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人間編
48:侵入経路について(3)
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調査の話を終えると、メルセデスは、黙って彼女をじっと見つめるシヒスムンドの意図を汲んだのか、ソファに腰かけたその足元へ膝をついて座った。
シヒスムンドは手を伸ばし、メルセデスの夜着の肩の結び目を解こうとする。
それを、彼女の手が止めた。
「着衣のままで問題ありません」
「なに?」
確かにそういう方法もあるが。だが、メルセデスの思うところはそうではないらしい。
「前回、私に直接触れてくださって、とても気持ちよくしていただいたのですが、その間、閣下はおつらそうですし、私は声がほとんど抑えられませんので、今回からしてくださらなくて結構です。おそらく私をよくしていただかなくても、閣下にきちんとご奉仕できると思います」
つまり、咥えることだけすればよいと考えているため、着衣のままで問題ないということらしい。
淡白に済ませるなら彼女の言う通りかもしれなかったが、それでは色気がない。
「あっ」
シヒスムンドはメルセデスをひょいと抱えてベッドへ放り込んだ。
そのまま押し倒し、噛みつくように唇を奪えば、三日前に教えた通り、ぎこちなく舌を絡めてこたえようとする。
何も喋る余裕がなくなるほど口内を蹂躙し尽くせば、くたりと脱力し、あとは捕食されるのを待つ獲物のようだった。
手枷をされた獲物を前に、シヒスムンドは自らが獣になった気分を楽しむことにした。
シヒスムンドは口でメルセデスの夜着の結び目を咥えて引いた。そうして手を使わずに、裸体を包む一枚の衣服を剥いでいく。メルセデスはその様子を、なぜそんなことをしているのかわからないからか、不安げに見上げている。
そうして獲物を裸にしたシヒスムンドは、彼女が自分の体を意識するように、じっくりと眺めてやった。シヒスムンドがわざわざ裸にした以上隠してはならないと思うのか、胸の下で手を握り合わせ、体を隠すのを耐えているようだった。
「俺がお前をよがらせるのは、その方が俺の情感が高まるからだ。余計な気をまわすな」
「は、はい……」
その後、余計な気を使った罰という名目で、散々指と舌でいかせた後、メルセデスに自分でする方法を教えて実践させるという所業も行った。なお、結局メルセデスは自分ではうまくできず、いかせてほしいとシヒスムンドに懇願して絶頂を迎えさせてもらった。
その思いがけないおねだりに、欲望と嗜虐心を煽られたシヒスムンドは一層自身を硬く張り詰めさせ、またメルセデスに咥えさせただけでなく、今回は故意に口内に射精し、かつ飲み込ませた。
拒絶されないからと好き放題している自覚はある。
シヒスムンドは手を伸ばし、メルセデスの夜着の肩の結び目を解こうとする。
それを、彼女の手が止めた。
「着衣のままで問題ありません」
「なに?」
確かにそういう方法もあるが。だが、メルセデスの思うところはそうではないらしい。
「前回、私に直接触れてくださって、とても気持ちよくしていただいたのですが、その間、閣下はおつらそうですし、私は声がほとんど抑えられませんので、今回からしてくださらなくて結構です。おそらく私をよくしていただかなくても、閣下にきちんとご奉仕できると思います」
つまり、咥えることだけすればよいと考えているため、着衣のままで問題ないということらしい。
淡白に済ませるなら彼女の言う通りかもしれなかったが、それでは色気がない。
「あっ」
シヒスムンドはメルセデスをひょいと抱えてベッドへ放り込んだ。
そのまま押し倒し、噛みつくように唇を奪えば、三日前に教えた通り、ぎこちなく舌を絡めてこたえようとする。
何も喋る余裕がなくなるほど口内を蹂躙し尽くせば、くたりと脱力し、あとは捕食されるのを待つ獲物のようだった。
手枷をされた獲物を前に、シヒスムンドは自らが獣になった気分を楽しむことにした。
シヒスムンドは口でメルセデスの夜着の結び目を咥えて引いた。そうして手を使わずに、裸体を包む一枚の衣服を剥いでいく。メルセデスはその様子を、なぜそんなことをしているのかわからないからか、不安げに見上げている。
そうして獲物を裸にしたシヒスムンドは、彼女が自分の体を意識するように、じっくりと眺めてやった。シヒスムンドがわざわざ裸にした以上隠してはならないと思うのか、胸の下で手を握り合わせ、体を隠すのを耐えているようだった。
「俺がお前をよがらせるのは、その方が俺の情感が高まるからだ。余計な気をまわすな」
「は、はい……」
その後、余計な気を使った罰という名目で、散々指と舌でいかせた後、メルセデスに自分でする方法を教えて実践させるという所業も行った。なお、結局メルセデスは自分ではうまくできず、いかせてほしいとシヒスムンドに懇願して絶頂を迎えさせてもらった。
その思いがけないおねだりに、欲望と嗜虐心を煽られたシヒスムンドは一層自身を硬く張り詰めさせ、またメルセデスに咥えさせただけでなく、今回は故意に口内に射精し、かつ飲み込ませた。
拒絶されないからと好き放題している自覚はある。
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