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聖剣エクスカリバー
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「炎の息吹」
ヴォーーーッ ──── ゴゴーーーッ ──── 。
第一軍に向けて放たれた攻撃をなんとか回避したスズネたちであったのだが、それを見逃さなかったドランによる追撃を受けていた。
「うわわわわっ!?撃ってきたよーーー」
「ちょっと落ち着きなさいよ。ジタバタしたってどうにもなんないでしょ」
「フンッ。あの程度の攻撃、わっちの魔法で返り討ちにしてやるのじゃ」
「いいや、それには及ばないよ」
自分たちに向かって火炎が押し寄せてくる状況に慌てるスズネたち。
それを横目にラーニャが魔法を放とうとしたのだが剣を携えたアーサーによって制止される。
「ここは私に任せてくれ」
そう一言だけ口にしたアーサーは剣を構える。
そして、その手に握られた長剣は白いオーラを纏いながらキラキラと輝きだす。
「マクスウェル、あれが伝説の ──────── 」
「ええ、聖剣エクスカリバーです。千年を超えるガルディア王国の歴史においてたった二人しか手にすることを許されていない剣です」
=========================
【聖剣エクスカリバー】
この世にたった一本しか存在しない聖属性の力を宿した剣。
その力は絶大であり、一振りで大山を割り、一振りで悪き心を砕くとされている。
それ故に少しでも邪な心を持つ者であれば触れることすら許されず、さらに聖剣が認めた者でなければ持つことも出来ない。
そして、これまでの歴史上において聖剣を手に出来た者は現聖騎士長であるアーサーとガルディア王国初代国王の二人だけである。
=========================
──────── シュンッ。
放たれた一閃。
たった一振り・・・されど世界四大騎士である四聖にしてガルディア王国最強の騎士による一振り。
それによってドランが放った火炎は真っ二つに斬られ宙に霧散したのだった。
そして、アーサーはそれだけに留まらずお返しとばかりにドランへ向けて斬撃を放つ。
「いい加減やられてばかりというのもな・・・。くらえ ───── 聖なる斬撃」
ブウォンッ!!
キラキラと光り輝く斬撃が一直線にドランへ向かって飛んでいく。
それはまるで一筋の流れる星のよう。
「フンッ。小ざかしい真似を」
自身に向けて放たれた斬撃が近づいてこようとも動揺する様子を見せないドランは、急な反撃もあっさりと躱わす。
しかし、そんなことはアーサーも想定済みであり続けざまに無数の斬撃を乱れ撃つ。
「無数の聖なる星」
シュンッシュンッシュンッ ──────── 。
シュンッシュンッシュンッ ──────── 。
無数の斬撃がドランに襲い掛かる。
先程のものとは違い空間いっぱいに埋め尽くされた攻撃であったのだが、それでもドランは華麗に躱していく。
しかし、それに集中するあまり気配を消して近づくアーサーの存在に気づくのに遅れてしまう。
「中途半端に強い者というのは総じて隙を作りやすいものだな」
「クッ…貴様ーーー!!」
─────── ズバンッ!!
ブシュッ ──────── 。
《我が…傷を・・・》
「あれ?なんか急に敵が動かなくなったっすよ」
「ここからだと直撃したようには見えなかったけど、刃に毒でも塗ってたのかしら」
「そんなわけないでしょ!ガルディアの騎士は決してそのような姑息な手は使いません!!」
「分かってるわよ。冗談に決まってんでしょ」
ミリアの言う通りアーサーの攻撃が直撃したようには見えなかった。
そして、実際には直前でアーサーの攻撃を察知し間一髪のところで緊急回避したことにより剣先が頬をかすめる程度であった。
それでもドランにとっては我慢ならなかった。
《殺す…殺す…殺ス…殺ス…コロス…コロス…》
グッ…グッ…グオォォォォォ ──────── 。
激昂するドラン。
その咆哮はパスカル大山脈全体を震わせ、獣王国ビステリアはもちろんのこと、遠く離れたガルディア王国の首都メルサにまで届くほどであった。
「み…皆さん、急いで耳を塞いでください!!」
咆哮が放たれる直前、セスリーの指示を受け急いで両耳を塞ぐスズネたち。
まさに間一髪。
セスリーの指示が無ければ確実に鼓膜を破られていただろう。
実際にドランの炎獄に囚われていた騎士の中には鼓膜を破られ耳から出血する者が数多くいた。
しかし、これはただの怒りの咆哮であり本番はここから。
「ヒト族ごときが図に乗るな。種族としての力の差を思い知れ!! ───── 業火」
ヒューーーン ───── ドーーーン!
