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今回の合同クエストの報告と冒険者カードの更新を終えたスズネたちはギルドを後にすることに。
「いや~今回はマジでヤバかったわね」
「本当にそうっすよ。生きて帰って来れただけ良かったっす」
「わっちはもう疲れたからさっさと帰って寝たいのじゃ」
「そ…そうですね。私もちょっと休みたいかも」
「それじゃ、今日はもうホームに戻ってゆっくり休もうか」
初めての合同クエスト。
凶暴化した魔獣たちとの連戦。
そして、魔族との邂逅。
そんなこれまでにない出来事の連続に疲弊し切ったスズネたちはホームに戻ってここ数日の疲れを癒すことにする。
「それじゃ行こうか」
「ちょっと待って!」
スズネがメンバーたちの同意を得て久しぶりのホームへ向けて出発しようとしたその時、ミリアに呼び止められその歩みが止められる。
「ん?どうしたんすか?ミリア」
「いや…え~と、アタシ…ちょっと用事があるからみんなは先に帰っておいて」
「えっ!?何か買い物とかなら付き合うよ」
「いや、そういうんじゃなくて・・・。あ~あと実家にも顔出したいからさ」
「そっか。それなら先に帰ってるね」
「あの~すみません。僕も人と会うので一旦離れますね」
「マクスウェル君も?まぁ~そういうことならしょうがないね」
「おい、スズネ!残るやつは残ればええんじゃ。わっちらはさっさと帰るぞ」
「はーい」
こうしてミリアとマクスウェルはそれぞれに用事があるとのことで一旦パーティから離脱することに。
そして、スズネたちは冒険者ギルドの前で二人と別れ帰路についたのだった。
十数分後 ──────── 。
ミリアとマクスウェルは冒険者ギルドの前で鉢合わせする。
「ちょっと、アンタ何してんのよ」
「ミリアこそ実家に行くんじゃなかったんですか」
「うっさいわね。アンタには関係ないでしょ」
「「・・・・・」」
二人の間に沈黙が流れる。
それぞれ思っていることはありつつも、なかなかそれを口にすることが出来ずにいた。
そして一分ほどの静寂が続く中、先にミリアが口を開く。
「アタシは…ミロク様に剣の指導をお願いしに来たのよ」
「えっ!?ミリアもですか?僕もですよ」
「はぁ?アンタも?」
まさか ─────── 。
二人の思惑は同じであった。
世界最強の剣士である剣聖ミロクに剣の指導をしてもらいたい。
それによって自身の剣をより強くしてさらなる高みを目指したい。
先の戦いで魔族を前にした時 ───── 何も出来なかった。
それは言葉の通り“何も”である。
そんな自分の不甲斐無さと実力不足を痛感した二人の前に“四聖”にも数えられる世界最強の男が現れたのだ。
それはまさに今の二人にとって逃すことの出来ない絶好のチャンスなのであった。
──────── ガチャッ。
冒険者ギルドの出入り口である扉が開かれる。
そして、そこからメリッサと共にミロクが姿を現しそれを目にしたミリアたちは急いで駆け寄った。
「あの!すみません」
「おう、お前たちか。どうかしたのか?」
突然駆け寄ってきたミリアとマクスウェルに驚きつつも、真剣な面持ちの二人を前に足を止めたメリッサとミロク。
「あっ…えっと…その~アタシ…」
「なんだ?言いたいことがあるならハッキリ言え」
「突然すみません。僕たち世界最強と名高いミロク様に剣の指導をお願いしたく参りました」
思いもしていなかった言葉に驚いた表情を見せるメリッサを横にミロクは二人に対して質問をする。
「お主らは力を得た先に何を成す?」
「最強。そして、女でもこの世界で一番になれることを証明してやる」
「僕は不条理な暴力に屈しない力を得たいです。そして、その力を以って王国の平和を守護したいと思っています」
「フッ。ホッホッ…ホッホッホッホッホッ」
事前に何の断りもなく突然押し掛け、世界最強と云われる自分に指導をしてくれという不躾なお願いをしてくる二人の若者。
普通であれば門前払いするところだ。
しかし、ミロクはそんな形振り構わぬ二人の姿に思わず笑ってしまう。
「ホッホッホッ。まだまだ青く未熟ではあるが、その心意気は悪くない。若い頃のお主を思い出すのう。メリッサ」
「そ…そんな、私はこんなに無鉄砲ではありませんでしたよ。師匠」
「ホッホッホッホッホッ。そうじゃったかのう。お主もなかなかに猛進であったぞ」
「もう、止めてくださいよ」
ミロクの言葉を恥ずかしそうに否定するメリッサ。
その顔はギルドマスターとして立ち振る舞っている時とはまるで別人のようであった。
「「宜しくお願いします!!」」
深々と頭を下げるミリアとマクスウェル。
そして、ミロクはそんな二人の姿をじっと見つめる。
その時間は二秒程であったのだが、ミリアたちにとってはとてつもなく長い時間に感じられたのだった。
「ホッホッホッ。二人とも精進しなさい」
「「えっ!?」」
ミロクの言葉の真意が分からず顔を上げた二人にメリッサが声を掛ける。
「良かったな。お前ら」
その言葉を聞いた二人は全てを理解して顔を見合わせる。
そして一気に感情を爆発させた。
「「やっ…やったーーーーー」」
喜びのあまり人目を憚らず抱き合う二人。
その興奮は剣士であれば誰もが理解出来ることではあるが、何も知らない周囲を歩く人々にとっては何か良いことでもあったのだろうなと思う程度に映ったことであろう。
しかし、今の二人にとっては他人の目を気にしている余裕などなかった。
二人の熱意と本気度に押され剣の指導を承諾したミロク。
そして、その事実を前にして喜びを露わにするミリアとマクスウェルであったが、メリッサからは不敵な笑みと共に途中で投げ出すなよという意味深な言葉を掛けられたのだった。
「それではさっそく明日から始めようかの。二人とも今日はゆっくり休んで体力を回復させておくんじゃぞ」
「「はい!!」」
こうして世界最強と云われる剣聖ミロクから剣の指導を受けられることとなったミリアとマクスウェル。
さっそく翌日から指導を開始するというミロクと別れ、二人は喜びと希望を胸にホームへと帰還する。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
その日の夕食時 ───────── 。
ミリアとマクスウェルは共に剣聖ミロクに弟子入りを志願し、それが認められたことをみんなに報告する。
そんな二人を祝福し喜ぶスズネたち宿り木のメンバーなのであった。
「そういうことだから、アタシたちは明日からさっそくミロク様に剣術の指導をしてもらうからクエストには参加出来ないわ」
「前衛二人が抜けるのはかなり厳しいっすよ」
「確かにそうだよね。どうしよう」
「そ…それなら、それぞれがレベルアップを図る期間にするというのはどうでしょうか?」
「それはいいっすね!」
「最近のクエストでも行き詰まってる感じはあったし、アタシたちがまだまだ実力不足だってことは否めないしね」
「よし!それじゃ明日からは個々のレベルを上げるための修行期間にしよう」
こうして最近のクエスト状況や自分たちの実力不足を踏まえた上で、ここから三ヶ月の間を各々の修行期間に当てることにした宿り木。
ミリアとマクスウェルはミロクの下で剣術を。
ラーニャ・シャムロム・セスリーは引き続きクロノの下でそれぞれ魔法・近接戦闘術・魔眼の制御方法を。
そして、スズネはマーリンの元へ新しく追加された『召喚師』というジョブについて話を聞きに行くことにしたのだった。
「いや~今回はマジでヤバかったわね」
「本当にそうっすよ。生きて帰って来れただけ良かったっす」
「わっちはもう疲れたからさっさと帰って寝たいのじゃ」
「そ…そうですね。私もちょっと休みたいかも」
「それじゃ、今日はもうホームに戻ってゆっくり休もうか」
初めての合同クエスト。
凶暴化した魔獣たちとの連戦。
そして、魔族との邂逅。
そんなこれまでにない出来事の連続に疲弊し切ったスズネたちはホームに戻ってここ数日の疲れを癒すことにする。
「それじゃ行こうか」
「ちょっと待って!」
スズネがメンバーたちの同意を得て久しぶりのホームへ向けて出発しようとしたその時、ミリアに呼び止められその歩みが止められる。
「ん?どうしたんすか?ミリア」
「いや…え~と、アタシ…ちょっと用事があるからみんなは先に帰っておいて」
「えっ!?何か買い物とかなら付き合うよ」
「いや、そういうんじゃなくて・・・。あ~あと実家にも顔出したいからさ」
「そっか。それなら先に帰ってるね」
「あの~すみません。僕も人と会うので一旦離れますね」
「マクスウェル君も?まぁ~そういうことならしょうがないね」
「おい、スズネ!残るやつは残ればええんじゃ。わっちらはさっさと帰るぞ」
「はーい」
こうしてミリアとマクスウェルはそれぞれに用事があるとのことで一旦パーティから離脱することに。
そして、スズネたちは冒険者ギルドの前で二人と別れ帰路についたのだった。
十数分後 ──────── 。
ミリアとマクスウェルは冒険者ギルドの前で鉢合わせする。
「ちょっと、アンタ何してんのよ」
「ミリアこそ実家に行くんじゃなかったんですか」
「うっさいわね。アンタには関係ないでしょ」
「「・・・・・」」
二人の間に沈黙が流れる。
それぞれ思っていることはありつつも、なかなかそれを口にすることが出来ずにいた。
そして一分ほどの静寂が続く中、先にミリアが口を開く。
「アタシは…ミロク様に剣の指導をお願いしに来たのよ」
「えっ!?ミリアもですか?僕もですよ」
「はぁ?アンタも?」
まさか ─────── 。
二人の思惑は同じであった。
世界最強の剣士である剣聖ミロクに剣の指導をしてもらいたい。
それによって自身の剣をより強くしてさらなる高みを目指したい。
先の戦いで魔族を前にした時 ───── 何も出来なかった。
それは言葉の通り“何も”である。
