窓から修人が泊まっている部屋を覗く。
修人は窓際の机の上で明日の練習メニューを考えている最中であった。
「修人くんは、どんな手を使っても守ってみせる。絶対に誰にも渡さないんだから♪」
そう言って、ずる賢く生きてきたと自負する辻本はニヤリと不敵な笑みを浮かべるのであった。
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