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第七話 始動
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鞍月が桜ヶ峰高校の理事長であることが判明した次の日の朝、その理事長からのLINEが修人の元に届く。
これから必要になるだろうからと鞍月に勧められ、修人はその場にいた全員とLINEの交換を行っていたのであった。
眠い目をこすりながら、鞍月から届いた内容の確認をする。
『今日の放課後は生徒会室で女子サッカー部の今後の活動方針を決めていきます!頼りにしてるからね!片桐監督(≧∀≦)』
「こうして見るとフツーの女子校生っぽいんだけどな。」
修人は頼りにしてるという鞍月の言葉に満更でもないといった様子でニヤッと笑うのであった。
------------------------------------------
そして、放課後。
修人が生徒会室の扉を開けると、そこには女子サッカー部の面々が既に集まっていた。
キャプテンの鞍月、九条、辻本、宇田川、矢切といった面識のある部員の他に、修人が知らない2人の部員が席に着いていた。
そのうちの1人である、ボーイッシュな女子生徒が驚きの声をあげる。
「おお、本当にあの片桐修人だ!まさかうちの監督になってくれるなんてね、最初聞いたときは嘘だと思ったよ。」
「ああ、色々あってこの女子サッカー部の監督をすることになった。ここにいるってことは、君も女子サッカー部員ってことでいいんだな?」
「うーん、まあ一応そーゆーことでいいのかな?」
「その一応っていうのは?」
「あー…ボク、サッカー部に籍は置いているんだけど、運動神経を買われて色んな部活の助っ人をやってるんだよね。だからサッカー部員と言ってもいいのか微妙な所で…」
「そうなのか…出来ればこっちの練習に顔を出してもらいたいけどな。」
「その件についてはまた相談させてもらうよ。とりあえず今は自己紹介が先だ。ボクの名前は小宮山 了。ボクもスポーツの中に生きる人間だから、あなたの活躍はもちろん知っているよ。サッカーの道を諦めた経緯もね…
でも、これも何かの縁だ。これからよろしく頼むよ、ボス。」
「ああ、こちらこそ。」
差し出された小宮山の手を修人はガッチリと握り、固い握手を交わした。
「片桐修人…と言ったか。君に一つ聞きたいことがあるのだが、よろしいかな?」
小宮山の一つ奥の席に座っていた凛とした佇まいの女子生徒が、よく通る声で修人に質問をする。
「ああいいぞ。えっと…君は?」
「おっと…これは失礼。私の名は白鳥 麗。演劇部との掛け持ち部員だ。以後よろしく頼むよ。」
「こちらこそよろしくな。それで質問ってのは何だ白鳥?」
「うむ、これは単純に興味があって聞くことなんだが、私は役者畑の人間でスポーツに関することには疎くてね。君のことはあまりよく知らないんだ。
ただ、今の小宮山の話からすると、どうにも君はすごい選手だと言うじゃないか。そんな人間が何故、我々女子サッカー部の監督になってくれたのか、その理由を聞かせてもらえないか?」
「そうだな…まあ始めは俺も監督をやるつもりなんて全然無かったよ。俺はサッカーとは無縁の青春を送るためにこの学校に来たんだからな。」
「でも、そんな君が女子サッカー部の廃部を取り消す為に直談判をしに行ったのは何でなんだい?」
「なんでなんだろうな…俺も正直自分がなぜそんな行動を取ったのか、今でもよくわからない。理屈では説明できないけど、強いて言うならそこにいるキャプテンのせいだな。」
「私の…せい…?」
鞍月は不思議そうに修人に聞き返す。