ヒューーーン ───── ドーーーン!
ヒューーーン、ヒューーーン、ヒューーーン。
ドーーーン、ドーーーン、ドーーーン。
次々と降り注ぐ大火の雨。
それは全てを薙ぎ倒し、全てを燃やし尽くしていく。
まるで爆撃にでもあっているかのように飛来する大火を目の当たりにして慌てふためくスズネたち。
逃げ場を失いながらもなんとか回避したのだが、気づいた時には辺り一帯が火の海と化していた。
「ちょっと、逃げ場がないんだけど」
「まさに火の海っす」
「みんな落ち着いて。何処かに退避出来る場所は・・・」
「悠長にそれを探している時間は無いようです。次が来ます!」
逃げ場を失い慌てるスズネたちがマクスウェルの言葉を聞き空を見上げると、すでに次の攻撃の準備を終えたドランの姿があった。
大きく開けられた口にエネルギーが充満しており、さらに上体を後ろに反らしいつでも発射可能な状態で最後の狙いを定めている。
「獣人族を敵に回したこと、そして獣王様を怒らせたことを後悔して死ね。 ─────爆炎砲」
ヴォゴォーーーーーッ ──────── 。
「撃ってきたっすーーー!!」
「どうすんのよ!逃げ場なんてないわよ」
第一軍の仲間たちとは離れ離れになり、さらに火の海に囲まれて逃げ場はない。
そんな状況下で放たれた爆炎砲。
まさに絶体絶命の危機 ────── 。
《一か八か炎帝の剣で斬るか》
《ウチが盾となってみんなだけは絶対に守るっす》
《私がもっと魔眼の力を使いこなせていれば・・・》
《あの攻撃、わっちの最大魔法でも相殺出来るじゃろうか》
《僕にもっと力があれば ─────── 》
《絶対に死なせない!何としてもみんなを守らなくちゃ ────── 》
《・・・・・》
爆炎はもうすぐそこまで迫っている。
そんな状況の中で各自が腹を括り一か八かの行動に出ようとしたその時 ───── 何処からともなく呼ぶ声がした。
「こちらへ!」
「誰か何か言った?」
「えっ?私じゃないよ」
「みなさんこちらへ!」
「えっ!?誰?」
「いいから急いで!!」
その声に導かれるままスズネたちは先の見えない煙の中へと飛び込んだのだった。
ヴォーーーッ ──── ゴゴーーーッ ──── 。
第一軍に向けて放たれた攻撃をなんとか回避したスズネたちであったのだが、それを見逃さなかったドランによる追撃を受けていた。
「うわわわわっ!?撃ってきたよーーー」
「ちょっと落ち着きなさいよ。ジタバタしたってどうにもなんないでしょ」
「フンッ。あの程度の攻撃、わっちの魔法で返り討ちにしてやるのじゃ」
「いいや、それには及ばないよ」
自分たちに向かって火炎が押し寄せてくる状況に慌てるスズネたち。
それを横目にラーニャが魔法を放とうとしたのだが剣を携えたアーサーによって制止される。
「ここは私に任せてくれ」
そう一言だけ口にしたアーサーは剣を構える。
そして、その手に握られた長剣は白いオーラを纏いながらキラキラと輝きだす。
「マクスウェル、あれが伝説の ──────── 」
「ええ、聖剣エクスカリバーです。千年を超えるガルディア王国の歴史においてたった二人しか手にすることを許されていない剣です」
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【聖剣エクスカリバー】
この世にたった一本しか存在しない聖属性の力を宿した剣。
その力は絶大であり、一振りで大山を割り、一振りで悪き心を砕くとされている。
それ故に少しでも邪な心を持つ者であれば触れることすら許されず、さらに聖剣が認めた者でなければ持つことも出来ない。
そして、これまでの歴史上において聖剣を手に出来た者は現聖騎士長であるアーサーとガルディア王国初代国王の二人だけである。
=========================
──────── シュンッ。
放たれた一閃。
たった一振り・・・されど世界四大騎士である四聖にしてガルディア王国最強の騎士による一振り。
それによってドランが放った火炎は真っ二つに斬られ宙に霧散したのだった。
そして、アーサーはそれだけに留まらずお返しとばかりにドランへ向けて斬撃を放つ。
「いい加減やられてばかりというのもな・・・。くらえ ───── 聖なる斬撃」
ブウォンッ!!
