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限界を超えて
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「グヴォォォォォ ──────── 」
雄叫びを上げるゼリックを中心に四方へ向けて突風が吹き荒れる。
あまりの圧力を前に観客たちは頭を抱えながら身を屈めて必死に我が身を守る。
「なんて迫力だ…」
「まだ戦うつもりなのか?」
「雷獣の戦いなど見たこともないからのう。わしらでも底が知れんわい」
一時の静寂の後、どこか神々しささえ感じるその姿を前に客席から次々と感嘆の声が漏れ始める。
まだ強くなるのか?
とうに限界を迎えているんじゃないの?
なんて神々しい姿だ・・・。
雷獣の力・・・その限界を見てみたい。
あちこちから漏れ出る声は当然ゼリックにもしっかり届いていた。
しかし、今のゼリックにはそんなものを気にしている余裕などなかった。
⦅うるさい…うるさい…うるさい…。これで50%・・・今の僕が制御出来る限界。集中していないと意識ごともっていかれそうだ⦆
─────────────────────────
「まだ先があったのか。ザックス、今で何割だと思う?」
「まだあれで五割程度だと思われます」
「五割か・・・。しかし、今はあれが限界のようだな」
「はい。三分も保てば良いほうでしょう」
「三分の勝負か。まさに切り札だな」
「兄様・・・」
とうに限界を超えたと思われたゼリックが見せる執念ともいえるその姿を目の当たりにし、レオニスとザックスの二人も驚きを隠せずにいた。
それでも限界が近いことに変わりはない。
そして、そんなことは誰よりもゼリック自身が一番理解している。
だからこそ、これまでと同様に相手の出方など一切気にする素振りを見せず先に仕掛けるのであった。
ドンッ!!
巨大な爆発音と共にゼリックの姿が消える。
これまでも相当なスピードであったのだが、今回は群を抜いて速い。
そして、戦士団の者たちでさえも見失ってしまうほどのスピードでパンサーへと迫る ───── が、パンサーはその攻撃すらも紙一重で躱わす。
ブンッ!!
スッ・・・ ──────── ブシュッ!!
「何っ!?」
確実に躱わしたはずであった。
速いのは事実、それでも速いだけであり経験則から躱わすだけなら問題はない ───── そう考えていた。
しかし、左肩から右脇腹に目掛けて一直線に斬り傷が刻み込まれている。
その状況にパンサーの理解が追いつかず、一瞬ではあるが混乱に陥る。
⦅確実に避けたはずだが・・・。いったい何が起きた?⦆
衣服は斬り裂かれ、傷口は熱く熱を帯びているのだが、不思議と血は出ていない。
これほど大きな傷であれば大量の血が吹き出てもおかしくはない・・・。
そんなことを思いながらパンサーが自身に付けられた傷を目にした時、その理由を知り驚愕する。
「これは・・・」
なんと、大きく付けられた傷口は黒く焼け焦げ爛れていたのだ。
そのため強制的に止血がなされ血が出なかったのである。
⦅なるほど、あの身体の周辺で発生している雷を剣にも纏わせているわけか。それによって斬られると同時に傷口が瞬時に焼かれ黒く変色しているわけか・・・。斬られた箇所は熱いし、さっきまでよりもさらに身体が痺れてやがる。まったく…迷惑な力だ⦆
斬られた傷口の様子から瞬時に状況を理解するパンサー。
その表情に焦りの色は見えない。
それどころかむしろ漏れ出す殺気とオーラの量が桁違いに跳ね上がったのだった。
まさにフルスロットル。
時間も迫る中勝負を急ぐゼリックに対して正真正銘本気のパンサーが牙を剥く。
キーーーン! ─── キーーーン! ─── キーーーン!