「そうだ。部員を集めるために一人で校門の前で勧誘したり、たかだか練習で全力出したりさ。ああこいつ、ホントにサッカーが好きなんだなって思ったよ。
こんなヤツがサッカーを続けられなくなるってのはどうにも気持ちが収まらなかった。そんで、気付いたら生徒会室にまで直談判しに行ってたんだ。
まあそれで俺はまんまとヤツの罠にかかった訳だが。」
修人はチラリと鞍月を見る。
鞍月は少し罰が悪そうにしながら、修人から視線を逸らした。
「それで、結局全部俺を陥れるための計画だったってことを知り、それに対して当然俺はキレたよ。
こんな脅しみたいなやり口で、俺を引き込もうとした訳だからな。少しでも同情した自分が馬鹿らしくなった。
でも、その後の鞍月のある言葉を聞いて俺は監督になることを決意したんだ。」
「ある言葉…?」
「このサッカー部で全国優勝を果たす。不覚にもそんなアホみたいな夢物語に心を揺さぶられたんだよ。人並みの青春とか、平凡な人生とか、そんなものがどうでもいいと思えるくらいに。
ほぼ100パー無理な話でも、鞍月の目にはそれさえ達成できそうな説得力があった。少なくとも、1人の男が青春を賭けるぐらいにはな。
まあ、つまり俺も鞍月の気持ちに本気で答えることにしたわけだ。それが監督になった経緯といった所だな。」
一通り話を聞いた白鳥は数秒間黙り込んだ後、いきなりガタッと立ち上がり叫んだ。
「ブラボォーーーーーー!素晴らしい!最高だよ!片桐くん!」
「なっ…!いきなりどうしたんだ⁉︎と、とりあえず一回落ち着け!なっ?」
「これが落ち着いていられるかい!光華に騙されてもなお監督を引き受ける寛大な優しさ、そして困難な試練にも勇敢に立ち向かおうとする熱いハート!まさに君は物語のヒーローじゃないか!」
「あーあ、まーた麗ちゃんのスイッチ入っちゃったッスね。」
宇田川が呆れたようにヒートアップする白鳥を見ながら言った。
「とにかく私は君が気に入った!私も今日からサッカー部に完全移籍だ!監督の気持ちに私も全力で答えるつもりだから、これからの指導よろしく頼むぞ監督!」
「あ、ああ…よ、よろしく…」
白鳥からも握手を求められ、修人は戸惑いながらそれに答えた。
「白鳥はいつもこんな感じなのか?」
白鳥との握手の後、修人は宇田川に小声で聞いた。
「麗ちゃんは演劇部ッスから、こーゆードラマが大好物なんスよ。自分の脳内で話を美化して、テンション上がっちゃうみたいッス。」
「な、なるほど…まあやる気はあるみたいだしいいか。」
修人が自分を納得させた所で、鞍月が会議の本題を話し始めた。
「さて、これでみんな集まったね。本日から女子サッカー部再始動ということで、今日は部活の今後について話し合っていこうと思います。まず片桐監督はどうお考えですか?」
早速修人は鞍月に指名される。
「ん?そりゃあまずは部員を集める所からやってかないとダメだろ。現状7人しかいないんだからな。」
「そう!部員が圧倒的に足りません!これじゃあ試合もできないです。じゃあどうやって部員を集めますか?片桐監督?」
「また俺かよ…えーと…鞍月理事長のお力で何人か適当に引っ張って来れませんか?」
「この馬鹿っ!!」
修人は理不尽にも鞍月に怒鳴られた。
「何もそんなに怒らんでも…」
「怒るわよ!私は理事長っていう立場を使って生徒に無理強いをさせたくないの!」
「俺に対しては脅しをかけてきたくせに…」
修人はボソッと不満を呟いた。
「何か言ったかしら?」
「いーえ、何でもありませんよ理事長殿。」
修人にしたことを棚に上げ、鞍月は話しを続ける。
「でも、片桐監督が言うように部員集めは急務です。そこで私に1つ作戦があります。」
全員が注目する中、鞍月はその作戦を口にする。
「片桐監督に女子生徒をスカウトしてきてもらいます。」
「は?」
鞍月の突拍子もない提案に修人は耳を疑った。
「待て待て待て、何で俺が探さなくっちゃならねーんだよ!」
「そりゃあ監督なんだし、いい選手を見極めて連れてくるのも仕事のうちでしょ?」
「いやいやいや、仮にそうだとしても普段の生活からどうやっていい選手かどうかって見極めんだよ⁉︎」
「まあまあまあ、話は最後まで聞きなさいよ。何も全く協力しないとは言ってないじゃない。」
「何か手があるんだな?」
「ええ、もちろん。今度校内レクリエーションでクラス対抗の球技大会があるじゃない?今年女子はサッカーをやろうと思ってるの。片桐監督にはそこで有望な生徒を見つけてもらうわ。」
今まで静観していた矢切がここで疑問を口にする。
「けどよぉ、球技大会っていっても所詮はお遊びの大会だろ?全員が全員、真面目にやってくれるとは思えねーなぁ…」
それに対して鞍月は自信満々に答える。
「そうね…ただの球技大会じゃみんなは本気にならないと思う。だから優勝したクラスにはご褒美を与えるわ!クラス全員分の某夢の国招待券をね!」
「いや、理事長権限めちゃくちゃ行使してるじゃねーか!」
修人は突っ込まずにはいられなかった。
「あら、この費用は私のポケットマネーから出すのよ。何も問題ないじゃない。」
「いや、言いたいことはそうじゃなくてだな…九条はこれでいいと思うか?」
頭が痛くなってきた修人は生徒会長の九条に助けを求めた。
「光華は昔からこんな感じだから…言い出したら聞かないんだ。」
「ああ、そうかい。」
当てが外れた修人は不満げに溜め息をついた。
他の部員もそこについて分かっているらしく、異議を唱える者は誰もいなかった。
「じゃあ決まりね!球技大会は来週だから、しっかり見極めていい選手を連れてきてよね!カ・ン・ト・ク♡」
鞍月に軽く肩を叩かれた修人は、気持ちがズシリと重くなるのを感じるのであった。
これから必要になるだろうからと鞍月に勧められ、修人はその場にいた全員とLINEの交換を行っていたのであった。
眠い目をこすりながら、鞍月から届いた内容の確認をする。
『今日の放課後は生徒会室で女子サッカー部の今後の活動方針を決めていきます!頼りにしてるからね!片桐監督(≧∀≦)』
「こうして見るとフツーの女子校生っぽいんだけどな。」
修人は頼りにしてるという鞍月の言葉に満更でもないといった様子でニヤッと笑うのであった。
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そして、放課後。
修人が生徒会室の扉を開けると、そこには女子サッカー部の面々が既に集まっていた。
キャプテンの鞍月、九条、辻本、宇田川、矢切といった面識のある部員の他に、修人が知らない2人の部員が席に着いていた。
そのうちの1人である、ボーイッシュな女子生徒が驚きの声をあげる。
「おお、本当にあの片桐修人だ!まさかうちの監督になってくれるなんてね、最初聞いたときは嘘だと思ったよ。」
「ああ、色々あってこの女子サッカー部の監督をすることになった。ここにいるってことは、君も女子サッカー部員ってことでいいんだな?」
「うーん、まあ一応そーゆーことでいいのかな?」
「その一応っていうのは?」
「あー…ボク、サッカー部に籍は置いているんだけど、運動神経を買われて色んな部活の助っ人をやってるんだよね。だからサッカー部員と言ってもいいのか微妙な所で…」
「そうなのか…出来ればこっちの練習に顔を出してもらいたいけどな。」
「その件についてはまた相談させてもらうよ。とりあえず今は自己紹介が先だ。ボクの名前は小宮山 了。ボクもスポーツの中に生きる人間だから、あなたの活躍はもちろん知っているよ。サッカーの道を諦めた経緯もね…
