弄する贄は蜜を秘める

晦リリ

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30.春嵐に添う

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 緑深い山の匂いがした。
 やわらかくあたたかいものが傍にあり、もっとそれに寄りたくて体を少し動かす。するとぬくもりの方から寄ってくれて、莢珂はとても安堵した。
 このあたたかさを知っている。寄り添い、守ってくれるぬくもりだ。
 もう少しこうしていたい。また眠ってしまおうと意識を眠りのふちに溶かす。けれど、すっかり眠りに落ちる前に、頬をぺろりと舐められた。
(くすぐったい……)
 あとちょっと寝ていたい。それなのにぺろりぺろりと舐められるとくすぐったくてかなわない。
 ふふ、ふふ、と笑っていると、ふいに傍にあったぬくもりが消えた。同時に頬を舐めてくるものもなくなる。かわりに、手を取られた。大きなぬくもりが右手をつかんで少し引く。こちらへ来いと呼ばれているようだ。
 寝ていたいが、目を覚まさなければならない気もする。どうしよう、としようもなく迷いながらとろとろと微睡んでいた時だった。
「莢珂」
 静かな声に呼ばれる。誰の声かわかった瞬間、莢珂の瞼は逡巡もなくうっすらと開いた。
 まず映ったのは、美しく組まれた板の天井だった。それからひらひらと舞う白いもの。雪かと思ったが、頬にのっても冷たくはない。
(花?)
 のったままでもかまわないが、どこかくすぐったい。取りたいな、と思っていると視界の端から伸びてきた大きな手がそろりと花びらをつまみ、ふいと飛ばした。
「……幡嶺さま」
 すぐ傍らにいたのは幡嶺だった。椅子に腰かけていて、莢珂の手を握っていた。
「ようやく起きたな。……寝すぎだ」
「あ……お、れ…」
 喉が渇く。思わず小さくせき込むと、すぐさま贄代が三人やってきて、二人が莢珂の上体をそろりと起こし、もう一人が白湯を差し出した。
「ありが…」
「俺がやろう」
 湯飲みを受け取ろうとするが、右腕が痺れたように上手く動かない。戸惑っていると、幡嶺がそれを取って、莢珂の口につけてくれた。
 お礼を言う間もなく、薄く開いた唇の合間にぬるま湯が注ぎ込まれる。こくりと一口飲むと、じわじわと体にいきわたっていくのが心地よかった。
 やがて白湯もなくなると人心地つく。ようやく自分がどこにいるかがわかり、なおさら莢珂はどうして、と困惑した。
 高い天井に、広い部屋。莢珂が眠っていたのは、幡嶺の部屋だった。
(幡嶺さまはもう、奥方さまを迎えられてるはずなのに)
 だからこそ関係を終わらせようと思ったのに、意識がなかったとはいえ、主の部屋を占拠することは本末転倒だ。
 とたんにさっと血の気が引き、ここから退かねばと身じろいだが、ぎこちない体はそれを許してはくれない。動いた拍子にぐらりと体が傾き、とっさに手をつこうとするも、利き手である右手はやはり痺れたように引きつれて動きづらかった。
 落ちる、と思わず目をつぶったが、それより早く幡嶺に支えられる。一瞬ゆらいだ背中は綿をたっぷり入れた枕の山に預けられた。
「あまり動くな。傷は治っても、まだ本調子じゃない」
「は、はい……」
 傷と言われて蘇るのは、あの黒い獣から逃げ回った記憶だ。確か、莢珂は肩口を噛まれた。その後は体中のいたるところを嬲るように噛まれ、千切られ、足首に至っては砕きつぶされた。
(そうだ、俺は)
 体中に受けた凌辱と暴力の記憶が肌を粟立たせる。けれど痛みはどこもない。上掛けから出された手首をそろりと見ると、拘束されたせいで跡がついていたはずの手首は何事もなく、噛まれた痕もなかった。
「けがが治ってる……」
 思わずつぶやくと、幡嶺がそろりと足元の上掛けをはいだ。麻の脚衣に包まれた足先があり、それがめくられると、少し黒ずんだ皮膚の足首が現れた。
「ここがいちばん酷かった。骨が砕けて筋が切れ、皮膚もずたずたで千切れかかってた」
 幡嶺が言うとおりの記憶はある。なにせ被害を受けた本人だ。めまいがするほどの激痛を覚えている。けれど、記憶とはあまりに違いすぎるほど治っていて、奇妙にさえ思えた。
「薬師を呼んで、二日に一度はお前の足首を診させていた。あれは不愛想だが、腕はいい。薬もよく効く。肌も、そのうちもとの色が戻るらしいから心配するな」