キラキラと光り輝く斬撃が一直線にドランへ向かって飛んでいく。
それはまるで一筋の流れる星のよう。
「フンッ。小ざかしい真似を」
自身に向けて放たれた斬撃が近づいてこようとも動揺する様子を見せないドランは、急な反撃もあっさりと躱わす。
しかし、そんなことはアーサーも想定済みであり続けざまに無数の斬撃を乱れ撃つ。
「無数の聖なる星」
シュンッシュンッシュンッ ──────── 。
シュンッシュンッシュンッ ──────── 。
無数の斬撃がドランに襲い掛かる。
先程のものとは違い空間いっぱいに埋め尽くされた攻撃であったのだが、それでもドランは華麗に躱していく。
しかし、それに集中するあまり気配を消して近づくアーサーの存在に気づくのに遅れてしまう。
「中途半端に強い者というのは総じて隙を作りやすいものだな」
「クッ…貴様ーーー!!」
─────── ズバンッ!!
ブシュッ ──────── 。
《我が…傷を・・・》
「あれ?なんか急に敵が動かなくなったっすよ」
「ここからだと直撃したようには見えなかったけど、刃に毒でも塗ってたのかしら」
「そんなわけないでしょ!ガルディアの騎士は決してそのような姑息な手は使いません!!」
「分かってるわよ。冗談に決まってんでしょ」
ミリアの言う通りアーサーの攻撃が直撃したようには見えなかった。
そして、実際には直前でアーサーの攻撃を察知し間一髪のところで緊急回避したことにより剣先が頬をかすめる程度であった。
それでもドランにとっては我慢ならなかった。
《殺す…殺す…殺ス…殺ス…コロス…コロス…》
グッ…グッ…グオォォォォォ ──────── 。
激昂するドラン。
その咆哮はパスカル大山脈全体を震わせ、獣王国ビステリアはもちろんのこと、遠く離れたガルディア王国の首都メルサにまで届くほどであった。
「み…皆さん、急いで耳を塞いでください!!」
咆哮が放たれる直前、セスリーの指示を受け急いで両耳を塞ぐスズネたち。
まさに間一髪。
セスリーの指示が無ければ確実に鼓膜を破られていただろう。
実際にドランの炎獄に囚われていた騎士の中には鼓膜を破られ耳から出血する者が数多くいた。
しかし、これはただの怒りの咆哮であり本番はここから。
「ヒト族ごときが図に乗るな。種族としての力の差を思い知れ!! ───── 業火」
ヒューーーン ───── ドーーーン!
ヒューーーン ───── ドーーーン!
ヒューーーン、ヒューーーン、ヒューーーン。
ドーーーン、ドーーーン、ドーーーン。
次々と降り注ぐ大火の雨。
それは全てを薙ぎ倒し、全てを燃やし尽くしていく。
まるで爆撃にでもあっているかのように飛来する大火を目の当たりにして慌てふためくスズネたち。
逃げ場を失いながらもなんとか回避したのだが、気づいた時には辺り一帯が火の海と化していた。
「ちょっと、逃げ場がないんだけど」
「まさに火の海っす」
「みんな落ち着いて。何処かに退避出来る場所は・・・」
「悠長にそれを探している時間は無いようです。次が来ます!」
逃げ場を失い慌てるスズネたちがマクスウェルの言葉を聞き空を見上げると、すでに次の攻撃の準備を終えたドランの姿があった。
大きく開けられた口にエネルギーが充満しており、さらに上体を後ろに反らしいつでも発射可能な状態で最後の狙いを定めている。
「獣人族を敵に回したこと、そして獣王様を怒らせたことを後悔して死ね。 ─────爆炎砲」
ヴォゴォーーーーーッ ──────── 。
「撃ってきたっすーーー!!」
「どうすんのよ!逃げ場なんてないわよ」
第一軍の仲間たちとは離れ離れになり、さらに火の海に囲まれて逃げ場はない。
そんな状況下で放たれた爆炎砲。
まさに絶体絶命の危機 ────── 。
《一か八か炎帝の剣で斬るか》
《ウチが盾となってみんなだけは絶対に守るっす》
《私がもっと魔眼の力を使いこなせていれば・・・》
《あの攻撃、わっちの最大魔法でも相殺出来るじゃろうか》
《僕にもっと力があれば ─────── 》
《絶対に死なせない!何としてもみんなを守らなくちゃ ────── 》
《・・・・・》
爆炎はもうすぐそこまで迫っている。
そんな状況の中で各自が腹を括り一か八かの行動に出ようとしたその時 ───── 何処からともなく呼ぶ声がした。
「こちらへ!」
「誰か何か言った?」
「えっ?私じゃないよ」
「みなさんこちらへ!」
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