壮絶な打ち合いが幕を開ける。
スピードで勝るゼリックに対して技術と経験で対抗するパンサー。
まさに獣王国のトップを決めるに相応しい戦いとなる。
一分経過 ───────── 。
⦅ハァ…ハァ…。これでも倒せないのか。早く…急がないと…⦆
ザックスが予想したリミットの三分に向けて刻一刻と時間が過ぎていく。
そして、それに伴いゼリックの焦りは大きなものとなり、この時点で時間的な制限の無いパンサーが精神的な優位に立つ。
「だいぶ余裕が無いようだな。もうそろそろゆっくり休んでもいいんだぞ」
「アハハハハ、ご冗談を。良い具合に身体が温まったところですから、しっかりと勝たせていただいた後に休ませてもらいますよ」
「まったく…口の減らないやつだ」
勝負を急ぐゼリック。
それを察してか次から次へと打ち込まれる斬撃を上手く受け流していくパンサー。
そして折を見て隙を突き的確に攻撃を返していく。
獣人族を代表する戦士たちを以ってしても手を焼きそうなスピードで駆け回る相手にも関わらず、そのスピードについていき、さらに全ての攻撃を捌きながら反撃に転じるをいう離れ業を見せるパンサーの姿に会場は大いに盛り上がる。
「ウオォォォーーーーー!!」
「さすがは隊長だな」
「現役最強は伊達ではないのう」
「どんな相手に対しても冷静に分析し、雷の如く敵を射抜き無力化する。まさに“黒い雷”だ!!」
二分経過 ──────── 。
ゼリックが力の開放度を上げてから二分が経つ頃には、リングの上はその動きを見切ったパンサーの独壇場と化しており、その結果攻めているはずのゼリックが傷を負い疲弊していくという奇妙な状況となっていた。
⦅ハァ~…ハァ~…ハァ~…。このままでは…ダメだ…。今のままの僕では勝てない。もう今ここで限界を超えるしか・・・⦆
ここで追い詰められたゼリックが覚悟を決める。
「ヴヴゥゥゥゥ ────── ガハッ!?」
しかし、さらなる力を求め限界を超えようとするゼリックなのであったが、すでに満身創痍の状態で力を開放しようとしたため、とうとう身体が悲鳴を上げ口から大量の血を吹き出したのだった。
「おい!それ以上は止めておけ!!身体がぶっ壊れるぞ!!!」
「ヴヴゥゥゥゥ ──────── 」
相対するパンサーの忠告を無視し、ゼリックが無理矢理力を開放しようとしたその時 ────── 。
ブシャーーーッ ──────── !!!!!
「グハッ・・・」
突然身体の至るところから血が吹き出す。
明らかなオーバーヒート。
全身が血塗れになり意識が飛びそうになる。
それでもゼリックは倒れそうになる身体を必死に支えるのだった。
開放度65% ──────── 。
雄叫びを上げるゼリックを中心に四方へ向けて突風が吹き荒れる。
あまりの圧力を前に観客たちは頭を抱えながら身を屈めて必死に我が身を守る。
「なんて迫力だ…」
「まだ戦うつもりなのか?」
「雷獣の戦いなど見たこともないからのう。わしらでも底が知れんわい」
一時の静寂の後、どこか神々しささえ感じるその姿を前に客席から次々と感嘆の声が漏れ始める。
まだ強くなるのか?
とうに限界を迎えているんじゃないの?
なんて神々しい姿だ・・・。
雷獣の力・・・その限界を見てみたい。
あちこちから漏れ出る声は当然ゼリックにもしっかり届いていた。
しかし、今のゼリックにはそんなものを気にしている余裕などなかった。
⦅うるさい…うるさい…うるさい…。これで50%・・・今の僕が制御出来る限界。集中していないと意識ごともっていかれそうだ⦆
─────────────────────────
「まだ先があったのか。ザックス、今で何割だと思う?」
「まだあれで五割程度だと思われます」
「五割か・・・。しかし、今はあれが限界のようだな」
「はい。三分も保てば良いほうでしょう」
「三分の勝負か。まさに切り札だな」
「兄様・・・」
とうに限界を超えたと思われたゼリックが見せる執念ともいえるその姿を目の当たりにし、レオニスとザックスの二人も驚きを隠せずにいた。
それでも限界が近いことに変わりはない。
そして、そんなことは誰よりもゼリック自身が一番理解している。
だからこそ、これまでと同様に相手の出方など一切気にする素振りを見せず先に仕掛けるのであった。
ドンッ!!
巨大な爆発音と共にゼリックの姿が消える。
これまでも相当なスピードであったのだが、今回は群を抜いて速い。
そして、戦士団の者たちでさえも見失ってしまうほどのスピードでパンサーへと迫る ───── が、パンサーはその攻撃すらも紙一重で躱わす。
ブンッ!!
スッ・・・ ──────── ブシュッ!!
