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第五章・帝国の王女
560.Main Story:Ameless
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何やら知り合い──どころか親友らしいユーキとセインカラッドの戦いが始まると、自然と私達はミカリアとアンヘルの相手をする事になった。
はっきり言って……この二人の相手は無理だ。いくらカイルがチートで、私もそれなりに戦えるとは言えども。ミカリアは人類最強の聖人だし、アンヘルは五百年以上生きている不死身の吸血鬼だ。
あまりにも無謀すぎる。カイルとてそれをよく理解しているのだろう、その頬に大粒の冷や汗を滲ませていた。
「……──ねぇ、アンヘル君。僕、今ね……物凄く、心臓が痛いんだ」
「なんだ、ついに死ぬのか?」
「死の予兆という訳ではないけど……どうしてかな。彼女を見ていると──心が壊れてしまいそうなぐらい、はち切れるような痛みが湧いてくるよ」
「心が壊れそう、ねぇ……」
「僕の記憶が改竄されているのだとすると、彼女こそが僕の胸を満たしていた存在なのかも」
「へー。あの小娘が………………」
ミカリアとアンヘルの会話は、離れた場所にいる私達には聞こえなかった。だが程なくして二人揃って神妙な顔つきでこちらを見てくるものだから、否応なしに緊張状態へと引き戻される。
「でもあいつ、ミシェルを殺すとかなんとか……言ってたような、そんな気がするような」
「──殺す? 彼女が、ミシェルさんを?」
おっと。ようやく彼等の声が聞こえたかと思えば物騒な単語が聞こえてきたぞぅ。これはもしかしなくても──……。
「おいで、白夜」
冷や汗がつぅ、と頬を濡らしたのを合図に、召喚した白夜をすかさず構えた瞬間、
「アミレス王女殿下……我等が神の愛し子を害そうとしたというのは、事実ですか?」
ミカリアが光の剣を手に肉薄してくる。見開かれた檸檬色の瞳が人間離れしていて、背筋が震え上がった。
「っ、う……! その、ような……事実、は……!!」
「ならば何故──彼女は先程から、貴女の手先と思しき男に追いかけ回されているのでしょうか」
「それは────っ」
答えに詰まる。彼女と話し合いがしたいから、と白状したところで、きっと彼は納得してくれないだろう。
私の反応から、予測が正しいと判断したのだろう。ミカリアは腕に力を込め、威圧してくる。
「アミ──……ッぐぁ!?」
「ちょっとあの女に用があるから、おまえは邪魔するな」
カイルが援護に出ようとしてくれたが、その寸前。瞬く間に距離を詰めたアンヘルによって、蹴飛ばされた。
「カイル!」
「僕と斬り合っているのに、他人の心配とは……随分と余裕ですね」
「しまっ────!!」
ミカリアの前で余所見なんてしたら駄目なのに。つい、カイルを目で追ってしまった。なればこそ、最強の体現者たる彼に揚げ足を取られるのは必至。
剣を滑らせて弾き、体勢を崩される。その隙に彼の手が、私を制圧せんと体へ伸びてきて──……
「──そうはさせないよ」
首を絞める直前に、動きを止めた。横からミカリアの腕を鷲掴んで、無理やり制止させた人がいたのだ。
「リードさん!?」
「やあ、アミレスさん。息災そうで何よりだ」
深緑の髪と黒の法衣を翻して現れたのは、心の清涼剤ことリードさんだった。彼はミカリアの腕を掴んだまま、事も無げに微笑む。
「おまえは……ジスガランド教皇……!」
「熱烈なご挨拶どうも、聖人殿。私はまったくもって、ちっとも、貴方に会いたくはなかったんですけどね」
ミカリアが忌々しげに睨みあげると、リードさんは軽く受け流して嫌味を吐いた。更に、
