【R-18】【完結】勇者はドラゴンに食い殺された

雲走もそそ

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番外編(初夜編)

4.昼日中の初夜(1)*

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 ベッドで抱き締めあった二人から寝息が立って数刻。

 ルディはジークの腕の拘束の中でもぞもぞと身じろぎし、吐息を震わせはじめる。

「ふ……、んっ……」

 足の指が丸まって、ついに全身が弱く痙攣する。
 汗をにじませながら、体は弛緩していく。
 次に、また快感による緊張で上り詰め、びくりと震えて弛緩へ戻る。
 それを、短い時間で何度も繰り返した。

 彼女が夢の中で植え付けられている快感に比べれば、格段に弱まっているし、回数も比べ物にならないほど少ない。それでも、現実の体は確実に絶頂を迎えている。

 夢の中で長い時間がたち、現実ではほんの昼寝程度の時間が流れたころ、ルディは目を覚ました。
 ジークが眠っている間彼女を離さなかったので、それを抜け出して起き上がると、彼も自然に目覚めた。

「う、現実か……」
「うん、現実……」

 お互いに、軽く運動してきたかのように、息が上がっている。
 ルディは全身が火照り、足の間もぬるついているのが分かった。

「夢の続きにいるみたいだ……」

 ルディを仰向けでベッドに縫い付けたジークは、まだ頭がはっきりしないのか、気だるげにつぶやいた。

「いや、夢とは違うな。いやらしいにおいがする」

 乳房や体の線をなぞりつつ、すんすんと鼻を鳴らしながらルディのにおいを嗅いでいく。

「あっ、だめ……」

 足を割り開かれ、秘所のにおいをじっくり吸い込まれて、ルディは膝を閉じようとするが、寝起きとは思えない力強さで押さえつけられた。

「ドラゴンと対峙している間、こんなにおいを振りまいていたのか。人のいない森の中でよかったよ。ドラゴンには何もされなかったか?」
「そんなわけないでしょ……」

 憮然と反論しても発情しているのは明らかで、ジークが秘所のすぐそばで話し、その吐息がかかるだけで、内腿が微かに震えた。

 ジークは我慢しきれなくなった様子で、ルディの秘所に吸い付いた。

「やっ! いきなり、あぁっ!」

 眠っている間にたっぷり流れ出た蜜を、さも旨そうに、そして秘裂への愛撫も忘れずに、舐め、吸い取っていく。
 ルディは夢の中の限界をたやすく超えるほどの快感には襲われなかったが、現実として十分すぎる悦楽に喘ぎ身悶えた。
 ジークの作戦は上手くいっている。

「ここ、まだ触ってないんだが、膨らんでる。わかるか?」
「ひッ!」

 そう言ってジークが指で弾いたのは、包皮を引き上げて露出させた肉芽だった。
 そのたった一度の刺激だけで、ルディの腰は大げさに浮き、声にならない悲鳴を上げる。

「集中するとよくわかるな。夢とは全然違う。においも、感触も、鮮烈すぎて酔いそうだ」

 熱に浮かされたように呟いたジークは、肉芽へ直接舌を這わせ始める。

「んあぁ! そんなに、したら、あっ、待って……!」

 痛みも不快もなく、夢の続きの快感が意識を侵食していく。

「い、いく、あっ――!」

 硬直した体が、びくりと大きく跳ねる。続いてそれより小さく数回震えて、全身が弛緩していく。
 夢とは違う体の反応。これがルディの実際の絶頂の迎え方だった。
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