弄する贄は蜜を秘める

晦リリ

文字の大きさ
上 下
11 / 30

11.はじめての ★

しおりを挟む




「実りは間に合うのか」
「……んっぐ」
 朝餉を摂っているさなかだった。
 莢珂は人間なので食事をとるが、幡嶺は神であるせいか、自ら積極的に食事はしない。白湯や茶、酒を飲んでいる姿はよく見るが、食べ物は時折木の実や干した肉を食べている程度だった。
 山菜の煮びたしと白米を食べていたらこりこりと胡桃を食んでいた幡嶺がおもむろに話しかけてきたものだから、思わず喉にかかって、莢珂は慌てて茶を飲みほした。つかえていたものはわずかな苦しさをまとって胃の腑へ落ちていった。
「み、実り……ですか」
「米以外にも作ってるんだろう」
「一応……芋と豆と白菜なんかを作ってます。いただいた加護で成長は早いですが……量は間に合わないかもしれないです。干す時間もないので、今年はほとんど雪の下に隠すと思います」
 いつもなら、春夏の間に収穫した野菜を乾燥させたり塩漬けにしたり、肉や魚なら煙でいぶしたりして保存食にする。葉物の一部は藁の下に隠して雪でもかけておけば冬の間も食べることができたが、野生生物に掘り返されてしまうこともあるので、やはり保存食にする分は確保しておきたかった。
 けれど、今年はなにもかも足りない。成長が早いとは言ってもまだ収穫できるほどではないし、肉や魚を捕りに狩りに行く余裕もない。
 村では誰かが近くの街まで行って干し肉や干し魚を買ってくる案もあがっていたが、一番近くの街でも山脈を越えなければならない。行って帰ってくるだけでも四日はかかる。どの家もそれほどの人員の余裕はなく、昨日村長の家で飼育していた痩せ細った牛をつぶして解体し、わずかな量をそれぞれの家に配ったばかりだった。
 せめて猪や熊を狩りに行けたらいいのだが、莢珂は弓を引いたこともない。罠の仕掛け方でもならって、せめて兎でも捕まえられないだろうか。そんなことを考えていると、やがて幡嶺は無言で立ち去った。
(幡嶺さまにお願いしたらどうなるんだろう)
 遠ざかる廊下の軋みを聞きながら、ぼんやりと莢珂は考えた。
 幡嶺は毎日米袋を持たせてくれる。どれほどのたくわえがあるのか莢珂は知らないが、節制している様子もない。言えば多くを分け与えてくれる気もしたが、それでは幡嶺の負担になる。対価として返せるものなど思い当たりがない。
「……はあ」
 相手が神とはいえ、なんでもかんでも願って頼るのはあまりにも図々しい。呪いを解き、莢珂に加護を与え、毎日米袋を持たせてくれているというのに、これ以上を望むのは愚かしいことだ。
 ばかなことを考えてしまったと忸怩たる思いに胸を悪くしながら食事を終えた莢珂は一度部屋に戻って身支度を整え、それからいつも通り幡嶺に挨拶をしてから、村へ戻った。
 あれやこれやと考え込んでしまうものの、結局は動かなければ間に合うものも間に合わなくなる。一日しっかりと動き回り、屋敷に戻ってからも夜の勤めに向けてそそくさと動き回る。
 そうして今宵、莢珂は幡嶺の褥にいた。
「んっ、ん、ぁ、やぁ、や、ばんりょ、さま……そこ、きたない……」
 湯浴み後の火照った体に、ひんやりとする敷布が心地よい。背中にあたる上質な布のよれを感じながら、莢珂は左右に開かれた脚の間にうずくまる幡嶺の頭に触れていた。
 莢珂には性行為に関しての知識が一切ないが長く生きているという幡嶺はさすがの手練手管だ。驚くようなことを仕掛けてくるも、それは決して不快なものではない。いまもおもむろに口腔に雄の部分を含まれて驚愕したが、舌でねぶられるとたまらなくなってしまう。どろどろとした快楽が腰を中心に広がって、羞恥よりももっと欲しいという貪婪さだけが意識を焼いていくようだった。
