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第五章・帝国の王女
536.Main Story:Ameless
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それに以前、ジェジ本人が言っていた──『オレみたいな弱いヤツが獣化すると、理性がぶっ飛んじゃうからさ。オレ、皆を傷つけちゃいそうで、獣化するのが怖いんだ』と。……あの明るくて優しいジェジが、自ら獣化するだなんて。
「とにかく、皆がおかしくなったって話をシャルから聞いて、ユーキは柄にもなく取り乱したのね」
「……っうるさい」
落ち着いたのか、ユーキは長い耳を赤くして噛み付いてきた。
「それだけディオ達のことが大好きなのね。これ聞いたら、きっとディオ達も喜ぶだろうなぁ」
「ちがっ──頭を撫でるな! 僕よりずっと歳下のくせに……っ、その生暖かい目もやめろ!!」
威嚇するようにこちらを睨んでくるも、紅潮した彼はただの艶やかな美少年で。ハーフエルフならではの美貌が相まって、あまり怖くはない。
「それにしても……ジェジはどうして獣化したのかしら。シャルの言う皆がおかしくなったっていうのと何か関係が……?」
「姫よ、君はシルフ様から何も聞いていないのか」
「え?」
フリザセアさんがおもむろに口を開く。
「この街に今、妖精が出没しているのは知っているか?」
「は、はい。穢妖精の事と……あと、友人が妖精に連れ去られたので」
「ならばこのまま話を進めよう。その妖精が何か企んでいるようでな、今この街では無数の妖精が活動し、そして相当な奇跡力を使用しているようだ」
「奇跡力に関しては、穢妖精が死なないように使用しているって聞いてますけど……」
「それとは別に、穢妖精が使う奇跡力とは比べ物にならない規模の奇跡が、常に発動し続けている。その台風の目は──現在、そこの男達が来た方向にあるようだ」
ふぅ、と小さく息を吐き、フリザセアさんは西部地区の方へと視線をやった。
「あれは……恐らく現実改変規模のものだろう。俺はこの手の事に明るくないのだが、あれを喰らえば運命や理すらも書き換えられてしまう。文字通り、最悪の奇跡を起こす嵐そのものだ」
「現実改変規模──……」
聞いたことの無い言葉に固唾を呑む。
よく分からないが、どうやら西部地区でそのような大事件が起きているらしい。最悪の奇跡によって、皆がおかしくなった……という事なのだろうか。
しかし、シルフから何も聞いていないのか──という言葉はどういう意味なんだろう。シルフは……この事件について何か知っていて、その上で私に隠している事があるの?
「しかし、奇跡力の渦が在る事は分かるが納得がいかない。妖精は人間界での大規模な奇跡力の行使を制約で禁じられていた筈。どうやってあれ程の奇跡力を使用し続けているんだ……?」
「俺の目がおかしくなかったのなら、人混みの中心にいたのは普通の女の子だったぞ」
「何? ──そうか、人間に奇跡力を譲渡してその人間に奇跡を起こさせているのか。だから制約にも抵触せずあれ程の奇跡力を……ならば、何かしら奇跡力の餌食となる切っ掛けがある。そしてそれは──……」
シャルが情報を開示した途端、フリザセアさんの推理は急展開を迎える。それを横で聞いていた私にも、おまけのように推理の神が舞い降りた。
「「その人間を見る事」」
冷たくも優しい声と、私の声が重なる。
「……ですよね、おじいちゃん」
「ああ。恐らくはその線が濃厚だ」
何が彼の琴線に触れたのかは分からないが、上機嫌になったフリザセアさんは他にも推理を展開してくれた。
その流れで、フリザセアさんにジェジを正気に戻す方法がないかと尋ねる。彼の見解では獣化を外部から強制解除すれば本人への負荷が強くなる為難しく、ジェジ本人の意思で獣化を解除させるしかないとか。
何が切っ掛けでジェジが獣化を決断し、理性を放棄したのかは分からない。だけど、シャルの話通り──何かを嫌がっていたのなら。何かを恐れ、逃げるように理性を放棄したのなら……ほんの少しでも彼にとって安心出来る場所を用意してあげよう。
