94 / 158
王国を護る者
しおりを挟む
「クッ…。僕は・・・」
グリーンアイランド中央に聳え立つ大山の火口。
そこで行われた壮絶な戦いは多くの犠牲者を出しつつもなんとか終焉を迎えた。
しかし、そこで失われたものはあまりにも大きく、残された者たちの心に決して消すことの出来ない傷を残すこととなった。
《なぜ…なぜ僕はこんなにも無力なんだ》
幼少の頃より王国聖騎士団聖騎士長であるアーサーに剣を教わってきた。
そして、課せられた日々の鍛錬は一日として欠かしたことはない。
そんな剣の師でもあるアーサーの勧めもあり、慣れ親しんだ首都メルサを離れ、魔王クロノの目付け役という建前はあるものの外の世界に触れ実践も重ねてきた。
スズネたちと共に数多くのクエストをこなし、凶悪な魔獣も討伐し、王都にいた時と比べても着実に力を付けてきたと自負している。
しかし、結果として十五名の命を奪われることとなり、さらに自身は島にいながらもその現場に居合わせることすら出来なかった。
『王国に住まう民を護る』
それは聖騎士にとって重要な役割の一つである。
聖騎士になるという自身が掲げる目標が少しずつ近づいている気がしていた。
それなのに ──────── 。
自分はなんと無力なのか ──────── 。
亡骸となった冒険者たちを埋葬しながらマクスウェルは自分の無力さに打ちひしがれていた。
そして、一人、また一人と、掘られた穴の中へと納められ土が被せられていった。
=========================
「アーサー様、僕も大きくなったら絶対に立派な聖騎士になります。そして、王国に暮らすみんなのことを護ります」
「アハハハハ、そうかそうか。でもなマクスウェル、聖騎士といえど一人の人間であることに変わりはない。それは聖騎士長である俺とて同様だ。どれほどの力を持っていたとしても全てを救えるわけではない。だからなマクスウェル、自分の目に映る人たちくらいは護れる男になれ」
=========================
《クッ…すみません師匠。護れませんでした・・・。何も…護れませんでした》
「あ…あの、大丈夫ですか?」
「セスリー。ええ、僕は大丈夫ですよ。特に大きな怪我などもありませんし」
「あっ…いえ、そういうことでは・・・」
「さぁ、一度灰じぃさんのところに戻るんでしたよね。僕たちも行きましょう」
「は…はい」
マクスウェルの心情を察したのか優しく声を掛けるセスリー。
しかし、そんなセスリーの気遣いに対して気丈に振る舞うマクスウェルなのであった。
それは男として、騎士として、他の者に弱みを見せるわけにはいかないという彼なりの想いがあるのかもしれない。
そんなマクスウェルの振る舞いを前にして心配しつつ複雑な感情を持ちながらも、セスリーは言い掛けた言葉を飲み込んだのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
グリーンアイランド ~ 灰じぃの家 ~
「それで…どうしよっか」
灰じぃの家へと戻ったスズネたちはある問題を抱えていた。
「どうするもこうするもなくない?」
「まぁ~本人たちがどうしたいのかによるとは思うっすけど、とりあえずは一緒に連れて行くしかないんじゃないっすかね」
その問題とは ─────── 。
セロフトとの戦闘においてファイングを除き唯一生き残ったナンシーとバンシー姉妹の今後についてであった。
大山を下山し、亡くなった者たちを埋葬も終え、灰じぃの家に辿り着いた現在も二人は未だ目を覚さない。
まだ幼い二人が目を覚ました時、仲間たちがもういないという現実を受け止めることが出来るだろうか。
スズネたちはどうしようもない思いを胸に眠り続ける二人の少女を見つめるのであった。
「もし行くあてが無いのであれば、師匠に頼み騎士団で保護してもらうというのはどうでしょうか」
「アーサー様に?まぁ~騎士団であれば安心だけど冒険者が騎士団に入れんの?」
「王宮には魔法師団もありますからね。二人には魔法の才もありますし、二人の努力次第ではありますが問題はないと思います」
「まぁ~でも二人の人生だからね。二人がどうしたいのかを大事にしてあげようよ」
こうしてスズネたちはナンシーとバンシーが目を覚ましてから改めてこの問題について話し合うことにしてグリーンアイランドを出発したのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
冒険者ギルドモア支部 ~ 支部長室 ~
「!? ─────── しっ…師匠!?」
《まさか…灰じぃさんが剣聖ミロク様?アーサー様と並び称される四聖の一人にして、現在世界最強の剣士とも云われる大剣豪。これはチャンスなんじゃないか?》
突然現れた世界最強の剣士。
それはあまりにも唐突過ぎていつも冷静なマクスウェルの頭でさえも処理が追いつかない。
四聖の一人であり“王剣”の異名を持つアーサーから剣を学びこれまで鍛錬を積んできた。
しかし、今それだけでは“何か”が足りないと感じ始めている。