「穢れがあるなら俺が浄めてやろう。そら、あの湖のようにお前のここはしとどだ」
「そ…じゃなくて……んひっ」
 震えて勃ちあがるものから口が離れたかと思えば、茎の下に隠された花弁に舌が差し入れられる。すでにほころんだそこは、ようやく来てくれたとばかりにぷくりと新しい蜜を吐き出した。
 ぬちぬちと舐められるとたまらない。すぐにずんと突き抜けるような感覚がして、莢珂はびくびくと体を震わせながら達した。
 抱かれるたびに、体は快楽を拾いやすくなる。入れられずとも達することは多くなった。
 触れられ、舐られ、揉まれ、入れられ、すべてが気持ちいい。大きな体に覆いかぶさられるのも最初は怖かったが、今では自然とあがった腕が幡嶺の肩口に周るようになった。肌が合わさるとほっとした。
 ふと、幡嶺はどうだろうと達した余韻でぼうっとする頭のまま、莢珂は考えた。
 莢珂は甘くとろかされて心地よいばかりだが、幡嶺にたいしてはなにもしたことがない。いつも寝台に横たわり、与えられる快楽に身をよじっては嬌声を上げるばかりだ。中に入れば締め付けがいい、心地よいと言ってくれるが、それは莢珂が意図しているわけではなくて、体が勝手にそう動いてしまっているだけだ。莢珂自身が幡嶺に心地よくなってもらおうと、あれこれしたことは一度もない。
(俺は贄なのに…されてばかりではだめな気がする……)
 幡嶺は、莢珂に良くしてくれる。贄というのだから食べられるかもしれないと思っていたが、実際は噛みついたりさえしない。舐めてとかして、なにも知らなかった肌にみだらな熱を教えるだけだ。
 なにか返せることはあるだろうかとぼんやり考えていると、幡嶺が体を起こした。莢珂の股間をしゃぶりつくした舌でべろりと口の周りを舐めながら寝台の上に膝立ちになった彼の股間は既にいきり立っている。大きな手が無造作に前を開くと、太く長いものがあらわになった。
 莢珂の体を弄っている間に幡嶺の雄はだいたい勃ちあがるが、挿入する前は何度か自分で擦り、さらにかたくそそり立たせている。それをいつも見ていたが、そうだ、と莢珂は肘をついて体を起こした。
「あの、幡嶺さま」
「なんだ」
「ば、ばん……幡嶺さまの、……その、幡嶺さまの……」
 ちらりと見やるのは開いた前からのぞく立派なものだ。莢珂の未熟なものとは比べようもない。それこそ莢珂の痩せた手首ほどもあるもので、おおよそこんな太さのものが体内に埋まるとも思えなかったが、昨夜も後ろを貫かれている。夜ごと莢珂を泣かせ、深いところまで穿つ凶器であり、ふたりが繋がるための楔でもある。
 そう思うと驚きや羞恥はするりと消えた。すっかり上体を起こして、莢珂は懇願するようにひざまずいた。
「幡嶺さまのものを……陽物を、俺にも舐めさせてくれませんか」
「………うん?」
 はっきりと口にしたつもりではあったが、幡嶺にはよく聞こえていないようだった。けれど、もう一度言葉にするのはさすがに恥ずかしくて、莢珂はそれならと体を屈めた。
 互いに湯を浴びて体は清めたが、勃起したものからぷくりと湧き上がる露のせいか、雄臭い匂いがする。けれどいやではない。ゆるく勃起したものをそろりと両手で包んで、さてと莢珂は目をまばたかせた。
 幡嶺はどうやって自分を気持ちよくしてくれていただろうか。
 舐められ、ほぐされていることはわかっていたが、よく覚えてはいない。それこそ意識すらあやふやになるほど心地よいのだ。ただただ気持ちいい、うれしいという感情で胸も頭もいっぱいになってしまって、おおよそなにも覚えていない。
 どうしようかとここにきて考えこんでしまったが、今更あとに引くことはできない。とりあえず、ちろりと出した舌でぺろりとしゃぶってみると、莢珂に押されたかたちになった幡嶺がごそりと動いて尻を寝台につけた。
