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第五章・帝国の王女
626.Main Story:Ameless
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青天に色とりどりの花火が咲く。
城の一角にあるテラスから文字通りお祭り騒ぎの街を眺めていると、建国祭開催を告げる花火が打ち上がった。これに国民達はどよめくも、その色鮮やかと物珍しさからかあっという間に大盛り上がり。
開催式に関しては、残すところ皇帝と皇太子による開催宣言だけとなった。
「花火──と言うのだったかな。話には聞いていたけれど本当に綺麗だね」
「職人達の腕がいいようですね。祭りが盛り上がりそうで何よりです」
開催式中の為、熱気に包まれている王城の中で。私は、ケイリオルさんと二人きりでティータイムと洒落こんでいた。
理由は勿論、現皇帝にして我がお父様──エリドル・ヘル・フォーロイトと会わない為。あちらさんが、『療養中なのだろう。王女は開催式に顔を出さなくてよい』と式直前に言い出したものだから、仕方なく、こうして少し離れたところから開催式を見物することにしたのである。
顔を出すなと言われても、もし馬鹿正直にそそくさと帰っては後々問題になる。なので不本意ながら、会場付近──それも誰かが存在を証明してくれるような、絶妙な場所に残らなければならないのだ。
謎のしきたりに則って従者達は置いてきたので、開催式が終わるまで一人きり。のんびりテラスでお茶でも飲むか~~と黙々準備していたところで、バッタリとケイリオルさんに遭遇。話の流れで、一緒にティータイムを過ごす事になったのであった。
「……エリドルがごめんね。とても美しく着飾ってくれたのに、お披露目する機会を奪ってしまって」
風に僅かに揺られる布の下から、申し訳ないとばかりの声が聞こえてくる。昔からこうだったのだろう。双子の兄の尻拭いに慣れているようだ。
「ケイリオル卿が謝ることでは! 確かに頑張ってくれた侍女達には申し訳ないけど、私はなんとも思ってません」
「本当にごめんよ……君にとって凄く大事な機会だっただろうに。エリドルの奴、僕が居ない隙に勝手に決めたから……後手に回ってしまいどうすることも出来なかった。力不足でごめんね」
ティーカップを置いて、ケイリオルさんは深く頭を下げた。
──これまで私は、なんと一度も建国祭の開催式に出たことがない。
元々、(六歳になる皇族がいる年以外は)皇帝の意向から四年に一度の大規模な建国祭でしか開催式が行われないというのもあるが──アミレスになってから訪れたいくつかの機会では、『社交界デビューをしていないから』といった理由で欠席していた。
フォーロイト家は六歳の時に建国祭の開催式に出て、そこで正式お披露目&社交界デビューを果たす伝統なのだが……アミレスは運悪く開催式前日に高熱を出してしまい、社交界デビューの機会を失ったのだ。
けれども。フリードルの十五歳の誕生パーティーで社交界デビューリベンジを果たした為、今回の開催式には私も参加する予定だった。皇帝や皇太子と共に演説をする予定だった。──が、しかし。この通り、全部台無しになってしまったのだ。
これにはアミレスもガチへこみ。
相変わらず、怖いくらいフリードルと皇帝を愛しているアミレスさんは、愛する二人に会えなくなってそれはもう意気消沈し、精神世界でふて寝しているようだ。
「ところで。例の居候達はどうなったんだい? 西部地区の復旧もかなり進んだし、もう間借りさせてやる必要は無いと思うけど……」
「彼等はまだ東宮にいますよ。もう暫くは、帰る訳にはいかないとかで」
「長期間居座ることを許したの?」
「はい」
タイムリーなことに、ユーキ達についての話題に移る。
彼等を受け入れる許可をくれたケイリオルさんには、正直に報告しよう。そう思ったのだが、何やら彼の様子がおかしい。
「……テンディジェルの公子と公女が臨時拠点として雪花宮に移ってから一週間ぐらい経つけど。平民の彼等はまだ居るんだね?」
「まだ居ますね」
「ちなみにどうして? 僕が納得できるだけの理由なのかな?」
「え、ええと…………」
突然の詰問に肩が跳ねる。布に覆われ見えないが、据わりきった眼光に貫かれる錯覚を覚えた。
口調が軽いだけに、皇帝のように低く威圧的な声が、よりいっそう恐怖をかき立ててくる。
流石はケイリオルさん……! この人に拷問されたらありとあらゆる情報を吐かされると有名なだけはある……!
「実は──……」
内心涙目で訳を話すと、ケイリオルさんは盛大にため息をこぼした。
「…………私兵の分際で、そんなくだらない理由で君に迷惑をかけているのか」
「た、確かに彼等は平民で私の私兵ですけど、別に迷惑とは思ってませんよ」
「あのね。君はいい加減、立場を心得た方がいい」
呆れた様子で、彼は諭してくる。
「君は王女だ。現帝国唯一の女性の皇族であり、帝国の未来に関わる重要な存在。そんな君が皇宮に何人もの男を住まわせている現状が、どれ程、君の首を絞める綱渡りなことか……本当は分かっているんだろう?」
ぐうの音も出ず、ただひたすらに押し黙る。
現在我が東宮にて暮らしている男性は、住み込みの従者──イリオーデとアルベルトとクロノ。そして家出中のユーキとシャルとジェジ。
これだけの男性達と一つ屋根の下で暮らす事が、本来あってはならないことであるのは重々承知の上だ。
それでも私は。
「……どうせ、『後悔はしていない』とか思っているんでしょ。分かるよ。君はそういう子だからね」
「──はい。数年前から流れている、私が先皇帝のように色好きであるという噂も、その火元が自身の言動だと理解しています」
「でも行動を改めるつもりはない、と?」
「……はい。私はなんと言われようが、何に巻き込まれようが構いません。それで……彼等の希望が少しでも叶うのならば。喜んで、犠牲になります」
不遜に言い放つと、彼は困ったように頭を抱えた。
ケイリオルさんはこんな私を心配してくれているのだろう。顔のいい男を侍らせていると絶えず噂される姪を、彼は気にかけてくれたのだ。……それなのに、無知蒙昧な私の所為でその厚意を無駄にしてしまって。本当に、心苦しい。
城の一角にあるテラスから文字通りお祭り騒ぎの街を眺めていると、建国祭開催を告げる花火が打ち上がった。これに国民達はどよめくも、その色鮮やかと物珍しさからかあっという間に大盛り上がり。
開催式に関しては、残すところ皇帝と皇太子による開催宣言だけとなった。
「花火──と言うのだったかな。話には聞いていたけれど本当に綺麗だね」
「職人達の腕がいいようですね。祭りが盛り上がりそうで何よりです」
開催式中の為、熱気に包まれている王城の中で。私は、ケイリオルさんと二人きりでティータイムと洒落こんでいた。
理由は勿論、現皇帝にして我がお父様──エリドル・ヘル・フォーロイトと会わない為。あちらさんが、『療養中なのだろう。王女は開催式に顔を出さなくてよい』と式直前に言い出したものだから、仕方なく、こうして少し離れたところから開催式を見物することにしたのである。
顔を出すなと言われても、もし馬鹿正直にそそくさと帰っては後々問題になる。なので不本意ながら、会場付近──それも誰かが存在を証明してくれるような、絶妙な場所に残らなければならないのだ。
謎のしきたりに則って従者達は置いてきたので、開催式が終わるまで一人きり。のんびりテラスでお茶でも飲むか~~と黙々準備していたところで、バッタリとケイリオルさんに遭遇。話の流れで、一緒にティータイムを過ごす事になったのであった。
「……エリドルがごめんね。とても美しく着飾ってくれたのに、お披露目する機会を奪ってしまって」
風に僅かに揺られる布の下から、申し訳ないとばかりの声が聞こえてくる。昔からこうだったのだろう。双子の兄の尻拭いに慣れているようだ。
「ケイリオル卿が謝ることでは! 確かに頑張ってくれた侍女達には申し訳ないけど、私はなんとも思ってません」
「本当にごめんよ……君にとって凄く大事な機会だっただろうに。エリドルの奴、僕が居ない隙に勝手に決めたから……後手に回ってしまいどうすることも出来なかった。力不足でごめんね」
ティーカップを置いて、ケイリオルさんは深く頭を下げた。
──これまで私は、なんと一度も建国祭の開催式に出たことがない。
元々、(六歳になる皇族がいる年以外は)皇帝の意向から四年に一度の大規模な建国祭でしか開催式が行われないというのもあるが──アミレスになってから訪れたいくつかの機会では、『社交界デビューをしていないから』といった理由で欠席していた。
フォーロイト家は六歳の時に建国祭の開催式に出て、そこで正式お披露目&社交界デビューを果たす伝統なのだが……アミレスは運悪く開催式前日に高熱を出してしまい、社交界デビューの機会を失ったのだ。
けれども。フリードルの十五歳の誕生パーティーで社交界デビューリベンジを果たした為、今回の開催式には私も参加する予定だった。皇帝や皇太子と共に演説をする予定だった。──が、しかし。この通り、全部台無しになってしまったのだ。
これにはアミレスもガチへこみ。
相変わらず、怖いくらいフリードルと皇帝を愛しているアミレスさんは、愛する二人に会えなくなってそれはもう意気消沈し、精神世界でふて寝しているようだ。
「ところで。例の居候達はどうなったんだい? 西部地区の復旧もかなり進んだし、もう間借りさせてやる必要は無いと思うけど……」
「彼等はまだ東宮にいますよ。もう暫くは、帰る訳にはいかないとかで」
「長期間居座ることを許したの?」
「はい」
タイムリーなことに、ユーキ達についての話題に移る。
彼等を受け入れる許可をくれたケイリオルさんには、正直に報告しよう。そう思ったのだが、何やら彼の様子がおかしい。
「……テンディジェルの公子と公女が臨時拠点として雪花宮に移ってから一週間ぐらい経つけど。平民の彼等はまだ居るんだね?」
「まだ居ますね」
「ちなみにどうして? 僕が納得できるだけの理由なのかな?」
「え、ええと…………」
突然の詰問に肩が跳ねる。布に覆われ見えないが、据わりきった眼光に貫かれる錯覚を覚えた。
口調が軽いだけに、皇帝のように低く威圧的な声が、よりいっそう恐怖をかき立ててくる。
流石はケイリオルさん……! この人に拷問されたらありとあらゆる情報を吐かされると有名なだけはある……!
「実は──……」
内心涙目で訳を話すと、ケイリオルさんは盛大にため息をこぼした。
「…………私兵の分際で、そんなくだらない理由で君に迷惑をかけているのか」
「た、確かに彼等は平民で私の私兵ですけど、別に迷惑とは思ってませんよ」
「あのね。君はいい加減、立場を心得た方がいい」
呆れた様子で、彼は諭してくる。
「君は王女だ。現帝国唯一の女性の皇族であり、帝国の未来に関わる重要な存在。そんな君が皇宮に何人もの男を住まわせている現状が、どれ程、君の首を絞める綱渡りなことか……本当は分かっているんだろう?」
ぐうの音も出ず、ただひたすらに押し黙る。
現在我が東宮にて暮らしている男性は、住み込みの従者──イリオーデとアルベルトとクロノ。そして家出中のユーキとシャルとジェジ。
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「……どうせ、『後悔はしていない』とか思っているんでしょ。分かるよ。君はそういう子だからね」
「──はい。数年前から流れている、私が先皇帝のように色好きであるという噂も、その火元が自身の言動だと理解しています」
「でも行動を改めるつもりはない、と?」
「……はい。私はなんと言われようが、何に巻き込まれようが構いません。それで……彼等の希望が少しでも叶うのならば。喜んで、犠牲になります」
不遜に言い放つと、彼は困ったように頭を抱えた。
ケイリオルさんはこんな私を心配してくれているのだろう。顔のいい男を侍らせていると絶えず噂される姪を、彼は気にかけてくれたのだ。……それなのに、無知蒙昧な私の所為でその厚意を無駄にしてしまって。本当に、心苦しい。
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