それぐらいならば、今の私にだって出来る。そう思い立ち、シャルの痺れ毒で大人しくなったジェジの頭を撫でながら、「もう怖くないよ」「大丈夫だよ」と告げる。
すると、灰色の瞳がぼんやりとこちらを見つめ、安堵したかのようにジェジは眠りについた。
それを確認したユーキの表情も和らぐ。……きっと、ジェジが獣化したことも相まってユーキは混乱していたのだろう。
シャルに抱えられて眠るジェジを見つめる彼の目は、とても、優しいものだった。
「──しかし、謎が多いな。状況証拠的にその獣人は十中八九、奇跡力から逃れる為に獣化したものと思われる。だがそれならば、その場に居合わせたそこの眼鏡は、何故奇跡力の餌食になっていないのか」
「……? 眼鏡とは俺のことか」
「君以外にこの場にいないだろう、眼鏡。君はどうして奇跡力の影響を受けてないんだ? 君だって見たのだろう、例の媒体の人間を」
突然の詰問にシャルはこてんと首を傾げた。
「いや……むしろ俺が聞きたいぐらいだ。なんで俺は無事なんだ?」
私達もそれが知りたいのよ。
「獣化を誘発する程の強度を持つ精神干渉を無効化する術が、君にあるとは到底思えない」
「俺もそう思う」
「──何なんだこの人間。姫、この眼鏡、話が通じないのだが」
シャルの天然全開ワールドに引きずり込まれ、フリザセアさんが頭を抱える。
「シャルの疑問も残るけど、とりあえず今はディオ達のことよ。どうすればおかしくなったディオ達を元に戻せるのかしら」
ただでさえ穢妖精の件で頭がいっぱいいっぱいなのに……どうしてこう、問題が立て続けのように起きるのか。
もしかして、これが建国祭でのテロ代わりのイベントだとでも言うの? ──ゲームからあまりにも逸脱してしまったから、爆破テロの代わりに異種族による侵略が発生したとか…………。
考えたくはないが、この世界があくまでもゲームのように進もうとしているのならば。私が建国祭の爆破テロをどうにかしようと前もって動いた所為で、爆破テロの代替となる惨事が起きてしまったと考えた方が納得がいく。
「とにかく、皆がおかしくなったって話をシャルから聞いて、ユーキは柄にもなく取り乱したのね」
「……っうるさい」
落ち着いたのか、ユーキは長い耳を赤くして噛み付いてきた。
「それだけディオ達のことが大好きなのね。これ聞いたら、きっとディオ達も喜ぶだろうなぁ」
「ちがっ──頭を撫でるな! 僕よりずっと歳下のくせに……っ、その生暖かい目もやめろ!!」
威嚇するようにこちらを睨んでくるも、紅潮した彼はただの艶やかな美少年で。ハーフエルフならではの美貌が相まって、あまり怖くはない。
「それにしても……ジェジはどうして獣化したのかしら。シャルの言う皆がおかしくなったっていうのと何か関係が……?」
「姫よ、君はシルフ様から何も聞いていないのか」
「え?」
フリザセアさんがおもむろに口を開く。
「この街に今、妖精が出没しているのは知っているか?」
「は、はい。穢妖精の事と……あと、友人が妖精に連れ去られたので」
「ならばこのまま話を進めよう。その妖精が何か企んでいるようでな、今この街では無数の妖精が活動し、そして相当な奇跡力を使用しているようだ」
「奇跡力に関しては、穢妖精が死なないように使用しているって聞いてますけど……」
「それとは別に、穢妖精が使う奇跡力とは比べ物にならない規模の奇跡が、常に発動し続けている。その台風の目は──現在、そこの男達が来た方向にあるようだ」
ふぅ、と小さく息を吐き、フリザセアさんは西部地区の方へと視線をやった。
「あれは……恐らく現実改変規模のものだろう。俺はこの手の事に明るくないのだが、あれを喰らえば運命や理すらも書き換えられてしまう。文字通り、最悪の奇跡を起こす嵐そのものだ」
「現実改変規模──……」
聞いたことの無い言葉に固唾を呑む。
よく分からないが、どうやら西部地区でそのような大事件が起きているらしい。最悪の奇跡によって、皆がおかしくなった……という事なのだろうか。
しかし、シルフから何も聞いていないのか──という言葉はどういう意味なんだろう。シルフは……この事件について何か知っていて、その上で私に隠している事があるの?
