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第五章・帝国の王女
672.Side Story:Schwarz
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堅苦しい衣装は大嫌いだ。
息が詰まるし、動作の一つ一つが重く鈍くなってしまう。まるでこの身が何かに囚われているかのような錯覚すらして、とにかく不愉快極まりない。故に、滅多なことがなければ正装など着ない。そんな理由から、常日頃は楽な服装で過ごしている。
そんな奴が正装を纏う理由など、格好つけたいか、その必要があったか、二つに一つと言えよう。
「はァ……次から次へと面倒事ばかり起こしやがって……」
まどろっこしい手順を踏み一つ一つ衣装を身につけてゆく。部下に手伝わせているとはいえ、やはり変魔法──その内にある換装と比べると、手間暇が大幅にかかる。
しかしこの換装という魔法は、身につけたものをその完成形のまま魔力情報化して、己の記憶領域に保持し任意のタイミングでそれを引き出し、換装という形で現在着ている衣装と入れ替えて具現化する魔法なのだ。入れ替えた衣装もまた同時に魔力情報化され記憶領域に保存されるので、また換装すればいつでもその衣装に戻れるという寸法だ。
換装という魔法はつまるところ──『実体を魔力情報に変え、魔力情報を実体に変える魔法』なのである。
そんな概要の為変魔法に括られるのだが、なればこそ発生する弊害があり、それこそが現在オレサマがちまちまと着替えている理由に該当する。
換装は魔力情報化した衣装しか変換不可能。そしてオレサマは滅多に正装を着ない。更に言えば服装規定に該当するモノが無かった為、この正装は仕立てたばかりで今日初めて着るものである。
とどのつまり。──換装に必要な魔力情報が無いのだ。
我ながらなんという失態。特に何も考えず、『面白そうだしこうしておこう』なんて軽い気持ちで服装規定を定めるんじゃなかった。数千年前の自分の喉を捻り潰してやりたい。
「……おい。着替えはまだか」
「っはい! もう暫くお待ちいただけますと幸甚と存じますれば……! 残すところ御髪を整え装飾品をお付けするだけでございますので……!!」
「そォか。さっさとしてくれ。退屈で死にそうだ」
「「「「はっ!」」」」
部下の一体、悪魔族の男が代表して返事を寄越す。オレサマが物思いに耽る間もヤツ等は仕事をしていたらしい。予想以上に早く終わりそうで、人知れずホッと一息つく。
「──急に正装を仕立てて欲しいだなんて言うから、その嫌味なぐらい整った顔面を張り倒してあげようかしらと思っていたのだけど。想像以上に似合っていて下手に触れたくないわぁ。せっかくのワタシの作品が壊れちゃうもの」
突如として、深い切り込みの入ったドレスを着た女が口を挟んでくる。コツコツと規則正しくヒールの音を響かせて、この衣装の仕立て人──上位悪魔の女、ガーネットが堂々とオレサマの衣装室に侵入してきた。
「……ヒトが着替えてる最中に勝手に部屋に入って来るなよ」
「何を今更。ワタシ達、お互いの裸だって知ってるのに?」
「うるせェ。オレサマは過去は振り返らない主義なんだよ」
「釣れないこと言うじゃないの。──未だに過去を恐れているくせに」
無駄に豊満な胸を大胆に揺らして腕を組み、ガーネットは邪悪な笑みを浮かべた。
「忘れているようだけど、ワタシはアナタより長生きなのよ? あの三百年のことだってちゃんと覚えているわ。その後のアナタのことも、アナタが変わった理由も。だからよぅく知ってるわ。アナタが未だに──……」
「黙れ。それ以上の勝手な発言は許可しねェ。まだ生を謳歌したいのであれば早急に口を噤め、ガーネット」
「…………ほら、やっぱり恐れているじゃないの。昔から素直じゃないわねぇ?」
くつくつと笑うガーネットをひと睨みすると、奴はやれやれと肩を竦めてようやく口を閉ざした。
部下の前で余計な話をされるところだった。コイツ等は何も知らなくていい。コイツ等はただの臣下で、オレサマはただの魔王だ。そこに憐憫や共感なんてものは必要無い。
そもそも。オレサマの過去などわざわざ話す程の価値があるものではないのだ。くだらなくて、つまらなくて、虚無で無意義な記憶。
あんなものは、愚かな悪魔の無様な記録でしかないのだから。
「ところで。ワタシ、アナタの為に三日三晩不眠不休でその衣装を仕立てたのたけれど……そろそろその訳を聞かせてくれてもいいんじゃないの? ワタシの衣装はいったい何に必要なのかしら?」
ガーネットは魔界有数のデザイナーだ。それも、貴族階級の魔族達の多くが彼女の店の太客という、飛ぶ鳥を落とす勢いの大人気っぷり。既製品ですら出せば即完売、特注品ともなれば向こう数十年は予約が埋まる程。そんな女に何も説明せず魔王権限で無理やり発注したものだから、それなりに恨まれているようだ。
「はァ……会議だよ、会議。八柱との軍略会議がある。それに服装規定があるから、仕方なくこうして正装を用立てたんだよ」
「たかが軍略会議に服装規定って……何よ、その馬鹿げた決まり。考えたヒトは馬鹿なのかしら」
遠回しに貶されてるな。
「考案者はバカだと思うけれど、その決まりのおかげで正装嫌いのアナタが正装を着る必要が生じたのだから感謝しないと。花は愛でるもの、美しい男は美しく着飾ってこそだもの、ね♡」
「近寄るな香水臭ェ」
「ひどぉい。本当に女心が分かってないわねぇ、アナタ」
「ほら、もう訳も話してやったんだからさっさと失せろ。さもなくば消すぞ」
「んもう、せっかちなんだから」
口では文句を言いつつも、多忙なガーネットは大人しく退出した。扉を閉める直前に、「また遊びたくなったらいつでも連絡してちょうだい! ワタシ、アナタの顔と体だけは本当に好みなのよ」とふざけた言葉を残して。
「……ガーネット様……なんとお美しい……」
「流石は紅玉の美魔女……踏まれたい……」
「あのお忙しいガーネット様が外出するなんて。魔王様はやはり凄い御方だ……!」
部下共が腑抜けたことを言い始めた。ガーネットが関わるといつもこうなる。あの魔女と関わった男は軒並み魅了されてしまう。淫魔より淫魔らしい上位悪魔、それがあの女だ。
「……喋る暇があるのならさっさと仕事を終わらせろ」
「っ! は、はいっ、只今ッ!!」
「も、申し訳ございません!」
「口を噤みますッッッ!!」
惚ける部下達の尻を叩き、ため息を一つ。
このような些事では決して叱責したり罰を与えたりはしない、寛容なオレサマなのであった。
息が詰まるし、動作の一つ一つが重く鈍くなってしまう。まるでこの身が何かに囚われているかのような錯覚すらして、とにかく不愉快極まりない。故に、滅多なことがなければ正装など着ない。そんな理由から、常日頃は楽な服装で過ごしている。
そんな奴が正装を纏う理由など、格好つけたいか、その必要があったか、二つに一つと言えよう。
「はァ……次から次へと面倒事ばかり起こしやがって……」
まどろっこしい手順を踏み一つ一つ衣装を身につけてゆく。部下に手伝わせているとはいえ、やはり変魔法──その内にある換装と比べると、手間暇が大幅にかかる。
しかしこの換装という魔法は、身につけたものをその完成形のまま魔力情報化して、己の記憶領域に保持し任意のタイミングでそれを引き出し、換装という形で現在着ている衣装と入れ替えて具現化する魔法なのだ。入れ替えた衣装もまた同時に魔力情報化され記憶領域に保存されるので、また換装すればいつでもその衣装に戻れるという寸法だ。
換装という魔法はつまるところ──『実体を魔力情報に変え、魔力情報を実体に変える魔法』なのである。
そんな概要の為変魔法に括られるのだが、なればこそ発生する弊害があり、それこそが現在オレサマがちまちまと着替えている理由に該当する。
換装は魔力情報化した衣装しか変換不可能。そしてオレサマは滅多に正装を着ない。更に言えば服装規定に該当するモノが無かった為、この正装は仕立てたばかりで今日初めて着るものである。
とどのつまり。──換装に必要な魔力情報が無いのだ。
我ながらなんという失態。特に何も考えず、『面白そうだしこうしておこう』なんて軽い気持ちで服装規定を定めるんじゃなかった。数千年前の自分の喉を捻り潰してやりたい。
「……おい。着替えはまだか」
「っはい! もう暫くお待ちいただけますと幸甚と存じますれば……! 残すところ御髪を整え装飾品をお付けするだけでございますので……!!」
「そォか。さっさとしてくれ。退屈で死にそうだ」
「「「「はっ!」」」」
部下の一体、悪魔族の男が代表して返事を寄越す。オレサマが物思いに耽る間もヤツ等は仕事をしていたらしい。予想以上に早く終わりそうで、人知れずホッと一息つく。
「──急に正装を仕立てて欲しいだなんて言うから、その嫌味なぐらい整った顔面を張り倒してあげようかしらと思っていたのだけど。想像以上に似合っていて下手に触れたくないわぁ。せっかくのワタシの作品が壊れちゃうもの」
突如として、深い切り込みの入ったドレスを着た女が口を挟んでくる。コツコツと規則正しくヒールの音を響かせて、この衣装の仕立て人──上位悪魔の女、ガーネットが堂々とオレサマの衣装室に侵入してきた。
「……ヒトが着替えてる最中に勝手に部屋に入って来るなよ」
「何を今更。ワタシ達、お互いの裸だって知ってるのに?」
「うるせェ。オレサマは過去は振り返らない主義なんだよ」
「釣れないこと言うじゃないの。──未だに過去を恐れているくせに」
無駄に豊満な胸を大胆に揺らして腕を組み、ガーネットは邪悪な笑みを浮かべた。
「忘れているようだけど、ワタシはアナタより長生きなのよ? あの三百年のことだってちゃんと覚えているわ。その後のアナタのことも、アナタが変わった理由も。だからよぅく知ってるわ。アナタが未だに──……」
「黙れ。それ以上の勝手な発言は許可しねェ。まだ生を謳歌したいのであれば早急に口を噤め、ガーネット」
「…………ほら、やっぱり恐れているじゃないの。昔から素直じゃないわねぇ?」
くつくつと笑うガーネットをひと睨みすると、奴はやれやれと肩を竦めてようやく口を閉ざした。
部下の前で余計な話をされるところだった。コイツ等は何も知らなくていい。コイツ等はただの臣下で、オレサマはただの魔王だ。そこに憐憫や共感なんてものは必要無い。
そもそも。オレサマの過去などわざわざ話す程の価値があるものではないのだ。くだらなくて、つまらなくて、虚無で無意義な記憶。
あんなものは、愚かな悪魔の無様な記録でしかないのだから。
「ところで。ワタシ、アナタの為に三日三晩不眠不休でその衣装を仕立てたのたけれど……そろそろその訳を聞かせてくれてもいいんじゃないの? ワタシの衣装はいったい何に必要なのかしら?」
ガーネットは魔界有数のデザイナーだ。それも、貴族階級の魔族達の多くが彼女の店の太客という、飛ぶ鳥を落とす勢いの大人気っぷり。既製品ですら出せば即完売、特注品ともなれば向こう数十年は予約が埋まる程。そんな女に何も説明せず魔王権限で無理やり発注したものだから、それなりに恨まれているようだ。
「はァ……会議だよ、会議。八柱との軍略会議がある。それに服装規定があるから、仕方なくこうして正装を用立てたんだよ」
「たかが軍略会議に服装規定って……何よ、その馬鹿げた決まり。考えたヒトは馬鹿なのかしら」
遠回しに貶されてるな。
「考案者はバカだと思うけれど、その決まりのおかげで正装嫌いのアナタが正装を着る必要が生じたのだから感謝しないと。花は愛でるもの、美しい男は美しく着飾ってこそだもの、ね♡」
「近寄るな香水臭ェ」
「ひどぉい。本当に女心が分かってないわねぇ、アナタ」
「ほら、もう訳も話してやったんだからさっさと失せろ。さもなくば消すぞ」
「んもう、せっかちなんだから」
口では文句を言いつつも、多忙なガーネットは大人しく退出した。扉を閉める直前に、「また遊びたくなったらいつでも連絡してちょうだい! ワタシ、アナタの顔と体だけは本当に好みなのよ」とふざけた言葉を残して。
「……ガーネット様……なんとお美しい……」
「流石は紅玉の美魔女……踏まれたい……」
「あのお忙しいガーネット様が外出するなんて。魔王様はやはり凄い御方だ……!」
部下共が腑抜けたことを言い始めた。ガーネットが関わるといつもこうなる。あの魔女と関わった男は軒並み魅了されてしまう。淫魔より淫魔らしい上位悪魔、それがあの女だ。
「……喋る暇があるのならさっさと仕事を終わらせろ」
「っ! は、はいっ、只今ッ!!」
「も、申し訳ございません!」
「口を噤みますッッッ!!」
惚ける部下達の尻を叩き、ため息を一つ。
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