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第五章・帝国の王女
598.Sunk VS Lwacreed,Roy
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「……分かっただろう。君に、口答えする権利などないんだ。いいから私の言葉に従いなさい」
(──未来ある若者に足でまといだ、とは言いたくないから……この辺りで引き下がってくれると嬉しいんだけど)
そんな気持ちが通じたのか、ロイはぐっと押し黙り、後ろ髪を引かれる思いで身を引いた。これに安堵し、ロアクリードはくるりと踵を返して言い残す。
「君はどうやら、吸収に長けているようだ。ならば私の動きをよく見ておくといい。……きっと、いつか君の役に立つだろう」
「!」
深緑の長髪を黒い法衣と共にふわりと膨らませて、ロアクリードは地面を蹴った。ここまで一切途絶えさせなかった警戒と殺意を一点に集中させ、彼は隻腕の妖精の元へ肉薄する。
「んんっ!? なになにっ、急にこっちに来るじゃーん!」
あまりにもロアクリードに隙がなく、不機嫌そうに様子見に徹していたサンクだが、ようやく構って貰えて随分とご機嫌だ。
「待たせてしまってすまないね。ここからは私が相手しよう」
「アハッ! アンタは強そうだな! いいじゃんいいじゃんっ、最高じゃん!!」
パァッと笑顔を咲かせ、その隻腕を唸らせる。
サンクが聖笏の一打を受け止めた事で、一人と一体の人智を超えた攻防の火蓋が、切って落とされた。
♢♢♢♢
ロアクリードVSサンクの激戦が始まってから、はや十分。少し離れた場所からその戦いを眺め、ロイは腑に落ちない様子でため息をついた。
『私の動きをよく見ておくといい。……きっと、いつか君の役に立つだろう』
「……──見とけ、って……言われても……」
まったく見えないんだけど! と、ロイは心の中で文句を垂れる。
部隊長を務めるサンクは勿論のこと、聖笏を手に入れ付与魔法を使用するロアクリードもまた、凄まじい身体能力を発揮している。その為、彼等の戦いは常人の目では追えないものとなってしまったのだ。
(……でも。少しづつ、目が慣れてきた。あと少しで見えるようになるかも……!)
ロアクリードの言葉通り、ロイは吸収に長けている。幼少期よりありとあらゆる物事を見よう見まねで習得してきた為、彼の目と脳は鍛えられ、脳に至っては数々の再現をこなしていくうちに、再現の最適化を無意識で行うようになった程。
それが、攻略対象ロイの真骨頂。
経験を積めば積む程──何かを見れば見る程、ロイはその全てを吸収し、己にとって最適化された形で打ち出す。それに限界はなく、放っておいても勝手に強くなるのだ。
とは言え。常人には視認出来ないような戦いを演じるなど、ロアクリードも些か意地が悪い。
「君、片手しかないのに強いね。五体満足の君と戦ってみたかったよ」
「ギャハハ! オレも、万全の状態でアンタと戦いたかったぜぇ!」
聖笏を鈍器のように振り回し、ロアクリードは涼しい顔でサンクと死合う。このラスボス系教皇様は、穏やかな見かけによらぬ武闘派っぷりを発揮していた。
大きな手とその両足を器用に操り、ロアクリードの猛攻を防ぎ、いなす。片手が無いというハンデをものともしないサンクを見て、ロアクリードは「へぇ」と感心しつつ、艶めかしく舌なめずりした。
「これならどうかな?」
後ろ手に回した聖笏をくるりと遊ばせ、死角から鋭く突き出すと、
「おっ、とぉ! 今のはオレもびっくりしたぜ!」
サンクは間一髪のところで脇を反らし、それを避けた。
「んふふっ! 慣れてるなぁ、アンタ!」
「慣れていると言われても。何に、だい?」
「すっとぼけるなよぉ。異形を殺すの、初めてじゃないんだろ?」
サンクの言葉に、ロアクリードははじめて表情を強ばらせた。
「人間ってのは、どれだけ怪物みてぇな見た目をしていても、人語を話す生物ってだけでどうしても躊躇いが出るモンだ……って聞いた。だけどアンタは、その逆だったからな」
「まぁ……そうだね。慣れてはいるかな」
「やっぱりそうだろっ! 流石はオレ! よくぞ見抜いた!!」
無邪気に喜ぶサンクとは打って変わり、ロアクリードの目は据わっていた。
物心ついた頃より、彼は父親から修行と称して何度も死地へ放り込まれてきた。その幼少期に至っては、何不自由無い皇宮よりも、死の危険と隣り合わせの魔窟で過ごした時間の方が長いぐらいだ。
