667 / 775
第五章・帝国の王女
597.Main Story:Others
しおりを挟む
ロイは激しく歯ぎしりした。その体は宙を舞い、今にも地面に打ちつけられようとしている。その薄茶色の瞳の先には、今しがた己を投げ飛ばした隻腕の怪物が居て。
(──クソッ、クソクソクソ……ッッ! 手も足も出ない……!!)
ぐふっ! と呻き声を上げて落下し、石ころのように転がったかと思えば。起き上がり、勇猛にも怪物を睨みつける。
傷だらけになろうが、手も足も出まいが、彼は決して諦めようとせず、不屈の心で何度も立ち上がる。燃え盛る闘志を決して絶やさぬロイを見て、隻腕の怪物はニヤリと頬を吊り上げた。
「いいじゃんいいじゃん! アイツといいアンタといい、人間ってこんなに面白ぇんだな!!」
大きな手で膝を叩き無邪気に笑うのは、女王近衛隊第二部隊|《フェローチェ》部隊長、忠誠を捧ぐ妖精サンク。──数日前、テンディジェル大公邸を襲撃し次期大公とされる公子、レオナード・サー・テンディジェルを拉致した妖精だ。
「それでそれでっ? 次は何してくれんのぉ?」
「…………ッ!!」
「睨むばっかりじゃつまんねぇーじゃぁーん。もっともっと遊ぼうぜぇ? なぁー?」
まるで子供のようにサンクは駄々をこねる。フラフラと立ち上がりながら、ロイは奥歯を噛み締めた。
(……ふざけたやつだけど、強さは本物だ。多分……おれでは絶対に勝てないぐらい、こいつは強い)
そうと分かっていても、ロイには立ち上がる理由があった。絶対に負けられない訳があったのだ。
(おれは……ミシェルを守れるように、強くならなくちゃいけない。だからこんな所で、こんな変なやつに負けるわけにはいかない──!)
ボロボロの体で、ロイは火魔法を発動する。創られたのは火の弓と矢。それはロイが使える火魔法の中で最も魔力効率が良く、火力の調整が容易い代物。
痣と擦り傷に汚れた頬を、番えられた矢が青く照らす。歯を食いしばって矢を引き、
「っいけ!!」
分裂する火矢を放つ! 最初は一本だった矢が、瞬く間に二本、四本……と倍加で増えてゆき、やがて四十本をも超える本数の矢が穹を征き、放物線を描いた緋色の流星群は地に落ちる。
「おおっ! いいねぇいいねぇ! 楽しくなってきたじゃんっ!」
しかし、サンクは動じない。寧ろえらく楽しそうに巨大な隻腕をぶん回し、
「おりゃぁっ!!」
迫り来る火矢を全て、薙ぎ払ってみせた。
「なっ……!? 燃えてる矢を、素手で……!?」
「ギャハハハハ! 確かにちょぉっと熱かったけど、オレには効かねぇなぁ。頑張ったみたいだが、残念だったねぇ~~?」
「しまった────ッ?!」
現実を突きつけられたロイが呆然と立ち尽くすなか、目敏くそれを見逃さなかったサンクが肉薄し、鋭く笑う。
大きな手がロイの上半身を鷲掴む、その瞬間。機を見計らったかのように、第三者が介入した。
「──ほら、だから言ったじゃないか。君一人では荷が重いと思うなーって」
「「!!」」
ロイとサンクの間に、美しい意匠の杖が割り込む。
(殺意を感じなかった。それどころか、気配すらも……)
第三者の乱入を受け、サンクは一度後退する。ロイに治癒魔法を使用しつつ、それでも決して警戒を怠らない乱入者を見て、彼の心は躍っていた。
「……おれ、本当はもっと強いし」
「連戦で消耗していたんだろう? だからこそ休んでおきなと、そう伝えたのに。──『おれ一人で戦うからあんたはそこで見ていろ』だなんて。もし君に何かあれば、私の責任にされて聖戦開戦待ったナシさ」