「しかし、奇跡力の渦が在る事は分かるが納得がいかない。妖精は人間界での大規模な奇跡力の行使を制約で禁じられていた筈。どうやってあれ程の奇跡力を使用し続けているんだ……?」
「俺の目がおかしくなかったのなら、人混みの中心にいたのは普通の女の子だったぞ」
「何? ──そうか、人間に奇跡力を譲渡してその人間に奇跡を起こさせているのか。だから制約にも抵触せずあれ程の奇跡力を……ならば、何かしら奇跡力の餌食となる切っ掛けがある。そしてそれは──……」
シャルが情報を開示した途端、フリザセアさんの推理は急展開を迎える。それを横で聞いていた私にも、おまけのように推理の神が舞い降りた。
「「その人間を見る事」」
冷たくも優しい声と、私の声が重なる。
「……ですよね、おじいちゃん」
「ああ。恐らくはその線が濃厚だ」
何が彼の琴線に触れたのかは分からないが、上機嫌になったフリザセアさんは他にも推理を展開してくれた。
その流れで、フリザセアさんにジェジを正気に戻す方法がないかと尋ねる。彼の見解では獣化を外部から強制解除すれば本人への負荷が強くなる為難しく、ジェジ本人の意思で獣化を解除させるしかないとか。
何が切っ掛けでジェジが獣化を決断し、理性を放棄したのかは分からない。だけど、シャルの話通り──何かを嫌がっていたのなら。何かを恐れ、逃げるように理性を放棄したのなら……ほんの少しでも彼にとって安心出来る場所を用意してあげよう。
それぐらいならば、今の私にだって出来る。そう思い立ち、シャルの痺れ毒で大人しくなったジェジの頭を撫でながら、「もう怖くないよ」「大丈夫だよ」と告げる。
すると、灰色の瞳がぼんやりとこちらを見つめ、安堵したかのようにジェジは眠りについた。
それを確認したユーキの表情も和らぐ。……きっと、ジェジが獣化したことも相まってユーキは混乱していたのだろう。
シャルに抱えられて眠るジェジを見つめる彼の目は、とても、優しいものだった。
「──しかし、謎が多いな。状況証拠的にその獣人は十中八九、奇跡力から逃れる為に獣化したものと思われる。だがそれならば、その場に居合わせたそこの眼鏡は、何故奇跡力の餌食になっていないのか」
「……? 眼鏡とは俺のことか」
「君以外にこの場にいないだろう、眼鏡。君はどうして奇跡力の影響を受けてないんだ? 君だって見たのだろう、例の媒体の人間を」
突然の詰問にシャルはこてんと首を傾げた。
「いや……むしろ俺が聞きたいぐらいだ。なんで俺は無事なんだ?」
私達もそれが知りたいのよ。
「獣化を誘発する程の強度を持つ精神干渉を無効化する術が、君にあるとは到底思えない」
「俺もそう思う」
「──何なんだこの人間。姫、この眼鏡、話が通じないのだが」
シャルの天然全開ワールドに引きずり込まれ、フリザセアさんが頭を抱える。
「シャルの疑問も残るけど、とりあえず今はディオ達のことよ。どうすればおかしくなったディオ達を元に戻せるのかしら」
ただでさえ穢妖精の件で頭がいっぱいいっぱいなのに……どうしてこう、問題が立て続けのように起きるのか。
もしかして、これが建国祭でのテロ代わりのイベントだとでも言うの? ──ゲームからあまりにも逸脱してしまったから、爆破テロの代わりに異種族による侵略が発生したとか…………。
考えたくはないが、この世界があくまでもゲームのように進もうとしているのならば。私が建国祭の爆破テロをどうにかしようと前もって動いた所為で、爆破テロの代替となる惨事が起きてしまったと考えた方が納得がいく。
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