(涙ながらに命乞いをしてくる魔族の首を、謝りながらへし折ったっけ。いつの間にか、私の心は……こんなにも鈍感になっていたのか)
泣きながら殺しを躊躇っていた頃とは様変わりし、今や何も感じない。──サンクの『慣れてる』という言葉は、まさに図星だった。
しかし、彼は動じない。
(──まあ、その方が都合がいい)
薄ら笑うロアクリードは刺すように手を伸ばした。その行先は、サンクの首元。
「っぐ……!?」
「君の言う通り、私は異形を殺す事に慣れている。ここからは──得意の殺り方でやらせてもらうよ」
「ギャ、ハハ……ッ! いいじゃん、いい、じゃん……!!」
血管が這う手で、サンクの太い首を締め付ける。人の身には有り余る握力で、首なんて脆いものはとうに折れてもおかしくないのだが…………“死の回避”を行っているのか、折れる気配が無い。
当然だがサンクとてやられっぱなしで終わらず、怪物のように大きな手でロアクリードの脇腹を掴み、その肉を抉り取ろうとする。
そこで、サンクは己の目を疑った。
「アンタ──痛みを感じないのか?」
「そんなもの、とうの昔に忘れてしまったよ。伊達に地獄をくぐり抜けていないんでね」
「へぇ……じゃあ、我慢くらべ、ってことかぁ……!!」
「そうなるね」
掠れた声で笑うサンクと、腹部から血を垂れ流すロアクリード。どちらが先に死ぬか──。そんな、史上最悪の我慢くらべが開幕した、数分後。
「~~♪」
戦場には不似合いの“音”が、聞こえてきた。
「……歌? こんな時に、いったい誰が」
(──なんか、力が湧いてくる……ような)
ロイは呟き、そして自身の体に起きた変化に気づく。それはロイだけではない。戦乱の最中、僅かにでもこの歌声を聞いた人間全てが、その変化を受け入れていた。
「っ! この音……!?」
サンクは目を見開いた。
失われた腕が疼きその傷口が粟立つ。──己の腕を奪った、脆弱で手強い音の使い手。この歌はアレと同じものであると彼は本能で悟ったのだ。
(これは、大陸西南の国の軍歌か。戦士を鼓舞し、士気を高める目的の歌……その歌を聞いた者に齎された身体強化の恩恵からして。彼女は、相当な善人なのだろう)
ロアクリードの脳裏に浮かぶのは、狩猟大会の騒動で目にした鈍色の髪の歌姫。
(アミレスさんの友達だから、悪い人ではないだろうと思っていたけれど。この軍歌を本質まで理解した上で、支配の歌としてではなく応援の歌として歌えるのならば……その善性は本物だ)
聞けば聞く程に力が湧いてくる、不思議な歌。その歌い手に感謝しつつ、ロアクリードはその手に更なる力を込めた。
(──未来ある若者に足でまといだ、とは言いたくないから……この辺りで引き下がってくれると嬉しいんだけど)
そんな気持ちが通じたのか、ロイはぐっと押し黙り、後ろ髪を引かれる思いで身を引いた。これに安堵し、ロアクリードはくるりと踵を返して言い残す。
「君はどうやら、吸収に長けているようだ。ならば私の動きをよく見ておくといい。……きっと、いつか君の役に立つだろう」
「!」
深緑の長髪を黒い法衣と共にふわりと膨らませて、ロアクリードは地面を蹴った。ここまで一切途絶えさせなかった警戒と殺意を一点に集中させ、彼は隻腕の妖精の元へ肉薄する。
「んんっ!? なになにっ、急にこっちに来るじゃーん!」
あまりにもロアクリードに隙がなく、不機嫌そうに様子見に徹していたサンクだが、ようやく構って貰えて随分とご機嫌だ。
「待たせてしまってすまないね。ここからは私が相手しよう」
「アハッ! アンタは強そうだな! いいじゃんいいじゃんっ、最高じゃん!!」
パァッと笑顔を咲かせ、その隻腕を唸らせる。
サンクが聖笏の一打を受け止めた事で、一人と一体の人智を超えた攻防の火蓋が、切って落とされた。
♢♢♢♢
ロアクリードVSサンクの激戦が始まってから、はや十分。少し離れた場所からその戦いを眺め、ロイは腑に落ちない様子でため息をついた。
『私の動きをよく見ておくといい。……きっと、いつか君の役に立つだろう』
「……──見とけ、って……言われても……」
まったく見えないんだけど! と、ロイは心の中で文句を垂れる。
部隊長を務めるサンクは勿論のこと、聖笏を手に入れ付与魔法を使用するロアクリードもまた、凄まじい身体能力を発揮している。その為、彼等の戦いは常人の目では追えないものとなってしまったのだ。
(……でも。少しづつ、目が慣れてきた。あと少しで見えるようになるかも……!)
ロアクリードの言葉通り、ロイは吸収に長けている。幼少期よりありとあらゆる物事を見よう見まねで習得してきた為、彼の目と脳は鍛えられ、脳に至っては数々の再現をこなしていくうちに、再現の最適化を無意識で行うようになった程。
それが、攻略対象ロイの真骨頂。
経験を積めば積む程──何かを見れば見る程、ロイはその全てを吸収し、己にとって最適化された形で打ち出す。それに限界はなく、放っておいても勝手に強くなるのだ。
とは言え。常人には視認出来ないような戦いを演じるなど、ロアクリードも些か意地が悪い。
「君、片手しかないのに強いね。五体満足の君と戦ってみたかったよ」
「ギャハハ! オレも、万全の状態でアンタと戦いたかったぜぇ!」
聖笏を鈍器のように振り回し、ロアクリードは涼しい顔でサンクと死合う。このラスボス系教皇様は、穏やかな見かけによらぬ武闘派っぷりを発揮していた。
大きな手とその両足を器用に操り、ロアクリードの猛攻を防ぎ、いなす。片手が無いというハンデをものともしないサンクを見て、ロアクリードは「へぇ」と感心しつつ、艶めかしく舌なめずりした。
「これならどうかな?」
後ろ手に回した聖笏をくるりと遊ばせ、死角から鋭く突き出すと、
「おっ、とぉ! 今のはオレもびっくりしたぜ!」
サンクは間一髪のところで脇を反らし、それを避けた。
「んふふっ! 慣れてるなぁ、アンタ!」
「慣れていると言われても。何に、だい?」
「すっとぼけるなよぉ。異形を殺すの、初めてじゃないんだろ?」
サンクの言葉に、ロアクリードははじめて表情を強ばらせた。
「人間ってのは、どれだけ怪物みてぇな見た目をしていても、人語を話す生物ってだけでどうしても躊躇いが出るモンだ……って聞いた。だけどアンタは、その逆だったからな」
「まぁ……そうだね。慣れてはいるかな」
「やっぱりそうだろっ! 流石はオレ! よくぞ見抜いた!!」
無邪気に喜ぶサンクとは打って変わり、ロアクリードの目は据わっていた。
物心ついた頃より、彼は父親から修行と称して何度も死地へ放り込まれてきた。その幼少期に至っては、何不自由無い皇宮よりも、死の危険と隣り合わせの魔窟で過ごした時間の方が長いぐらいだ。
(涙ながらに命乞いをしてくる魔族の首を、謝りながらへし折ったっけ。いつの間にか、私の心は……こんなにも鈍感になっていたのか)
泣きながら殺しを躊躇っていた頃とは様変わりし、今や何も感じない。──サンクの『慣れてる』という言葉は、まさに図星だった。
しかし、彼は動じない。
(──まあ、その方が都合がいい)
薄ら笑うロアクリードは刺すように手を伸ばした。その行先は、サンクの首元。
「っぐ……!?」
「君の言う通り、私は異形を殺す事に慣れている。ここからは──得意の殺り方でやらせてもらうよ」
「ギャ、ハハ……ッ! いいじゃん、いい、じゃん……!!」
血管が這う手で、サンクの太い首を締め付ける。人の身には有り余る握力で、首なんて脆いものはとうに折れてもおかしくないのだが…………“死の回避”を行っているのか、折れる気配が無い。
当然だがサンクとてやられっぱなしで終わらず、怪物のように大きな手でロアクリードの脇腹を掴み、その肉を抉り取ろうとする。
そこで、サンクは己の目を疑った。
「アンタ──痛みを感じないのか?」
「そんなもの、とうの昔に忘れてしまったよ。伊達に地獄をくぐり抜けていないんでね」
「へぇ……じゃあ、我慢くらべ、ってことかぁ……!!」
「そうなるね」
掠れた声で笑うサンクと、腹部から血を垂れ流すロアクリード。どちらが先に死ぬか──。そんな、史上最悪の我慢くらべが開幕した、数分後。
「~~♪」
戦場には不似合いの“音”が、聞こえてきた。
「……歌? こんな時に、いったい誰が」
(──なんか、力が湧いてくる……ような)
ロイは呟き、そして自身の体に起きた変化に気づく。それはロイだけではない。戦乱の最中、僅かにでもこの歌声を聞いた人間全てが、その変化を受け入れていた。
「っ! この音……!?」
サンクは目を見開いた。
失われた腕が疼きその傷口が粟立つ。──己の腕を奪った、脆弱で手強い音の使い手。この歌はアレと同じものであると彼は本能で悟ったのだ。
(これは、大陸西南の国の軍歌か。戦士を鼓舞し、士気を高める目的の歌……その歌を聞いた者に齎された身体強化の恩恵からして。彼女は、相当な善人なのだろう)
ロアクリードの脳裏に浮かぶのは、狩猟大会の騒動で目にした鈍色の髪の歌姫。
(アミレスさんの友達だから、悪い人ではないだろうと思っていたけれど。この軍歌を本質まで理解した上で、支配の歌としてではなく応援の歌として歌えるのならば……その善性は本物だ)
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