でも、これも何かの縁だ。これからよろしく頼むよ、ボス。」
「ああ、こちらこそ。」
差し出された小宮山の手を修人はガッチリと握り、固い握手を交わした。
「片桐修人…と言ったか。君に一つ聞きたいことがあるのだが、よろしいかな?」
小宮山の一つ奥の席に座っていた凛とした佇まいの女子生徒が、よく通る声で修人に質問をする。
「ああいいぞ。えっと…君は?」
「おっと…これは失礼。私の名は白鳥 麗。演劇部との掛け持ち部員だ。以後よろしく頼むよ。」
「こちらこそよろしくな。それで質問ってのは何だ白鳥?」
「うむ、これは単純に興味があって聞くことなんだが、私は役者畑の人間でスポーツに関することには疎くてね。君のことはあまりよく知らないんだ。
ただ、今の小宮山の話からすると、どうにも君はすごい選手だと言うじゃないか。そんな人間が何故、我々女子サッカー部の監督になってくれたのか、その理由を聞かせてもらえないか?」
「そうだな…まあ始めは俺も監督をやるつもりなんて全然無かったよ。俺はサッカーとは無縁の青春を送るためにこの学校に来たんだからな。」
「でも、そんな君が女子サッカー部の廃部を取り消す為に直談判をしに行ったのは何でなんだい?」
「なんでなんだろうな…俺も正直自分がなぜそんな行動を取ったのか、今でもよくわからない。理屈では説明できないけど、強いて言うならそこにいるキャプテンのせいだな。」
「私の…せい…?」
鞍月は不思議そうに修人に聞き返す。
「そうだ。部員を集めるために一人で校門の前で勧誘したり、たかだか練習で全力出したりさ。ああこいつ、ホントにサッカーが好きなんだなって思ったよ。
こんなヤツがサッカーを続けられなくなるってのはどうにも気持ちが収まらなかった。そんで、気付いたら生徒会室にまで直談判しに行ってたんだ。
まあそれで俺はまんまとヤツの罠にかかった訳だが。」
修人はチラリと鞍月を見る。
鞍月は少し罰が悪そうにしながら、修人から視線を逸らした。
「それで、結局全部俺を陥れるための計画だったってことを知り、それに対して当然俺はキレたよ。
こんな脅しみたいなやり口で、俺を引き込もうとした訳だからな。少しでも同情した自分が馬鹿らしくなった。
でも、その後の鞍月のある言葉を聞いて俺は監督になることを決意したんだ。」
「ある言葉…?」
「このサッカー部で全国優勝を果たす。不覚にもそんなアホみたいな夢物語に心を揺さぶられたんだよ。人並みの青春とか、平凡な人生とか、そんなものがどうでもいいと思えるくらいに。
ほぼ100パー無理な話でも、鞍月の目にはそれさえ達成できそうな説得力があった。少なくとも、1人の男が青春を賭けるぐらいにはな。
まあ、つまり俺も鞍月の気持ちに本気で答えることにしたわけだ。それが監督になった経緯といった所だな。」
一通り話を聞いた白鳥は数秒間黙り込んだ後、いきなりガタッと立ち上がり叫んだ。
「ブラボォーーーーーー!素晴らしい!最高だよ!片桐くん!」
「なっ…!いきなりどうしたんだ⁉︎と、とりあえず一回落ち着け!なっ?」
「これが落ち着いていられるかい!光華に騙されてもなお監督を引き受ける寛大な優しさ、そして困難な試練にも勇敢に立ち向かおうとする熱いハート!まさに君は物語のヒーローじゃないか!」
「あーあ、まーた麗ちゃんのスイッチ入っちゃったッスね。」
宇田川が呆れたようにヒートアップする白鳥を見ながら言った。
「とにかく私は君が気に入った!私も今日からサッカー部に完全移籍だ!監督の気持ちに私も全力で答えるつもりだから、これからの指導よろしく頼むぞ監督!」
