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第五章・帝国の王女
664.Side Story:The men's party that came back.4
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カイルの衝撃発言の数々を受けて非常に険悪かつ張り詰めた重たい空気のなか、ロアクリードはため息混じりに切り出した。
「……それじゃあ。精霊さん……ええと、シルフさんに聞きたいことがあったんだ」
「ボクに? いいよ、お前の考えを言葉にすること、特別に許してやる」
彼が偉いのは事実だが、それはそれとしてずいぶんと傲慢な態度でシルフは足を組みふんぞり返る。
「初めてアミレスさんに会った頃は、何も思わなかったけど。国際交流舞踏会で再会した時にふと思ったんだ」
また姫君の名前を……ッ! と、ミカリアは苛立ちを募らせる。それはともかく、ロアクリードは右へ左へ視線を泳がせつつ、おずおずと続けた。
「…………どうしてアミレスさんはあんなにも綺麗なのかな、って。まるで星空を映す湖面のように、儚く透き通り煌めいていて……私はどうにも、それが気になってしまったんだ」
要領を得ない言葉に男達は顔を顰めた。
突如として彼がアミレスの容姿に言及したのだと認識した彼等は、『そんなの今更だろ』と鼻白んでため息を吐いたが、それは勘違いで。
「たしか、彼女はシルフさんから加護を受けたんだよね」
「そうだけど。それがお前の質問?」
「違うよ。私の質問は──……」
小さくかぶりを振り、ロアクリードはシルフをまっすぐと見つめた。
「彼女の魔力の色に、何故、星空が混ざっているのか。水桶に絵の具を垂らしたように、彼女の青い魔力をじわじわと侵蝕していくあの星空は……一体、なんなんだ?」
ロアクリードの頬に、玉のような汗が滲む。
彼はアミレスと初めて会ったあの日から、彼女の魔力がいやに美しいことに気づいていた。それこそ、当時は気づかなかったが──数年越しに再会した昨年。久々に会った彼女のそれは、数年前より遥かに美しく煌めいていた。流石にこれは異常だと判断し、彼は今こうしてシルフに問うているのである。
初めて会ったあの時から、淡い銀河のごとき魔力を纏っていた──……アミレスと深く関わりのある精霊に。
(なんで人間が魔力の色なんてものを知覚できるんだ? しかも、姫さんの魔力に我が王の魔力が混ざってることに気づいてるだと? ……これは、厄介なことになってきたな)
剣呑な顔つきとなったエンヴィーが、静かにロアクリードを睨む。本来あり得ざる事象を目の前にして、エンヴィーは固唾を呑んで考えを巡らせていた。
その隣で。シルフは特に動揺した様子も見せず、淡々と口を開く。
「ああ……お前、魔族でも喰ったか? それも相当数。──魔族の多くは魔力炉で生産される魔力やその色を知覚できる。故に魔族を喰えば、稀にその能力を獲得できるとは聞くけど……何百、何千匹と喰わない限りは、あり得ない話なんだがな」
「……話を逸らすということは、私の見たものに間違いはなかったということで構わないのかな」
あまり知られたくない秘密を明かされたロアクリードだが、彼はそれすらも武器としてシルフに挑む。
「逸らしたつもりはないけど。まあ、お前の見たものは正真正銘ボクの魔力だ。それは肯定しようとも。──というか、お前こそ否定しなくていいのか? このままだと、魔族を何千匹と喰ってきたことになるぞ」
「今更否定したところで、あなたが私の言葉を肯定した以上もう覆せないだろう。だから構わないさ。私の悪食は、紛れもない事実だからね」
「ふーん。潔い奴だな、お前」
(──こんなこと言ってるけど、コイツ、アミィの前では猫被ってるからな……ここでは開き直っても、アミィの前では普通の人間ぶるつもりなんだろ。一般人のフリした異常者が)
ケッと心の中で唾を吐き、シルフは姿勢を崩して、肘掛けで頬杖をついた。
