601 / 765
第五章・帝国の王女
540.Side Story:Others
しおりを挟む
シルフによる治癒を受けつつ、涙を流しながら眠るアミレスを見て、ナトラが暴走しかけたのは言うまでもない。クロノが必死に宥めてなんとか事なきを得たが、ナトラはそれ以来、背筋がゾッとする程に無口になり、怒りを噛み殺そうと、のこぎりを引くようにずっと歯軋りしている。
これも宥めろとユーキ達はクロノに視線を送るも、等のクロノは『無表情のナトラも可愛いね……』とシスコン全開で微笑むだけ。既に使い物にならないのである。
それを横目に、シルフは宣言通り事情聴取に躍り出る。フリザセアへの圧迫尋問を済ませると、ユーキとシャルルギルに事の経緯を尋ねたのだ。
「……──つまり、あのクソボケ野郎共も、私兵団の連中も、揃いも揃ってアミィとのあれこれを忘れてくれやがり、あまつさえ若干名は殺意をも向けてきたと…………ふざけるのも大概にしろよ。全員嬲り殺してくれようか」
「……陛下、素が出ているぞ」
「アミィが見てないから別にいいんだよ」
「そうか。これは失礼した」
(──陛下は人間界で尋常ではない猫をかぶると聞いていたのだが……姫の前でのみなのだな)
シルフは度々最上位精霊を呼び出してはこき使っているので、アミレスの前でのみ見せるその尋常ならざる猫かぶりっぷりは、最上位精霊達の間で『まさかそんな(笑)』と酒の肴として消化される程の噂になっていた。
だがそれを、最上位精霊達の酒の席に呼ばれる事などまず無い精霊王が知る筈もなく。
フリザセアからの怪訝な視線の理由も分からぬまま、足を組み、左隣の長椅子で眠るアミレスを見つめながら、シルフは深くため息を吐いた。
「まったく……妖精共も何を考えてるんだ。人間──それもクソジジィ共のお気に入りに奇跡力を譲渡するとか。愚の骨頂だろ」
「……なあ、シルフさま。話の腰を折るようで申し訳ないんだけど、『クソジジィ共のお気に入り』って?」
本性を曝け出すと決め、どこか不遜な態度のユーキ。だがシルフはそれを咎める事はなく、彼を一瞥して、その疑問に答えを出す。
「──神々の愛し子。神々の加護と天の加護属性を与えられた、国教会の切り札とやら。それが、『クソジジィ共のお気に入り』だ」
「えっと、つまり、クソジジィ共=神々……ってこと?」
「ああそうだ。お前達もあんな老害共を崇めるのはやめた方がいいよ、あんなの万害あって一利無しだから」
「は、はぁ……」
神を老害と言ってのけるシルフに、思わず引き気味で感嘆の息を吐く。
(精霊って神々に作られた存在じゃなかったっけ? 関係最悪なんだな……どうでもいいけど……)
しかしユーキも強かった。結構な衝撃発言だったにもかかわらず、彼はすぐに頭を切り替える。
それもその筈。何故なら彼は、神を信じていない。妖精の森では、エルフの祖であるオベイロン・デュロアスを森の守護神のように信仰し、崇め奉っていたのである。
「遅れてしまい申し訳ございません、王──っごほん、シルフサン」
コンコン、とノックの音がしたかと思えば扉が開き、フィンが姿を見せる。その後ろをぞろぞろと最上位精霊達が続き、団体様の入室にユーキは眉を顰め、シャルルギルは目を丸くした。
「ああ、フィンか。街の方はどうだ?」
「報告致します。こちらに至るまでの道中、目につく限り穢妖精は殺し尽くして参りました。念の為、オッドとリバースとルーディの権能でこの街での召喚権を奪取し一時的に封じておいたので、推定では三日程──……召喚権を取り戻すまで、妖精は穢妖精をこの街に喚び出せない筈です」
「もう一つの命令の方は? 当然、容赦などしていないだろうな」
「は、命令通り例の少年達の顔面を一発ずつ殴打しておきました。総じて頭蓋骨及び背骨、首、そして神経系等に著しい損傷が見られましたが、その場に光の魔力所持者がいたので放置しました」
「そうか。よくやった」
「お褒めに預かり恐悦至極でございます」
恭しく頭を垂れ、報告を終えたフィンは一歩後退る。これを聞き、なんと恐ろしい報告なのか……とシャルルギルは喉笛を鳴らした。
「さて。話を本題へ移そうか。議題は当然、“これからどうするか”────だ。妖精共の目論見の全容が未だ掴めないものの、妖精の手足となりこの街に波乱を呼び込んでいる人間の正体は判明したことだ。まずはあの女をどうするか、考えよう」