 自分の足首を眺めて呆然としてしまった莢珂の困惑をくみ取ったのか、幡嶺は言葉を繋ぐと黒ずむ足首を撫で、また服の下にしまった。
「ありがとうございます……」
 あんなに傷だらけで体中痛かったのに、今はどこも痛まない。それは嬉しいことだが、同時に、また新しい疑問がぽつんと浮かんだ。
「あの、幡嶺さま」
「なんだ」
 ごくりと唾を飲む。今だって夢のようだが、唾を飲む感覚は確かにある。莢珂は生きている。
「俺は、死んだんじゃないんですか」
 あの時、確かに自分は死ぬのだと莢珂は理解していた。体中からとめどなく血が流れていたし、痛くないところなんてなかった。とても寒かったが雪のせいだけではない寒さで、けれど途中からそれもなくなった。視界が徐々に狭まってやがて暗くなり、耳もどんどん聞こえなくなっていく。世界が閉じていくのを感じながら、まるで他人事のように、死ぬのだと思った。そしてふつりと眠るように意識がなくなった。
 莢珂は死んだはずだった。
 けれど、生きている。それが不思議だった。
 思わず単刀直入に言うと、幡嶺は目を見張ったあと、視線を下に落とした。
「死んではいない。ほとんど死にかかってはいたが」
「それじゃあどうしてこんなに治って……」
 自分の体ながら、気味悪くさえ感じる。動きづらい右肩もゆるく動かしながら体中をしげしげと眺めていると、莢珂、と声がかかった。
「この先千年は、まず死ねないと思え」
「千年……?」
 脈絡もなく飛び出してきた、途方もない年月に思わず目が丸くなる。
 人間など、六十年も生きれば長寿だ。百年どころか、千年も生きられるはずがない。
「………俺たちは大概のことはできる。風を吹かせたり、山を震わせたり、呪いをかけたり、解いたり、人に比べればいろいろできる。だが、死んだのを生き返らせることはできん。だから、死ぬ前にお前をさいにした」
「さい?」
 聞きなれない言葉を呟き返すと、幡嶺の顔が上がった。切れあがった眼差しは強く、睨まれているのではと思うほどの鋭さだ。けれど、莢珂もいい加減見慣れている。莢珂をからかったりはぐらかしたりするときではない、初めて会ったときに見た、神としての威厳に満ちた双眸だった。
「さいとは妻。莢珂、お前を娶った」
 開け放たれた窓から風がぶわりと入ってきた。同時に白い花びらが舞い込んでくる。はらはらと舞う花弁が幡嶺との間に降った。
「俺たちは千年より遥かを生きるものだ。俺が娶ったことで、お前もそうなった」
「でも、幡嶺さまは奥方さまをお迎えになられて……」
 あの贄代と同じ姿をした少女と幡嶺は、仲睦まじげに衣装を合わせていた。式とも言っていた。あれは一体なんだったのか。
 思わず声を上ずらせると、幡嶺の方も表情を変えた。
「奥方? 誰のことを言っている」
「まえに反物の余りをくださった方です。式のために誂えると……」
「式? ……ああ、なんだったか、……姶紗か。姶紗なら、俺の知り合いのところに嫁に行った。もともとは俺の贄だ。他にやるからには相応の格好をさせないといけないから、式のための新しい衣装も誂えたし、祝宴にも行きはしたが……お前、会ったことがあったか」
「あ、いえ、少し見ただけで……」
 まさか、隠れてみていたなど言えない。思わず口ごもると、幡嶺は少しばかり眉間にしわを刻んだ。
「……お前は、娶られるのは嫌だったか」
「えっ」
「お前を死なせないためには、これしかなかった。隷下にする方法もあったが……それは、俺がいやだった。だから娶ったが……嫌だったか」
「そんな、嫌ではないです」
 むしろ、莢珂としては喜ばしいことだ。
 もともと贄として召し上げられただけだったが、ともに過ごしているうちに恋心を自覚した。けれど、それはあくまで片恋であって、告げるつもりもなければ遂げるつもりもなかった。そんなことなど、一柱の神である幡嶺に対して望んではいけないことなのだから。
「本当に嫌ではないんです。でも、幡嶺さまは神さまです。俺みたいな、ただの人間では……」
 ふさわしいかどうかなど、考えずともわかることだ。嬉しいが、おそれ多い気持ちもある。同時に、あまりのことに信じられないという気持ちも。
 胸には困惑と歓喜が交互に去来して、混乱が起きている。
 季節が変わるほど眠り続けていて、ようやくさっき目覚めたばかりの頭では到底許容できるものではない。
 どう伝えれば、幡嶺が救ってくれたことに報いるだろう。好きだと言っていいのか、けれどそれはおそれ多くないか。
 迷っていると、幡嶺の手が伸びてきて、莢珂の手をつかんだ。
 黒く縦長の瞳孔が一閃する金色の双眸が莢珂をとらえる。初めて見たときは怖いとさえ思ったその輝きも、いまでは美しいと思えた。
「お前はただの人間だ。ただの人間で、見目は……それなりに悪くないが、お前より上はほかにも見たことがある。俺の贄だというのに村に出たいだの水脈を動かせだの言う。体はいい。いつでもまぐわっていたいが、お前はすぐに疲れる」
「も、申し訳ありません……」
 唐突にまくしたてられた言葉たちは、決して莢珂を褒めているものではない。ひどいことを言われたはずなのに、その眼差しがじっと莢珂を見つめて離さない。幡嶺はさらに体を寄せてきた。
 美しいと思っていた金眼はぎらぎらとまたたいていて、幡嶺はあからさまに興奮していた。
「それなのにだめだった。お前が死ぬのは我慢ならん」
 掴んだままの手を引き寄せられる。体が傾いで幡嶺の方へ倒れこむと、両腕が回ってくる。そのまま掻き抱くようにされて、莢珂は半ば幡嶺の膝に抱かれる形になった。
「お前はもうただの人間じゃない。俺が選んだ、俺の半身だ」
 体がぴったりと寄り添って、あのやわらかい匂いがする。深い森の、潤いに満ちた緑や清流、そこで息づく命そのものの匂い。莢珂が好きな、安堵できる匂いだ。
 思わず体の力を抜くと、幡嶺の顔が肩口にするりと添う。すんすんと鼻を鳴らすしぐさに、そういえばあの翼の獣からは幡嶺の声と匂いがしたことを思い出したが、ふしぎと恐怖や怯えはなかった。
「数百年近く生きてきたが、お前が目覚めない数週間の方が長かった。どれだけ待ったか……ねだっても、もう村には戻さんからな。しばらく離れないと思え」
 腕のなかの莢珂をさらに抱きしめ、幡嶺はほうと息をついた。
「最初からこうしていればよかった……ああ、ようやく落ち着いた」
 肩口にかかる重みに、莢珂は胸がどんどん高鳴っていくのを感じていた。
 幡嶺は、確実な言葉は口にしていない。けれど、莢珂を娶った。目覚めないことが苦痛だったと吐露した。そして、もう離さないと言った。
 告げてもいいのだろうか。
 最初は恐ろしかったと言えばきっと眉間には深いしわが刻まれてしまうから、ごくごく短い言葉で。
「幡嶺さま」
「なんだ」
 相手は神さまで、本来ならばおそれ多いことだろう。けれど、離さないと言ってくれた。その言葉に、期待をしてもいいのだろうか。
 肩口にあずけられた幡嶺の顔にそっと口を寄せる。息を吸って、それから小さく声をこぼした。
「……好きです」
 抱き合ったままの幡嶺の体がびくりと動き、そのまま莢珂に伝わった。二度まばたきをする間動かなかったが、やがてのっそりとした動きであげられた幡嶺の顔は、無表情に見えてその実、驚いているようだった。
 やはり、言ってはいけなかっただろうか。そんなことを思いはしたものの、それは杞憂だった。
「お前とまぐわいたい。お前とずっといたい。お前が死ぬのは我慢ならない。離れるのも許せない。これは、お前もそうか」
「そ……そうです」
 言葉は強いものの、間違ってはいない。きっぱり言われると思わず顔が赤くなる心地だが、うなずくと、幡嶺はそれならと目元をやわらげた。
「これが好きということか。……悪くない」
 そろりと幡嶺の背に手をかける。右腕は少し強張っているが、それでも両腕で抱き返す。
「莢珂。好きだ。千年先も、お前といよう」
 そう囁いた幡嶺の背後には、開け放たれた飾り窓がある。その丸窓からは、ひかりと生命に満ち溢れた庭が見えた。
 悲嘆にくれた夏も、耐えた秋も、厳しい冬も過ぎた。
 ようやく訪れた春の景色を見つめる莢珂の視界はとたんにさえぎられる。やがて口づけが降りてくる。これから先、何度も目にするだろう鮮やかな景色を見るのは後にして、莢珂はそっと目を閉じた。千年先の春も、きっと共にいようと思いながら。



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感想 1

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みんなの感想(1件)

kaoryu
2022.09.14 kaoryu

面白かったですー!
心情の機微も、容赦ないアクシデントの描写もどんどん引き込まれました✨😆
素敵な作品をありがとうございます!
今後も楽しみにしてます❤

解除

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