「あ、ああ…よ、よろしく…」
白鳥からも握手を求められ、修人は戸惑いながらそれに答えた。
「白鳥はいつもこんな感じなのか?」
白鳥との握手の後、修人は宇田川に小声で聞いた。
「麗ちゃんは演劇部ッスから、こーゆードラマが大好物なんスよ。自分の脳内で話を美化して、テンション上がっちゃうみたいッス。」
「な、なるほど…まあやる気はあるみたいだしいいか。」
修人が自分を納得させた所で、鞍月が会議の本題を話し始めた。
「さて、これでみんな集まったね。本日から女子サッカー部再始動ということで、今日は部活の今後について話し合っていこうと思います。まず片桐監督はどうお考えですか?」
早速修人は鞍月に指名される。
「ん?そりゃあまずは部員を集める所からやってかないとダメだろ。現状7人しかいないんだからな。」
「そう!部員が圧倒的に足りません!これじゃあ試合もできないです。じゃあどうやって部員を集めますか?片桐監督?」
「また俺かよ…えーと…鞍月理事長のお力で何人か適当に引っ張って来れませんか?」
「この馬鹿っ!!」
修人は理不尽にも鞍月に怒鳴られた。
「何もそんなに怒らんでも…」
「怒るわよ!私は理事長っていう立場を使って生徒に無理強いをさせたくないの!」
「俺に対しては脅しをかけてきたくせに…」
修人はボソッと不満を呟いた。
「何か言ったかしら?」
「いーえ、何でもありませんよ理事長殿。」
修人にしたことを棚に上げ、鞍月は話しを続ける。
「でも、片桐監督が言うように部員集めは急務です。そこで私に1つ作戦があります。」
全員が注目する中、鞍月はその作戦を口にする。
「片桐監督に女子生徒をスカウトしてきてもらいます。」
「は?」
鞍月の突拍子もない提案に修人は耳を疑った。
「待て待て待て、何で俺が探さなくっちゃならねーんだよ!」
「そりゃあ監督なんだし、いい選手を見極めて連れてくるのも仕事のうちでしょ?」
「いやいやいや、仮にそうだとしても普段の生活からどうやっていい選手かどうかって見極めんだよ⁉︎」
「まあまあまあ、話は最後まで聞きなさいよ。何も全く協力しないとは言ってないじゃない。」
「何か手があるんだな?」
「ええ、もちろん。今度校内レクリエーションでクラス対抗の球技大会があるじゃない?今年女子はサッカーをやろうと思ってるの。片桐監督にはそこで有望な生徒を見つけてもらうわ。」
今まで静観していた矢切がここで疑問を口にする。
「けどよぉ、球技大会っていっても所詮はお遊びの大会だろ?全員が全員、真面目にやってくれるとは思えねーなぁ…」
それに対して鞍月は自信満々に答える。
「そうね…ただの球技大会じゃみんなは本気にならないと思う。だから優勝したクラスにはご褒美を与えるわ!クラス全員分の某夢の国招待券をね!」
「いや、理事長権限めちゃくちゃ行使してるじゃねーか!」
修人は突っ込まずにはいられなかった。
「あら、この費用は私のポケットマネーから出すのよ。何も問題ないじゃない。」
「いや、言いたいことはそうじゃなくてだな…九条はこれでいいと思うか?」
頭が痛くなってきた修人は生徒会長の九条に助けを求めた。
「光華は昔からこんな感じだから…言い出したら聞かないんだ。」
「ああ、そうかい。」
当てが外れた修人は不満げに溜め息をついた。
他の部員もそこについて分かっているらしく、異議を唱える者は誰もいなかった。
「じゃあ決まりね!球技大会は来週だから、しっかり見極めていい選手を連れてきてよね!カ・ン・ト・ク♡」
鞍月に軽く肩を叩かれた修人は、気持ちがズシリと重くなるのを感じるのであった。
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