シルフの一言から、その会議は始まった。
奇跡力を乱用する少女。彼女さえどうにかすれば、奇跡力の餌食となった人々も元に戻る事だろう──そう聞いて、ユーキとシャルルギルもこの会議には真剣に取り組んだ。
途中から、休んでいたローズニカや護衛騎士モルスも話し合いに加わり、意見を求められない限りは静寂に務める精霊達も含めその会議は進められる。
「……──奇跡力による人心掌握。神々の加護と天の加護属性の所持者。宗教組織の要人であり、妖精の協力者でもある。以上の点から、あの子供を殺害する事は困難を極めるでしょう」
フィンが、どこからともなく出現させた黒板の上で石筆をカツカツと踊らせ、たいへん珍妙な図解付きでこれらの情報を纏める。すると最上位精霊達の多くは、
(フィンさんの画伯っぷり久々に見た)
(うわダッッッッッッセェ……いつ見てもセンスが欠片も無い絵だな)
(ベルズが見たら発狂しそう)
このように、胸中ではボロ雑巾を絞るように、黒板の絵を扱き下ろしていた。
「あの、ふと思ったんですが……奇跡力の供給を絶てばいいのでは? たとえ例の少女を殺せなくても、奇跡力の行使さえ止められたら洗脳された人達も救える筈ですし」
「…………それは早計だ、ルティ。供給を絶とうとも、既に発動した奇跡は本人の意思が曲がらぬ限り覆らない。たとえ件の人間が奇跡力を失おうとも、その者が願った奇跡は死ぬまで破られぬ。『奇跡』とは、そういうものじゃ」
「そんな……性質が悪過ぎる」
「ふ、実に往生際が悪かろう? 妖精とは、何千年とこうなのじゃ」
アルベルトが鋭い切り込みを入れる。彼なりに情報を処理して自分の見解を口にしたが、そもそも前提が違う。その為、それはあっさりとナトラに否定されてしまった。
これも宥めろとユーキ達はクロノに視線を送るも、等のクロノは『無表情のナトラも可愛いね……』とシスコン全開で微笑むだけ。既に使い物にならないのである。
それを横目に、シルフは宣言通り事情聴取に躍り出る。フリザセアへの圧迫尋問を済ませると、ユーキとシャルルギルに事の経緯を尋ねたのだ。
「……──つまり、あのクソボケ野郎共も、私兵団の連中も、揃いも揃ってアミィとのあれこれを忘れてくれやがり、あまつさえ若干名は殺意をも向けてきたと…………ふざけるのも大概にしろよ。全員嬲り殺してくれようか」
「……陛下、素が出ているぞ」
「アミィが見てないから別にいいんだよ」
「そうか。これは失礼した」
(──陛下は人間界で尋常ではない猫をかぶると聞いていたのだが……姫の前でのみなのだな)
シルフは度々最上位精霊を呼び出してはこき使っているので、アミレスの前でのみ見せるその尋常ならざる猫かぶりっぷりは、最上位精霊達の間で『まさかそんな(笑)』と酒の肴として消化される程の噂になっていた。
だがそれを、最上位精霊達の酒の席に呼ばれる事などまず無い精霊王が知る筈もなく。
フリザセアからの怪訝な視線の理由も分からぬまま、足を組み、左隣の長椅子で眠るアミレスを見つめながら、シルフは深くため息を吐いた。
「まったく……妖精共も何を考えてるんだ。人間──それもクソジジィ共のお気に入りに奇跡力を譲渡するとか。愚の骨頂だろ」
「……なあ、シルフさま。話の腰を折るようで申し訳ないんだけど、『クソジジィ共のお気に入り』って?」
本性を曝け出すと決め、どこか不遜な態度のユーキ。だがシルフはそれを咎める事はなく、彼を一瞥して、その疑問に答えを出す。
「──神々の愛し子。神々の加護と天の加護属性を与えられた、国教会の切り札とやら。それが、『クソジジィ共のお気に入り』だ」
「えっと、つまり、クソジジィ共=神々……ってこと?」
「ああそうだ。お前達もあんな老害共を崇めるのはやめた方がいいよ、あんなの万害あって一利無しだから」
「は、はぁ……」
神を老害と言ってのけるシルフに、思わず引き気味で感嘆の息を吐く。
(精霊って神々に作られた存在じゃなかったっけ? 関係最悪なんだな……どうでもいいけど……)
しかしユーキも強かった。結構な衝撃発言だったにもかかわらず、彼はすぐに頭を切り替える。
それもその筈。何故なら彼は、神を信じていない。妖精の森では、エルフの祖であるオベイロン・デュロアスを森の守護神のように信仰し、崇め奉っていたのである。
「遅れてしまい申し訳ございません、王──っごほん、シルフサン」
