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第五章・帝国の王女
669.Side Story:The men's party that came back.9
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レオナードによるレギュレーション違反疑惑のある荒技。ある者はそう来たかとレオナードの策に舌を巻いたが、その一方で、当然だが主催者はこれに難色を示す。
「おいレオナード。お前、ボクの話を聞いてたのか? 一人を指名して質問するって決まりだっただろ」
「分かってますよ。ですがこれはただの確認です。前提の確認は皆さんだってしていたと思いますが……俺だけ、許されないのでしょうか」
レオナードの言い分は間違っていない。確かに何人かは質問するにあたって『確認』を行なっていた。だがそれは質問相手にのみで、その場の全員への『確認』など大胆不敵にも程がある。
これまでは許されていたにも関わらず、自分だけ許されないのはおかしいと主張されては、シルフもそう易々と却下する訳にはいかない。
「……小賢しい真似をしやがって。わかった、その確認は許可しよう。ほら、さっさと確認しろ」
「ありがとうございます、シルフ様。それで、あの……この中に王女殿下に“愛の告白”をした方はいらっしゃいますか……? 挙手していただけますと幸いです」
(──恋敵はあらかた炙り出せているからこそ、一歩リードしてやがる抜け駆け野郎──ッゴホン、勇者を特定してその方向性と武器を参考にさせてもらおうじゃないか!)
自分が相当鬼畜な確認をしているという自覚が無いのか、レオナードはえらく楽しげに、恋敵の分析に臨んでいた。
(アミレスへの告白……はまだしてねぇし、俺は手を挙げなくて良さそうだな)
(姫君に告白した男がいるだと……? 僕の運命に告白したところで、最後に彼女は運命の元に来るのだから無意味なのに……)
恋心を自覚しつつも今はまだ秘めているアンヘルとミカリアは手を挙げないようだ。
なお、ミカリアは以前一度酔った勢いでうっかり告白しているのだが……なんと、ミカリアとアミレスの両者共にそのことをすっかり忘れているのである。
(んー……俺、告白はしてないよな? ただ一生一緒にいろって言われて、一生一緒にいるって伝えただけだし。ほな違うかぁ)
寧ろどこからどう見てもアイラブユーなのだが、カイル的には違うらしい。
(主君に告白……騎士君が聞いたら卒倒しそうだな)
アルベルトがふっと苦笑する一方で、
(レオナードの奴、なんて命知らずな……!? 姫さんに唾をつけようとした奴なんて、名乗り出たが最後我が王に殺されかねんぞ!? 誰も抜け駆けしていないといいんだが…………)
エンヴィーはチラチラとシルフの様子を窺いながら、そんな馬鹿な真似をした男がいないことを祈った。──が。彼の祈りも虚しく、
「「…………」」
二人の男が同時に無言で手を挙げた。
片や堂々と。片や目を逸らしつつ。嘘がつけない状況下ではあるものの、黙秘すれば回答を回避することだって出来たはずだ。しかし彼等はそうしなかった。フリードルもマクベスタも根が実直なため、正直に名乗り出てしまったのだ!
(マクベスターーーーーーーーッッッ!?)
愛弟子の一人が勇者であると知ったエンヴィーはあんぐりと口を開け、マクベスタを凝視した。
(ほー……オセロマイトの第二王子と皇太子は既にアミレスに告白してるのか。若いってすげぇなぁー、なんでもかんでもテンポが早い。俺みたいなおっさんと違って、一秒一瞬を大切にしてるんだろうな…………ん? 待てよ?)
「──なんで皇太子が告白してるんだ? おまえの妹だろ、アミレスは」
眉を顰めたアンヘルが、皆等しく疑問に思っていたことについて言及すると、
「兄が妹を愛することの何がおかしいんだ? 至って普通のことだろう」
マクベスタからの『お前も告白してたのかよ』と言わんばかりの視線もものともせず、フリードルは冬の清流のような声で言い放った。
そのあまりの堂々とした態度に、エンヴィーやロアクリードやカイルといった常識的な価値観を持つ男達も、言葉が出てこないようだ。
「いや、それは普通だとしても。これはアミレスに愛の告白をしたことがあるか、って確認だろ?」
「愛の告白ならとうに済ませているが」
「嘘だろこいつ!?」
ついにはアンヘルまで言葉を失ってしまった。
「告白云々で言えば……僕としてはお前が挙手したことに驚いているのだが。なあ、マクベスタ・オセロマイト」
飼い犬に手を噛まれたような心境のフリードルは、じろりとマクベスタを睨む。
「……こちらの台詞ですよ。皇太子妃を決めないのは、アミレスに邪な感情を抱いていたからなのですね。フリードル殿」
「その件について妹は関係無い。ただ、その座に相応しき者が居なかったというだけの話だ」
「世継ぎ問題についてはどうなさるおつもりなのか」
「当然、最適解を用意してある。だがお前は違うだろう。僕の妹に告白したようだが……婚約者はどうするんだ? オセロマイトの王族はおよそ八の歳に婚約者を決めると聞くが」
「…………」
マクベスタの顔が険しくなるのとほぼ同時。
(────────え? 婚約者? マクベスタに? そんな重大情報一切聞いたことがないんだが!?)