「だから、大人しくしてろって? ミシェルも頑張っているのに、おれだけ?」
「…………はぁ。最近の若い子は、どうしてこぞって無茶したがるのかな……」
優しく諭しても頑固なロイ相手では無意味だと悟り(何処ぞの我儘王女様を思い出し)、法衣を身に纏う男は深く項垂れた。
各個撃破作戦が決まり続々とペアが出来上がってゆくなか、戦力バランスの観点からロイと組む事になったロアクリード=ラソル=リューテーシーは、片手で聖笏をくるくると回しながら、青い少年を見下ろす。
(……もし死なせてしまっては聖人に文句を言われるから、というのも本音だが。子供を守る為に大人はいるのだから……危険な事は、どうか私達に任せて欲しいんだけどね)
ままならないものだなあ。と、彼は眉尻を下げた。
「──さて。ロイ君、だったかな。ここは私に任せて、君は下がっておきなさい」
「! おれも戦う……っ!!」
「……君に何かあれば、愛し子さんが悲しむと思う。だから大人しくしておくれ」
「でも────!」
「はぁ……あまり、強い言葉を使わせないでほしい」
人当たりが良さそうな表情から一変。ロアクリードの双眸は、冷徹にロイを射抜く。
「君は知らないだろうが。私はこれでも、君達の宗教の指導者──聖人と同等の立場にある、教皇なんだ」
「きょう……こう……リンデア教のか」
「ああそうだ。リンデア教を導く教皇であり、連邦国家ジスガランドの宗主でもある。本来ならば……君のような者は、仰ぎ見る事も、ましてや口を聞く事も叶わぬ存在なのだよ」
「ッ!!」
ロアクリードの威圧に、ロイは脂汗を滲ませ怯みを見せた。
連邦国家ジスガランド。それは大陸東方に在る、その名の通りいくつもの国家が連なる大国。大陸東方にて最も信仰されしリンデア教を尊ぶ国々が、リンデア教の総本山たる“神聖教国ジスガランド”に従属する形で団結・形成された国が、連邦国家ジスガランドだ。
その宗主国たる神聖教国ジスガランドの皇帝が、代々リンデア教の教皇をも務めている。
とどのつまり──……ロアクリード=ラソル=リューテーシーは、神聖教国ジスガランドの皇帝でありリンデア教の教皇でもある、目が飛び出る程尊い身分の人間だった。
(聖人様よりも恐い……っ! こんな男が、天空教に並ぶ宗教の指導者、だなんて)
目の前に立つ凄まじい威圧を放つ男。その正体を知り、ロイは足が竦んでしまう。学がないと自覚するロイでも、理解出来てしまったのだ。……この場で首を落とされてもおかしくない事を、自分はしでかしたのだと。
(…………こうなるから、あまり強い言葉は使いたくなかったんだけどな)
ロイの予想に反し、ロアクリードの内心は至って穏やかなままだった。
(教皇だし、宗主でもあるけれど。国の運営は姉上達に、リンデア教の運営はニカウル達に任せているし、元老院もいるから……実は私が好き勝手するのはかなり難しいんだよね。本当に、脅し程度にしかならないよ、この肩書き)
そのお陰で、こうして長期間国を離れられるのだけど。と複雑な感情が心の中で混ぜ返される。
真面目な彼はちゃんと関係各所──元老院(各従属国の元首らで構成された連邦国家統治機関)や祖国ジスガランド、そして信徒達に許可を取って、遠き地で布教活動に精を出しているのだ。
勿論、ベールの協力を得て定期的に帰国し、各所に顔も出している。断じて、遊びに来ている訳ではない。彼はちゃんと仕事をしているのである……。
(──クソッ、クソクソクソ……ッッ! 手も足も出ない……!!)