そんな自分の不甲斐無さと実力不足を痛感した二人の前に“四聖”にも数えられる世界最強の男が現れたのだ。
それはまさに今の二人にとって逃すことの出来ない絶好のチャンスなのであった。
──────── ガチャッ。
冒険者ギルドの出入り口である扉が開かれる。
そして、そこからメリッサと共にミロクが姿を現しそれを目にしたミリアたちは急いで駆け寄った。
「あの!すみません」
「おう、お前たちか。どうかしたのか?」
突然駆け寄ってきたミリアとマクスウェルに驚きつつも、真剣な面持ちの二人を前に足を止めたメリッサとミロク。
「あっ…えっと…その~アタシ…」
「なんだ?言いたいことがあるならハッキリ言え」
「突然すみません。僕たち世界最強と名高いミロク様に剣の指導をお願いしたく参りました」
思いもしていなかった言葉に驚いた表情を見せるメリッサを横にミロクは二人に対して質問をする。
「お主らは力を得た先に何を成す?」
「最強。そして、女でもこの世界で一番になれることを証明してやる」
「僕は不条理な暴力に屈しない力を得たいです。そして、その力を以って王国の平和を守護したいと思っています」
「フッ。ホッホッ…ホッホッホッホッホッ」
事前に何の断りもなく突然押し掛け、世界最強と云われる自分に指導をしてくれという不躾なお願いをしてくる二人の若者。
普通であれば門前払いするところだ。
しかし、ミロクはそんな形振り構わぬ二人の姿に思わず笑ってしまう。
「ホッホッホッ。まだまだ青く未熟ではあるが、その心意気は悪くない。若い頃のお主を思い出すのう。メリッサ」
「そ…そんな、私はこんなに無鉄砲ではありませんでしたよ。師匠」
「ホッホッホッホッホッ。そうじゃったかのう。お主もなかなかに猛進であったぞ」
「もう、止めてくださいよ」
ミロクの言葉を恥ずかしそうに否定するメリッサ。
その顔はギルドマスターとして立ち振る舞っている時とはまるで別人のようであった。
「「宜しくお願いします!!」」
深々と頭を下げるミリアとマクスウェル。
そして、ミロクはそんな二人の姿をじっと見つめる。
その時間は二秒程であったのだが、ミリアたちにとってはとてつもなく長い時間に感じられたのだった。
「ホッホッホッ。二人とも精進しなさい」
「「えっ!?」」
ミロクの言葉の真意が分からず顔を上げた二人にメリッサが声を掛ける。
「良かったな。お前ら」
その言葉を聞いた二人は全てを理解して顔を見合わせる。
そして一気に感情を爆発させた。
「「やっ…やったーーーーー」」
喜びのあまり人目を憚らず抱き合う二人。
その興奮は剣士であれば誰もが理解出来ることではあるが、何も知らない周囲を歩く人々にとっては何か良いことでもあったのだろうなと思う程度に映ったことであろう。
しかし、今の二人にとっては他人の目を気にしている余裕などなかった。
二人の熱意と本気度に押され剣の指導を承諾したミロク。
そして、その事実を前にして喜びを露わにするミリアとマクスウェルであったが、メリッサからは不敵な笑みと共に途中で投げ出すなよという意味深な言葉を掛けられたのだった。
「それではさっそく明日から始めようかの。二人とも今日はゆっくり休んで体力を回復させておくんじゃぞ」
「「はい!!」」
こうして世界最強と云われる剣聖ミロクから剣の指導を受けられることとなったミリアとマクスウェル。
さっそく翌日から指導を開始するというミロクと別れ、二人は喜びと希望を胸にホームへと帰還する。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
その日の夕食時 ───────── 。
ミリアとマクスウェルは共に剣聖ミロクに弟子入りを志願し、それが認められたことをみんなに報告する。
そんな二人を祝福し喜ぶスズネたち宿り木のメンバーなのであった。
「そういうことだから、アタシたちは明日からさっそくミロク様に剣術の指導をしてもらうからクエストには参加出来ないわ」
「前衛二人が抜けるのはかなり厳しいっすよ」
「確かにそうだよね。どうしよう」
「そ…それなら、それぞれがレベルアップを図る期間にするというのはどうでしょうか?」
「それはいいっすね!」
「最近のクエストでも行き詰まってる感じはあったし、アタシたちがまだまだ実力不足だってことは否めないしね」
「よし!それじゃ明日からは個々のレベルを上げるための修行期間にしよう」
こうして最近のクエスト状況や自分たちの実力不足を踏まえた上で、ここから三ヶ月の間を各々の修行期間に当てることにした宿り木。
ミリアとマクスウェルはミロクの下で剣術を。
ラーニャ・シャムロム・セスリーは引き続きクロノの下でそれぞれ魔法・近接戦闘術・魔眼の制御方法を。
そして、スズネはマーリンの元へ新しく追加された『召喚師』というジョブについて話を聞きに行くことにしたのだった。
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