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第五章・帝国の王女
599.Sunk VS Lwacreed,Roy2
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ロアクリードとサンクの我慢くらべが白熱するなか、例の不思議な歌声の主──ローズニカ・サー・テンディジェルが、護衛の紅獅子騎士団団長モルス・バンディンスに抱えられつつ戦線に到着する。
シルフの指示で遅ればせながらアミレスを守りに来た、ローズニカ達。しかし最前線の西部地区は想像以上の混沌っぷりで、その光景を見たローズニカは迷わず歌う事を選んだ。
──この戦場のどこかにいるアミレスちゃんを守る為に! と彼女は音魔法の対象を絞らず、この歌を聞いた全ての人間に、歌の恩恵が齎されるようにしたのである。
「──ローズニカ様! あちらをご覧下さい!」
歌姫を抱えて疾走していたモルスが、突如として足を止めた。その視線の先には、テンディジェル大公邸で見た怪物がいるではないか。
「……あれは、お兄様を襲った…………ッ!!」
拡声魔導具を持つ手が震え、歌も中断されてしまう。彼女にとってかけがえのない存在である、レオナードを襲い攫ったと思しき張本人。その姿を紫色の瞳が捉えるやいなや、ローズニカは目の色を変えて飛び出した。
「あっ……!? お待ち下さい、ローズニカ様!」
「────っ!!」
モルスの制止を振り切りローズニカは走った。ドレスの下で足を振り上げ、ロアクリード達の元へ突進する。
「貴方ッ! お兄様を……っ、私のお兄様をどこへやったの!?」
テンディジェルの歌姫の肺活量は凄まじく、拡声魔導具を通さずとも彼女の声は戦場によく響く。
ローズニカはサンクに飛び掛ろうとしたが、その寸前で何かを察したロアクリードが即座に行動を起こし、彼女を羽交い締めにした。
取り押さえられたローズニカは、「離してっ!」とその場で地団駄を踏む。
「答えなさいッ! 私のお兄様をどこへ連れ去ったの?! お兄様が無事でなかったら──……絶対に許さないっっっ!!」
「お、落ち着いて。テンディジェル公女。というか君、力強いね……?!」
妖精の祝福を受けたローズニカは常人より遥かに強靭な肉体を持つ。その膂力から発揮される力で暴れられて、ロアクリードは冷や汗を滲ませる。
「ローズニカ様! レオナード様をお救いする為にも、どうかここは冷静に……!」
「君は……?」
「ローズニカ様の護衛をしております、モルス・バンディンスと申します。ローズニカ様を止めて下さりありがとうございます、神官様」
「神官ではないのだけど……今はいいか。バンディンス卿、テンディジェル公女と……テンディジェル公子に何があったか、教えてくれないか?」
ローズニカを抑えつつ、ロアクリードは遅れてやって来た騎士に問うた。
モルスはこくりと頷き、簡潔に経緯を話す。それを聞いて、ロアクリードは腑に落ちた様子で、こちらをじっと窺うサンクへ視線を移した。
「──ねぇ、妖精さん。彼女のお兄さんを連れ去ったのは本当かい?」
「んー? レオナードは確かに、オレが妖精界に連れて行ったぜぇ」
「どうして連れ去ったんだ? 彼は無事?」
「それは隊長に命令されたからだな。レオナードは、たぶん無事だと思うぞ!」
サンクはあけすけに答える。その返答に呆れつつも、ロアクリードはこの一件に更に踏み込んでゆく。
「君達は一体、彼に何を求めているんだい」
「さあ? オレはなぁ~んにも知らない。ただ隊長にアイツを連れて来いって命令されたから、連れて行っただけだ。隊長がなんの為にアイツの力を求めたのか、オレはぜーんぜん知らないぞ」
(……嘘はついていないみたい、だが…………)
妖精には何かしらの最終目的があり、人間界に侵攻している。レオナードの力がその計画において必要なのであれば、部下にその旨を話していないのは妙だ。つまり、
「──『隊長』とやらには、君や仲間達にも明かせない腹積もりがあるようだ。君は、駒のように扱われたままでいいのかい?」
ロアクリードの挑発にサンクはぱちくりと瞬き、脳裏に大事な記憶を引き出した。
♢♢
『───名前が無い? そうか。ならば汝の名は『サンク』だ。汝はこれより、私の手足となる。……そうだ。その大きな手で、どうか私の背を押して欲しい』
触れたら壊れてしまいそうな、キラキラと輝く手。実際、差し伸べられた手を握ったらあのヒトの手は角砂糖のように壊れてしまって。オレは、泣きながら何度も謝った気がする。
『気にするな。あまりにも脆い私の手足が悪いのだ。──故に私は汝を欲する。どうか、脆弱な私の代わりに……多くの手を掴み、多くの足を前に進めさせてやって欲しい。汝ならば、それが出来よう』
ボロボロの怪物に向けて、あのヒトは壊れた手を何度も差し伸べてくれた。
名前をくれて、帰る家もくれた。知恵もくれたし、処世術も教えてくれた。こんな怪物を、あのヒトは赦してくれた。
そんな彼が、苦しんでいる。思い悩んでいる。嘆いている。オレには分からないような切なさを抱え、それでも一方通行の献身にその生涯を費やそうとしている。
だめじゃん。そんなの絶対だめだ。
アンタには幸せになってほしい。アンタが心の底から笑っているところを、オレだって一度くらいは見てみたいんだ──……。
♢♢
「……──おう。それでいい。それがいい。オレはあのヒトの駒でありてぇから」
サンクは曇りなき眼で答えた。
「オレ、馬鹿だから作戦とか計画とかよく分かんねぇし、難しい事も考えられねぇ。だから、隊長が何考えてるのか全然知らねぇし、どうせオレには理解んねぇから知らなくてもいい。オレは──あのヒトの望みを叶える駒の一つでいられたら、それでじゅうぶんだ」
それが、サンクの選んだ道。ただ一つの恩の為に生涯を使うと決めた、彼なりの幸福であった。
(……これは、予想外の忠誠っぷりだな。内部分裂を誘うのは難しそうだ)
ロアクリードは眉尻を下げた。内部分裂を引き起こし、少しでも情報を抜こうとしていたのだが……その目論見はあっさりと頓挫してしまう。
(だが、収穫もある。──おそらくテンディジェル公子は無事だ。腹心の部下に拉致させたのであれば、相応の理由がある筈。『隊長』の計画次第だが……今後、助ける機会は必ずあるだろう)
アミレスさんの友人なら助けてあげないと。そんな思惑から、「テンディジェル公女」とローズニカに所感を耳打ちする。ロアクリードの考えを聞き、彼女も一旦は怒りを落ち着かせた。
しかし、依然とサンクを睨む視線は鋭いままだ。
「……モルス。ジスガランド教皇の援護をしなさい。私は歌で支援いたしますわ」
「はっ!」
剣を抜いたモルスの後ろで、ローズニカは拡声魔導具を構える。その背中を見て、いてもたってもいられなかったのか、ロイまでもが再び前線に戻ってきた。
「ロイ君?!」
「……足でまといにならないように、気をつけるから。手数が多いほうがいいだろうし」
「まったくもう、最近の若者は…………はぁ。それじゃあいこうか、バンディンス卿、ロイ君!」
「「はい!」」
三人は鼻歌混じりのサンクを見据え、臨戦態勢に入る。そして、
「~~~~♪」
ローズニカの歌声が響いた瞬間、同時に飛び出した。
「いいじゃんいいじゃんっ! もっと楽しもうぜぇ!!」
(──だって。それが、オレが隊長に下された唯一の命令だから!)
シルフの指示で遅ればせながらアミレスを守りに来た、ローズニカ達。しかし最前線の西部地区は想像以上の混沌っぷりで、その光景を見たローズニカは迷わず歌う事を選んだ。
──この戦場のどこかにいるアミレスちゃんを守る為に! と彼女は音魔法の対象を絞らず、この歌を聞いた全ての人間に、歌の恩恵が齎されるようにしたのである。
「──ローズニカ様! あちらをご覧下さい!」
歌姫を抱えて疾走していたモルスが、突如として足を止めた。その視線の先には、テンディジェル大公邸で見た怪物がいるではないか。
「……あれは、お兄様を襲った…………ッ!!」
拡声魔導具を持つ手が震え、歌も中断されてしまう。彼女にとってかけがえのない存在である、レオナードを襲い攫ったと思しき張本人。その姿を紫色の瞳が捉えるやいなや、ローズニカは目の色を変えて飛び出した。
「あっ……!? お待ち下さい、ローズニカ様!」
「────っ!!」
モルスの制止を振り切りローズニカは走った。ドレスの下で足を振り上げ、ロアクリード達の元へ突進する。
「貴方ッ! お兄様を……っ、私のお兄様をどこへやったの!?」
テンディジェルの歌姫の肺活量は凄まじく、拡声魔導具を通さずとも彼女の声は戦場によく響く。
ローズニカはサンクに飛び掛ろうとしたが、その寸前で何かを察したロアクリードが即座に行動を起こし、彼女を羽交い締めにした。
取り押さえられたローズニカは、「離してっ!」とその場で地団駄を踏む。
「答えなさいッ! 私のお兄様をどこへ連れ去ったの?! お兄様が無事でなかったら──……絶対に許さないっっっ!!」
「お、落ち着いて。テンディジェル公女。というか君、力強いね……?!」
妖精の祝福を受けたローズニカは常人より遥かに強靭な肉体を持つ。その膂力から発揮される力で暴れられて、ロアクリードは冷や汗を滲ませる。
「ローズニカ様! レオナード様をお救いする為にも、どうかここは冷静に……!」
「君は……?」
「ローズニカ様の護衛をしております、モルス・バンディンスと申します。ローズニカ様を止めて下さりありがとうございます、神官様」
「神官ではないのだけど……今はいいか。バンディンス卿、テンディジェル公女と……テンディジェル公子に何があったか、教えてくれないか?」
ローズニカを抑えつつ、ロアクリードは遅れてやって来た騎士に問うた。
モルスはこくりと頷き、簡潔に経緯を話す。それを聞いて、ロアクリードは腑に落ちた様子で、こちらをじっと窺うサンクへ視線を移した。
「──ねぇ、妖精さん。彼女のお兄さんを連れ去ったのは本当かい?」
「んー? レオナードは確かに、オレが妖精界に連れて行ったぜぇ」
「どうして連れ去ったんだ? 彼は無事?」
「それは隊長に命令されたからだな。レオナードは、たぶん無事だと思うぞ!」
サンクはあけすけに答える。その返答に呆れつつも、ロアクリードはこの一件に更に踏み込んでゆく。
「君達は一体、彼に何を求めているんだい」
「さあ? オレはなぁ~んにも知らない。ただ隊長にアイツを連れて来いって命令されたから、連れて行っただけだ。隊長がなんの為にアイツの力を求めたのか、オレはぜーんぜん知らないぞ」
(……嘘はついていないみたい、だが…………)
妖精には何かしらの最終目的があり、人間界に侵攻している。レオナードの力がその計画において必要なのであれば、部下にその旨を話していないのは妙だ。つまり、
「──『隊長』とやらには、君や仲間達にも明かせない腹積もりがあるようだ。君は、駒のように扱われたままでいいのかい?」
ロアクリードの挑発にサンクはぱちくりと瞬き、脳裏に大事な記憶を引き出した。
♢♢
『───名前が無い? そうか。ならば汝の名は『サンク』だ。汝はこれより、私の手足となる。……そうだ。その大きな手で、どうか私の背を押して欲しい』
触れたら壊れてしまいそうな、キラキラと輝く手。実際、差し伸べられた手を握ったらあのヒトの手は角砂糖のように壊れてしまって。オレは、泣きながら何度も謝った気がする。
『気にするな。あまりにも脆い私の手足が悪いのだ。──故に私は汝を欲する。どうか、脆弱な私の代わりに……多くの手を掴み、多くの足を前に進めさせてやって欲しい。汝ならば、それが出来よう』
ボロボロの怪物に向けて、あのヒトは壊れた手を何度も差し伸べてくれた。
名前をくれて、帰る家もくれた。知恵もくれたし、処世術も教えてくれた。こんな怪物を、あのヒトは赦してくれた。
そんな彼が、苦しんでいる。思い悩んでいる。嘆いている。オレには分からないような切なさを抱え、それでも一方通行の献身にその生涯を費やそうとしている。
だめじゃん。そんなの絶対だめだ。
アンタには幸せになってほしい。アンタが心の底から笑っているところを、オレだって一度くらいは見てみたいんだ──……。
♢♢
「……──おう。それでいい。それがいい。オレはあのヒトの駒でありてぇから」
サンクは曇りなき眼で答えた。
「オレ、馬鹿だから作戦とか計画とかよく分かんねぇし、難しい事も考えられねぇ。だから、隊長が何考えてるのか全然知らねぇし、どうせオレには理解んねぇから知らなくてもいい。オレは──あのヒトの望みを叶える駒の一つでいられたら、それでじゅうぶんだ」
それが、サンクの選んだ道。ただ一つの恩の為に生涯を使うと決めた、彼なりの幸福であった。
(……これは、予想外の忠誠っぷりだな。内部分裂を誘うのは難しそうだ)
ロアクリードは眉尻を下げた。内部分裂を引き起こし、少しでも情報を抜こうとしていたのだが……その目論見はあっさりと頓挫してしまう。
(だが、収穫もある。──おそらくテンディジェル公子は無事だ。腹心の部下に拉致させたのであれば、相応の理由がある筈。『隊長』の計画次第だが……今後、助ける機会は必ずあるだろう)
アミレスさんの友人なら助けてあげないと。そんな思惑から、「テンディジェル公女」とローズニカに所感を耳打ちする。ロアクリードの考えを聞き、彼女も一旦は怒りを落ち着かせた。
しかし、依然とサンクを睨む視線は鋭いままだ。
「……モルス。ジスガランド教皇の援護をしなさい。私は歌で支援いたしますわ」
「はっ!」
剣を抜いたモルスの後ろで、ローズニカは拡声魔導具を構える。その背中を見て、いてもたってもいられなかったのか、ロイまでもが再び前線に戻ってきた。
「ロイ君?!」
「……足でまといにならないように、気をつけるから。手数が多いほうがいいだろうし」
「まったくもう、最近の若者は…………はぁ。それじゃあいこうか、バンディンス卿、ロイ君!」
「「はい!」」
三人は鼻歌混じりのサンクを見据え、臨戦態勢に入る。そして、
「~~~~♪」
ローズニカの歌声が響いた瞬間、同時に飛び出した。
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