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第二十二話 Light My Fire
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陽はすでにとっぷりと沈み、空には月が煌々と輝く河川敷。
その原っぱですっかり眠ってしまっていた呉は、ゆっくりと身体を起こし辺りを見回した。
目の前のグラウンドでサッカーをしていた少年たちもそれぞれの家に帰っていったのだろう、河川敷には呉以外誰もいなかった。
「やべー…流石に寝すぎたな。」
一つ大きな欠伸をした後、まぶたをこすり、伸びをする。
「久々に、嫌な夢を見たもんだ。」
呉は一人苦笑いしながら、小さく呟いた。
その時、一陣の風が河川敷を吹き抜ける。
その風の冷たさに呉は思わず身震いした。
「うわ寒っ!春と言えどまだまだ夜は冷えるなー。もう帰ろ帰ろ。」
呉はそそくさと河川敷を後にしようとしたその時、不意に背後から自分の名前を叫ぶ声が聞こえてきた。
「呉っ!呉 泉美!」
呉は声の主を確認する為に振り返る。
そこにいたのはかつて自分をサッカー部に勧誘しようとした男、片桐 修人であった。
「片桐さん…なんなんすか?急に大声で呼んで。私に何か用すか?」
呉は気だるそうにしながら、修人の呼びかけに応える。
走ってやってきたのか、修人は息を切らしながら呉の顔を見て小さく頷いた。
「ああ…この前話したサッカー部の件についてだ。」
呉は大きなため息をついて、めんどくさそうにつっぱねる。
「その件は前に断ったじゃないっすか。アンタも大概しつこいっすね。」
「ああ、そうだな。でもな、やっぱりお前まだサッカーをしたいって思ってんだろ⁉︎堀内さんから話を聞いて、俺は自信を持ってそう言えるよ!」
修人から思わぬ人物の名前が出たことに呉は動揺を隠せなかった。
「なっ…⁉︎なんでアンタがその人を…?」
「親父の昔からの知り合いなんだ。今日清水イングレスユースの練習場に行ってきて、あの件のことを洗いざらい話してもらったよ。」
「……人様の汚れた過去をほじくり返して、そんなに楽しいかよ?それでなんだ?お前も私を非難してみるか?」
「そんなことする訳ないだろ!」
鬼のような形相でにらむ修人を見た呉は、思わず怯んでしまう。
しかし、修人はその形相とは裏腹に優しい口調で、練習場での出来事を話し始める。
「堀内さんは…すごく後悔していたよ。呉と、そして佐和田さんを守ってやれなかったことを。」
「……そうかよ。まあもう何もかも遅いんだけどな。」
呉は自身が退団した数ヶ月後に、佐和田 優奈も清水イングレスユースを退団し、県外の高校に通い始めたと風の噂で聞いていた。
呉はユースを退団した後、佐和田とは一度も連絡を取っていなかったのである。
暴力沙汰を起こした人間との関わり合いを絶った方が佐和田の為になる。
そう思った呉は、自身の連絡先を全て変え、クラブ関係者全員と連絡が取れないように図ったのであった。
「佐和田さんは…呉が居なくなった後も、圧力に負けまいと必死に頑張っていたそうだ。ユースを辞めたのは親の仕事の都合だよ。県外への転勤になったそうで、仕方なく退団せざるを得なかったらしい。」
「そうなのか…⁉︎親の都合だったのか…そっか……良かった。」
自分の知らなかった新事実を聞いた呉は、思わず安堵のため息を漏らした。
「その様子だと、本当に佐和田さんとは連絡を取っていないみたいだな。」
「まあな。私があんなことをしちまったから……優奈には忘れてもらいたかったんだ、私との関係を。」
呉の答えに修人は大きくため息をついた。
「全く、自分勝手な奴だなお前は。」
「自分勝手だと…?赤の他人がずいぶんと知ったような口を聞くじゃねーか。」
「知ってるさ。少なくともお前よりかはな。」
「なんだとぉ…?」
「佐和田さんにとって、自分の存在が邪魔になるだろうから自ら身を引いた…?違うだろ呉。お前自身が後ろめたい気持ちを持っていて、佐和田さんに軽蔑されるのが怖いから、お前は連絡先を変えてまでずっと逃げ続けていたんだろ?」
「ぐっ…!」
呉は反論を試みようとしたが、何も言葉が出てこない。
修人の言ったことは、まさに図星だった。
呉が何よりも恐れていたことは、親友の佐和田に軽蔑されることであった。
この腐ったクラブを変えようと言った張本人が、暴力事件でいの一番に退団してしまったのだから当然だ。
呉は、佐和田に何を言われても全てを受け入れるつもりでいた。
しかし頭ではわかっていながら、いざとなると怖くて怖くて仕方がなかった。
そして呉は結局、連絡先を全て変えることで今までの人間関係を全て断絶したのである。
そのことを修人に見抜かれた呉は、何も言葉を発することなく、顔を地面に落としうなだれた。
「……お前と連絡が取れないもんだから、佐和田さんはユースを退団した日に一通の手紙をクラブに置いていったそうだ。それを今日俺が預かってきている。」
「手紙…?」
修人はおもむろにブレザーの内ポケットからその手紙を取り出し、呉に手渡した。
「呉。お前に宛てた手紙だ。いつか会ったら渡しておいて欲しいと堀内さんに頼みこんでいたらしい。」
呉は便箋の封を切り、中から手紙を取り出した。
『泉美へ
まさか、泉美にこうやって手紙を書く日が来ようとは思いませんでした。
だって、何にも言わずに連絡先変えちゃうんだもん!ひどいよ!( *`ω´)
どうせ泉美のことだから、私にこれ以上迷惑をかけたくないって理由で連絡先を変えたんでしょ?
でもそれも建前で、ホントは私に会うのが怖いんだってことも、ぜーんぶお見通しだからね!
全く私も舐められたもんだよ!
何年親友やってると思ってるの!
そんなんで、泉美のことを嫌いになんてなるわけないじゃん。
遅くまでサッカーの練習に付き合ってくれたこと。
ミスして凹んだ時に肩を叩いて励ましてくれたこと。
私の悩みを自分のことのようにいつも真剣になって一緒に考えてくれたこと…
泉美には、本当にありがとうの気持ちしかないんだよ。
何百回ありがとうを言っても足りないくらい。
だから私は、泉美が居なくなった後もこのユースで頑張れたんだよ。
結局、親の転勤で辞めることになっちゃったんだけどね……
でも、私はどんな場所でもサッカーを続けるつもりだよ。
だってサッカーが大好きだから!
泉美だってそうでしょ?
こんなことで辞めたりなんかしないよね?
今の私の目標はね、全国の舞台で泉美と戦うことなんだ!
だから私はこれから、女子サッカーの強豪校を受験しようと思ってるよ。
目指すはもちろん一年からスタメンで試合に出ること!
今の私なら、それも夢じゃないって自信を持って言える。
なんてったって、最高のストライカーが太鼓判を押してくれたからね。
最後にもう一つだけ、お礼を言わせてください。
あの桜並木の道を一緒に歩いて帰った日々は、私にとってかけがえのない大切な宝物でした。
私と友達になってくれて、本当にありがとう。
次に会うのは、全国の舞台だね。
約束だよ!泉美!
佐和田 優奈』
「ちぇ…なんだよ…全部お見通しだったのか。」
呉は震えた声で小さく呟いた。
手紙の上には一つ、二つと雫が滴り落ち、ボールペンのインクが滲みだす。
「大丈夫か、呉?」
修人は心配そうに声をかけたが、
呉は顔を見るなと言わんばかりに、手紙を握りしめながらそっぽをむいた。
「うるせぇ。今話しかけんな。」
それを聞いた修人はクスッと笑い、静かに話を続ける。
「そうそう、佐和田さんの近況についても少し話を聞いてきたよ。どうやら彼女は海詠学園の女子サッカー部に入部をしたそうだ。全国大会常連の関西の超名門校だな。」
「……そうかよ。」
「さらに言うと…この前初めてスタメンで出た試合では、2ゴール3アシストと大車輪の活躍だったそうだ。
部が始まって以来の天才だって囁かれていて、既にプロクラブのスカウトたちも注目し始めたみたいだぜ?」
「あいつにはそれぐらいの実力がある。別に驚きなんかしねーよ。」
呉は鼻をすすりながら、ぶっきらぼうに言い放った。
「お前はどうなんだよ呉?いつまでも燻ったままでいいのか。」
修人の煽りに対して、呉は大きなため息を吐き制服の袖で涙を拭う。
そしていきなり振り向くやいなや、大股で近づき、修人の胸ぐらを思い切りつかんだ。
「いいや、もうこの際全部正直に言ってやる。私はずっとサッカーをやりたかったけど、我慢してた。
私にはもうサッカーをやる資格はないと思っていたからさ。
でも、そんな燻っている私にもこうやって気にかけてくれる奴らがいた。優奈と…そして、お前らだよ。私のハートに火を付けたのは。」
呉はニヤリと笑い、迷いのない澄んだ目で修人を真っ直ぐに見据えた。
「アンタの計画通りになるってのは正直悔しいけど、上等だ。入ってやるよ、アンタたちのサッカー部にな。
だけど、私が入ったからには県大会敗退なんて結果は許さねぇ。最低条件は全国大会出場だ。つーわけだから、これからよろしく頼むぜ片桐監督。」
「ああ、任せろ呉。必ずお前らを全国に連れてってやる。約束だ!」
修人もニヤリと笑い返し、二人は固く握手を交わすのであった。
その原っぱですっかり眠ってしまっていた呉は、ゆっくりと身体を起こし辺りを見回した。
目の前のグラウンドでサッカーをしていた少年たちもそれぞれの家に帰っていったのだろう、河川敷には呉以外誰もいなかった。
「やべー…流石に寝すぎたな。」
一つ大きな欠伸をした後、まぶたをこすり、伸びをする。
「久々に、嫌な夢を見たもんだ。」
呉は一人苦笑いしながら、小さく呟いた。
その時、一陣の風が河川敷を吹き抜ける。
その風の冷たさに呉は思わず身震いした。
「うわ寒っ!春と言えどまだまだ夜は冷えるなー。もう帰ろ帰ろ。」
呉はそそくさと河川敷を後にしようとしたその時、不意に背後から自分の名前を叫ぶ声が聞こえてきた。
「呉っ!呉 泉美!」
呉は声の主を確認する為に振り返る。
そこにいたのはかつて自分をサッカー部に勧誘しようとした男、片桐 修人であった。
「片桐さん…なんなんすか?急に大声で呼んで。私に何か用すか?」
呉は気だるそうにしながら、修人の呼びかけに応える。
走ってやってきたのか、修人は息を切らしながら呉の顔を見て小さく頷いた。
「ああ…この前話したサッカー部の件についてだ。」
呉は大きなため息をついて、めんどくさそうにつっぱねる。
「その件は前に断ったじゃないっすか。アンタも大概しつこいっすね。」
「ああ、そうだな。でもな、やっぱりお前まだサッカーをしたいって思ってんだろ⁉︎堀内さんから話を聞いて、俺は自信を持ってそう言えるよ!」
修人から思わぬ人物の名前が出たことに呉は動揺を隠せなかった。
「なっ…⁉︎なんでアンタがその人を…?」
「親父の昔からの知り合いなんだ。今日清水イングレスユースの練習場に行ってきて、あの件のことを洗いざらい話してもらったよ。」
「……人様の汚れた過去をほじくり返して、そんなに楽しいかよ?それでなんだ?お前も私を非難してみるか?」
「そんなことする訳ないだろ!」
鬼のような形相でにらむ修人を見た呉は、思わず怯んでしまう。
しかし、修人はその形相とは裏腹に優しい口調で、練習場での出来事を話し始める。
「堀内さんは…すごく後悔していたよ。呉と、そして佐和田さんを守ってやれなかったことを。」
「……そうかよ。まあもう何もかも遅いんだけどな。」
呉は自身が退団した数ヶ月後に、佐和田 優奈も清水イングレスユースを退団し、県外の高校に通い始めたと風の噂で聞いていた。
呉はユースを退団した後、佐和田とは一度も連絡を取っていなかったのである。
暴力沙汰を起こした人間との関わり合いを絶った方が佐和田の為になる。
そう思った呉は、自身の連絡先を全て変え、クラブ関係者全員と連絡が取れないように図ったのであった。
「佐和田さんは…呉が居なくなった後も、圧力に負けまいと必死に頑張っていたそうだ。ユースを辞めたのは親の仕事の都合だよ。県外への転勤になったそうで、仕方なく退団せざるを得なかったらしい。」
「そうなのか…⁉︎親の都合だったのか…そっか……良かった。」
自分の知らなかった新事実を聞いた呉は、思わず安堵のため息を漏らした。
「その様子だと、本当に佐和田さんとは連絡を取っていないみたいだな。」
「まあな。私があんなことをしちまったから……優奈には忘れてもらいたかったんだ、私との関係を。」
呉の答えに修人は大きくため息をついた。
「全く、自分勝手な奴だなお前は。」
「自分勝手だと…?赤の他人がずいぶんと知ったような口を聞くじゃねーか。」
「知ってるさ。少なくともお前よりかはな。」
「なんだとぉ…?」
「佐和田さんにとって、自分の存在が邪魔になるだろうから自ら身を引いた…?違うだろ呉。お前自身が後ろめたい気持ちを持っていて、佐和田さんに軽蔑されるのが怖いから、お前は連絡先を変えてまでずっと逃げ続けていたんだろ?」
「ぐっ…!」
呉は反論を試みようとしたが、何も言葉が出てこない。
修人の言ったことは、まさに図星だった。
呉が何よりも恐れていたことは、親友の佐和田に軽蔑されることであった。
この腐ったクラブを変えようと言った張本人が、暴力事件でいの一番に退団してしまったのだから当然だ。
呉は、佐和田に何を言われても全てを受け入れるつもりでいた。
しかし頭ではわかっていながら、いざとなると怖くて怖くて仕方がなかった。
そして呉は結局、連絡先を全て変えることで今までの人間関係を全て断絶したのである。
そのことを修人に見抜かれた呉は、何も言葉を発することなく、顔を地面に落としうなだれた。
「……お前と連絡が取れないもんだから、佐和田さんはユースを退団した日に一通の手紙をクラブに置いていったそうだ。それを今日俺が預かってきている。」
「手紙…?」
修人はおもむろにブレザーの内ポケットからその手紙を取り出し、呉に手渡した。
「呉。お前に宛てた手紙だ。いつか会ったら渡しておいて欲しいと堀内さんに頼みこんでいたらしい。」
呉は便箋の封を切り、中から手紙を取り出した。
『泉美へ
まさか、泉美にこうやって手紙を書く日が来ようとは思いませんでした。
だって、何にも言わずに連絡先変えちゃうんだもん!ひどいよ!( *`ω´)
どうせ泉美のことだから、私にこれ以上迷惑をかけたくないって理由で連絡先を変えたんでしょ?
でもそれも建前で、ホントは私に会うのが怖いんだってことも、ぜーんぶお見通しだからね!
全く私も舐められたもんだよ!
何年親友やってると思ってるの!
そんなんで、泉美のことを嫌いになんてなるわけないじゃん。
遅くまでサッカーの練習に付き合ってくれたこと。
ミスして凹んだ時に肩を叩いて励ましてくれたこと。
私の悩みを自分のことのようにいつも真剣になって一緒に考えてくれたこと…
泉美には、本当にありがとうの気持ちしかないんだよ。
何百回ありがとうを言っても足りないくらい。
だから私は、泉美が居なくなった後もこのユースで頑張れたんだよ。
結局、親の転勤で辞めることになっちゃったんだけどね……
でも、私はどんな場所でもサッカーを続けるつもりだよ。
だってサッカーが大好きだから!
泉美だってそうでしょ?
こんなことで辞めたりなんかしないよね?
今の私の目標はね、全国の舞台で泉美と戦うことなんだ!
だから私はこれから、女子サッカーの強豪校を受験しようと思ってるよ。
目指すはもちろん一年からスタメンで試合に出ること!
今の私なら、それも夢じゃないって自信を持って言える。
なんてったって、最高のストライカーが太鼓判を押してくれたからね。
最後にもう一つだけ、お礼を言わせてください。
あの桜並木の道を一緒に歩いて帰った日々は、私にとってかけがえのない大切な宝物でした。
私と友達になってくれて、本当にありがとう。
次に会うのは、全国の舞台だね。
約束だよ!泉美!
佐和田 優奈』
「ちぇ…なんだよ…全部お見通しだったのか。」
呉は震えた声で小さく呟いた。
手紙の上には一つ、二つと雫が滴り落ち、ボールペンのインクが滲みだす。
「大丈夫か、呉?」
修人は心配そうに声をかけたが、
呉は顔を見るなと言わんばかりに、手紙を握りしめながらそっぽをむいた。
「うるせぇ。今話しかけんな。」
それを聞いた修人はクスッと笑い、静かに話を続ける。
「そうそう、佐和田さんの近況についても少し話を聞いてきたよ。どうやら彼女は海詠学園の女子サッカー部に入部をしたそうだ。全国大会常連の関西の超名門校だな。」
「……そうかよ。」
「さらに言うと…この前初めてスタメンで出た試合では、2ゴール3アシストと大車輪の活躍だったそうだ。
部が始まって以来の天才だって囁かれていて、既にプロクラブのスカウトたちも注目し始めたみたいだぜ?」
「あいつにはそれぐらいの実力がある。別に驚きなんかしねーよ。」
呉は鼻をすすりながら、ぶっきらぼうに言い放った。
「お前はどうなんだよ呉?いつまでも燻ったままでいいのか。」
修人の煽りに対して、呉は大きなため息を吐き制服の袖で涙を拭う。
そしていきなり振り向くやいなや、大股で近づき、修人の胸ぐらを思い切りつかんだ。
「いいや、もうこの際全部正直に言ってやる。私はずっとサッカーをやりたかったけど、我慢してた。
私にはもうサッカーをやる資格はないと思っていたからさ。
でも、そんな燻っている私にもこうやって気にかけてくれる奴らがいた。優奈と…そして、お前らだよ。私のハートに火を付けたのは。」
呉はニヤリと笑い、迷いのない澄んだ目で修人を真っ直ぐに見据えた。
「アンタの計画通りになるってのは正直悔しいけど、上等だ。入ってやるよ、アンタたちのサッカー部にな。
だけど、私が入ったからには県大会敗退なんて結果は許さねぇ。最低条件は全国大会出場だ。つーわけだから、これからよろしく頼むぜ片桐監督。」
「ああ、任せろ呉。必ずお前らを全国に連れてってやる。約束だ!」
修人もニヤリと笑い返し、二人は固く握手を交わすのであった。
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