コンコン、とノックの音がしたかと思えば扉が開き、フィンが姿を見せる。その後ろをぞろぞろと最上位精霊達が続き、団体様の入室にユーキは眉を顰め、シャルルギルは目を丸くした。
「ああ、フィンか。街の方はどうだ?」
「報告致します。こちらに至るまでの道中、目につく限り穢妖精は殺し尽くして参りました。念の為、オッドとリバースとルーディの権能でこの街での召喚権を奪取し一時的に封じておいたので、推定では三日程──……召喚権を取り戻すまで、妖精は穢妖精をこの街に喚び出せない筈です」
「もう一つの命令の方は? 当然、容赦などしていないだろうな」
「は、命令通り例の少年達の顔面を一発ずつ殴打しておきました。総じて頭蓋骨及び背骨、首、そして神経系等に著しい損傷が見られましたが、その場に光の魔力所持者がいたので放置しました」
「そうか。よくやった」
「お褒めに預かり恐悦至極でございます」
恭しく頭を垂れ、報告を終えたフィンは一歩後退る。これを聞き、なんと恐ろしい報告なのか……とシャルルギルは喉笛を鳴らした。
「さて。話を本題へ移そうか。議題は当然、“これからどうするか”────だ。妖精共の目論見の全容が未だ掴めないものの、妖精の手足となりこの街に波乱を呼び込んでいる人間の正体は判明したことだ。まずはあの女をどうするか、考えよう」
シルフの一言から、その会議は始まった。
奇跡力を乱用する少女。彼女さえどうにかすれば、奇跡力の餌食となった人々も元に戻る事だろう──そう聞いて、ユーキとシャルルギルもこの会議には真剣に取り組んだ。
途中から、休んでいたローズニカや護衛騎士モルスも話し合いに加わり、意見を求められない限りは静寂に務める精霊達も含めその会議は進められる。
「……──奇跡力による人心掌握。神々の加護と天の加護属性の所持者。宗教組織の要人であり、妖精の協力者でもある。以上の点から、あの子供を殺害する事は困難を極めるでしょう」
フィンが、どこからともなく出現させた黒板の上で石筆をカツカツと踊らせ、たいへん珍妙な図解付きでこれらの情報を纏める。すると最上位精霊達の多くは、
(フィンさんの画伯っぷり久々に見た)
(うわダッッッッッッセェ……いつ見てもセンスが欠片も無い絵だな)
(ベルズが見たら発狂しそう)
このように、胸中ではボロ雑巾を絞るように、黒板の絵を扱き下ろしていた。
「あの、ふと思ったんですが……奇跡力の供給を絶てばいいのでは? たとえ例の少女を殺せなくても、奇跡力の行使さえ止められたら洗脳された人達も救える筈ですし」
「…………それは早計だ、ルティ。供給を絶とうとも、既に発動した奇跡は本人の意思が曲がらぬ限り覆らない。たとえ件の人間が奇跡力を失おうとも、その者が願った奇跡は死ぬまで破られぬ。『奇跡』とは、そういうものじゃ」
「そんな……性質が悪過ぎる」
「ふ、実に往生際が悪かろう? 妖精とは、何千年とこうなのじゃ」
アルベルトが鋭い切り込みを入れる。彼なりに情報を処理して自分の見解を口にしたが、そもそも前提が違う。その為、それはあっさりとナトラに否定されてしまった。
1
お気に入りに追加
622
あなたにおすすめの小説
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
【R18】騎士たちの監視対象になりました
ぴぃ
恋愛
異世界トリップしたヒロインが騎士や執事や貴族に愛されるお話。
*R18は告知無しです。
*複数プレイ有り。
*逆ハー
*倫理感緩めです。
*作者の都合の良いように作っています。
最愛の番~300年後の未来は一妻多夫の逆ハーレム!!? イケメン旦那様たちに溺愛されまくる~
ちえり
恋愛
幼い頃から可愛い幼馴染と比較されてきて、自分に自信がない高坂 栞(コウサカシオリ)17歳。
ある日、学校帰りに事故に巻き込まれ目が覚めると300年後の時が経ち、女性だけ死に至る病の流行や、年々女子の出生率の低下で女は2割ほどしか存在しない世界になっていた。
一妻多夫が認められ、女性はフェロモンだして男性を虜にするのだが、栞のフェロモンは世の男性を虜にできるほどの力を持つ『α+』(アルファプラス)に認定されてイケメン達が栞に番を結んでもらおうと近寄ってくる。
目が覚めたばかりなのに、旦那候補が5人もいて初めて会うのに溺愛されまくる。さらに、自分と番になりたい男性がまだまだいっぱいいるの!!?
