2 / 2
日常で起こる不思議な恐怖体験 2話
しおりを挟む私の家族はホラー番組などが大好きでよく皆で見ていました。
でも私は一番怖がりで、前後左右に誰かが居てくれないと怖くて
お手洗いも1人でいけないくらいビビりでした。それは今も変わらずですが…
そんな怖がりの私に祖母はよく
「ばあちゃんは幽霊とお話しできるから、幽霊が居たら
家から出てってもらうから大丈夫だ!」
と言っていました。私は小さかったのでこの人は何言ってるのだろうと
ずーっと疑問に思っていました。
ですが、お仏壇がある部屋で体験した恐怖からその部屋に限らず
家自体が怖く感じて生活をしていました。
よくあるお盆の恐怖体験でした。
いつもロウソクに火をつけ、手を合わせているいつもと何も変わらない
日常で違和感な出来事が起こりました。
窓を開けてもいない、昔の家なのでクーラーもない部屋なのに
ロウソクの火だけが異常に揺れているのです。
そうすると母親も姉もその違和感に気づき
「帰ってきてるのかもね~」
とさらっと話していて怖がっている様子もなく、
「え、、それってどうゆうこと?」
と恐る恐る聞いてみると
「お盆だからひいじいちゃんとひいばあちゃんが
遊びに帰ってきてるんだよ、きっと」
・・・?
私は固まりました。
「それって幽霊ってこと?」
と怖がった顔で聞くと
「ん~まぁそうだね~そうともいうけど、お盆になると亡くなった人は
帰ってきて一緒に過ごしてるって感じかな?」
とわかりやすく説明してくれましたが、幽霊ってだけで怖いよ…
と私は放心状態。
ですがその後も盆飾りの提灯にぶら下がっていた紐の束の一部分だけ
誰かが掴んでいるように揺れていて、帰ってきていることを知らせてるのか
遊びに来ているのかはよくわかりませんが幽霊というのは確実に存在するのだと
信じることになり、夜は怖いなと思いながら日々を過ごしていました。
そして当時の私はそんなに気にしていなかったのですが
今当時の事を振り返ってもやっぱりそうだよな…と思うことが...
それは、2階建ての家なのに親戚夫婦、祖母、以外は2階に行くことが
ほぼほぼありませんでした。
昼間の明るいときに誰かと一緒に行くことはあっても
夜に2階に行く人は霊感の無い親戚夫婦くらいだったのです。
玄関を入ると、お手洗いと階段に繋がるちょっとした広間
みたいな廊下があったのですが、当時私自身が恐怖体験をする前から
なぜか怖くて電気をつけて居間に繋がるドアも開けっ放しの状態じゃないと
トイレは怖くて行けないし、階段の前の廊下は電気がついてても
なんか変な雰囲気で怖く毎回ダッシュして通ってました。
これは本当に冗談ぬきのお話です…。
私の姉も2階は嫌だと言っていたこともあり、
2階に何かあるのでは…?とずっと疑問に思っていましたが
当時はなんか怖くて聞くことができませんでした。
それからそこの家から引っ越しして、家族だけで暮らすようになり
しばらくして驚く事実をしりました。
それは・・・
祖父母の家の2階で遠い親戚にあたる人が自ら命を絶ってしまったんだよ。
私は絶句しました。
遠い親戚でも自ら命を絶ってしまった方がいたんだ。
というショックと、誰かが亡くなってしまった家で暮らしていた恐怖。
何歳の頃に聞いた話なのかは正直記憶があいまいですが
ノンフィクションのホラー番組やホラー映画などそういうお話を
聞いてそんなことあるんだ…とかノンフィクション番組で見て
現実だったら怖いなって思っていたいわゆる事故物件に自分は知らずに
住んでいたんだなとなんとも言えない気持ちでした。
怖いなと思う気持ちもありましたが致し方ない出来事が...
私が高校生くらいの頃、親戚家族も祖父母の家を出て
祖父母が同時に体調を崩し、二人じゃ生活がままならない状態になってしまいました。
そこで母親が介護を決心して、母親と私で祖父母の家に戻り
また一緒にその家に住むことになりました。
ですが私は少し気が引けたのは、一階は当然ながら足腰の不自由な祖父母が使い
私達親子は2階を使わなければいけないということです。
ですがそこでわがままは言えない状態だったので、何も言えずのまま
2階で暮らすことになりました。
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
[完結済]短めである意味怖い話〜ノロケ〜
テキトーセイバー
ホラー
短めである意味怖い話を集めてみました。
オムニバス形式で送りいたします。
※全て作者によるフィクションです。
タイトル変更しました。
【本当にあった怖い話】
ねこぽて
ホラー
※実話怪談や本当にあった怖い話など、
取材や実体験を元に構成されております。
【ご朗読について】
申請などは特に必要ありませんが、
引用元への記載をお願い致します。
とあるバイト
玉響なつめ
ホラー
『俺』がそのバイトを始めたのは、学校の先輩の紹介だった。
それは特定の人に定期的に連絡を取り、そしてその人の要望に応えて『お守り』を届けるバイト。
何度目かのバイトで届けに行った先のアパートで『俺』はおかしなことを目の当たりにするのだった。
※カクヨム・小説家になろうにも掲載しています
こわくて、怖くて、ごめんなさい話
くぼう無学
ホラー
怖い話を読んで、涼しい夜をお過ごしになってはいかがでしょう。
本当にあった怖い話、背筋の凍るゾッとした話などを中心に、
幾つかご紹介していきたいと思います。
眠る桜の木の下で
匿名希望ショタ
ホラー
私は巷で話題の少女連続殺人鬼に殺され最初の被害者として桜の木の下に埋められた。それから成仏できない少女達の霊が次々と埋められてくる。私が損傷が少ないのに対して皆無惨な姿で損傷が激しくそれにお互い見えていないようだった。泣き叫んだり塞ぎ込んだりの少女の様子を見るだけで何も出来ない私が損傷が少ない同じ見えるだけの少女と出会う物語。
夜霧の怪談短編集
夜霧の筆跡
ホラー
体験談形式の一話完結の怪談短編集です。
一話一話は独立した話なので基本的にはどこからどこを読んでも大丈夫です。
気になったサブタイトルのやつだけご自由につまみ食いしてください。
朗読はご自由にどうぞ。
動画やアーカイブが残る場合には、私へのリンクを添えてくれると嬉しいです。
!注意!
エッチな話はありませんが、残酷な描写が含まれているため、R-15指定となっています。
表紙や挿絵はAIに描いてもらいました。
AI絵が苦手な方は、目をそらしたまま見えなくなるまでスクロールしてください。
挿絵は冒頭の1枚しか差し込んでいませんので、それだけ避ければ大丈夫です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる