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第二章 ギルド業務、再開 編
4 惑い惑わされ
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―――“幻影の霊”。
ヤツは、民からそう呼ばれ、恐れられていた。もう二十年も前の話だ。自分が倒した魔物のことは、全てこの頭に記憶してある。だからこそ、今回出てきた情報で、俺の記憶を疑わざるを得なかった。俺はヤツをこの手で葬り去った。
………と勘違いしていたのでは、と。
◇
当時のウィル大陸は、今ほど十分な保障が冒険者には無く、何をするにも自己責任だった。魔物を狩ったところで大した金にならず、商人にチョロまかされ。村人から採取の依頼をされて、品物を届けても、手に入る報酬は僅か。
そういった依頼ならまだしも、役人から雑用を押し付けられたり、挙げ句の果てには、貴族の屋敷の庭掃除をやらされたり。……ただの庭ではない。魔物も潜む、大きな屋敷林。掃除っていうのも、魔物討伐という意味だ。だが、やっとこさ倒したところで、ロクな給料も出ずに、それでおしまい。死んでもやっぱり自己責任。
今よりももっと、もっと危険な。
―――死と隣り合わせの、“汚れ仕事”。
当時は落ちぶれた貴族や商人、それから食い扶持を減らすために家を追い出された子供、やることのない貴族の四男坊など、そういう人達が、就く仕事だった。
冒険者とは名ばかり。…………それが、現実。
そういうイメージが定着していた……が、これを払拭する野郎も出てきた。それが、ロインなどの高等魔法使いや、コンキスのような頭脳明晰のエリートが、冒険者になった、所謂冒険者像の改革のきっかけとなった、“黄金世代”の台頭だった。
なぜ、急にそんな奴らが冒険者になったかって?
理由は簡単。
…………………………………俺がこの世界に来たからだ。
奴らは、国から指名が来る程の、剣の腕前や魔法の才能を持っていた。王候貴族のお抱えの家来は、一ヶ月で平民一生分の給料を稼ぐほど。なのに、その夢や希望を蹴ってまで、対照的な冒険者の道を選んだ。俺は元々堅苦しいのは嫌いだし、当時は一人でいるのが好きだったから、冒険者を自ら志望した。それに、奴らはついてきたのだ。俺は以前、ロインとコンキスに、何故冒険者なんぞになったのかを、聞いた。そしたら奴らは、驚いた答えを返してきた。
『それは決まってますよ。…………君のことを支えるためです。それじゃあ理由になってませんかね?』
コンキスは、
『何になろうと自分の自由。私はそう思っている。それで、冒険者を選んだだけだ。……誰かに影響を受けてな。それが何か?』
本当に、変わった奴らだと思った。
そんな俺たちが受けたのが、とある緊急依頼。
―――“悪夢病”の解決だった。
◇
国中の村に突然と現れ、霧を使って“惑わし”と呼ばれる術を使い対象者を夢に閉じ込め、じわじわと生命力を削る…………。それが分かったのは、討伐してすぐの頃だった。それ以前は、村人達が神の怒りに触れ、この“悪夢病”を発症するという、“神の悪戯”説が主流だった。よって、神によって“霊”――“幻影の霊”が召喚され、襲ったのだろうと、皆思い込んでいた。その国では、神を信じる文化……つまり宗教が、深く根付いていた。
無神論者、というか神なんてものを考えたこともない俺にとっては、違和感しかなかった。が、人々はこれを信じている。
「ロイン、村人達の話、どう思う?」
ロインは顎に手を当てながら言う。
「そうですね……。私の故郷、クレイ国は、トップが教会のバリバリの神聖国家だったので、彼らの気持ちも分かります。」
うへぇ、と俺は舌を出す。
「まあ、そんな風にするもんじゃないですよ。この国の人々にとって、これが当たり前なんですから。」
少し間を置き、俺はロインに問うた。
「じゃあ、これは“神の気紛れ”か?」
「いえ、間違いなく魔物の仕業でしょうね。」
ロインは笑顔でハッキリ断言した。
◇
俺たちは一週間その村に泊まり込み、村長を説得した。
―――この“謎の病”の原因を、“討伐”させてほしい、と。
最初は「神に背けるか!」と言っていたが、俺たちが必死に説得し、「自己責任だぞ!」と言われたが、なんとか調査許可をもらった。ロインが三日かけて怪しい霧が発生したときの魔力の波長のパターンの分析をし、その間俺は村人達に聞き込み調査。結果は、一目瞭然だった。分析パターンは、魔物のもの。それに、村人達も、“神の悪戯”だと考えている人は、少数だった。自分の家族を寝たきりにされ、怒りに震える者もいた。その人たちのためにも、勝たなければ。
俺は改めてそう思った。
辺りの波長が急に狂い始めた日の夜、俺たちは例の魔物と対峙した。最終的にロインの聖魔法で追い込み、俺が止めを差した。その時、僅かだが、魔石をドロップした。それを基に、村長に訴えた。あの日以来、新しく“悪夢病”にかかる人は、誰もいなかった。そして、魔物の仕業であると、認めてもらった。この事は大陸全土に広まり、“幻影の霊”を倒せば、治すことができるということが知られ、全国各地で、くすぶっていた冒険者達が活躍。おかげで、“悪夢病”は一網打尽に出来たのだ。それがきっかけで、世間の冒険者に対する見方は、大きく変わっていったのだが………。
◇
「……てなわけで、確かに二十年前に全ての“幻影の霊”は討伐された………はずなんだ。」
「なるほど……、冒険者の歴史について、僕はチラッとしか聞いたことが無かったんですけど、本当だったんですね。」
「ああ。俺たちの待遇が良くなったのも、この一件以後で、ようやく保障が充実したのも、冒険者ギルドのシステムが出来てからだ。」
ちなみに、何故そのような雑用やらなんやらをやらされるような仕事に、冒険者という名前がついたのかというと、これも皮肉を込めてだ。“報酬が安いと分かって、無謀に挑戦する人々―――”。だから、“冒険者”、つまり、“冒険をする者”という名前をつけられたってわけだ。
「うーん…………。」
スバルはなんとなく分かったようだが、ミヨはあまり腑に落ちていないようだった。
「確かに、二十年前支部長が仰ったとおり、全国各地で“幻影の霊”が狩られたのでしょうけど……。それでも、普通の魔物みたいに、野生というか……………つまり、そういう悪夢を見せないものも居て、生き延びたのでは?」
ミヨの言うことに一理はある。こいつの習性を知らなければ、普通の魔物だと思うだろう。それに、世界各地に、ゴーストやらリッチやらの“アンデッド”と呼ばれる魔物達だっている。だが、こいつの場合、そういうヤツらとは違う。
「こいつらはな、“人の夢”を食い物にするんだ。」
「人の…………“夢”?」
ミヨとスバルは、鳥肌を立てている。
「そうだ。そういう痕跡が、俺が倒した“幻影の霊”にあったんだ。だから間違いないだろう。よって、人里以外には湧かない。魔法迷宮に現れたのも、沢山の冒険者が急に集まり、魔力が収束する何かがあってのことだろう。」
こんなヤツらに再び地上に湧かれたら、たまったもんじゃない。今のところ、不自然な霧の目撃情報は、この魔法迷宮内のみだけだ。……だから、叩くなら今がチャンスだ。もし叩き損ねたのであれば、また叩けば良いだけだ。
「だから、こいつも俺たちで討伐しようと思うのだが………どうだ? 怖じ気づいたか?」
「「いえ、全然………!」」
俺はスバルとミヨの方を向く。だが、二人の顔は沈んでおらず、むしろわくわくしているようだった。
「そうか。………この情報も、国と本部に通達がいけば、緊急依頼の案件となるだろう。だが、通達の期限前……つまり、この一週間の間で叩けば、俺たちの手柄となる。そして、以前ハイランク・オーガを倒した時のように、ギルドの予算分配額が上昇すること間違いなしだろう。」
俺の話を聞き、スバルは目を輝かせる。だが、やっぱりミヨは納得できていないようで。
「……しかし支部長、その魔物を討伐に行く間、私たちは支部を留守にすることになります。そうすると、他の冒険者達に迷惑が……それに、ギルドに泊まっている人もいますし。そういう人達のお世話は、一体どうすれば良いのでしょうか?」
「流石だな、ミヨ。お前は良いところに目がつく。」
「え? じゃあ、今回は討伐出来ないんですか?」
スバルが驚いた表情でこちらを見る。……やれやれ。
「そうだな。俺たちは、な。だから、今回はユンクレアに居る冒険者達に頼もう。」
「しかし、Aランク冒険者に頼めば、予算が足りなくなってしまいますよ?」
ああ、そうだ。ミヨの言うとおりだ。
「おいおい、よく考えてみろ。この危ない魔物が、普通の討伐依頼に指定されると思うか?」
そうだな……今回は、このシステムを使わせてもらおう。
「ランク関係なしに、力があれば挑める………“特別依頼”制度だ。」
「「特別……依頼………。」」
「ああ、特別依頼だ。」
それは、前代未聞の作戦の始まりだった。
ヤツは、民からそう呼ばれ、恐れられていた。もう二十年も前の話だ。自分が倒した魔物のことは、全てこの頭に記憶してある。だからこそ、今回出てきた情報で、俺の記憶を疑わざるを得なかった。俺はヤツをこの手で葬り去った。
………と勘違いしていたのでは、と。
◇
当時のウィル大陸は、今ほど十分な保障が冒険者には無く、何をするにも自己責任だった。魔物を狩ったところで大した金にならず、商人にチョロまかされ。村人から採取の依頼をされて、品物を届けても、手に入る報酬は僅か。
そういった依頼ならまだしも、役人から雑用を押し付けられたり、挙げ句の果てには、貴族の屋敷の庭掃除をやらされたり。……ただの庭ではない。魔物も潜む、大きな屋敷林。掃除っていうのも、魔物討伐という意味だ。だが、やっとこさ倒したところで、ロクな給料も出ずに、それでおしまい。死んでもやっぱり自己責任。
今よりももっと、もっと危険な。
―――死と隣り合わせの、“汚れ仕事”。
当時は落ちぶれた貴族や商人、それから食い扶持を減らすために家を追い出された子供、やることのない貴族の四男坊など、そういう人達が、就く仕事だった。
冒険者とは名ばかり。…………それが、現実。
そういうイメージが定着していた……が、これを払拭する野郎も出てきた。それが、ロインなどの高等魔法使いや、コンキスのような頭脳明晰のエリートが、冒険者になった、所謂冒険者像の改革のきっかけとなった、“黄金世代”の台頭だった。
なぜ、急にそんな奴らが冒険者になったかって?
理由は簡単。
…………………………………俺がこの世界に来たからだ。
奴らは、国から指名が来る程の、剣の腕前や魔法の才能を持っていた。王候貴族のお抱えの家来は、一ヶ月で平民一生分の給料を稼ぐほど。なのに、その夢や希望を蹴ってまで、対照的な冒険者の道を選んだ。俺は元々堅苦しいのは嫌いだし、当時は一人でいるのが好きだったから、冒険者を自ら志望した。それに、奴らはついてきたのだ。俺は以前、ロインとコンキスに、何故冒険者なんぞになったのかを、聞いた。そしたら奴らは、驚いた答えを返してきた。
『それは決まってますよ。…………君のことを支えるためです。それじゃあ理由になってませんかね?』
コンキスは、
『何になろうと自分の自由。私はそう思っている。それで、冒険者を選んだだけだ。……誰かに影響を受けてな。それが何か?』
本当に、変わった奴らだと思った。
そんな俺たちが受けたのが、とある緊急依頼。
―――“悪夢病”の解決だった。
◇
国中の村に突然と現れ、霧を使って“惑わし”と呼ばれる術を使い対象者を夢に閉じ込め、じわじわと生命力を削る…………。それが分かったのは、討伐してすぐの頃だった。それ以前は、村人達が神の怒りに触れ、この“悪夢病”を発症するという、“神の悪戯”説が主流だった。よって、神によって“霊”――“幻影の霊”が召喚され、襲ったのだろうと、皆思い込んでいた。その国では、神を信じる文化……つまり宗教が、深く根付いていた。
無神論者、というか神なんてものを考えたこともない俺にとっては、違和感しかなかった。が、人々はこれを信じている。
「ロイン、村人達の話、どう思う?」
ロインは顎に手を当てながら言う。
「そうですね……。私の故郷、クレイ国は、トップが教会のバリバリの神聖国家だったので、彼らの気持ちも分かります。」
うへぇ、と俺は舌を出す。
「まあ、そんな風にするもんじゃないですよ。この国の人々にとって、これが当たり前なんですから。」
少し間を置き、俺はロインに問うた。
「じゃあ、これは“神の気紛れ”か?」
「いえ、間違いなく魔物の仕業でしょうね。」
ロインは笑顔でハッキリ断言した。
◇
俺たちは一週間その村に泊まり込み、村長を説得した。
―――この“謎の病”の原因を、“討伐”させてほしい、と。
最初は「神に背けるか!」と言っていたが、俺たちが必死に説得し、「自己責任だぞ!」と言われたが、なんとか調査許可をもらった。ロインが三日かけて怪しい霧が発生したときの魔力の波長のパターンの分析をし、その間俺は村人達に聞き込み調査。結果は、一目瞭然だった。分析パターンは、魔物のもの。それに、村人達も、“神の悪戯”だと考えている人は、少数だった。自分の家族を寝たきりにされ、怒りに震える者もいた。その人たちのためにも、勝たなければ。
俺は改めてそう思った。
辺りの波長が急に狂い始めた日の夜、俺たちは例の魔物と対峙した。最終的にロインの聖魔法で追い込み、俺が止めを差した。その時、僅かだが、魔石をドロップした。それを基に、村長に訴えた。あの日以来、新しく“悪夢病”にかかる人は、誰もいなかった。そして、魔物の仕業であると、認めてもらった。この事は大陸全土に広まり、“幻影の霊”を倒せば、治すことができるということが知られ、全国各地で、くすぶっていた冒険者達が活躍。おかげで、“悪夢病”は一網打尽に出来たのだ。それがきっかけで、世間の冒険者に対する見方は、大きく変わっていったのだが………。
◇
「……てなわけで、確かに二十年前に全ての“幻影の霊”は討伐された………はずなんだ。」
「なるほど……、冒険者の歴史について、僕はチラッとしか聞いたことが無かったんですけど、本当だったんですね。」
「ああ。俺たちの待遇が良くなったのも、この一件以後で、ようやく保障が充実したのも、冒険者ギルドのシステムが出来てからだ。」
ちなみに、何故そのような雑用やらなんやらをやらされるような仕事に、冒険者という名前がついたのかというと、これも皮肉を込めてだ。“報酬が安いと分かって、無謀に挑戦する人々―――”。だから、“冒険者”、つまり、“冒険をする者”という名前をつけられたってわけだ。
「うーん…………。」
スバルはなんとなく分かったようだが、ミヨはあまり腑に落ちていないようだった。
「確かに、二十年前支部長が仰ったとおり、全国各地で“幻影の霊”が狩られたのでしょうけど……。それでも、普通の魔物みたいに、野生というか……………つまり、そういう悪夢を見せないものも居て、生き延びたのでは?」
ミヨの言うことに一理はある。こいつの習性を知らなければ、普通の魔物だと思うだろう。それに、世界各地に、ゴーストやらリッチやらの“アンデッド”と呼ばれる魔物達だっている。だが、こいつの場合、そういうヤツらとは違う。
「こいつらはな、“人の夢”を食い物にするんだ。」
「人の…………“夢”?」
ミヨとスバルは、鳥肌を立てている。
「そうだ。そういう痕跡が、俺が倒した“幻影の霊”にあったんだ。だから間違いないだろう。よって、人里以外には湧かない。魔法迷宮に現れたのも、沢山の冒険者が急に集まり、魔力が収束する何かがあってのことだろう。」
こんなヤツらに再び地上に湧かれたら、たまったもんじゃない。今のところ、不自然な霧の目撃情報は、この魔法迷宮内のみだけだ。……だから、叩くなら今がチャンスだ。もし叩き損ねたのであれば、また叩けば良いだけだ。
「だから、こいつも俺たちで討伐しようと思うのだが………どうだ? 怖じ気づいたか?」
「「いえ、全然………!」」
俺はスバルとミヨの方を向く。だが、二人の顔は沈んでおらず、むしろわくわくしているようだった。
「そうか。………この情報も、国と本部に通達がいけば、緊急依頼の案件となるだろう。だが、通達の期限前……つまり、この一週間の間で叩けば、俺たちの手柄となる。そして、以前ハイランク・オーガを倒した時のように、ギルドの予算分配額が上昇すること間違いなしだろう。」
俺の話を聞き、スバルは目を輝かせる。だが、やっぱりミヨは納得できていないようで。
「……しかし支部長、その魔物を討伐に行く間、私たちは支部を留守にすることになります。そうすると、他の冒険者達に迷惑が……それに、ギルドに泊まっている人もいますし。そういう人達のお世話は、一体どうすれば良いのでしょうか?」
「流石だな、ミヨ。お前は良いところに目がつく。」
「え? じゃあ、今回は討伐出来ないんですか?」
スバルが驚いた表情でこちらを見る。……やれやれ。
「そうだな。俺たちは、な。だから、今回はユンクレアに居る冒険者達に頼もう。」
「しかし、Aランク冒険者に頼めば、予算が足りなくなってしまいますよ?」
ああ、そうだ。ミヨの言うとおりだ。
「おいおい、よく考えてみろ。この危ない魔物が、普通の討伐依頼に指定されると思うか?」
そうだな……今回は、このシステムを使わせてもらおう。
「ランク関係なしに、力があれば挑める………“特別依頼”制度だ。」
「「特別……依頼………。」」
「ああ、特別依頼だ。」
それは、前代未聞の作戦の始まりだった。
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