「何っ!?」
確実に躱わしたはずであった。
速いのは事実、それでも速いだけであり経験則から躱わすだけなら問題はない ───── そう考えていた。
しかし、左肩から右脇腹に目掛けて一直線に斬り傷が刻み込まれている。
その状況にパンサーの理解が追いつかず、一瞬ではあるが混乱に陥る。
⦅確実に避けたはずだが・・・。いったい何が起きた?⦆
衣服は斬り裂かれ、傷口は熱く熱を帯びているのだが、不思議と血は出ていない。
これほど大きな傷であれば大量の血が吹き出てもおかしくはない・・・。
そんなことを思いながらパンサーが自身に付けられた傷を目にした時、その理由を知り驚愕する。
「これは・・・」
なんと、大きく付けられた傷口は黒く焼け焦げ爛れていたのだ。
そのため強制的に止血がなされ血が出なかったのである。
⦅なるほど、あの身体の周辺で発生している雷を剣にも纏わせているわけか。それによって斬られると同時に傷口が瞬時に焼かれ黒く変色しているわけか・・・。斬られた箇所は熱いし、さっきまでよりもさらに身体が痺れてやがる。まったく…迷惑な力だ⦆
斬られた傷口の様子から瞬時に状況を理解するパンサー。
その表情に焦りの色は見えない。
それどころかむしろ漏れ出す殺気とオーラの量が桁違いに跳ね上がったのだった。
まさにフルスロットル。
時間も迫る中勝負を急ぐゼリックに対して正真正銘本気のパンサーが牙を剥く。
キーーーン! ─── キーーーン! ─── キーーーン!
壮絶な打ち合いが幕を開ける。
スピードで勝るゼリックに対して技術と経験で対抗するパンサー。
まさに獣王国のトップを決めるに相応しい戦いとなる。
一分経過 ───────── 。
⦅ハァ…ハァ…。これでも倒せないのか。早く…急がないと…⦆
ザックスが予想したリミットの三分に向けて刻一刻と時間が過ぎていく。
そして、それに伴いゼリックの焦りは大きなものとなり、この時点で時間的な制限の無いパンサーが精神的な優位に立つ。
「だいぶ余裕が無いようだな。もうそろそろゆっくり休んでもいいんだぞ」
「アハハハハ、ご冗談を。良い具合に身体が温まったところですから、しっかりと勝たせていただいた後に休ませてもらいますよ」
「まったく…口の減らないやつだ」
勝負を急ぐゼリック。
それを察してか次から次へと打ち込まれる斬撃を上手く受け流していくパンサー。
そして折を見て隙を突き的確に攻撃を返していく。
獣人族を代表する戦士たちを以ってしても手を焼きそうなスピードで駆け回る相手にも関わらず、そのスピードについていき、さらに全ての攻撃を捌きながら反撃に転じるをいう離れ業を見せるパンサーの姿に会場は大いに盛り上がる。
「ウオォォォーーーーー!!」
「さすがは隊長だな」
「現役最強は伊達ではないのう」
「どんな相手に対しても冷静に分析し、雷の如く敵を射抜き無力化する。まさに“黒い雷”だ!!」
二分経過 ──────── 。
ゼリックが力の開放度を上げてから二分が経つ頃には、リングの上はその動きを見切ったパンサーの独壇場と化しており、その結果攻めているはずのゼリックが傷を負い疲弊していくという奇妙な状況となっていた。
⦅ハァ~…ハァ~…ハァ~…。このままでは…ダメだ…。今のままの僕では勝てない。もう今ここで限界を超えるしか・・・⦆
ここで追い詰められたゼリックが覚悟を決める。
「ヴヴゥゥゥゥ ────── ガハッ!?」
しかし、さらなる力を求め限界を超えようとするゼリックなのであったが、すでに満身創痍の状態で力を開放しようとしたため、とうとう身体が悲鳴を上げ口から大量の血を吹き出したのだった。
「おい!それ以上は止めておけ!!身体がぶっ壊れるぞ!!!」
「ヴヴゥゥゥゥ ──────── 」
相対するパンサーの忠告を無視し、ゼリックが無理矢理力を開放しようとしたその時 ────── 。
ブシャーーーッ ──────── !!!!!
「グハッ・・・」
突然身体の至るところから血が吹き出す。
明らかなオーバーヒート。
全身が血塗れになり意識が飛びそうになる。
それでもゼリックは倒れそうになる身体を必死に支えるのだった。
開放度65% ──────── 。
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