そんな時に現れた剣聖ミロク。
これは天の計らいか ──────── 。
マクスウェルはそう思わずにはいられなかった。
《でも…僕には幼い頃からアーサー様に教わってきた剣がある。それなのに他の剣を学ぶことなど許されるのだろうか》
今のマクスウェルを育てたのは紛れもなくアーサーだ。
そして、彼にはアーサーより授かった剣がある。
それは彼にとって何よりも大切なものであり、その剣を以って王国に貢献することは彼の存在意義といっても過言ではない。
このまま今の剣だけを突き詰めさらに強固なものとするのか ──────── 。
それとも新たな剣を学び、自身の剣に幅を与えより強固なものとするのか ──────── 。
マクスウェルは岐路に立たされていた。
この選択が今後の彼の人生に大きな影響を与えることは想像に難しくない。
それはマクスウェル自身もよく理解していた。
《僕はどうしたいのか》
《アーサー様より授かったこの剣の腕を磨き上げたいのか》
《剣聖と謳われるミロク様より剣を学びさらなる高みを目指したいのか》
《いや、僕がこの剣で成したいことは ──────── 》
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
──────── グッ。
「よし!行こう!!」
力強く剣を手に取る。
いよいよ今日からミロクによる剣の指導が始まる。
マクスウェルは心震わせていた。
幼少の頃に剣を学び始めた時に感じたドキドキとワクワクが入り混じったような感覚。
また新たなことを学べる喜びとそれによる変化に対する不安の両方を感じながらも、そのことによって自分の中からどういったものが出てくるのかという期待が何よりも上回っていた。
────── ガチャッ。
「ちょっと、アンタいつまで待たせんのよ!さっさと行くわよ」
玄関の扉を開けると早くミロクから剣を学びたくてウズウズした様子のミリアが待っていた。
そんなミリアに促され急いで駆け寄るマクスウェル。
「アンタも気合い入れなさいよ」
「大丈夫ですよ。僕は気合い十分です」
朝の澄んだ空気に雲ひとつない快晴。
まさに修行日和。
新たな船出としては最高の日である。
《ここからだ。僕はまだまだ強くなる。そして必ず聖騎士となって、僕は ────── 》
自分自身の限界を超える。
そんな自分に対する期待を胸にマクスウェルはミリアと共にミロクの待つ修練場へと駆け出したのであった。
グリーンアイランド中央に聳え立つ大山の火口。
そこで行われた壮絶な戦いは多くの犠牲者を出しつつもなんとか終焉を迎えた。
しかし、そこで失われたものはあまりにも大きく、残された者たちの心に決して消すことの出来ない傷を残すこととなった。
《なぜ…なぜ僕はこんなにも無力なんだ》
幼少の頃より王国聖騎士団聖騎士長であるアーサーに剣を教わってきた。
そして、課せられた日々の鍛錬は一日として欠かしたことはない。
そんな剣の師でもあるアーサーの勧めもあり、慣れ親しんだ首都メルサを離れ、魔王クロノの目付け役という建前はあるものの外の世界に触れ実践も重ねてきた。
スズネたちと共に数多くのクエストをこなし、凶悪な魔獣も討伐し、王都にいた時と比べても着実に力を付けてきたと自負している。
しかし、結果として十五名の命を奪われることとなり、さらに自身は島にいながらもその現場に居合わせることすら出来なかった。
『王国に住まう民を護る』
それは聖騎士にとって重要な役割の一つである。
聖騎士になるという自身が掲げる目標が少しずつ近づいている気がしていた。
それなのに ──────── 。
自分はなんと無力なのか ──────── 。
亡骸となった冒険者たちを埋葬しながらマクスウェルは自分の無力さに打ちひしがれていた。
そして、一人、また一人と、掘られた穴の中へと納められ土が被せられていった。
=========================
「アーサー様、僕も大きくなったら絶対に立派な聖騎士になります。そして、王国に暮らすみんなのことを護ります」
「アハハハハ、そうかそうか。でもなマクスウェル、聖騎士といえど一人の人間であることに変わりはない。それは聖騎士長である俺とて同様だ。どれほどの力を持っていたとしても全てを救えるわけではない。だからなマクスウェル、自分の目に映る人たちくらいは護れる男になれ」
=========================
《クッ…すみません師匠。護れませんでした・・・。何も…護れませんでした》
「あ…あの、大丈夫ですか?」
「セスリー。ええ、僕は大丈夫ですよ。特に大きな怪我などもありませんし」
「あっ…いえ、そういうことでは・・・」
「さぁ、一度灰じぃさんのところに戻るんでしたよね。僕たちも行きましょう」
「は…はい」
マクスウェルの心情を察したのか優しく声を掛けるセスリー。
しかし、そんなセスリーの気遣いに対して気丈に振る舞うマクスウェルなのであった。
それは男として、騎士として、他の者に弱みを見せるわけにはいかないという彼なりの想いがあるのかもしれない。