カイルがわかりやすく狼狽えはじめた。ゲーム、ファンブック、コミカライズ、舞台、朗読劇、グッズ、ドラマCD、SS、スタッフコラム……どの媒体でも出てこなかった重大情報に、マクベスタ推しのオタクは愕然とする。
「……確かに昔は婚約者もいたが、今はいない。色々あって婚約は白紙になりましたので」
「婚約が白紙になるなど、余程の事がなければ有り得んと思うが」
「大した理由でもないですよ。ただ、オレが相手の不興を買って婚約破棄されたというだけなので」
「婚約破棄……お前が? ……不可解なこともあるものだな」
フリードルが瞬くと、マクベスタは小さく頷いて続けた。
「いや……どうやら相手はオレと嫌々婚約していたようでな、オレがフォーロイト帝国に行くことが決まるやいなや、『婚約破棄してさしあげてもよくってよ?』と言われたから、そちらが婚約破棄したいのならとその場で承諾したのです」
父王も同じ意見だったようで、いつ戻ってこられるかも分からない王子と婚約させたままというのは、どうにも申し訳ないと感じていたらしい。なので、相手からの申し出ならとすぐさま婚約破棄──もとい、婚約は白紙となったのだ。
(その後、何やら令嬢が『こんなはずじゃ』『違うの』と泣いていたそうだが、両者慰謝料無しの円満な婚約破棄だったことに不満でもあったのだろうか。あの後すぐにフォーロイトに来たからその後のことはよく知らないんだが、令嬢は気が強そうだったからな……もしかしたら強かに慰謝料なんかを狙っていたのかもしれない)
と、朧げな記憶を振り返っているマクベスタを眺め、
(婚約破棄済! 祝独り身! 良かったァ~~~~ッ! これで気兼ねなくマクアミを推せる!!)
カイルが心の中でガッツポーズを作る。その狂喜乱舞な心情を表に出さなかっただけでも、よくやったと褒めるべきだろう。
「おいレオナード。お前、ボクの話を聞いてたのか? 一人を指名して質問するって決まりだっただろ」
「分かってますよ。ですがこれはただの確認です。前提の確認は皆さんだってしていたと思いますが……俺だけ、許されないのでしょうか」
レオナードの言い分は間違っていない。確かに何人かは質問するにあたって『確認』を行なっていた。だがそれは質問相手にのみで、その場の全員への『確認』など大胆不敵にも程がある。
これまでは許されていたにも関わらず、自分だけ許されないのはおかしいと主張されては、シルフもそう易々と却下する訳にはいかない。
「……小賢しい真似をしやがって。わかった、その確認は許可しよう。ほら、さっさと確認しろ」
「ありがとうございます、シルフ様。それで、あの……この中に王女殿下に“愛の告白”をした方はいらっしゃいますか……? 挙手していただけますと幸いです」
(──恋敵はあらかた炙り出せているからこそ、一歩リードしてやがる抜け駆け野郎──ッゴホン、勇者を特定してその方向性と武器を参考にさせてもらおうじゃないか!)
自分が相当鬼畜な確認をしているという自覚が無いのか、レオナードはえらく楽しげに、恋敵の分析に臨んでいた。
(アミレスへの告白……はまだしてねぇし、俺は手を挙げなくて良さそうだな)
(姫君に告白した男がいるだと……? 僕の運命に告白したところで、最後に彼女は運命の元に来るのだから無意味なのに……)
恋心を自覚しつつも今はまだ秘めているアンヘルとミカリアは手を挙げないようだ。
なお、ミカリアは以前一度酔った勢いでうっかり告白しているのだが……なんと、ミカリアとアミレスの両者共にそのことをすっかり忘れているのである。
(んー……俺、告白はしてないよな? ただ一生一緒にいろって言われて、一生一緒にいるって伝えただけだし。ほな違うかぁ)
寧ろどこからどう見てもアイラブユーなのだが、カイル的には違うらしい。
(主君に告白……騎士君が聞いたら卒倒しそうだな)
アルベルトがふっと苦笑する一方で、
(レオナードの奴、なんて命知らずな……!? 姫さんに唾をつけようとした奴なんて、名乗り出たが最後我が王に殺されかねんぞ!? 誰も抜け駆けしていないといいんだが…………)
エンヴィーはチラチラとシルフの様子を窺いながら、そんな馬鹿な真似をした男がいないことを祈った。──が。彼の祈りも虚しく、
「「…………」」
二人の男が同時に無言で手を挙げた。
片や堂々と。片や目を逸らしつつ。嘘がつけない状況下ではあるものの、黙秘すれば回答を回避することだって出来たはずだ。しかし彼等はそうしなかった。フリードルもマクベスタも根が実直なため、正直に名乗り出てしまったのだ!
(マクベスターーーーーーーーッッッ!?)
愛弟子の一人が勇者であると知ったエンヴィーはあんぐりと口を開け、マクベスタを凝視した。
(ほー……オセロマイトの第二王子と皇太子は既にアミレスに告白してるのか。若いってすげぇなぁー、なんでもかんでもテンポが早い。俺みたいなおっさんと違って、一秒一瞬を大切にしてるんだろうな…………ん? 待てよ?)
「──なんで皇太子が告白してるんだ? おまえの妹だろ、アミレスは」
眉を顰めたアンヘルが、皆等しく疑問に思っていたことについて言及すると、
「兄が妹を愛することの何がおかしいんだ? 至って普通のことだろう」
マクベスタからの『お前も告白してたのかよ』と言わんばかりの視線もものともせず、フリードルは冬の清流のような声で言い放った。
そのあまりの堂々とした態度に、エンヴィーやロアクリードやカイルといった常識的な価値観を持つ男達も、言葉が出てこないようだ。
「いや、それは普通だとしても。これはアミレスに愛の告白をしたことがあるか、って確認だろ?」
「愛の告白ならとうに済ませているが」
「嘘だろこいつ!?」
ついにはアンヘルまで言葉を失ってしまった。
「告白云々で言えば……僕としてはお前が挙手したことに驚いているのだが。なあ、マクベスタ・オセロマイト」
飼い犬に手を噛まれたような心境のフリードルは、じろりとマクベスタを睨む。
「……こちらの台詞ですよ。皇太子妃を決めないのは、アミレスに邪な感情を抱いていたからなのですね。フリードル殿」
「その件について妹は関係無い。ただ、その座に相応しき者が居なかったというだけの話だ」
「世継ぎ問題についてはどうなさるおつもりなのか」
「当然、最適解を用意してある。だがお前は違うだろう。僕の妹に告白したようだが……婚約者はどうするんだ? オセロマイトの王族はおよそ八の歳に婚約者を決めると聞くが」
「…………」
マクベスタの顔が険しくなるのとほぼ同時。
(────────え? 婚約者? マクベスタに? そんな重大情報一切聞いたことがないんだが!?)
カイルがわかりやすく狼狽えはじめた。ゲーム、ファンブック、コミカライズ、舞台、朗読劇、グッズ、ドラマCD、SS、スタッフコラム……どの媒体でも出てこなかった重大情報に、マクベスタ推しのオタクは愕然とする。
「……確かに昔は婚約者もいたが、今はいない。色々あって婚約は白紙になりましたので」
「婚約が白紙になるなど、余程の事がなければ有り得んと思うが」
「大した理由でもないですよ。ただ、オレが相手の不興を買って婚約破棄されたというだけなので」
「婚約破棄……お前が? ……不可解なこともあるものだな」
フリードルが瞬くと、マクベスタは小さく頷いて続けた。
「いや……どうやら相手はオレと嫌々婚約していたようでな、オレがフォーロイト帝国に行くことが決まるやいなや、『婚約破棄してさしあげてもよくってよ?』と言われたから、そちらが婚約破棄したいのならとその場で承諾したのです」
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