「しかし……聖人殿が幼い彼女へ剣を抜き、何らかの危害を加えようとしたのかぁ。うーむ、これはいけない。彼女は私にとってそれはもう大事な──……何に代えてでも護らなければならない、大切な少女なんだ。そんな彼女を狙われたとあれば、うん」
胡乱な笑顔でわざとらしく捲し立てたかと思えば、私の肩をぽんっと押してその場から突き放した。その直後、リードさんの横顔で八重歯が煌めく。
「彼女を護る──その大義の為に、戦わねばなるまいよ」
放たれるは蹴撃。リードさんの長い脚がしなやかに反り、勢いよくミカリアの顎を狙い打つ。
「ッッッ!?」
まさか教皇が、初手で不意打ち紛いの蹴撃を繰り出すとは思わなかったのだろう。ミカリアはその一撃をもろに食らってしまい、よろけながら数歩後退った。
「……っ、卑怯だとは思わないのか、異教徒の扇動者」
「文化も違えば環境も違う。そんな相手に自分の常識が通じると思う方がおかしいのでは? そもそも、私はまだ二十年程度しか生きていない若輩者なのでね。多少の粗相は、聖人殿の広ぉ~~い心で見逃していただきたい」
「ああ、やはり────異教徒は、話の通じない愚者の寄せ集めだ。だから主はおまえ達を見放したのだろう。そのような堕落し穢れきった魂は、救う価値がないと思われて当然だ」
「私達を憐れんでいるのかな? ──ふふ、貴方達が崇める偽神はさぞや狭量なのだろう。子らにこんなにも貧相な心を与えるなんて……今からでも、我等が神の教えを聞いてみるかい?」
彼等の言い合いは、慣れたものだと思っていた。だがそれは世を知らない子供の思い上がりだったのだと悟る。
──これこそが、本当の代理戦争。人類最強の聖人と、やがてその宿敵となるラスボス級の教皇による……この世で最も恐ろしい舌戦。
次々と繰り出される嫌味の応酬に背筋が凍り、その場から動けなくなってしまう。そんななか、リードさんが一度だけこちらを振り向き力強く微笑んだ。まるで、『彼は私に任せなさい』と言いたげに。
私では身に余る相手だった。それをリードさんが担ってくれるのは、正直ありがたい。よろしくお願いします──と頷くと、彼はまたミカリアに向き直る。
その隙に私は、蹴飛ばされたカイルと彼を追ったアンヘルの元へ、駆け出した……。
はっきり言って……この二人の相手は無理だ。いくらカイルがチートで、私もそれなりに戦えるとは言えども。ミカリアは人類最強の聖人だし、アンヘルは五百年以上生きている不死身の吸血鬼だ。
あまりにも無謀すぎる。カイルとてそれをよく理解しているのだろう、その頬に大粒の冷や汗を滲ませていた。
「……──ねぇ、アンヘル君。僕、今ね……物凄く、心臓が痛いんだ」
「なんだ、ついに死ぬのか?」
「死の予兆という訳ではないけど……どうしてかな。彼女を見ていると──心が壊れてしまいそうなぐらい、はち切れるような痛みが湧いてくるよ」
「心が壊れそう、ねぇ……」
「僕の記憶が改竄されているのだとすると、彼女こそが僕の胸を満たしていた存在なのかも」
「へー。あの小娘が………………」
ミカリアとアンヘルの会話は、離れた場所にいる私達には聞こえなかった。だが程なくして二人揃って神妙な顔つきでこちらを見てくるものだから、否応なしに緊張状態へと引き戻される。
「でもあいつ、ミシェルを殺すとかなんとか……言ってたような、そんな気がするような」
「──殺す? 彼女が、ミシェルさんを?」
おっと。ようやく彼等の声が聞こえたかと思えば物騒な単語が聞こえてきたぞぅ。これはもしかしなくても──……。
「おいで、白夜」
冷や汗がつぅ、と頬を濡らしたのを合図に、召喚した白夜をすかさず構えた瞬間、
「アミレス王女殿下……我等が神の愛し子を害そうとしたというのは、事実ですか?」
ミカリアが光の剣を手に肉薄してくる。見開かれた檸檬色の瞳が人間離れしていて、背筋が震え上がった。
「っ、う……! その、ような……事実、は……!!」
「ならば何故──彼女は先程から、貴女の手先と思しき男に追いかけ回されているのでしょうか」
