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天国と地獄(後編)
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「お前たちが“宿り木”か」
「は…はい」
初めて会うギルドマスターを前にして緊張のあまり固まってしまうスズネたち。
その圧倒的な存在感はこれまでに出会ってきた冒険者たちとは一線を画すものであった。
さすがは全ての冒険者ギルドを統括するギルドマスター。
スズネたちは、ギルドマスターから向けられる鋭い眼光に冷や汗をかき、その姿はまさに蛇に睨まれた蛙のよう。
「お前たちに会うのは初めてだな。私が冒険者ギルドを統括するギルドマスター ─── メリッサだ」
そう名乗った女性は、黒のパンツスタイルのスーツに、真っ白なシャツ、細身の黒のネクタイという装いをしており、ミリアよりも深い色をした深紅のロングヘアが印象的で、スズネたちはその存在感に目を奪われたのだった。
「どこぞの魔王が現れたことで街にいる馬鹿どもがザワついておる。まぁ~他人のことは言えんのだが・・・私も初見につき少々威嚇させてもらった。怖がらせて悪かったね」
「いえ…大丈夫です」
自身が呼んだにも関わらず、リザリオの街にいた冒険者たちと同等かそれ以上にギルドマスターであるメリッサもまた未知の存在である魔王クロノに対し警戒を強めていた。
それによりギルド長室へ一緒に入ってきたスズネたちも含め意図的にプレッシャーを与え、それに対するクロノの反応が“完全なる無”であったことからメリッサも警戒を解いたのだった。
「魔王クロノよ、お前にも嫌な思いをさせちまったね。街に入ってから鬱陶しかったろ」
「あ?別に何匹で群れようが弱いやつに興味は無い」
冒険者の街というだけのことはあり、数多くの冒険者たちが集うリザリオの街。
もちろんその中には今のスズネたちなど足元に及ばない猛者が山ほどいる。
しかし、そんな冒険者ギルドが誇る強大な戦力たちを前にしてもなお興味が無いと一蹴するクロノなのであった。
そして、その言葉の中に一切驕りといったものが無いことを感じ取ったメリッサは、一戦交えたいという強者特有の衝動に駆られたのだが、今はその時ではないと我に返りグッと堪える。
スズネたちもまた“何か”を感じ取り、その緊迫した空気を前に沈黙を続けた。
しかし、そんな中で一人の人物が口を開く。
「あの~ギルドマスターって、あの“剛剣”メリッサ様ですか?」
「ああそうだが…まさかこんな若い者にも知られておるとは、私もまだまだ捨てたもんじゃないね」
「ウソ~~~~~。本物!?ヤバいヤバいヤバいヤバい」
急にテンションを爆上げし興奮状態となるミリア。
他の者たちは何故ミリアがそこまでの興奮を見せるのかが全く分からず、その様子を呆然と眺めている。
「すみません、ミリア。興奮しているところ申し訳ありませんが、ギルドマスターとの話が ───── 」
「ちょっとマクスウェル!アンタ曲がりなりにも剣士の端くれでしょ。メリッサ様を前にして何を落ち着き払ってんのよ」
「えっ・・・いや、僕は剣術に関しては勉強していますが、他の剣士の方については全くの無知でして ───── 」
それを聞いたミリアはマクスウェルの言葉に溜め息をつき、やれやれといった様子で首を左右に振ったのだった。
「アンタたち全員、よ~~~く聞いておきなさい!メリッサ様はね、この世界に星の数ほどいる剣士の中でたった四人しかいない“剣聖”と呼ばれる存在 ─── 通称“四聖”に名を連ねる大剣豪の一人なのよ」
何故かは分からないが自分のことのように自慢するミリア。
まぁ~それほどまでにメリッサという剣士がミリアにとって憧れの存在なのであろう。
「へぇ~そんなに凄い方なんだね」
「魔法師のわっちにはよう分からん」
「まぁ~ミリアがギルマスの大ファンだということだけは分かったっす」
「そ…そんなに強い方なんですね。さすがはギルドマスターです」
スズネたちがそれぞれと感想を述べていく中、同じ剣士であるマクスウェルだけは少し違った感想を口にした。
「“四聖”ですか・・・世の中には凄い方々がいるんですね。まぁ~僕には一生縁の無いモノですね。そして、その内の一人に出会えて光栄に思います」
「はぁ?アンタ何言ってんの。アンタのお師匠様も“四聖”の一人よ」
えっ!?!?!?
