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獣王国ビステリア武術大会
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獣王国ビステリア ~ 王城内訓練場 ~
─────── ブンッ!!
─────── ブンッ!!
─────── ブンッ!!
「フゥーーーッ・・・」
心地良い疲労感が全身に漂う。
額からは滝のような汗が流れ落ち軽い脱力感を覚える。
そして、汗を拭いひと息つくと再び剣を握り力強く振り始める。
─────── ブンッ!!
─────── ブンッ!!
─────── ブンッ!!
その凜とした佇まい、振り下ろされる剣筋の鋭さ、そしてまるで熟練の剣士かと思わせるような空気感、それら全てが偉大なる父親を彷彿とさせる。
そんな彼こそが齢十八にして獣王国ビステリア建国以来きっての天武の才を持つと称されるゼリックその人である。
「兄様~~~」
「ユニか、どうしたんだい?」
「兄様はいつも剣術の稽古ばかりしていますね。たまには私の相手もしてください」
「僕はまだまだ弱いからね。ユニや獣王国を守るためにももっと強くならないといけないんだ」
幼少の頃から父であるザックスによって鍛え上げられたゼリックの剣術と体術は、まだ十八歳とはいえ獣王国の戦士たちの中でも特筆した実力だと言われていた。
その事は当然ユニの耳にも入っており、そんなザックスが自身のことを弱いということを不思議に思わずにはいられなかった。
「でも、みんな兄様のことを天才だって言っていますよ。戦士たちの中でもトップクラスの実力だって」
「アハハハハ。それはみんなが子供の僕を煽ててくれているだけだよ。戦士長である父上はもちろんのこと、近衛隊長のパンサー様、空軍部隊のエースであるイグル様、重装部隊隊長のライノス様、獣王国にはたくさんの実力者がいるからね」
「で…でも、兄様には雷獣の力だってあるではありませんか。スピードなら誰にも負けませんわ」
「アハハハハ。それだけでは勝てないから鍛錬を積むんだよ。いくら優れた能力があろうとも、それを使いこなせるだけの知識と精神、技術や身体が無いと意味がないからね」
生まれ持った能力や才能といったものに慢心することなく自身を鍛え続けるゼリック。
それは実の父であるザックスを始めとした獣王国きっての実力者たちを間近で見てきたことの影響が大きく反映されていた。
そして、何よりも幼少の頃に獣王レオニスと交わしたユニを守るという約束を果たすため、誰にも負けない力を手にしたかったのである。
「そういえば、今回の武術大会には兄様も出場されるんですよね?」
「ああ、父上からも腕試しに挑戦してみろって言われているからね。今の僕の実力がどれ程のものなのか。本物の戦士たちを相手にどれくらい通用するのかを知っておきたいんだ」
「兄様なら絶対に優勝出来ますわ。私も精一杯応援致します」
「そんなに簡単にはいかなし甘い世界でもないよ。それでも、まぁ~ユニの期待には応えないとね!最善を尽くすよ」
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
【獣王国ビステリア武術大会】
四年に一度の周期で開催される獣王国最大の武術大会。
獣王国の戦士や国外に出ている獣人族の中で腕に自信のある者たちが一堂に会し、その中から獣人族最強を決める大会である。
もし、ここで実力が認められれば獣王国軍への入隊や士官することも夢ではない。
まさに千載一遇のチャンス。
だからこそ、王国軍に所属する戦士だけではなく成り上がりを目指す血気盛んな者たちが数多く出場してくるため、力と力が真っ向からぶつかり合う真剣勝負の場となるのだ。
そして、それこそが実力主義を掲げる獣王国が強国と云われる所以である。
大会の形式は一対一で行われ、使用する武器は各自が用意した実践で使うものとなる。
よって怪我などは当然のこと、場合によっては死者が出ることもあるのだ。
それは『生死を懸けた真剣勝負の場でこそ真の実力が発揮される』という獣人族の考えによるもの ───────── 。
「兄様、頑張ってください!!」
「ああ、最善を尽くすよ」
「ゼリック、決して無理はするなよ」
「はい、父上。行って参ります」
今回の武術大会も総勢四十六名の実力者揃いとなった。
ゼリックの父であるザックスこそ出場しないものの、パンサー、イグル、ライノスといった実力者たちが名を連ね、その中でゼリックも期待の若手として注目されている。
そんな中、いよいよゼリックの第一試合が行われようとしていた。
「両者中央へ!」
ザッザッザッ ──────── 。
「それでは、これよりゼリックvsモートンの試合を開始する」
審判の号令の下、会場に設置されたリングの中央で対戦相手と向き合うゼリック。
初めての大会、しかも初戦だというのにどこか落ち着いて見える。
一方の対戦相手であるモートンは獣王国軍の中堅戦士であり、場慣れもしており余裕すら感じさせる。