「それは────っ」
答えに詰まる。彼女と話し合いがしたいから、と白状したところで、きっと彼は納得してくれないだろう。
私の反応から、予測が正しいと判断したのだろう。ミカリアは腕に力を込め、威圧してくる。
「アミ──……ッぐぁ!?」
「ちょっとあの女に用があるから、おまえは邪魔するな」
カイルが援護に出ようとしてくれたが、その寸前。瞬く間に距離を詰めたアンヘルによって、蹴飛ばされた。
「カイル!」
「僕と斬り合っているのに、他人の心配とは……随分と余裕ですね」
「しまっ────!!」
ミカリアの前で余所見なんてしたら駄目なのに。つい、カイルを目で追ってしまった。なればこそ、最強の体現者たる彼に揚げ足を取られるのは必至。
剣を滑らせて弾き、体勢を崩される。その隙に彼の手が、私を制圧せんと体へ伸びてきて──……
「──そうはさせないよ」
首を絞める直前に、動きを止めた。横からミカリアの腕を鷲掴んで、無理やり制止させた人がいたのだ。
「リードさん!?」
「やあ、アミレスさん。息災そうで何よりだ」
深緑の髪と黒の法衣を翻して現れたのは、心の清涼剤ことリードさんだった。彼はミカリアの腕を掴んだまま、事も無げに微笑む。
「おまえは……ジスガランド教皇……!」
「熱烈なご挨拶どうも、聖人殿。私はまったくもって、ちっとも、貴方に会いたくはなかったんですけどね」
ミカリアが忌々しげに睨みあげると、リードさんは軽く受け流して嫌味を吐いた。更に、
「しかし……聖人殿が幼い彼女へ剣を抜き、何らかの危害を加えようとしたのかぁ。うーむ、これはいけない。彼女は私にとってそれはもう大事な──……何に代えてでも護らなければならない、大切な少女なんだ。そんな彼女を狙われたとあれば、うん」
胡乱な笑顔でわざとらしく捲し立てたかと思えば、私の肩をぽんっと押してその場から突き放した。その直後、リードさんの横顔で八重歯が煌めく。
「彼女を護る──その大義の為に、戦わねばなるまいよ」
放たれるは蹴撃。リードさんの長い脚がしなやかに反り、勢いよくミカリアの顎を狙い打つ。
「ッッッ!?」
まさか教皇が、初手で不意打ち紛いの蹴撃を繰り出すとは思わなかったのだろう。ミカリアはその一撃をもろに食らってしまい、よろけながら数歩後退った。
「……っ、卑怯だとは思わないのか、異教徒の扇動者」
「文化も違えば環境も違う。そんな相手に自分の常識が通じると思う方がおかしいのでは? そもそも、私はまだ二十年程度しか生きていない若輩者なのでね。多少の粗相は、聖人殿の広ぉ~~い心で見逃していただきたい」
「ああ、やはり────異教徒は、話の通じない愚者の寄せ集めだ。だから主はおまえ達を見放したのだろう。そのような堕落し穢れきった魂は、救う価値がないと思われて当然だ」
「私達を憐れんでいるのかな? ──ふふ、貴方達が崇める偽神はさぞや狭量なのだろう。子らにこんなにも貧相な心を与えるなんて……今からでも、我等が神の教えを聞いてみるかい?」
彼等の言い合いは、慣れたものだと思っていた。だがそれは世を知らない子供の思い上がりだったのだと悟る。
──これこそが、本当の代理戦争。人類最強の聖人と、やがてその宿敵となるラスボス級の教皇による……この世で最も恐ろしい舌戦。
次々と繰り出される嫌味の応酬に背筋が凍り、その場から動けなくなってしまう。そんななか、リードさんが一度だけこちらを振り向き力強く微笑んだ。まるで、『彼は私に任せなさい』と言いたげに。
私では身に余る相手だった。それをリードさんが担ってくれるのは、正直ありがたい。よろしくお願いします──と頷くと、彼はまたミカリアに向き直る。
その隙に私は、蹴飛ばされたカイルと彼を追ったアンヘルの元へ、駆け出した……。
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