「ミリア、マクスウェル君のお師匠様ってことは、聖騎士長アーサー様も“四聖”なの?」
「だから、そうだって言ってんじゃないのよ」
ミリアの口から明かされた衝撃の事実に、アーサーの弟子であるマクスウェルを始め他のメンバーたちも驚きを隠せないのであった。
=========================
【四聖】
世界が認める四人の大剣豪。
《剣聖》ミロク
世界最強の剣士と謳われる男。
《王剣》アーサー
ガルディア王国聖騎士団聖騎士長にして“聖剣エクスカリバー”を所有する最も有名な剣士。
《剛剣》メリッサ
《剣聖》ミロクの一番弟子であり、“四聖”唯一の女性剣士。世界中にいる女性剣士たちの憧れの存在。
《双剣》ムサシ
ガルディア王国がある大陸の遥か東方がある“大和の国”と呼ばれる島国にいるとされる剣士。“四聖”に名を連ねてはいるが、その話のほとんどが噂程度のものばかりであり、その実体は謎に包まれている。
=========================
ミリアによる“四聖”についての演説が終わり、ようやく本題に入ることに ───── 。
「大演説ありがとう。そろそろ本題に入ってもいいか?」
「は…はい。すみません」
ここから今回スズネたちがわざわざギルド本部まで呼ばれた理由がメリッサの口から語られる。
まずメリッサによる魔人事件の事情聴取が行われ、スズネたちは自分たちに起こった出来事の全てを話したのだった。
「なるほど・・・そういった経緯があったのだな」
腕を組み顎に手を当てた状態のまま難しい顔をしていたメリッサがスッとスズネたちへと視線を向ける。
そして、次の瞬間ギルド長室に怒号が鳴り響いたのだった。
「お前らは馬鹿か!!」
唐突に落とされたメリッサの雷に驚き、怯え、萎縮してしまうスズネたち。
これまでにスズネたちが行ってきたことも全て調べられており、Eランクの時に戦った大型の大爪熊、Dランクの時に戦った闇魔狼と自分たちのランク以上の魔獣を相手にしてきたこともしっかりとバレていた。
それに加えて今回の魔人である。
どうやら魔人に関しては討伐ランクがAに設定されていたようで、もはや言い訳のしようもない。
ギルドマスター直々の雷を落とされ、反省のあまり俯くスズネたち。
そして、そんなスズネたちに対してメリッサが一つの質問をする。
「お前たち、何のためにギルドが冒険者と討伐対象の双方にランクを設定しているのか分かるか?」
「それは・・・」
その問いに対して十秒ほど沈黙したのち、恐る恐るスズネが答える。
「冒険者と討伐対象の実力を分かりやすくするためなんじゃないですか」
「違う!!」
その答えに対し即座に否定するメリッサ。
そして再び沈黙が流れる。
「確かに実力差をひと目で分かるようにしているという側面もありはする。しかし、その本質はそこではない。その本質は、冒険者を無駄死にさせないためだ」
メリッサの言葉を聞いたスズネたちは、これまでの自分たちの愚かさを痛感する。
そんなスズネたちの様子を見て、メリッサは追い打ちをかけるように話を続けた。
「お前たちは自分の力というものを測り違えている。その実力はそこらにいるCランクの冒険者と何ら変わりはない。さらに言うと、そのCランクの中でもまだまだ弱い部類だ」
一切の遠慮もなく厳しい言葉を並べていくメリッサ。
「一つ違いがあるとするならば ───── 幸か不幸か、魔王クロノが側にいることだ。そして、今お前たちが持っているモノは自信ではない。それは単なる過信であり傲慢である」
メリッサによる厳しい言葉の連続に戒められ、しっかりと反省し落ち込むスズネたち。
その様子から反省の色が見て取れたメリッサは、最後にもう一つ付け加えた。
「お前たちはまだ若い。そして、これまでの報告書を見るに筋も悪くはないようだ。だからこそ、これからたくさんの事を学び、一つ一つ成長していけ。決して死に急ぐんじゃないぞ」───── と。
─────────────────────────
こうして、勝手に魔人と戦闘を行ったことに加え、これまでに自分たちのランク以上の魔獣と戦ってきたことに対するペナルティとして、一ヶ月間の活動停止とその間の奉仕活動を言い渡されてた“宿り木”。
