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NNTC合宿編
第八十三話 希望と言う名の呪い
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NINEナショナルトレーニングセンターにある代表取締役の執務室。
その部屋の中央には、立派なデスクと革製の椅子が置かれ、壁沿いに並ぶガラスケースの中には数多のトロフィーやメダルが飾られていた。
限られた者しか入ることができないこの場所で、武人と奏介による尋問が今まさに行われているのであった。
「さあ森谷。お前の目的を話してもらおうか。俺が運営するこの施設で一体何をしようとしていたのか、洗いざらい吐いてもらうぞ。」
厳しい目を向ける九条 奏介に対して、尋問の対象である森谷 千里は悪びれもせず、ニヤリと笑った。
「私の目的はずっと変わらない。片桐 修人を選手に復帰させる。ただそれだけさ。」
「しかしお前は修人君に対して、日本代表監督の後継者として育てたい、と言ったな?選手に復帰して欲しいと何故言わなかったのだ?」
「知れたこと。修人は選手に戻ることに対して、かなりの抵抗感を持っている。私の目的をダイレクトに伝えるだけでは断られるだけだと思ったからさ。
監督として育てたいと言ったのは……まあ言い方は悪いが、ただのエサだよ。
どんな形であれ、私の管理下に引き込んでしまえば、どうにでもできると思ったからねぇ。」
「てめぇっ!」
「やめろ片桐。」
今まで黙って話を聞いていた武人の怒りがついに爆発した。
森谷に向かって飛びかかろうとした所を、奏介が羽交締めでなんとか押さえつける。
「人の子どもを何だと思ってやがる!」
「君と同じさ。日本サッカー界の希望の象徴だよ。」
「はぁ!?」
「もはや一個人の問題では片付けられない。世界と対等に渡り合う為には、彼の力が必要なのだ。それが何故君らには分からないのかね?」
激昂する武人を押さえつけながら、奏介は冷静に非難の言葉を浴びせる。
「森谷。お前の言っていることは滅茶苦茶だ。他人の人生を弄ぶ権利など誰にも無い。」
「もちろん、私とてこのような強硬手段には出たくなかったさ。だが仕方が無かったのだ!彼なしでは日本のサッカー界の繁栄はあり得ない!もう二度と希望を失う訳にはいかないのだ!」
「希望……?」
「私は一番近くで見たんだ……希望が砕けた瞬間を。W杯出場をかけたあの試合で!」
「!」
「……俺の膝が壊れたあの試合か。そういや、お前もあのピッチに立っていたんだったな。」
武人は苦々しく吐き捨てる。
「忘れるはずがないだろう……片桐が負傷退場したその試合は、結局逆転負けを喫し、日本はW杯出場を逃した……。だがそれ以上に、片桐 武人という希望が失われたという事実が何よりも痛手だったのだ!」
「……。」
「お前がいなくなってからの日本サッカー界は低迷し続けた。その一方で世界の基準はぐんぐんと上がっていき、その差は広がる一方だった。」
「……。」
「そんな暗黒期が十数年続いたある時、お前の息子のプレーを見たんだ。
衝撃だったよ。子どもながらに大人をも凌駕する圧倒的なテクニック。まさにかつての片桐 武人そのものだった。
ゆくゆくは日本サッカー界を引っ張っていく選手になると信じて疑わなかった。
片桐、お前自身もそう感じていたんじゃないのか?だから幼い頃から厳しく指導をしていたのだろう?」
「……ああ、そうだな。」
「結局は同じなんだよ。君も、私も!今更間違っていたなどと言っても、サッカーを強要していたのは事実だろう!」
「そ……それは……。」
口籠る武人を見た奏介は小さくため息を吐き、二人の間に割って入った。
「そこまでだ二人とも。そんな過去をほじくり返して水かけ論をする為にここへ呼んだのではない。」
「……すまない。」
奏介の一喝で、冷静になった二人は罰が悪そうに謝罪する。
「森谷の目的は分かった。そして俺の意見としても、当然そのような強硬手段を断じて許すことはできない。」
「理解してもらわずとも結構だ!私は諦めない!必ず修人を選手に……次こそは……!」
ブツブツと呟く森谷を見て奏介は再び呆れたようなため息を吐く。
「もう諦めろ森谷。彼はもう既に監督になっているんだよ。」
「なに…?」
「修人君と共にいた、うちの娘と鞍月さんの目を見たか?全国優勝できると本気で思っている迷いの無い目をしていた。それだけ、彼に対して絶大な信頼を寄せているんだよ。」
「なにを馬鹿な。できる訳ないだろう!高校生の監督が全国優勝など!」
「俺は見てみたいよ。桜ヶ峰が全国優勝する所を。片桐、お前もそう思わないか?」
「ああ、もちろんだ。」
奏介の言葉に武人は力強く頷いた。
「修人君は、日本サッカー界にとっての希望なのかもしれない。だが、彼女たちにとってもまたかけがえのない存在なのだと気づかないのか?
失った辛さを知るお前は、それでもなお彼女たちから修人君を奪うつもりなのか?」
「し…しかし、そうでもしないと日本のサッカーが……!」
煮え切らない態度の森谷を見て、ついに奏介の怒りも爆発する。
「それでも何とかするのが監督の仕事なんじゃないのか!いつまでも未練がましく言い訳するんじゃあないっ!!」
「ひっ…!」
超巨大企業NINEグループを取り仕切る代表取締役の一喝が執務室に響き渡る。
「いい加減気づけよ森谷。日本サッカーの低迷の原因は、代表監督であるお前自身だ。」
「……私……自身だと?」
「今の話を聞いて分かった。お前はただ、片桐の幻想を追いかけ続けているだけなんだよ。」
「なに……?」
「日本が強くなる為の手段は他にも色々あったはずだ。だが、お前は片桐のような天才の出現に固執続けた。そう、まるで呪いのようにな。」
「呪いだと?」
「ああ。もうそんな呪いは解き放ってしまった方が良い。その呪いこそが日本サッカー界の進歩を遅らせている原因なんだ。
俺は監督をやったことがないから分からないが、どんな戦力差だろうと勝たせることが監督の仕事なのだろう?」
「その通りだ、九条。」
武人は奏介の言葉に賛同するように頷いた。
「それに、今の日本代表の選手たちは世界で十分に通用する逸材ばかりだ。俺や修人がいなくたってやっていける。少なくとも選手たちはそう思っているはずだぜ。」
「片桐……。」
「一から出直しだ森谷。修人を渡す訳には行かないが、俺も代表の仕事に関わっちまった以上、日本が強くなる為に協力はしてやる。九条も手伝ってくれるよな?」
武人の提案に九条はニヤリと笑った。
「もちろんだ片桐。それで?森谷はどうなんだ?」
二人は森谷の方をチラリと見る。
森谷はボリボリと頭をかきながら、観念したように吐き捨てる。
「あーーもう分かったよ!君たちの意見をぜひ聞かせてもらおうじゃないか!」
しかし、その顔はまるで憑き物が落ちたように晴れやかであった。
その部屋の中央には、立派なデスクと革製の椅子が置かれ、壁沿いに並ぶガラスケースの中には数多のトロフィーやメダルが飾られていた。
限られた者しか入ることができないこの場所で、武人と奏介による尋問が今まさに行われているのであった。
「さあ森谷。お前の目的を話してもらおうか。俺が運営するこの施設で一体何をしようとしていたのか、洗いざらい吐いてもらうぞ。」
厳しい目を向ける九条 奏介に対して、尋問の対象である森谷 千里は悪びれもせず、ニヤリと笑った。
「私の目的はずっと変わらない。片桐 修人を選手に復帰させる。ただそれだけさ。」
「しかしお前は修人君に対して、日本代表監督の後継者として育てたい、と言ったな?選手に復帰して欲しいと何故言わなかったのだ?」
「知れたこと。修人は選手に戻ることに対して、かなりの抵抗感を持っている。私の目的をダイレクトに伝えるだけでは断られるだけだと思ったからさ。
監督として育てたいと言ったのは……まあ言い方は悪いが、ただのエサだよ。
どんな形であれ、私の管理下に引き込んでしまえば、どうにでもできると思ったからねぇ。」
「てめぇっ!」
「やめろ片桐。」
今まで黙って話を聞いていた武人の怒りがついに爆発した。
森谷に向かって飛びかかろうとした所を、奏介が羽交締めでなんとか押さえつける。
「人の子どもを何だと思ってやがる!」
「君と同じさ。日本サッカー界の希望の象徴だよ。」
「はぁ!?」
「もはや一個人の問題では片付けられない。世界と対等に渡り合う為には、彼の力が必要なのだ。それが何故君らには分からないのかね?」
激昂する武人を押さえつけながら、奏介は冷静に非難の言葉を浴びせる。
「森谷。お前の言っていることは滅茶苦茶だ。他人の人生を弄ぶ権利など誰にも無い。」
「もちろん、私とてこのような強硬手段には出たくなかったさ。だが仕方が無かったのだ!彼なしでは日本のサッカー界の繁栄はあり得ない!もう二度と希望を失う訳にはいかないのだ!」
「希望……?」
「私は一番近くで見たんだ……希望が砕けた瞬間を。W杯出場をかけたあの試合で!」
「!」
「……俺の膝が壊れたあの試合か。そういや、お前もあのピッチに立っていたんだったな。」
武人は苦々しく吐き捨てる。