「お前、なにを」
「んん……いつも、んむ……俺ばかりしていただいてるので……ん、ぅん」
 太い幹はどこもかしこも熱くて脈打つようだ。慣れないながらに必死に舐めしゃぶり、もっとかたく、もっとそそり立つように育てていく。ふしぎと嫌悪感はなく、むしろ伸びてきた手が頭を撫でてくれると、もっと頑張ろうと思えた。
「ん、ふ……ぅん、む……」
 ぞろりと舐め上げるだけのつたない舌技でも、幡嶺の陽物は露を垂らしてくれる。それを舌で受け止め、先端をそろりと口に含んだ。
 精一杯口を開いているつもりでも、傘を開いた雁先は大きく、どうにも口に入りきらない。歯を立てては痛いだろうし、かといって今以上に口を開くと、顎がはずれてしまいそうだ。仕方がないので先端にちゅ、と口づけてみると、幡嶺が身じろいでぎしりと寝台が軋んだ。
 濃ゆい白濁が迸ったのはすぐだった。顔面にびしゃりとたたきつけられたものは半開きになっていた口の中に少し入った。少し苦いようなしょっぱいような味がしたが、幡嶺が出したものだ。そのままごくりと嚥下し、顔にしたたったものも指でぬぐって舐めると、大きな手のひらが白濁のしたたる莢珂の頬を撫でた。
「なにを言い出したかと思えば、お前は……ああ、舐めるな。まずいだろう」
 幡嶺の寝着の裾でぐいぐいと頬を拭われ、そのまま開いて立てた膝の間に引きずり込まれた。
「いつも俺ばかりしてもらってるので……」
「抱かれているだろう」
「でも、俺から幡嶺さまに気持ちよくなっていただけるようにしたことはないので……」
 駄目だったろうか。毎日触れ合い、食事や湯浴みをともにすることもあるが、彼はおそれ多くも一柱の神だ。
 大それたことをしただろうかと今更体をすくめると、ゆるやかに褥に寝転がされ、脚を左右に開かれた。
「俺は毎日心地よいぞ。お前の胎は熱く狭く、俺を包んでくれる。そら、こんなふうにだ」
 ぬぷりと、さきほどまで莢珂が口をつけていた切っ先が前花に触れた。そのままずるずると狭隘を割り開きながら入ってくると、やがて最奥をとんと突いて止まった。
「んっ、うあ……お、俺は……俺は幡嶺さまに気持ちよくなっ…あう、んふ……なってほしくて……」
 密着した粘膜から、じわじわと互いの熱が侵食しあっていく。もとからそこにあったものが戻ってきたのではと思うほどぴったりと嵌まるのに、けれど少しでも動かれるとびりびりと痺れるような疼きと熱が背筋を駆け上がった。
 待ち望んだ侵略に、ぐずぐずと意識までおかされる。けれど、これだけは聞いておきたかった。
「ぁう、んっ……幡嶺、さま……お礼、少しは出来ましたか…?」
 村長からは、今日もお礼を言ってほしいと毎日言われる。少しくらいはそれに報う働きができただろうか。
 問いかけると、幡嶺は面食らったような顔をした。けれど、すぐにいつも通りの凛々しく雄々しい顔で目を細めた。
「ああ、出来た。……だが、まだお前が足りん。もっともらおう」
(幡嶺さま、笑ってる……)
 いつも真一文字に引き結ばれている幡嶺の口のはしが、ごくわずかに持ち上がっていた。
 莢珂の舌技は我ながらつたないものだとわかっていたが、それでもこうやって笑ってくれるならやった甲斐があった。
 うれしい、と微笑んだ口に幡嶺のそれが重なる。
 幡嶺は莢珂にとってのはじめてを次々と作っていく。はじめて交わした口づけは互いに荒い呼吸でままならなく、すぐに離れてしまった。けれど、すぐにまた重ねられる。やがて幡嶺が動き出して口づけは解かれたが、夜はまだ長い。
 あと何度口づけは落ちてきてくれるだろうと思った莢珂の心を聴いたように、その夜、口づけはまぐわいが終わっても繰り返された。



しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

逃げる銀狐に追う白竜~いいなずけ竜のアレがあんなに大きいなんて聞いてません!~

結城星乃
BL
【執着年下攻め🐲×逃げる年上受け🦊】  愚者の森に住む銀狐の一族には、ある掟がある。 ──群れの長となる者は必ず真竜を娶って子を成し、真竜の加護を得ること──  長となる証である紋様を持って生まれてきた皓(こう)は、成竜となった番(つがい)の真竜と、婚儀の相談の為に顔合わせをすることになった。  番の真竜とは、幼竜の時に幾度か会っている。丸い目が綺羅綺羅していて、とても愛らしい白竜だった。この子が将来自分のお嫁さんになるんだと、胸が高鳴ったことを思い出す。  どんな美人になっているんだろう。  だが相談の場に現れたのは、冷たい灰銀の目した、自分よりも体格の良い雄竜で……。  ──あ、これ、俺が……抱かれる方だ。  ──あんな体格いいやつのあれ、挿入したら絶対壊れる!  ──ごめんみんな、俺逃げる!  逃げる銀狐の行く末は……。  そして逃げる銀狐に竜は……。  白竜×銀狐の和風系異世界ファンタジー。

オメガパンダの獣人は麒麟皇帝の運命の番

兎騎かなで
BL
 パンダ族の白露は成人を迎え、生まれ育った里を出た。白露は里で唯一のオメガだ。将来は父や母のように、のんびりとした生活を営めるアルファと結ばれたいと思っていたのに、実は白露は皇帝の番だったらしい。  美味しい笹の葉を分けあって二人で食べるような、鳥を見つけて一緒に眺めて楽しむような、そんな穏やかな時を、激務に追われる皇帝と共に過ごすことはできるのか?   さらに白露には、発情期が来たことがないという悩みもあって……理想の番関係に向かって奮闘する物語。

平凡な俺が双子美形御曹司に溺愛されてます

ふくやまぴーす
BL
旧題:平凡な俺が双子美形御曹司に溺愛されてます〜利害一致の契約結婚じゃなかったの?〜 名前も見た目もザ・平凡な19歳佐藤翔はある日突然初対面の美形双子御曹司に「自分たちを助けると思って結婚して欲しい」と頼まれる。 愛のない形だけの結婚だと高を括ってOKしたら思ってたのと違う展開に… 「二人は別に俺のこと好きじゃないですよねっ?なんでいきなりこんなこと……!」 美形双子御曹司×健気、お人好し、ちょっぴり貧乏な愛され主人公のラブコメBLです。 🐶2024.2.15 アンダルシュノベルズ様より書籍発売🐶 応援していただいたみなさまのおかげです。 本当にありがとうございました!

目覚めたらヤバそうな男にキスされてたんですが!?

キトー
BL
傭兵として働いていたはずの青年サク。 目覚めるとなぜか廃墟のような城にいた。 そしてかたわらには、伸びっぱなしの黒髪と真っ赤な瞳をもつ男が自分の手を握りしめている。 どうして僕はこんな所に居るんだろう。 それに、どうして僕は、この男にキスをされているんだろうか…… コメディ、ほのぼの、時々シリアスのファンタジーBLです。 【執着が激しい魔王と呼ばれる男×気が弱い巻き込まれた一般人?】 反応いただけるととても喜びます! 匿名希望の方はX(元Twitter)のWaveboxやマシュマロからどうぞ(⁠^⁠^⁠)  

転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…

月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた… 転生したと気づいてそう思った。 今世は周りの人も優しく友達もできた。 それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。 前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。 前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。 しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。 俺はこの幸せをなくならせたくない。 そう思っていた…

【完結】相談する相手を、間違えました

ryon*
BL
長い間片想いしていた幼なじみの結婚を知らされ、30歳の誕生日前日に失恋した大晴。 自棄になり訪れた結婚相談所で、高校時代の同級生にして学内のカースト最上位に君臨していた男、早乙女 遼河と再会して・・・ *** 執着系美形攻めに、あっさりカラダから堕とされる自称平凡地味陰キャ受けを書きたかった。 ただ、それだけです。 *** 他サイトにも、掲載しています。 てんぱる1様の、フリー素材を表紙にお借りしています。 *** エブリスタで2022/5/6~5/11、BLトレンドランキング1位を獲得しました。 ありがとうございました。 *** 閲覧への感謝の気持ちをこめて、5/8 遼河視点のSSを追加しました。 ちょっと闇深い感じですが、楽しんで頂けたら幸いです(*´ω`*) *** 2022/5/14 エブリスタで保存したデータが飛ぶという不具合が出ているみたいで、ちょっとこわいのであちらに置いていたSSを念のためこちらにも転載しておきます。

異世界転移して出会っためちゃくちゃ好きな男が全く手を出してこない

春野ひより
BL
前触れもなく異世界転移したトップアイドル、アオイ。 路頭に迷いかけたアオイを拾ったのは娼館のガメツイ女主人で、アオイは半ば強制的に男娼としてデビューすることに。しかし、絶対に抱かれたくないアオイは初めての客である美しい男に交渉する。 「――僕を見てほしいんです」 奇跡的に男に気に入られたアオイ。足繁く通う男。男はアオイに惜しみなく金を注ぎ、アオイは美しい男に恋をするが、男は「私は貴方のファンです」と言うばかりで頑としてアオイを抱かなくて――。 愛されるには理由が必要だと思っているし、理由が無くなれば捨てられて当然だと思っている受けが「それでも愛して欲しい」と手を伸ばせるようになるまでの話です。 金を使うことでしか愛を伝えられない不器用な人外×自分に付けられた値段でしか愛を実感できない不器用な青年

【完結】ハーレムルートには重要な手掛かりが隠されています

天冨七緒
BL
僕は幼い頃から男の子が好きだった。 気が付いたら女の子より男の子が好き。 だけどなんとなくこの感情は「イケナイ」ことなんだと思って、ひた隠しにした。 そんな僕が勇気を出して高校は男子校を選んだ。 素敵な人は沢山いた。 けど、気持ちは伝えられなかった。 知れば、皆は女の子が好きだったから。 だから、僕は小説の世界に逃げた。 少し遠くの駅の本屋で男の子同士の恋愛の話を買った。 それだけが僕の逃げ場所で救いだった。 小説を読んでいる間は、僕も主人公になれた。 主人公のように好きな人に好きになってもらいたい。 僕の願いはそれだけ…叶わない願いだけど…。 早く家に帰ってゆっくり本が読みたかった。 それだけだったのに、信号が変わると僕は地面に横たわっていた…。 電信柱を折るようにトラックが突っ込んでいた。 …僕は死んだ。 死んだはずだったのに…生きてる…これは死ぬ瞬間に見ている夢なのかな? 格好いい人が目の前にいるの… えっ?えっ?えっ? 僕達は今…。 純愛…ルート ハーレムルート 設定を知る者 物語は終盤へ とあり、かなりの長編となっております。 ゲームの番外編のような物語です、何故なら本編は… 純愛…ルートから一変するハーレムルートすべての謎が解けるのはラスト。 長すぎて面倒という方は最終回で全ての流れが分かるかと…禁じ手ではありますが

処理中です...