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「申し訳ないがアルメリア、君との婚約は破棄させてもらう」
「嫌です……!」
「すまないが君の意見はもう聞けない」
「そんなの不公平です! 嫌ったら嫌です。だって私、ライト様のこと愛してますから!」
「そ、そんなことを言われても婚約は破棄する!」
「嫌です! 地位も財産も正直どうでもいいです。そんなものが欲しいのなら私の分もライト様に授けますから、だから婚約破棄はしないでください」
「何を言っても無駄だと気づかんのか。これは決定事項だ」
「嫌です! 婚約破棄は成立しません! 私が反対しているのだから成立しません!」
「ちょっと待ってくれよアルメリア! 僕としても正直……いいや、なんでもないとにかく婚約破棄だ!」
「嫌です!!!!! しませんったらしません!」
「じゃあどうしろと言うんだ! 僕は君と婚約破棄をしないといけない役柄なんだ! それが作者の願いなんだ! 婚約破棄しないと話が進まないんだ! どのみち婚約破棄したら僕に未来なんてありはしない……待っているのはバットエンドのみだ。それでもやらないといけないんだ!」
「その幻想をぶち壊してみせますわ。ライト様が婚約破棄をしなければ物語は展開しない。すなわち終わりです。だからバットエンドのルートすら断ち切れます」
「そんなことを言われたって僕には自由がない! 婚約破棄しないといけない呪縛に囚われているんだ」
「安心してください。全て私が受け止めます」
「聞こえてますか作者さん! 流行りに乗っ取って婚約破棄ものばかり書かれてますが私たちの恋路を邪魔しないでください!! もしアナタが辞めないと言うのなら私はダイナマイトクラッカーを使ってアナタを闇に葬りますよ!」
『それは困ります。わかりました。今回は婚約破棄はナシとしましょう。また別の世界線で試みます』
「別の世界線ですって? まあいいでしょう。こちらも今回だけは見送ってあげます」
「アルメリア……君のおかげで僕は呪縛から解放された。先ほどまで支配されていた心が一瞬にして晴れたよ」
「ライト様……もう苦しまなくていいのですよ。大変でしたね」
「ああ。そうだな……ただ一つだけいいかな?」
「なんです?」
「アルメリア……君は色々と知りすぎてしまったようだ……。残念ながら私は作者の分身でねぇ」
「な、なんですって!?」
「ということで婚約を破棄しますね」
「嫌です」
「嫌です……!」
「すまないが君の意見はもう聞けない」
「そんなの不公平です! 嫌ったら嫌です。だって私、ライト様のこと愛してますから!」
「そ、そんなことを言われても婚約は破棄する!」
「嫌です! 地位も財産も正直どうでもいいです。そんなものが欲しいのなら私の分もライト様に授けますから、だから婚約破棄はしないでください」
「何を言っても無駄だと気づかんのか。これは決定事項だ」
「嫌です! 婚約破棄は成立しません! 私が反対しているのだから成立しません!」
「ちょっと待ってくれよアルメリア! 僕としても正直……いいや、なんでもないとにかく婚約破棄だ!」
「嫌です!!!!! しませんったらしません!」
「じゃあどうしろと言うんだ! 僕は君と婚約破棄をしないといけない役柄なんだ! それが作者の願いなんだ! 婚約破棄しないと話が進まないんだ! どのみち婚約破棄したら僕に未来なんてありはしない……待っているのはバットエンドのみだ。それでもやらないといけないんだ!」
「その幻想をぶち壊してみせますわ。ライト様が婚約破棄をしなければ物語は展開しない。すなわち終わりです。だからバットエンドのルートすら断ち切れます」
「そんなことを言われたって僕には自由がない! 婚約破棄しないといけない呪縛に囚われているんだ」
「安心してください。全て私が受け止めます」
「聞こえてますか作者さん! 流行りに乗っ取って婚約破棄ものばかり書かれてますが私たちの恋路を邪魔しないでください!! もしアナタが辞めないと言うのなら私はダイナマイトクラッカーを使ってアナタを闇に葬りますよ!」
『それは困ります。わかりました。今回は婚約破棄はナシとしましょう。また別の世界線で試みます』
「別の世界線ですって? まあいいでしょう。こちらも今回だけは見送ってあげます」
「アルメリア……君のおかげで僕は呪縛から解放された。先ほどまで支配されていた心が一瞬にして晴れたよ」
「ライト様……もう苦しまなくていいのですよ。大変でしたね」
「ああ。そうだな……ただ一つだけいいかな?」
「なんです?」
「アルメリア……君は色々と知りすぎてしまったようだ……。残念ながら私は作者の分身でねぇ」
「な、なんですって!?」
「ということで婚約を破棄しますね」
「嫌です」
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