「忘れるはずがないだろう……片桐が負傷退場したその試合は、結局逆転負けを喫し、日本はW杯出場を逃した……。だがそれ以上に、片桐 武人という希望が失われたという事実が何よりも痛手だったのだ!」
「……。」
「お前がいなくなってからの日本サッカー界は低迷し続けた。その一方で世界の基準はぐんぐんと上がっていき、その差は広がる一方だった。」
「……。」
「そんな暗黒期が十数年続いたある時、お前の息子のプレーを見たんだ。
衝撃だったよ。子どもながらに大人をも凌駕する圧倒的なテクニック。まさにかつての片桐 武人そのものだった。
ゆくゆくは日本サッカー界を引っ張っていく選手になると信じて疑わなかった。
片桐、お前自身もそう感じていたんじゃないのか?だから幼い頃から厳しく指導をしていたのだろう?」
「……ああ、そうだな。」
「結局は同じなんだよ。君も、私も!今更間違っていたなどと言っても、サッカーを強要していたのは事実だろう!」
「そ……それは……。」
口籠る武人を見た奏介は小さくため息を吐き、二人の間に割って入った。
「そこまでだ二人とも。そんな過去をほじくり返して水かけ論をする為にここへ呼んだのではない。」
「……すまない。」
奏介の一喝で、冷静になった二人は罰が悪そうに謝罪する。
「森谷の目的は分かった。そして俺の意見としても、当然そのような強硬手段を断じて許すことはできない。」
「理解してもらわずとも結構だ!私は諦めない!必ず修人を選手に……次こそは……!」
ブツブツと呟く森谷を見て奏介は再び呆れたようなため息を吐く。
「もう諦めろ森谷。彼はもう既に監督になっているんだよ。」
「なに…?」
「修人君と共にいた、うちの娘と鞍月さんの目を見たか?全国優勝できると本気で思っている迷いの無い目をしていた。それだけ、彼に対して絶大な信頼を寄せているんだよ。」
「なにを馬鹿な。できる訳ないだろう!高校生の監督が全国優勝など!」
「俺は見てみたいよ。桜ヶ峰が全国優勝する所を。片桐、お前もそう思わないか?」
「ああ、もちろんだ。」
奏介の言葉に武人は力強く頷いた。
「修人君は、日本サッカー界にとっての希望なのかもしれない。だが、彼女たちにとってもまたかけがえのない存在なのだと気づかないのか?
失った辛さを知るお前は、それでもなお彼女たちから修人君を奪うつもりなのか?」
「し…しかし、そうでもしないと日本のサッカーが……!」
煮え切らない態度の森谷を見て、ついに奏介の怒りも爆発する。
「それでも何とかするのが監督の仕事なんじゃないのか!いつまでも未練がましく言い訳するんじゃあないっ!!」
「ひっ…!」
超巨大企業NINEグループを取り仕切る代表取締役の一喝が執務室に響き渡る。
「いい加減気づけよ森谷。日本サッカーの低迷の原因は、代表監督であるお前自身だ。」
「……私……自身だと?」
「今の話を聞いて分かった。お前はただ、片桐の幻想を追いかけ続けているだけなんだよ。」
「なに……?」
「日本が強くなる為の手段は他にも色々あったはずだ。だが、お前は片桐のような天才の出現に固執続けた。そう、まるで呪いのようにな。」
「呪いだと?」
「ああ。もうそんな呪いは解き放ってしまった方が良い。その呪いこそが日本サッカー界の進歩を遅らせている原因なんだ。
俺は監督をやったことがないから分からないが、どんな戦力差だろうと勝たせることが監督の仕事なのだろう?」
「その通りだ、九条。」
武人は奏介の言葉に賛同するように頷いた。
「それに、今の日本代表の選手たちは世界で十分に通用する逸材ばかりだ。俺や修人がいなくたってやっていける。少なくとも選手たちはそう思っているはずだぜ。」
「片桐……。」
「一から出直しだ森谷。修人を渡す訳には行かないが、俺も代表の仕事に関わっちまった以上、日本が強くなる為に協力はしてやる。九条も手伝ってくれるよな?」
武人の提案に九条はニヤリと笑った。
「もちろんだ片桐。それで?森谷はどうなんだ?」
二人は森谷の方をチラリと見る。
森谷はボリボリと頭をかきながら、観念したように吐き捨てる。
「あーーもう分かったよ!君たちの意見をぜひ聞かせてもらおうじゃないか!」
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