「ボクが与えた加護の影響で、アミィに少しばかりボクの魔力が混ざってしまったんだ。とはいえ今のところはアミィの魔力への影響はないし、寧ろ、魔力変換効率──魔力量が多くなったことから、アミィにとって利点しかないよ」
「そうなんだ。アミレスさんに害が無いのなら、ただの綺麗な魔力だなで終わらせられるよ」
(──今のところ、という言葉が妙にひっかかるけど……あんなにも彼女を想っている彼等に限って、アミレスさんを害するような真似はしない……よね)
シルフの言葉を聞いて安心するのも束の間。ロアクリードは新たな胸騒ぎを覚えた。
「あぁ、私の番はこれで終わりで構わない。次はルティさんだね。はい、どうぞ」
「えっ。あ、はい。わかりました。俺の番か……」
微笑むロアクリードに促され、アルベルトは顎に手を当て思考する。
(そう言われても、これといって誰かに聞きたいことなんて……)
と考えたところで、
「あ、そうだ。フリザセア様に、一つ聞きたいんですけど」
「…………何だ」
アルベルトはフリザセアへと期待を孕む視線を送りつつ、真剣な眼差しで問う。
「フリザセア様は、主君が生まれた時から主君のことを見守っていたんですよね」
「……ああ」
(──正確には生まれる前からだが)
「だったら、その、教えていただきたくて。……いわゆる乳幼児期の主君は、どれ程可愛かったですか?」
確実に、この絶好の機会でする必要は無いくだらない質問に、参加者一同は呆れる──なんてことはなかった。
(その手があったか!!)
(ルティのやつ……頭良いじゃねぇか。確かに俺達は六歳以降の姫さんしか知らねーしな……)
(アミレスの……幼少期……………………)
(彼女の乳幼児期の話も気になるけど。それより生まれた時から見守ってたってどういうこと? 氷の精霊みたいだけど、一体彼女とどういう関係なんだ……?)
男子会に緊張が走る。
(赤ん坊の頃のアミレス……さぞや可愛いんだろうな。ンなモンが見られるのなら、もっとフォーロイトと関わっておけばよかったぜ)
(幼い姫君──ああ、想像しただけでも愛らしさのあまり胸を締め付けられるようだ)
(攻略対象勢のショタ姿は夏のポップアップショップの限定グッズ用描き下ろしイラストで見たが、アミレスのはなかったからなァ……オタク、気になります!)
(ただでさえ御伽話の登場人物な王女殿下の赤ん坊の頃? そんなのどう考えても、世界中の魔女や邪竜や魔物がこぞって呪うぐらい可愛いに決まってるでしょ!)
……あまりにも単純すぎやしないか、この男達。
「……それじゃあ。精霊さん……ええと、シルフさんに聞きたいことがあったんだ」
「ボクに? いいよ、お前の考えを言葉にすること、特別に許してやる」
彼が偉いのは事実だが、それはそれとしてずいぶんと傲慢な態度でシルフは足を組みふんぞり返る。
「初めてアミレスさんに会った頃は、何も思わなかったけど。国際交流舞踏会で再会した時にふと思ったんだ」
また姫君の名前を……ッ! と、ミカリアは苛立ちを募らせる。それはともかく、ロアクリードは右へ左へ視線を泳がせつつ、おずおずと続けた。
「…………どうしてアミレスさんはあんなにも綺麗なのかな、って。まるで星空を映す湖面のように、儚く透き通り煌めいていて……私はどうにも、それが気になってしまったんだ」
要領を得ない言葉に男達は顔を顰めた。
突如として彼がアミレスの容姿に言及したのだと認識した彼等は、『そんなの今更だろ』と鼻白んでため息を吐いたが、それは勘違いで。
「たしか、彼女はシルフさんから加護を受けたんだよね」
「そうだけど。それがお前の質問?」
「違うよ。私の質問は──……」
小さくかぶりを振り、ロアクリードはシルフをまっすぐと見つめた。
「彼女の魔力の色に、何故、星空が混ざっているのか。水桶に絵の具を垂らしたように、彼女の青い魔力をじわじわと侵蝕していくあの星空は……一体、なんなんだ?」
ロアクリードの頬に、玉のような汗が滲む。
彼はアミレスと初めて会ったあの日から、彼女の魔力がいやに美しいことに気づいていた。それこそ、当時は気づかなかったが──数年越しに再会した昨年。久々に会った彼女のそれは、数年前より遥かに美しく煌めいていた。流石にこれは異常だと判断し、彼は今こうしてシルフに問うているのである。
初めて会ったあの時から、淡い銀河のごとき魔力を纏っていた──……アミレスと深く関わりのある精霊に。
(なんで人間が魔力の色なんてものを知覚できるんだ? しかも、姫さんの魔力に我が王の魔力が混ざってることに気づいてるだと? ……これは、厄介なことになってきたな)
剣呑な顔つきとなったエンヴィーが、静かにロアクリードを睨む。本来あり得ざる事象を目の前にして、エンヴィーは固唾を呑んで考えを巡らせていた。
その隣で。シルフは特に動揺した様子も見せず、淡々と口を開く。
「ああ……お前、魔族でも喰ったか? それも相当数。──魔族の多くは魔力炉で生産される魔力やその色を知覚できる。故に魔族を喰えば、稀にその能力を獲得できるとは聞くけど……何百、何千匹と喰わない限りは、あり得ない話なんだがな」
「……話を逸らすということは、私の見たものに間違いはなかったということで構わないのかな」
あまり知られたくない秘密を明かされたロアクリードだが、彼はそれすらも武器としてシルフに挑む。
「逸らしたつもりはないけど。まあ、お前の見たものは正真正銘ボクの魔力だ。それは肯定しようとも。──というか、お前こそ否定しなくていいのか? このままだと、魔族を何千匹と喰ってきたことになるぞ」
「今更否定したところで、あなたが私の言葉を肯定した以上もう覆せないだろう。だから構わないさ。私の悪食は、紛れもない事実だからね」
「ふーん。潔い奴だな、お前」
(──こんなこと言ってるけど、コイツ、アミィの前では猫被ってるからな……ここでは開き直っても、アミィの前では普通の人間ぶるつもりなんだろ。一般人のフリした異常者が)
ケッと心の中で唾を吐き、シルフは姿勢を崩して、肘掛けで頬杖をついた。
「ボクが与えた加護の影響で、アミィに少しばかりボクの魔力が混ざってしまったんだ。とはいえ今のところはアミィの魔力への影響はないし、寧ろ、魔力変換効率──魔力量が多くなったことから、アミィにとって利点しかないよ」
「そうなんだ。アミレスさんに害が無いのなら、ただの綺麗な魔力だなで終わらせられるよ」
(──今のところ、という言葉が妙にひっかかるけど……あんなにも彼女を想っている彼等に限って、アミレスさんを害するような真似はしない……よね)
シルフの言葉を聞いて安心するのも束の間。ロアクリードは新たな胸騒ぎを覚えた。
「あぁ、私の番はこれで終わりで構わない。次はルティさんだね。はい、どうぞ」
「えっ。あ、はい。わかりました。俺の番か……」
微笑むロアクリードに促され、アルベルトは顎に手を当て思考する。
(そう言われても、これといって誰かに聞きたいことなんて……)
と考えたところで、
「あ、そうだ。フリザセア様に、一つ聞きたいんですけど」
「…………何だ」
アルベルトはフリザセアへと期待を孕む視線を送りつつ、真剣な眼差しで問う。
「フリザセア様は、主君が生まれた時から主君のことを見守っていたんですよね」
「……ああ」
(──正確には生まれる前からだが)
「だったら、その、教えていただきたくて。……いわゆる乳幼児期の主君は、どれ程可愛かったですか?」
確実に、この絶好の機会でする必要は無いくだらない質問に、参加者一同は呆れる──なんてことはなかった。
(その手があったか!!)
(ルティのやつ……頭良いじゃねぇか。確かに俺達は六歳以降の姫さんしか知らねーしな……)
(アミレスの……幼少期……………………)
(彼女の乳幼児期の話も気になるけど。それより生まれた時から見守ってたってどういうこと? 氷の精霊みたいだけど、一体彼女とどういう関係なんだ……?)
男子会に緊張が走る。
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(幼い姫君──ああ、想像しただけでも愛らしさのあまり胸を締め付けられるようだ)
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