王城に呼び出された時とは大違いで、魔人討伐に対しする褒賞も無ければ労いの言葉すら無く、ただただメリッサから特大の雷を落とされた上、一ヶ月の間モアの街にて奉仕活動に勤しむ羽目となったスズネたちなのであった。
「は…はい」
初めて会うギルドマスターを前にして緊張のあまり固まってしまうスズネたち。
その圧倒的な存在感はこれまでに出会ってきた冒険者たちとは一線を画すものであった。
さすがは全ての冒険者ギルドを統括するギルドマスター。
スズネたちは、ギルドマスターから向けられる鋭い眼光に冷や汗をかき、その姿はまさに蛇に睨まれた蛙のよう。
「お前たちに会うのは初めてだな。私が冒険者ギルドを統括するギルドマスター ─── メリッサだ」
そう名乗った女性は、黒のパンツスタイルのスーツに、真っ白なシャツ、細身の黒のネクタイという装いをしており、ミリアよりも深い色をした深紅のロングヘアが印象的で、スズネたちはその存在感に目を奪われたのだった。
「どこぞの魔王が現れたことで街にいる馬鹿どもがザワついておる。まぁ~他人のことは言えんのだが・・・私も初見につき少々威嚇させてもらった。怖がらせて悪かったね」
「いえ…大丈夫です」
自身が呼んだにも関わらず、リザリオの街にいた冒険者たちと同等かそれ以上にギルドマスターであるメリッサもまた未知の存在である魔王クロノに対し警戒を強めていた。
それによりギルド長室へ一緒に入ってきたスズネたちも含め意図的にプレッシャーを与え、それに対するクロノの反応が“完全なる無”であったことからメリッサも警戒を解いたのだった。
「魔王クロノよ、お前にも嫌な思いをさせちまったね。街に入ってから鬱陶しかったろ」
「あ?別に何匹で群れようが弱いやつに興味は無い」
冒険者の街というだけのことはあり、数多くの冒険者たちが集うリザリオの街。
もちろんその中には今のスズネたちなど足元に及ばない猛者が山ほどいる。
しかし、そんな冒険者ギルドが誇る強大な戦力たちを前にしてもなお興味が無いと一蹴するクロノなのであった。
そして、その言葉の中に一切驕りといったものが無いことを感じ取ったメリッサは、一戦交えたいという強者特有の衝動に駆られたのだが、今はその時ではないと我に返りグッと堪える。
スズネたちもまた“何か”を感じ取り、その緊迫した空気を前に沈黙を続けた。
しかし、そんな中で一人の人物が口を開く。
「あの~ギルドマスターって、あの“剛剣”メリッサ様ですか?」
「ああそうだが…まさかこんな若い者にも知られておるとは、私もまだまだ捨てたもんじゃないね」
「ウソ~~~~~。本物!?ヤバいヤバいヤバいヤバい」
急にテンションを爆上げし興奮状態となるミリア。
他の者たちは何故ミリアがそこまでの興奮を見せるのかが全く分からず、その様子を呆然と眺めている。
「すみません、ミリア。興奮しているところ申し訳ありませんが、ギルドマスターとの話が ───── 」
「ちょっとマクスウェル!アンタ曲がりなりにも剣士の端くれでしょ。メリッサ様を前にして何を落ち着き払ってんのよ」
「えっ・・・いや、僕は剣術に関しては勉強していますが、他の剣士の方については全くの無知でして ───── 」
それを聞いたミリアはマクスウェルの言葉に溜め息をつき、やれやれといった様子で首を左右に振ったのだった。
「アンタたち全員、よ~~~く聞いておきなさい!メリッサ様はね、この世界に星の数ほどいる剣士の中でたった四人しかいない“剣聖”と呼ばれる存在 ─── 通称“四聖”に名を連ねる大剣豪の一人なのよ」
何故かは分からないが自分のことのように自慢するミリア。
まぁ~それほどまでにメリッサという剣士がミリアにとって憧れの存在なのであろう。
「へぇ~そんなに凄い方なんだね」
「魔法師のわっちにはよう分からん」
「まぁ~ミリアがギルマスの大ファンだということだけは分かったっす」
「そ…そんなに強い方なんですね。さすがはギルドマスターです」
スズネたちがそれぞれと感想を述べていく中、同じ剣士であるマクスウェルだけは少し違った感想を口にした。
「“四聖”ですか・・・世の中には凄い方々がいるんですね。まぁ~僕には一生縁の無いモノですね。そして、その内の一人に出会えて光栄に思います」
「はぁ?アンタ何言ってんの。アンタのお師匠様も“四聖”の一人よ」
えっ!?!?!?
「ミリア、マクスウェル君のお師匠様ってことは、聖騎士長アーサー様も“四聖”なの?」
「だから、そうだって言ってんじゃないのよ」
ミリアの口から明かされた衝撃の事実に、アーサーの弟子であるマクスウェルを始め他のメンバーたちも驚きを隠せないのであった。
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【四聖】
世界が認める四人の大剣豪。
《剣聖》ミロク
世界最強の剣士と謳われる男。
《王剣》アーサー
ガルディア王国聖騎士団聖騎士長にして“聖剣エクスカリバー”を所有する最も有名な剣士。
《剛剣》メリッサ
《剣聖》ミロクの一番弟子であり、“四聖”唯一の女性剣士。世界中にいる女性剣士たちの憧れの存在。
《双剣》ムサシ
ガルディア王国がある大陸の遥か東方がある“大和の国”と呼ばれる島国にいるとされる剣士。“四聖”に名を連ねてはいるが、その話のほとんどが噂程度のものばかりであり、その実体は謎に包まれている。
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ミリアによる“四聖”についての演説が終わり、ようやく本題に入ることに ───── 。
「大演説ありがとう。そろそろ本題に入ってもいいか?」
「は…はい。すみません」
ここから今回スズネたちがわざわざギルド本部まで呼ばれた理由がメリッサの口から語られる。
まずメリッサによる魔人事件の事情聴取が行われ、スズネたちは自分たちに起こった出来事の全てを話したのだった。
「なるほど・・・そういった経緯があったのだな」
腕を組み顎に手を当てた状態のまま難しい顔をしていたメリッサがスッとスズネたちへと視線を向ける。
そして、次の瞬間ギルド長室に怒号が鳴り響いたのだった。
「お前らは馬鹿か!!」
唐突に落とされたメリッサの雷に驚き、怯え、萎縮してしまうスズネたち。
これまでにスズネたちが行ってきたことも全て調べられており、Eランクの時に戦った大型の大爪熊、Dランクの時に戦った闇魔狼と自分たちのランク以上の魔獣を相手にしてきたこともしっかりとバレていた。
それに加えて今回の魔人である。
どうやら魔人に関しては討伐ランクがAに設定されていたようで、もはや言い訳のしようもない。
ギルドマスター直々の雷を落とされ、反省のあまり俯くスズネたち。
そして、そんなスズネたちに対してメリッサが一つの質問をする。
「お前たち、何のためにギルドが冒険者と討伐対象の双方にランクを設定しているのか分かるか?」
「それは・・・」
その問いに対して十秒ほど沈黙したのち、恐る恐るスズネが答える。
「冒険者と討伐対象の実力を分かりやすくするためなんじゃないですか」
「違う!!」
その答えに対し即座に否定するメリッサ。
そして再び沈黙が流れる。
「確かに実力差をひと目で分かるようにしているという側面もありはする。しかし、その本質はそこではない。その本質は、冒険者を無駄死にさせないためだ」
メリッサの言葉を聞いたスズネたちは、これまでの自分たちの愚かさを痛感する。
そんなスズネたちの様子を見て、メリッサは追い打ちをかけるように話を続けた。
「お前たちは自分の力というものを測り違えている。その実力はそこらにいるCランクの冒険者と何ら変わりはない。さらに言うと、そのCランクの中でもまだまだ弱い部類だ」
一切の遠慮もなく厳しい言葉を並べていくメリッサ。
「一つ違いがあるとするならば ───── 幸か不幸か、魔王クロノが側にいることだ。そして、今お前たちが持っているモノは自信ではない。それは単なる過信であり傲慢である」
メリッサによる厳しい言葉の連続に戒められ、しっかりと反省し落ち込むスズネたち。
その様子から反省の色が見て取れたメリッサは、最後にもう一つ付け加えた。
「お前たちはまだ若い。そして、これまでの報告書を見るに筋も悪くはないようだ。だからこそ、これからたくさんの事を学び、一つ一つ成長していけ。決して死に急ぐんじゃないぞ」───── と。
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こうして、勝手に魔人と戦闘を行ったことに加え、これまでに自分たちのランク以上の魔獣と戦ってきたことに対するペナルティとして、一ヶ月間の活動停止とその間の奉仕活動を言い渡されてた“宿り木”。
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