「それでは、 ────── 始め!!」
ヒュンッ ──────── コンッ。
「・・・・・」
──────── ドサッ。
まさに一瞬の出来事。
会場に詰め掛けた観客たちも何が起こったのか理解出来なかった。
開始の号令と共に地面に向かってうつ伏せに倒れたモートン。
完全に意識を失っており動く素振りも見せない。
あっという間の出来事に会場は一瞬静寂に包まれたのだが、勝敗が決したことを理解した次の瞬間には大歓声へと変わっていた。
「「「「「ウオォォォォォ!!」」」」」
「勝者、ゼリック!!」
割れんばかりの大歓声を受けるゼリック。
大きく息を吐き出すと一瞬ホッとした表情を見せた後、手を挙げて自身に向けられた歓声に応える。
「わぁ~~~兄様、凄い!凄い!」
「さすがはお主の息子だなザックス」
「まぁ~まだ一戦終えただけです。それに踏み込みもまだまだ甘い」
「アッハッハッ。獣王国最強の戦士長は厳しいな。この国を治めるものとしては、若い力が芽吹き始めるこの瞬間が嬉しくて仕方がないんだがな」
あえて厳しい評価を下すザックスとは対照的に、獣王として、そして幼い頃よりその成長を見守ってきた者としてゼリックの勝利を喜ぶレオニスなのであった。
─────────────────────────
次々と試合が行われ実力者たちが敗退を喫する中でゼリックの快進撃は続いていた。
獣王国軍の戦士や他国に出ていた者たちを次々と撃破していく。
そして準決勝の舞台にて、とうとう獣王国軍の中でもトップクラスの実力を誇る空軍部隊のエースであるイグルまでも倒すという快挙を成し遂げたのであった。
そして、いよいよ決勝戦 ──────── 。
全ての獣人族が注目する中、最後まで残った二人の名が会場に響き渡る。
「それでは、これより決勝戦を開始致します」
「「「「「ウオォォォォォ!!」」」」」
「まず登場するのはこの人。いったい誰がここまで来ると予想したでしょうか。もはや期待の若手から獣王国きっての戦士となったニュースター、ゼリーーーーーック!!」
「「「「「ウオォォォォォ!!」」」」」
「続いて登場するのは、もはや説明など不要。現役最強と呼ぶ者も少なくない獣王国ビステリアが誇る近衛隊隊長、パンサーーーーー!!」
「「「「「ウオォォォォォ!!」」」」」
父であるザックスをも凌ぐのではないかと言われるパンサー。
そんな強者を前にして興奮を抑え切れないゼリック。
その表情からは高揚感すら感じられる。
いよいよ行われる今大会最後の試合。
そして、ゼリックにとって今大会最後にして最大の戦いが始まる ───────── 。
─────── ブンッ!!
─────── ブンッ!!
─────── ブンッ!!
「フゥーーーッ・・・」
心地良い疲労感が全身に漂う。
額からは滝のような汗が流れ落ち軽い脱力感を覚える。
そして、汗を拭いひと息つくと再び剣を握り力強く振り始める。
─────── ブンッ!!
─────── ブンッ!!
─────── ブンッ!!
その凜とした佇まい、振り下ろされる剣筋の鋭さ、そしてまるで熟練の剣士かと思わせるような空気感、それら全てが偉大なる父親を彷彿とさせる。
そんな彼こそが齢十八にして獣王国ビステリア建国以来きっての天武の才を持つと称されるゼリックその人である。
「兄様~~~」
「ユニか、どうしたんだい?」
「兄様はいつも剣術の稽古ばかりしていますね。たまには私の相手もしてください」
「僕はまだまだ弱いからね。ユニや獣王国を守るためにももっと強くならないといけないんだ」
幼少の頃から父であるザックスによって鍛え上げられたゼリックの剣術と体術は、まだ十八歳とはいえ獣王国の戦士たちの中でも特筆した実力だと言われていた。
その事は当然ユニの耳にも入っており、そんなザックスが自身のことを弱いということを不思議に思わずにはいられなかった。
「でも、みんな兄様のことを天才だって言っていますよ。戦士たちの中でもトップクラスの実力だって」
「アハハハハ。それはみんなが子供の僕を煽ててくれているだけだよ。戦士長である父上はもちろんのこと、近衛隊長のパンサー様、空軍部隊のエースであるイグル様、重装部隊隊長のライノス様、獣王国にはたくさんの実力者がいるからね」
「で…でも、兄様には雷獣の力だってあるではありませんか。スピードなら誰にも負けませんわ」
「アハハハハ。それだけでは勝てないから鍛錬を積むんだよ。いくら優れた能力があろうとも、それを使いこなせるだけの知識と精神、技術や身体が無いと意味がないからね」
生まれ持った能力や才能といったものに慢心することなく自身を鍛え続けるゼリック。
それは実の父であるザックスを始めとした獣王国きっての実力者たちを間近で見てきたことの影響が大きく反映されていた。
そして、何よりも幼少の頃に獣王レオニスと交わしたユニを守るという約束を果たすため、誰にも負けない力を手にしたかったのである。
「そういえば、今回の武術大会には兄様も出場されるんですよね?」
「ああ、父上からも腕試しに挑戦してみろって言われているからね。今の僕の実力がどれ程のものなのか。本物の戦士たちを相手にどれくらい通用するのかを知っておきたいんだ」
「兄様なら絶対に優勝出来ますわ。私も精一杯応援致します」
「そんなに簡単にはいかなし甘い世界でもないよ。それでも、まぁ~ユニの期待には応えないとね!最善を尽くすよ」
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
【獣王国ビステリア武術大会】
四年に一度の周期で開催される獣王国最大の武術大会。
獣王国の戦士や国外に出ている獣人族の中で腕に自信のある者たちが一堂に会し、その中から獣人族最強を決める大会である。
もし、ここで実力が認められれば獣王国軍への入隊や士官することも夢ではない。
まさに千載一遇のチャンス。
だからこそ、王国軍に所属する戦士だけではなく成り上がりを目指す血気盛んな者たちが数多く出場してくるため、力と力が真っ向からぶつかり合う真剣勝負の場となるのだ。
そして、それこそが実力主義を掲げる獣王国が強国と云われる所以である。
大会の形式は一対一で行われ、使用する武器は各自が用意した実践で使うものとなる。
よって怪我などは当然のこと、場合によっては死者が出ることもあるのだ。
それは『生死を懸けた真剣勝負の場でこそ真の実力が発揮される』という獣人族の考えによるもの ───────── 。
「兄様、頑張ってください!!」
「ああ、最善を尽くすよ」
「ゼリック、決して無理はするなよ」
「はい、父上。行って参ります」
今回の武術大会も総勢四十六名の実力者揃いとなった。
ゼリックの父であるザックスこそ出場しないものの、パンサー、イグル、ライノスといった実力者たちが名を連ね、その中でゼリックも期待の若手として注目されている。
そんな中、いよいよゼリックの第一試合が行われようとしていた。
「両者中央へ!」
ザッザッザッ ──────── 。
「それでは、これよりゼリックvsモートンの試合を開始する」
審判の号令の下、会場に設置されたリングの中央で対戦相手と向き合うゼリック。
初めての大会、しかも初戦だというのにどこか落ち着いて見える。
一方の対戦相手であるモートンは獣王国軍の中堅戦士であり、場慣れもしており余裕すら感じさせる。
「それでは、 ────── 始め!!」
ヒュンッ ──────── コンッ。
「・・・・・」
──────── ドサッ。
まさに一瞬の出来事。
会場に詰め掛けた観客たちも何が起こったのか理解出来なかった。
開始の号令と共に地面に向かってうつ伏せに倒れたモートン。
完全に意識を失っており動く素振りも見せない。
あっという間の出来事に会場は一瞬静寂に包まれたのだが、勝敗が決したことを理解した次の瞬間には大歓声へと変わっていた。
「「「「「ウオォォォォォ!!」」」」」
「勝者、ゼリック!!」
割れんばかりの大歓声を受けるゼリック。
大きく息を吐き出すと一瞬ホッとした表情を見せた後、手を挙げて自身に向けられた歓声に応える。
「わぁ~~~兄様、凄い!凄い!」
「さすがはお主の息子だなザックス」
「まぁ~まだ一戦終えただけです。それに踏み込みもまだまだ甘い」
「アッハッハッ。獣王国最強の戦士長は厳しいな。この国を治めるものとしては、若い力が芽吹き始めるこの瞬間が嬉しくて仕方がないんだがな」
あえて厳しい評価を下すザックスとは対照的に、獣王として、そして幼い頃よりその成長を見守ってきた者としてゼリックの勝利を喜ぶレオニスなのであった。
─────────────────────────
次々と試合が行われ実力者たちが敗退を喫する中でゼリックの快進撃は続いていた。
獣王国軍の戦士や他国に出ていた者たちを次々と撃破していく。
そして準決勝の舞台にて、とうとう獣王国軍の中でもトップクラスの実力を誇る空軍部隊のエースであるイグルまでも倒すという快挙を成し遂げたのであった。
そして、いよいよ決勝戦 ──────── 。
全ての獣人族が注目する中、最後まで残った二人の名が会場に響き渡る。
「それでは、これより決勝戦を開始致します」
「「「「「ウオォォォォォ!!」」」」」
「まず登場するのはこの人。いったい誰がここまで来ると予想したでしょうか。もはや期待の若手から獣王国きっての戦士となったニュースター、ゼリーーーーーック!!」
「「「「「ウオォォォォォ!!」」」」」
「続いて登場するのは、もはや説明など不要。現役最強と呼ぶ者も少なくない獣王国ビステリアが誇る近衛隊隊長、パンサーーーーー!!」
「「「「「ウオォォォォォ!!」」」」」
父であるザックスをも凌ぐのではないかと言われるパンサー。
そんな強者を前にして興奮を抑え切れないゼリック。
その表情からは高揚感すら感じられる。
いよいよ行われる今大会最後の試合。
そして、ゼリックにとって今大会最後にして最大の戦いが始まる ───────── 。
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