「恋愛経験0の私にはイケメンに愛されるなんてハードすぎるよ~」
【※R-18】私のイケメン夫たちが、毎晩寝かせてくれません。
aika
恋愛
人類のほとんどが死滅し、女が数人しか生き残っていない世界。
生き残った繭(まゆ)は政府が運営する特別施設に迎えられ、たくさんの男性たちとひとつ屋根の下で暮らすことになる。
優秀な男性たちを集めて集団生活をさせているその施設では、一妻多夫制が取られ子孫を残すための営みが日々繰り広げられていた。
男性と比較して女性の数が圧倒的に少ないこの世界では、男性が妊娠できるように特殊な研究がなされ、彼らとの交わりで繭は多くの子を成すことになるらしい。
自分が担当する屋敷に案内された繭は、遺伝子的に優秀だと選ばれたイケメンたち数十人と共同生活を送ることになる。
【閲覧注意】※男性妊娠、悪阻などによる体調不良、治療シーン、出産シーン、複数プレイ、などマニアックな(あまりグロくはないと思いますが)描写が出てくる可能性があります。
たくさんのイケメン夫に囲まれて、逆ハーレムな生活を送りたいという女性の願望を描いています。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
6年間姿を消していたら、ヤンデレ幼馴染達からの愛情が限界突破していたようです~聖女は監禁・心中ルートを回避したい~
皇 翼
恋愛
グレシュタット王国の第一王女にして、この世界の聖女に選定されたロザリア=テンペラスト。昔から魔法とも魔術とも異なる不思議な力を持っていた彼女は初潮を迎えた12歳のある日、とある未来を視る。
それは、彼女の18歳の誕生日を祝う夜会にて。襲撃を受け、そのまま死亡する。そしてその『死』が原因でグレシュタットとガリレアン、コルレア3国間で争いの火種が生まれ、戦争に発展する――という恐ろしいものだった。
それらを視たロザリアは幼い身で決意することになる。自分の未来の死を回避するため、そしてついでに3国で勃発する戦争を阻止するため、行動することを。
「お父様、私は明日死にます!」
「ロザリア!!?」
しかしその選択は別の意味で地獄を産み出していた。ヤンデレ地獄を作り出していたのだ。後々後悔するとも知らず、彼女は自分の道を歩み続ける。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
気づいたら異世界で、第二の人生始まりそうです
おいも
恋愛
私、橋本凛花は、昼は大学生。夜はキャバ嬢をし、母親の借金の返済をすべく、仕事一筋、恋愛もしないで、一生懸命働いていた。
帰り道、事故に遭い、目を覚ますと、まるで中世の屋敷のような場所にいて、漫画で見たような異世界へと飛ばされてしまったようだ。
加えて、突然現れた見知らぬイケメンは私の父親だという。
父親はある有名な公爵貴族であり、私はずっと前にいなくなった娘に瓜二つのようで、人違いだと言っても全く信じてもらえない、、、!
そこからは、なんだかんだ丸め込まれ公爵令嬢リリーとして過ごすこととなった。
不思議なことに、私は10歳の時に一度行方不明になったことがあり、加えて、公爵令嬢であったリリーも10歳の誕生日を迎えた朝、屋敷から忽然といなくなったという。
しかも異世界に来てから、度々何かの記憶が頭の中に流れる。それは、まるでリリーの記憶のようで、私とリリーにはどのようなの関係があるのか。
そして、信じられないことに父によると私には婚約者がいるそうで、大混乱。仕事として男性と喋ることはあっても、恋愛をしたことのない私に突然婚約者だなんて絶対無理!
でも、父は婚約者に合わせる気がなく、理由も、「あいつはリリーに会ったら絶対に暴走する。危険だから絶対に会わせない。」と言っていて、意味はわからないが、会わないならそれはそれでラッキー!
しかも、この世界は一妻多夫制であり、リリーはその容貌から多くの人に求婚されていたそう!というか、一妻多夫なんて、前の世界でも聞いたことないですが?!
そこから多くのハプニングに巻き込まれ、その都度魅力的なイケメン達に出会い、この世界で第二の人生を送ることとなる。
私の第二の人生、どうなるの????
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる