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第六十四話 花恋の覚悟
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矢切の視線の先には、ボールを持つ麻上がいる。
『まだだ、焦るな。』
矢切は自分に言い聞かせる。
そして、麻上が少し身体を左右に揺らした次の瞬間ーー
鋭いカットインで矢切を抜きにかかる。
「ここだぁーーーーっ!」
「なにっ…!」
素早く反応した矢切は、麻上とボールの間に身体を捻じ込む。
ファウルになるかどうかのギリギリのタイミングであったが、矢切は男子顔負けのフィジカルの強さで、何とかボールを守り抜いてみせたのであった。
「ふむ……3回目クリア。合格だ、矢切。」
洋一郎は、淡々と矢切に合格を告げる。
そして、矢切は糸が切れた人形のように、仰向けに倒れ込む。
「あ、ありがとーございやした……。」
その様子を見ていた桜ヶ峰の面々は、すぐさま矢切の側へ駆けつける。
「姉御っ!大丈夫!?」
「しっかりしろーーー!姉御ーーーー!」
「うわーーーん!死なないでーーーー!」
「え……縁起でもないこと言うな…。ま、でも。」
矢切はそう言いながら、目をゆっくりと開く。そこには、心配そうに見つめる仲間たちと澄み渡る青空が映っていた。
「なんだか清々しい気分だ。ついに、やってやったぜ。」
矢切は満足そうにニヤリと笑った。
そんな中、洋一郎がゆっくりと歩いてやってくる。
「こんなもんで満足して貰っては困るぞ、矢切。」
「わぁーってるよ、私はまだまだ弱い。だからさ、もっと教えてくれよ、ディフェンスの真髄ってやつをさ。」
「言われるまでもない。花恋ちゃんに迷惑をかけるようなことがないよう、徹底的に叩きこんでやる。」
「ん?花恋……ちゃん?」
「そうだ。大体、お前がいつもいつも簡単に抜かれるから、その分花恋ちゃんがいつも苦労してるんだ。それを分かっているのか?ああ!?」
「お…おう…わりぃな。」
少しずつ感情的になる洋一郎に、矢切は困惑してしまう。
しかし、そんなことはお構いなしの洋一郎はさらにヒートアップして喋り続ける。
「花恋ちゃんはなあ、昔から人の心を思いやれる優しい子なんだよ。味方がミスをしても強く言うことができない。だから花恋ちゃんがストレスで心を病んでるんじゃないかお兄ちゃんはとても心配なんだ。お前に分かるか!?この張り裂けそうな花恋ちゃんへの思いが!」
「お、おーい……花恋の兄貴?一体どうした?」
矢切は、態度が豹変した洋一郎を心配そうに見つめる。
そんな中、妹の花恋はゆらりと立ち上がり、肩を震わせながら洋一郎の元へと詰め寄るのであった。
そして次の瞬間ーー
「そのまま張り裂けて……死ねぇっーーーーっ!」
ズバシーーーーーッンッ!!
「いってえっ!!」
花恋の強烈なタイキックが、洋一郎の尻に炸裂。
その威力に悶絶した洋一郎は、尻を押さえながらその場でうずくまってしまうのであった。
「いい加減にしてよ!洋兄!!姉御がどんなに頑張ってるかも知らないくせに、好き勝手言わないで!」
花恋は瞳を涙で潤ませながら、兄を睨んだ。
その妹の姿を見た兄は、必死の弁解を試みる。
「で、でもね花恋ちゃん。やっぱりお兄ちゃんは心配なんだよ。藤沢純王にさえ行っていれば、こんなに苦労することは無かったはず。エリートが集まる学校なら花恋ちゃんの実力はいかんなく発揮できるはずなんだ。
でも桜ヶ峰はどうだい?こういっちゃなんだが、実績なんか何もない無名校だ。」
「あ…!」
矢切は不意に、桂木が花恋に対して言っていたことを思い出す。
『……花恋、私はホントに残念でならないよ。アンタほどの実力だったら、間違いなく藤沢純王のレギュラーになれただろうに。こんな悔しい思いをする必要も無かったのにね。』
「俺も藤沢純王の試合を見させてもらったよ。だが正直な所、点差以上の実力の開きを感じた。
少しでもその差を埋めるべく今回の修行を受け入れてはみたものの、ボール奪取3回をやっとクリアする程度のレベルときたもんだ。
だからこの際、はっきりと言わせてもらう。この学校にいたら間違いなく花恋ちゃんのレベルは落ちる。」
「………。」
矢切は何も言い返すことはできず、ただ俯くことしかできなかった。
洋一郎の言っていることは全て正しい。
自分が花恋の才能を潰しているのだと気づいていながら、ずっと目を背けていた。
それを今、はっきりと言われてしまったのである。
「今からでも遅くはないよ花恋ちゃん。俺も口添えするから、藤沢純王高校に転入手続きをしよう?なあに、倉井監督ならきっと快く受け入れてくれるはずさ。」
洋一郎は妹へ、一緒に行こうと言わんばかりに右手を差し出した。
それを側から見ていた小宮山と犬塚はオロオロしながら、修人に助けを求める。
「どうしよう監督!このままじゃ花恋ちゃん、藤沢純王に行っちゃうよ!」
「ここで引き抜かれちゃったらマジでやばいよ!早く引き止めに行かないと!」
しかし、修人はその場から動くことはなく、静かに状況を見つめているだけであった。
「小宮山、犬塚。これは洋一郎と花恋の問題だ。俺たちにはどうすることもできない。」
「そんな!」
「花恋を、信じよう。」
修人は神妙な面持ちで、対峙する兄と妹をじっと見つめる。
数秒続いた沈黙の後、花恋は修人の方へと振り向きニコリと笑った。
「え?」
困惑する修人の元へと近づく花恋。
そして、修人の右腕を握りぐいっと自分の方へと引き寄せる。
次の瞬間ーーーー
チュッ
修人は右頬に柔らかいものが当たるのを感じた。
周囲にいた人間は、驚きのあまり目を見開く。
当の修人は、自分の身に何が起きたのか、脳内の処理が追いついていなかった。
「へ?花恋?今、いったい何を……?」
花恋の顔は赤くなっていたが、それを誤魔化すように自分の兄に向けて、強く言い放った。
「これが、私の答えだよ洋兄!悪いけど私は修兄ちゃんたちと全国一を目指すって決めたんだから!」
トドメと言わんばかりに、兄に向けてあっかんべーをする花恋。
「な…な…何が起きている……花恋ちゃんが修人にキ…キ…キス!?は…はは……夢だ、これは悪い夢なんだ……ははは、そうにきまッ…テ…ル。」
洋一郎は、あまりのショックに口をパクパクさせた後、
バターーーン
白目をむいてその場で気絶をしてしまうのであった。
「キャ、キャプテーーーーーン!!」
気絶した洋一郎の元へ、麻上が駆け寄る。
その後、洋一郎は西条学園の選手たちに担がれながらグラウンドを後にするのであった。
『まだだ、焦るな。』
矢切は自分に言い聞かせる。
そして、麻上が少し身体を左右に揺らした次の瞬間ーー
鋭いカットインで矢切を抜きにかかる。
「ここだぁーーーーっ!」
「なにっ…!」
素早く反応した矢切は、麻上とボールの間に身体を捻じ込む。
ファウルになるかどうかのギリギリのタイミングであったが、矢切は男子顔負けのフィジカルの強さで、何とかボールを守り抜いてみせたのであった。
「ふむ……3回目クリア。合格だ、矢切。」
洋一郎は、淡々と矢切に合格を告げる。
そして、矢切は糸が切れた人形のように、仰向けに倒れ込む。
「あ、ありがとーございやした……。」
その様子を見ていた桜ヶ峰の面々は、すぐさま矢切の側へ駆けつける。
「姉御っ!大丈夫!?」
「しっかりしろーーー!姉御ーーーー!」
「うわーーーん!死なないでーーーー!」
「え……縁起でもないこと言うな…。ま、でも。」
矢切はそう言いながら、目をゆっくりと開く。そこには、心配そうに見つめる仲間たちと澄み渡る青空が映っていた。
「なんだか清々しい気分だ。ついに、やってやったぜ。」
矢切は満足そうにニヤリと笑った。
そんな中、洋一郎がゆっくりと歩いてやってくる。
「こんなもんで満足して貰っては困るぞ、矢切。」
「わぁーってるよ、私はまだまだ弱い。だからさ、もっと教えてくれよ、ディフェンスの真髄ってやつをさ。」
「言われるまでもない。花恋ちゃんに迷惑をかけるようなことがないよう、徹底的に叩きこんでやる。」
「ん?花恋……ちゃん?」
「そうだ。大体、お前がいつもいつも簡単に抜かれるから、その分花恋ちゃんがいつも苦労してるんだ。それを分かっているのか?ああ!?」
「お…おう…わりぃな。」
少しずつ感情的になる洋一郎に、矢切は困惑してしまう。
しかし、そんなことはお構いなしの洋一郎はさらにヒートアップして喋り続ける。
「花恋ちゃんはなあ、昔から人の心を思いやれる優しい子なんだよ。味方がミスをしても強く言うことができない。だから花恋ちゃんがストレスで心を病んでるんじゃないかお兄ちゃんはとても心配なんだ。お前に分かるか!?この張り裂けそうな花恋ちゃんへの思いが!」
「お、おーい……花恋の兄貴?一体どうした?」
矢切は、態度が豹変した洋一郎を心配そうに見つめる。
そんな中、妹の花恋はゆらりと立ち上がり、肩を震わせながら洋一郎の元へと詰め寄るのであった。
そして次の瞬間ーー
「そのまま張り裂けて……死ねぇっーーーーっ!」
ズバシーーーーーッンッ!!
「いってえっ!!」
花恋の強烈なタイキックが、洋一郎の尻に炸裂。
その威力に悶絶した洋一郎は、尻を押さえながらその場でうずくまってしまうのであった。
「いい加減にしてよ!洋兄!!姉御がどんなに頑張ってるかも知らないくせに、好き勝手言わないで!」
花恋は瞳を涙で潤ませながら、兄を睨んだ。
その妹の姿を見た兄は、必死の弁解を試みる。
「で、でもね花恋ちゃん。やっぱりお兄ちゃんは心配なんだよ。藤沢純王にさえ行っていれば、こんなに苦労することは無かったはず。エリートが集まる学校なら花恋ちゃんの実力はいかんなく発揮できるはずなんだ。
でも桜ヶ峰はどうだい?こういっちゃなんだが、実績なんか何もない無名校だ。」
「あ…!」
矢切は不意に、桂木が花恋に対して言っていたことを思い出す。
『……花恋、私はホントに残念でならないよ。アンタほどの実力だったら、間違いなく藤沢純王のレギュラーになれただろうに。こんな悔しい思いをする必要も無かったのにね。』
「俺も藤沢純王の試合を見させてもらったよ。だが正直な所、点差以上の実力の開きを感じた。
少しでもその差を埋めるべく今回の修行を受け入れてはみたものの、ボール奪取3回をやっとクリアする程度のレベルときたもんだ。
だからこの際、はっきりと言わせてもらう。この学校にいたら間違いなく花恋ちゃんのレベルは落ちる。」
「………。」
矢切は何も言い返すことはできず、ただ俯くことしかできなかった。
洋一郎の言っていることは全て正しい。
自分が花恋の才能を潰しているのだと気づいていながら、ずっと目を背けていた。
それを今、はっきりと言われてしまったのである。
「今からでも遅くはないよ花恋ちゃん。俺も口添えするから、藤沢純王高校に転入手続きをしよう?なあに、倉井監督ならきっと快く受け入れてくれるはずさ。」
洋一郎は妹へ、一緒に行こうと言わんばかりに右手を差し出した。
それを側から見ていた小宮山と犬塚はオロオロしながら、修人に助けを求める。
「どうしよう監督!このままじゃ花恋ちゃん、藤沢純王に行っちゃうよ!」
「ここで引き抜かれちゃったらマジでやばいよ!早く引き止めに行かないと!」
しかし、修人はその場から動くことはなく、静かに状況を見つめているだけであった。
「小宮山、犬塚。これは洋一郎と花恋の問題だ。俺たちにはどうすることもできない。」
「そんな!」
「花恋を、信じよう。」
修人は神妙な面持ちで、対峙する兄と妹をじっと見つめる。
数秒続いた沈黙の後、花恋は修人の方へと振り向きニコリと笑った。
「え?」
困惑する修人の元へと近づく花恋。
そして、修人の右腕を握りぐいっと自分の方へと引き寄せる。
次の瞬間ーーーー
チュッ
修人は右頬に柔らかいものが当たるのを感じた。
周囲にいた人間は、驚きのあまり目を見開く。
当の修人は、自分の身に何が起きたのか、脳内の処理が追いついていなかった。
「へ?花恋?今、いったい何を……?」
花恋の顔は赤くなっていたが、それを誤魔化すように自分の兄に向けて、強く言い放った。
「これが、私の答えだよ洋兄!悪いけど私は修兄ちゃんたちと全国一を目指すって決めたんだから!」
トドメと言わんばかりに、兄に向けてあっかんべーをする花恋。
「な…な…何が起きている……花恋ちゃんが修人にキ…キ…キス!?は…はは……夢だ、これは悪い夢なんだ……ははは、そうにきまッ…テ…ル。」
洋一郎は、あまりのショックに口をパクパクさせた後、
バターーーン
白目をむいてその場で気絶をしてしまうのであった。
「キャ、キャプテーーーーーン!!」
気絶した洋一郎の元へ、麻上が駆け寄る。
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