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「君とは今日限りで婚約を破棄させてもらう」
「そ、そんな……」
「エイル……君も薄々気づいていたとは思うが、私は競馬にどっぷりハマってしまった。もう人生の全てを競馬に賭けたいと思ってしまっている次第だ」
「そ、そんな……」
「生活費は全て競馬に賭けたいんだ。すまない……」
「そ、そんな……」
とはいえ、彼の言う通り薄々気づいてはいた。
彼-ーギャン・ブルートは根っからのギャンブル好きだった。
賭け事が大好きで、私との婚約だって他の男と賭けで勝ったからというのが理由だった。
「仕方ありませんね。ですが、私への慰謝料はちゃんと準備しているんですか?」
「あー、それなんだが、僕のわがままで婚約を破棄するわけだから当然払うつもりだ。というより払う義務があるだろう」
「ええ。その通りです」
「だから競馬で勝って慰謝料を払うつもりだ」
「えぇ……。そ、そんな……」
競馬に負けたら慰謝料を払うつもりがないのかしら。
そんなのって絶対に許せない。
こうなってしまっては復讐せざるを得ないですわ。
「では、私も競馬に同行します。あなたの賭けるレースを見届けたいと思います」
「わかった」
「そ、そんな……」
「エイル……君も薄々気づいていたとは思うが、私は競馬にどっぷりハマってしまった。もう人生の全てを競馬に賭けたいと思ってしまっている次第だ」
「そ、そんな……」
「生活費は全て競馬に賭けたいんだ。すまない……」
「そ、そんな……」
とはいえ、彼の言う通り薄々気づいてはいた。
彼-ーギャン・ブルートは根っからのギャンブル好きだった。
賭け事が大好きで、私との婚約だって他の男と賭けで勝ったからというのが理由だった。
「仕方ありませんね。ですが、私への慰謝料はちゃんと準備しているんですか?」
「あー、それなんだが、僕のわがままで婚約を破棄するわけだから当然払うつもりだ。というより払う義務があるだろう」
「ええ。その通りです」
「だから競馬で勝って慰謝料を払うつもりだ」
「えぇ……。そ、そんな……」
競馬に負けたら慰謝料を払うつもりがないのかしら。
そんなのって絶対に許せない。
こうなってしまっては復讐せざるを得ないですわ。
「では、私も競馬に同行します。あなたの賭けるレースを見届けたいと思います」
「わかった」
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