そんなマクスウェルの振る舞いを前にして心配しつつ複雑な感情を持ちながらも、セスリーは言い掛けた言葉を飲み込んだのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
グリーンアイランド ~ 灰じぃの家 ~
「それで…どうしよっか」
灰じぃの家へと戻ったスズネたちはある問題を抱えていた。
「どうするもこうするもなくない?」
「まぁ~本人たちがどうしたいのかによるとは思うっすけど、とりあえずは一緒に連れて行くしかないんじゃないっすかね」
その問題とは ─────── 。
セロフトとの戦闘においてファイングを除き唯一生き残ったナンシーとバンシー姉妹の今後についてであった。
大山を下山し、亡くなった者たちを埋葬も終え、灰じぃの家に辿り着いた現在も二人は未だ目を覚さない。
まだ幼い二人が目を覚ました時、仲間たちがもういないという現実を受け止めることが出来るだろうか。
スズネたちはどうしようもない思いを胸に眠り続ける二人の少女を見つめるのであった。
「もし行くあてが無いのであれば、師匠に頼み騎士団で保護してもらうというのはどうでしょうか」
「アーサー様に?まぁ~騎士団であれば安心だけど冒険者が騎士団に入れんの?」
「王宮には魔法師団もありますからね。二人には魔法の才もありますし、二人の努力次第ではありますが問題はないと思います」
「まぁ~でも二人の人生だからね。二人がどうしたいのかを大事にしてあげようよ」
こうしてスズネたちはナンシーとバンシーが目を覚ましてから改めてこの問題について話し合うことにしてグリーンアイランドを出発したのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
冒険者ギルドモア支部 ~ 支部長室 ~
「!? ─────── しっ…師匠!?」
《まさか…灰じぃさんが剣聖ミロク様?アーサー様と並び称される四聖の一人にして、現在世界最強の剣士とも云われる大剣豪。これはチャンスなんじゃないか?》
突然現れた世界最強の剣士。
それはあまりにも唐突過ぎていつも冷静なマクスウェルの頭でさえも処理が追いつかない。
四聖の一人であり“王剣”の異名を持つアーサーから剣を学びこれまで鍛錬を積んできた。
しかし、今それだけでは“何か”が足りないと感じ始めている。
そんな時に現れた剣聖ミロク。
これは天の計らいか ──────── 。
マクスウェルはそう思わずにはいられなかった。
《でも…僕には幼い頃からアーサー様に教わってきた剣がある。それなのに他の剣を学ぶことなど許されるのだろうか》
今のマクスウェルを育てたのは紛れもなくアーサーだ。
そして、彼にはアーサーより授かった剣がある。
それは彼にとって何よりも大切なものであり、その剣を以って王国に貢献することは彼の存在意義といっても過言ではない。
このまま今の剣だけを突き詰めさらに強固なものとするのか ──────── 。
それとも新たな剣を学び、自身の剣に幅を与えより強固なものとするのか ──────── 。
マクスウェルは岐路に立たされていた。
この選択が今後の彼の人生に大きな影響を与えることは想像に難しくない。
それはマクスウェル自身もよく理解していた。
《僕はどうしたいのか》
《アーサー様より授かったこの剣の腕を磨き上げたいのか》
《剣聖と謳われるミロク様より剣を学びさらなる高みを目指したいのか》
《いや、僕がこの剣で成したいことは ──────── 》
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
──────── グッ。
「よし!行こう!!」
力強く剣を手に取る。
いよいよ今日からミロクによる剣の指導が始まる。
マクスウェルは心震わせていた。
幼少の頃に剣を学び始めた時に感じたドキドキとワクワクが入り混じったような感覚。
また新たなことを学べる喜びとそれによる変化に対する不安の両方を感じながらも、そのことによって自分の中からどういったものが出てくるのかという期待が何よりも上回っていた。
────── ガチャッ。
「ちょっと、アンタいつまで待たせんのよ!さっさと行くわよ」
玄関の扉を開けると早くミロクから剣を学びたくてウズウズした様子のミリアが待っていた。
そんなミリアに促され急いで駆け寄るマクスウェル。
「アンタも気合い入れなさいよ」
「大丈夫ですよ。僕は気合い十分です」
朝の澄んだ空気に雲ひとつない快晴。
まさに修行日和。
新たな船出としては最高の日である。
《ここからだ。僕はまだまだ強くなる。そして必ず聖騎士となって、僕は ────── 》
自分自身の限界を超える。
そんな自分に対する期待を胸にマクスウェルはミリアと共にミロクの待つ修練場へと駆け出したのであった。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ユウ
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる