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第三十八話 VS島木高校
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「はー…まったく、こんなクソ暑い中よくもまあサッカーなんてできるわね。信じられないわー。」
楓は一人文句を垂れながら、手のひらで顔を煽ぐ。
六月の下旬。
今年は例年よりも早く梅雨が明け、この日は夏の日差しがギラギラと桜ヶ峰高校のグラウンドを照りつけていた。
先日犬塚からの招待を受けた楓は、夏の日差しが届かないひんやりとした木陰に腰を降ろし、試合が行われる灼熱のグラウンドを遠巻きに見物しているのであった。
「ま、こんな所に来る私も私なんだけどね…」
そう愚痴りながら小さなため息を吐いた楓は、試合が始まるまでの暇を潰そうとスマホを取り出した。
すると、一件LINEのメッセージが届いていることに気づく。
「ん?京子からだ。」
楓は急いでその内容を確認する。
『今日は試合見に来てくれてありがとう楓ちゃん!ウチ、すっごく頑張るから応援よろしくね!』
メッセージを確認した楓は、バッと顔を上げグラウンドの方を見る。
「おーーーい!楓ちゃーーーん!来てくれてありがとねーーーー!」
そこには、試合前のウォーミングアップをしながら、こちらに向かって大きく手を振る犬塚がいるのであった。
「はは…あそこから私が見えるんだ。相変わらずすっごい目ぇしてるわ、あの子。」
そう言った楓は照れ臭そうに小さく手を振り、それに応えるのであった。
---------------------------------------
試合開始の15分前。
修人は選手たち全員を集め、最終ミーティングを行う。
「いいか、今日は夏のインターハイ予選の戦い方を想定した練習試合だ。分かっていると思うが、夏の連戦はとても厳しいものになる。選手人数がギリギリのウチはなおさらな。
だから、この前の獅子浜戦の時のような戦い方をするのは極めて難しいと言えるだろう。
だから、今日のコンセプトは今まで練習してきた通り、繋ぐサッカーだ。
こちらから攻め急いだり、ボールを無理に追う必要はない。こちらが主導権を握り続け、相手を疲弊させるんだ。向こうもこの暑さは溜まったものでは無いだろうからな。」
修人は真夏に行われるインターハイ予選を勝ち抜いていく戦い方を早い段階から考えていた。
桜ヶ峰高校サッカー部員は、現在たったの11人。
交代要員もいない中で、どのようにして厳しい連戦を戦っていくかを考えた中で、修人が出した結論は自分たちがボールを保持し続けるパスサッカーであった。
自分たちが常にボールを持ち続けることで、優位に試合を進めるというコンセプトを元に、修人は徹底的にパスサッカーを選手たちに叩きこんだ。
最初は覚束なかったパス回しも練習の甲斐あって、ここ最近はスムーズに繋がり出し始める。
それが試合というプレッシャーの中でも発揮することが果たしてできるのか?
修人はそれを確かめるべく、今日の練習試合を組んだのであった。
「今日の対戦相手は、島木高校だ。獅子浜ほどではないが、毎年ベスト8には名を連ねる強豪だ。気を抜くなよ。」
「もちろんよ。私たちの部活はまだ創部二年目。常に挑戦者の気持ちで全力で戦うわ。」
「愚問だったな、鞍月。よし!行くぞみんな!俺たちのパスサッカーを見せてやろうぜ!」
「「おぉっ!」」
元気の良い掛け声の後、選手たちはグラウンドに入りそれぞれのポジションに付く。
そして灼熱の太陽の下、高らかに試合開始の笛の音が鳴り響くのであった。
---------------------------------------
「まずいな……完全に向こうのペースだ。」
前半20分。
修人は難しい顔をしながら目の前の戦況を見つめていた。
ボールを保持しているのは、島木高校。
安定したパス回しに翻弄され、桜ヶ峰選手たちはずっとボールに触れずにいたのであった。
「俺たちがやりたいことを、まんまと相手にやられてしまっているわけだ。」
別の対策を考えねば。修人がそう思った矢先、
「もう我慢できない!えーーーーいっ!」
痺れを切らした犬塚が無理にボールを奪いに行く。
「まずいっ!京子ストップ、ストップ‼︎」
仙崎の制止も虚しく、犬塚はボールに向かってスライディングを試みる。
しかし、
ひょいっ。
「あれぇっ⁉︎」
嘲笑うかのように犬塚のスライディングを躱す島木の選手。躱された犬塚の後ろには誰もおらず、広大なスペースが出来ていた。
そこに向かって相手選手は素早いドリブルを開始する。
「私が行きます!姉御は中を守って!」
「おうっ!任せろい!」
仙崎がドリブルをする選手に向かっていき、上背のある矢切はゴール前に残り、相手のクロスボールを警戒する。
案の定、相手選手は正確なクロスボールを桜ヶ峰ゴール前にあげる。
最前線にいるフォワードの頭にドンピシャに合うかと思われたが、
「空中戦は私の十八番だ!負けてたまるかぁーーーーっ!」
矢切が高い跳躍でクロスボールを跳ね返す。
しかし、そのクリアしたボールは外へ出すには不十分だった。
再び島木の選手がボールを拾い、今度はミドルシュートでゴールを狙う。
「させなーーーーーーーーいっ!」
そのシュートコースに顔を出したのは、遠い位置にいたはずの犬塚であった。
バッコーーーーーーン!
「きゃうん‼︎」
相手選手のミドルシュートは、犬塚の顔面に直撃。
犬塚はそのまま仰向けに倒れ、顔面で弾いたボールはテンテンと転がりながら、ゴールラインを割るのであった。
「京子っ‼︎」
遠くで見ていた楓は、思わず立ち上がって叫んでいた。
桜ヶ峰の選手たちも倒れた犬塚の周りに集まる。
「京子!京子!まずいわね…気を失ってる…!片桐監督!担架よ!早く担架を持ってきて!」
犬塚の容体を確認した鞍月は試合を止め、修人に担架を持ってくるよう要求する。
「わかった!楓さん!済まないが俺一人じゃ運べない!君も協力してくれないか⁉︎」
修人は木陰にいた楓に大声で呼びかける。
「うん!わかった!」
楓は迷うことなく、炎天下のグラウンドに倒れる犬塚の元へと駆けていくのであった。
楓は一人文句を垂れながら、手のひらで顔を煽ぐ。
六月の下旬。
今年は例年よりも早く梅雨が明け、この日は夏の日差しがギラギラと桜ヶ峰高校のグラウンドを照りつけていた。
先日犬塚からの招待を受けた楓は、夏の日差しが届かないひんやりとした木陰に腰を降ろし、試合が行われる灼熱のグラウンドを遠巻きに見物しているのであった。
「ま、こんな所に来る私も私なんだけどね…」
そう愚痴りながら小さなため息を吐いた楓は、試合が始まるまでの暇を潰そうとスマホを取り出した。
すると、一件LINEのメッセージが届いていることに気づく。
「ん?京子からだ。」
楓は急いでその内容を確認する。
『今日は試合見に来てくれてありがとう楓ちゃん!ウチ、すっごく頑張るから応援よろしくね!』
メッセージを確認した楓は、バッと顔を上げグラウンドの方を見る。
「おーーーい!楓ちゃーーーん!来てくれてありがとねーーーー!」
そこには、試合前のウォーミングアップをしながら、こちらに向かって大きく手を振る犬塚がいるのであった。
「はは…あそこから私が見えるんだ。相変わらずすっごい目ぇしてるわ、あの子。」
そう言った楓は照れ臭そうに小さく手を振り、それに応えるのであった。
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試合開始の15分前。
修人は選手たち全員を集め、最終ミーティングを行う。
「いいか、今日は夏のインターハイ予選の戦い方を想定した練習試合だ。分かっていると思うが、夏の連戦はとても厳しいものになる。選手人数がギリギリのウチはなおさらな。
だから、この前の獅子浜戦の時のような戦い方をするのは極めて難しいと言えるだろう。
だから、今日のコンセプトは今まで練習してきた通り、繋ぐサッカーだ。
こちらから攻め急いだり、ボールを無理に追う必要はない。こちらが主導権を握り続け、相手を疲弊させるんだ。向こうもこの暑さは溜まったものでは無いだろうからな。」
修人は真夏に行われるインターハイ予選を勝ち抜いていく戦い方を早い段階から考えていた。
桜ヶ峰高校サッカー部員は、現在たったの11人。
交代要員もいない中で、どのようにして厳しい連戦を戦っていくかを考えた中で、修人が出した結論は自分たちがボールを保持し続けるパスサッカーであった。
自分たちが常にボールを持ち続けることで、優位に試合を進めるというコンセプトを元に、修人は徹底的にパスサッカーを選手たちに叩きこんだ。
最初は覚束なかったパス回しも練習の甲斐あって、ここ最近はスムーズに繋がり出し始める。
それが試合というプレッシャーの中でも発揮することが果たしてできるのか?
修人はそれを確かめるべく、今日の練習試合を組んだのであった。
「今日の対戦相手は、島木高校だ。獅子浜ほどではないが、毎年ベスト8には名を連ねる強豪だ。気を抜くなよ。」
「もちろんよ。私たちの部活はまだ創部二年目。常に挑戦者の気持ちで全力で戦うわ。」
「愚問だったな、鞍月。よし!行くぞみんな!俺たちのパスサッカーを見せてやろうぜ!」
「「おぉっ!」」
元気の良い掛け声の後、選手たちはグラウンドに入りそれぞれのポジションに付く。
そして灼熱の太陽の下、高らかに試合開始の笛の音が鳴り響くのであった。
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「まずいな……完全に向こうのペースだ。」
前半20分。
修人は難しい顔をしながら目の前の戦況を見つめていた。
ボールを保持しているのは、島木高校。
安定したパス回しに翻弄され、桜ヶ峰選手たちはずっとボールに触れずにいたのであった。
「俺たちがやりたいことを、まんまと相手にやられてしまっているわけだ。」
別の対策を考えねば。修人がそう思った矢先、
「もう我慢できない!えーーーーいっ!」
痺れを切らした犬塚が無理にボールを奪いに行く。
「まずいっ!京子ストップ、ストップ‼︎」
仙崎の制止も虚しく、犬塚はボールに向かってスライディングを試みる。
しかし、
ひょいっ。
「あれぇっ⁉︎」
嘲笑うかのように犬塚のスライディングを躱す島木の選手。躱された犬塚の後ろには誰もおらず、広大なスペースが出来ていた。
そこに向かって相手選手は素早いドリブルを開始する。
「私が行きます!姉御は中を守って!」
「おうっ!任せろい!」
仙崎がドリブルをする選手に向かっていき、上背のある矢切はゴール前に残り、相手のクロスボールを警戒する。
案の定、相手選手は正確なクロスボールを桜ヶ峰ゴール前にあげる。
最前線にいるフォワードの頭にドンピシャに合うかと思われたが、
「空中戦は私の十八番だ!負けてたまるかぁーーーーっ!」
矢切が高い跳躍でクロスボールを跳ね返す。
しかし、そのクリアしたボールは外へ出すには不十分だった。
再び島木の選手がボールを拾い、今度はミドルシュートでゴールを狙う。
「させなーーーーーーーーいっ!」
そのシュートコースに顔を出したのは、遠い位置にいたはずの犬塚であった。
バッコーーーーーーン!
「きゃうん‼︎」
相手選手のミドルシュートは、犬塚の顔面に直撃。
犬塚はそのまま仰向けに倒れ、顔面で弾いたボールはテンテンと転がりながら、ゴールラインを割るのであった。
「京子っ‼︎」
遠くで見ていた楓は、思わず立ち上がって叫んでいた。
桜ヶ峰の選手たちも倒れた犬塚の周りに集まる。
「京子!京子!まずいわね…気を失ってる…!片桐監督!担架よ!早く担架を持ってきて!」
犬塚の容体を確認した鞍月は試合を止め、修人に担架を持ってくるよう要求する。
「わかった!楓さん!済まないが俺一人じゃ運べない!君も協力してくれないか⁉︎」
修人は木陰にいた楓に大声で呼びかける。
「うん!わかった!」
楓は迷うことなく、炎天下のグラウンドに倒れる犬塚の元へと駆けていくのであった。
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