ぐふっ! と呻き声を上げて落下し、石ころのように転がったかと思えば。起き上がり、勇猛にも怪物を睨みつける。
傷だらけになろうが、手も足も出まいが、彼は決して諦めようとせず、不屈の心で何度も立ち上がる。燃え盛る闘志を決して絶やさぬロイを見て、隻腕の怪物はニヤリと頬を吊り上げた。
「いいじゃんいいじゃん! アイツといいアンタといい、人間ってこんなに面白ぇんだな!!」
大きな手で膝を叩き無邪気に笑うのは、女王近衛隊第二部隊|《フェローチェ》部隊長、忠誠を捧ぐ妖精サンク。──数日前、テンディジェル大公邸を襲撃し次期大公とされる公子、レオナード・サー・テンディジェルを拉致した妖精だ。
「それでそれでっ? 次は何してくれんのぉ?」
「…………ッ!!」
「睨むばっかりじゃつまんねぇーじゃぁーん。もっともっと遊ぼうぜぇ? なぁー?」
まるで子供のようにサンクは駄々をこねる。フラフラと立ち上がりながら、ロイは奥歯を噛み締めた。
(……ふざけたやつだけど、強さは本物だ。多分……おれでは絶対に勝てないぐらい、こいつは強い)
そうと分かっていても、ロイには立ち上がる理由があった。絶対に負けられない訳があったのだ。
(おれは……ミシェルを守れるように、強くならなくちゃいけない。だからこんな所で、こんな変なやつに負けるわけにはいかない──!)
ボロボロの体で、ロイは火魔法を発動する。創られたのは火の弓と矢。それはロイが使える火魔法の中で最も魔力効率が良く、火力の調整が容易い代物。
痣と擦り傷に汚れた頬を、番えられた矢が青く照らす。歯を食いしばって矢を引き、
「っいけ!!」
分裂する火矢を放つ! 最初は一本だった矢が、瞬く間に二本、四本……と倍加で増えてゆき、やがて四十本をも超える本数の矢が穹を征き、放物線を描いた緋色の流星群は地に落ちる。
「おおっ! いいねぇいいねぇ! 楽しくなってきたじゃんっ!」
しかし、サンクは動じない。寧ろえらく楽しそうに巨大な隻腕をぶん回し、
「おりゃぁっ!!」
迫り来る火矢を全て、薙ぎ払ってみせた。
「なっ……!? 燃えてる矢を、素手で……!?」
「ギャハハハハ! 確かにちょぉっと熱かったけど、オレには効かねぇなぁ。頑張ったみたいだが、残念だったねぇ~~?」
「しまった────ッ?!」
現実を突きつけられたロイが呆然と立ち尽くすなか、目敏くそれを見逃さなかったサンクが肉薄し、鋭く笑う。
大きな手がロイの上半身を鷲掴む、その瞬間。機を見計らったかのように、第三者が介入した。
「──ほら、だから言ったじゃないか。君一人では荷が重いと思うなーって」
「「!!」」
ロイとサンクの間に、美しい意匠の杖が割り込む。
(殺意を感じなかった。それどころか、気配すらも……)
第三者の乱入を受け、サンクは一度後退する。ロイに治癒魔法を使用しつつ、それでも決して警戒を怠らない乱入者を見て、彼の心は躍っていた。
「……おれ、本当はもっと強いし」
「連戦で消耗していたんだろう? だからこそ休んでおきなと、そう伝えたのに。──『おれ一人で戦うからあんたはそこで見ていろ』だなんて。もし君に何かあれば、私の責任にされて聖戦開戦待ったナシさ」
「だから、大人しくしてろって? ミシェルも頑張っているのに、おれだけ?」
「…………はぁ。最近の若い子は、どうしてこぞって無茶したがるのかな……」
優しく諭しても頑固なロイ相手では無意味だと悟り(何処ぞの我儘王女様を思い出し)、法衣を身に纏う男は深く項垂れた。
各個撃破作戦が決まり続々とペアが出来上がってゆくなか、戦力バランスの観点からロイと組む事になったロアクリード=ラソル=リューテーシーは、片手で聖笏をくるくると回しながら、青い少年を見下ろす。
(……もし死なせてしまっては聖人に文句を言われるから、というのも本音だが。子供を守る為に大人はいるのだから……危険な事は、どうか私達に任せて欲しいんだけどね)
ままならないものだなあ。と、彼は眉尻を下げた。
「──さて。ロイ君、だったかな。ここは私に任せて、君は下がっておきなさい」
「! おれも戦う……っ!!」
「……君に何かあれば、愛し子さんが悲しむと思う。だから大人しくしておくれ」
「でも────!」
「はぁ……あまり、強い言葉を使わせないでほしい」
人当たりが良さそうな表情から一変。ロアクリードの双眸は、冷徹にロイを射抜く。
「君は知らないだろうが。私はこれでも、君達の宗教の指導者──聖人と同等の立場にある、教皇なんだ」
「きょう……こう……リンデア教のか」
「ああそうだ。リンデア教を導く教皇であり、連邦国家ジスガランドの宗主でもある。本来ならば……君のような者は、仰ぎ見る事も、ましてや口を聞く事も叶わぬ存在なのだよ」
「ッ!!」
ロアクリードの威圧に、ロイは脂汗を滲ませ怯みを見せた。
連邦国家ジスガランド。それは大陸東方に在る、その名の通りいくつもの国家が連なる大国。大陸東方にて最も信仰されしリンデア教を尊ぶ国々が、リンデア教の総本山たる“神聖教国ジスガランド”に従属する形で団結・形成された国が、連邦国家ジスガランドだ。
その宗主国たる神聖教国ジスガランドの皇帝が、代々リンデア教の教皇をも務めている。
とどのつまり──……ロアクリード=ラソル=リューテーシーは、神聖教国ジスガランドの皇帝でありリンデア教の教皇でもある、目が飛び出る程尊い身分の人間だった。
(聖人様よりも恐い……っ! こんな男が、天空教に並ぶ宗教の指導者、だなんて)
目の前に立つ凄まじい威圧を放つ男。その正体を知り、ロイは足が竦んでしまう。学がないと自覚するロイでも、理解出来てしまったのだ。……この場で首を落とされてもおかしくない事を、自分はしでかしたのだと。
(…………こうなるから、あまり強い言葉は使いたくなかったんだけどな)
ロイの予想に反し、ロアクリードの内心は至って穏やかなままだった。
(教皇だし、宗主でもあるけれど。国の運営は姉上達に、リンデア教の運営はニカウル達に任せているし、元老院もいるから……実は私が好き勝手するのはかなり難しいんだよね。本当に、脅し程度にしかならないよ、この肩書き)
そのお陰で、こうして長期間国を離れられるのだけど。と複雑な感情が心の中で混ぜ返される。
真面目な彼はちゃんと関係各所──元老院(各従属国の元首らで構成された連邦国家統治機関)や祖国ジスガランド、そして信徒達に許可を取って、遠き地で布教活動に精を出しているのだ。
勿論、ベールの協力を得て定期的に帰国し、各所に顔も出している。断じて、遊びに来ている訳ではない。彼はちゃんと仕事をしているのである……。
0
お気に入りに追加
633
あなたにおすすめの小説
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、
異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
女性が全く生まれない世界とか嘘ですよね?
青海 兎稀
恋愛
ただの一般人である主人公・ユヅキは、知らぬうちに全く知らない街の中にいた。ここがどこだかも分からず、ただ当てもなく歩いていた時、誰かにぶつかってしまい、そのまま意識を失う。
そして、意識を取り戻し、助けてくれたイケメンにこの世界には全く女性がいないことを知らされる。
そんなユヅキの逆ハーレムのお話。
皆で異世界転移したら、私だけがハブかれてイケメンに囲まれた
愛丸 リナ
恋愛
少女は綺麗過ぎた。
整った顔、透き通るような金髪ロングと薄茶と灰色のオッドアイ……彼女はハーフだった。
最初は「可愛い」「綺麗」って言われてたよ?
でも、それは大きくなるにつれ、言われなくなってきて……いじめの対象になっちゃった。
クラス一斉に異世界へ転移した時、彼女だけは「醜女(しこめ)だから」と国外追放を言い渡されて……
たった一人で途方に暮れていた時、“彼ら”は現れた
それが後々あんな事になるなんて、その時の彼女は何も知らない
______________________________
ATTENTION
自己満小説満載
一話ずつ、出来上がり次第投稿
急亀更新急チーター更新だったり、不定期更新だったりする
文章が変な時があります
恋愛に発展するのはいつになるのかは、まだ未定
以上の事が大丈夫な方のみ、ゆっくりしていってください
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる