595 / 786
第五章・帝国の王女
534.Main Story:Ameless
しおりを挟む
シルフ達から離れて、かれこれ十分ぐらい経った。
その間、アルベルトのものと思しき闇魔法が何度か街中に展開されていたものの、私は穢妖精を殺すべく常に移動していたのでそれがなんの魔法なのか推察する余裕はなかった。
絶対零度を乱用していた時程ではないが、酸性雨を降らせるのもまあまあ疲れる。でも休んでる暇はないからアマテラスを片手に走り回っていると、
「ちょっ──……そういうのありぃ!?」
なんと、目の前の穢妖精達が合体してしまった。合体というより融合と言った方が正しいか? いやそんな事を言ってる場合じゃない。とにかく、十体近い穢妖精が一つになり巨大な穢妖精となってしまった。
流石に、これを一人で殺すのは難しかろう。凍結させるだけならまだしも、その前に必要な過程──奇跡力の分散を行う余裕がない。
どうしたものか。誰かを頼るべきなんだろうけど……今は、誰とも顔を合わせたくない。
さてどうしたものか。私一人ではこいつを倒すのは相当骨が折れる。かと言って、今下手に誰かと会うと……きっと私は感情を抑えられなくなる。恐らくだが泣き喚き醜く縋ってしまうだろう。そんな惨めな一面を知られた日には、見限られること間違い無しだ。
そうなれば──いよいよ、私は気が狂ってしまうだろうな。
「……こういうことなんだろうな。あのひとが言ってた、『大事な人がいない方が幸せな事もある』っていうのは」
この世界でアミレスとして生きていくうちに大事な人がたくさん出来てしまったから、私はこんなにも臆病になった。
独りぼっちが辛くなったのも、置いていかれることが寂しくなったのも、失うことが怖くなったのも──全部、皆と過ごした日々がかけがえのない大事なものだからだ。
「──その涙の理由を聞いても良いか、姫よ」
俯きながら体側の拳を震えさせていると、吹き荒れる冷気と共に低く落ち着いた美声が降ってきた。
おもむろに顔を上げると、青銀の長髪を靡かせる美丈夫がじっとこちらを見下ろしていて。その肩の向こうには氷漬けになった巨大穢妖精が見える。
……誰が穢妖精を氷漬けに? ──いや、分かりきった事を。あれは確実に、この人の仕業だ。
「え、と……私、今泣いて……るんですか?」
言われてみれば、何かが頬を伝う感覚がある。誰かと会えば泣いてしまうと思っていたが、もう既に泣いていただなんて。……我ながら情けないな。
「ああ。とても美しい涙ではあるが、俺としては君が悲しむ姿を好んで見たいとは思わん。故に、俺にその涙を拭う許可をくれないか」
「これぐらい、自分で拭えます、から……」
「そうか。そもそも、俺が触れては涙が凍ってしまうかもしれないからな……差し出がましい真似をした。許してくれ、姫」
小さく微笑み、彼は私の髪を一房摘んでそっと口付けた。
誰なんだ、この人。──人間ではないだろうけど。
だって彼は、間違いなく氷を操った。彼の背後に見える氷塊がその証明となるだろう。そして、この美丈夫の瞳。シルフや師匠、これまでに会ったことのある精霊さん達と同じ──ひし形の瞳孔だ。
つまり、この男性は。
「……あの。氷の精霊さん、ですよね。そんなヒトがどうしてここに……そもそも、私に何の用ですか?」
精霊ならば、この圧倒的な力と美貌にも頷ける。だがしかし……彼が本当に精霊だったら、何故ここに突然現れたのかという疑問が残るのだ。
「よく分かったな。俺はフリザセア──氷の精霊だ。気軽にフリザセアと呼んでくれ」
「えっと……」
質問に答えて欲しいところなのだけど…………フリザセアさんの期待に満ちた視線が熱い。これは、先に彼の要望を叶えた方がいいのかもしれない。
「……フリザセアさん」
「ふふ、なんだ?」
微笑みがとても眩しい。
「話は戻りますが、貴方はどうしてここに?」
「これに答えたならば俺の質問にも答えてくれると信じて答えようか。──まあ、いわゆる仕事だ。俺達の王が妖精を殺せと仰せでな」
「王……つまり、精霊王ですか?」
魔界の魔王、妖精界の妖精女王のように、精霊界にも統治者がいる。それが精霊王らしい。
「そうだ。仕事が終われば君に会いに行こうと思っていたのだが……まさか仕事中に会えるとは。これは僥倖と言えよう」
「私に会いに──?」
初対面の精霊さんが私に会いに行こうとしてたですって? なんで?
「ああ。君は氷の血筋に生まれながらも氷の魔力を持って生まれなかっただろう。それが、氷の魔力を管理する精霊としてどうにも気がかりだったんだ。もう一人問題の人物がいないこともないんだが、あっちは……俺の管轄を超えてしまってな」
アミレスは何故か氷の魔力を持って生まれなかった。それを、精霊さんなりに気にしてくれていたらしい。
「とにかく。君は俺にとって可愛い孫娘のようなものだ。にも関わらず、何らかのトラブルで本来君に与えられるべきものを与えられなかった。その事について、まず謝罪させてくれ」
「っ!? あ、頭を上げて下さい!」
「しかし……エンヴィーから話は聞いている。君は、氷の魔力を持たない事で理不尽な迫害の対象とされていたのだろう。ならばそれは管理者である俺の責任だ」
フリザセアさんは頑なに頭を下げ続ける。
理不尽な迫害って……師匠はいったいどんな風に私の事を話したんだ!?
♢♢♢♢
「……──つまり、君は友人に嫌われる事が怖くてそれを想像して泣いていたと。この解釈で相違ないか?」
「…………はい。間違い無いです」
あの後数分間に渡り、私は泣いていた理由の説明を求められた。
私自身泣いている自覚がなかったのに、その理由を説明するなんて難しすぎる。すごく大変だった。そして恥ずかしかった。穴があったら入りたい。
「そして今、叶うなら誰にも会いたくないと思っている。これも相違ないか」
「はい……」
まるで尋問のよう。視線と声が柔らかいからまだただの質疑応答なのだが、彼の佇まいが美しく表情があまりにも真剣だから、尋問されているのかと錯覚する。
「ふむ……ちなみに、陛──シルフ様が君を捜しているようなのだが」
Heyシルフ? ……シルフと仲良いのかな。そりゃそうだよね。たかだか数年一緒にいる私よりも、何百年と一緒にいる精霊さん達の方が仲良いに決まってるよね。
何故か、胸がちくりと痛む。
「って、シルフが私を捜しているんですか?」
「そりゃあもう、すっごーく捜しているとも」
「そうなんですか……」
出来れば会いたくないんだけどな。と醜い感情がふっと沸いた時、
「──よし。逃げようか」
「え?」
フリザセアさんが驚きの提案をする。
その間、アルベルトのものと思しき闇魔法が何度か街中に展開されていたものの、私は穢妖精を殺すべく常に移動していたのでそれがなんの魔法なのか推察する余裕はなかった。
絶対零度を乱用していた時程ではないが、酸性雨を降らせるのもまあまあ疲れる。でも休んでる暇はないからアマテラスを片手に走り回っていると、
「ちょっ──……そういうのありぃ!?」
なんと、目の前の穢妖精達が合体してしまった。合体というより融合と言った方が正しいか? いやそんな事を言ってる場合じゃない。とにかく、十体近い穢妖精が一つになり巨大な穢妖精となってしまった。
流石に、これを一人で殺すのは難しかろう。凍結させるだけならまだしも、その前に必要な過程──奇跡力の分散を行う余裕がない。
どうしたものか。誰かを頼るべきなんだろうけど……今は、誰とも顔を合わせたくない。
さてどうしたものか。私一人ではこいつを倒すのは相当骨が折れる。かと言って、今下手に誰かと会うと……きっと私は感情を抑えられなくなる。恐らくだが泣き喚き醜く縋ってしまうだろう。そんな惨めな一面を知られた日には、見限られること間違い無しだ。
そうなれば──いよいよ、私は気が狂ってしまうだろうな。
「……こういうことなんだろうな。あのひとが言ってた、『大事な人がいない方が幸せな事もある』っていうのは」
この世界でアミレスとして生きていくうちに大事な人がたくさん出来てしまったから、私はこんなにも臆病になった。
独りぼっちが辛くなったのも、置いていかれることが寂しくなったのも、失うことが怖くなったのも──全部、皆と過ごした日々がかけがえのない大事なものだからだ。
「──その涙の理由を聞いても良いか、姫よ」
俯きながら体側の拳を震えさせていると、吹き荒れる冷気と共に低く落ち着いた美声が降ってきた。
おもむろに顔を上げると、青銀の長髪を靡かせる美丈夫がじっとこちらを見下ろしていて。その肩の向こうには氷漬けになった巨大穢妖精が見える。
……誰が穢妖精を氷漬けに? ──いや、分かりきった事を。あれは確実に、この人の仕業だ。
「え、と……私、今泣いて……るんですか?」
言われてみれば、何かが頬を伝う感覚がある。誰かと会えば泣いてしまうと思っていたが、もう既に泣いていただなんて。……我ながら情けないな。
「ああ。とても美しい涙ではあるが、俺としては君が悲しむ姿を好んで見たいとは思わん。故に、俺にその涙を拭う許可をくれないか」
「これぐらい、自分で拭えます、から……」
「そうか。そもそも、俺が触れては涙が凍ってしまうかもしれないからな……差し出がましい真似をした。許してくれ、姫」
小さく微笑み、彼は私の髪を一房摘んでそっと口付けた。
誰なんだ、この人。──人間ではないだろうけど。
だって彼は、間違いなく氷を操った。彼の背後に見える氷塊がその証明となるだろう。そして、この美丈夫の瞳。シルフや師匠、これまでに会ったことのある精霊さん達と同じ──ひし形の瞳孔だ。
つまり、この男性は。
「……あの。氷の精霊さん、ですよね。そんなヒトがどうしてここに……そもそも、私に何の用ですか?」
精霊ならば、この圧倒的な力と美貌にも頷ける。だがしかし……彼が本当に精霊だったら、何故ここに突然現れたのかという疑問が残るのだ。
「よく分かったな。俺はフリザセア──氷の精霊だ。気軽にフリザセアと呼んでくれ」
「えっと……」
質問に答えて欲しいところなのだけど…………フリザセアさんの期待に満ちた視線が熱い。これは、先に彼の要望を叶えた方がいいのかもしれない。
「……フリザセアさん」
「ふふ、なんだ?」
微笑みがとても眩しい。
「話は戻りますが、貴方はどうしてここに?」
「これに答えたならば俺の質問にも答えてくれると信じて答えようか。──まあ、いわゆる仕事だ。俺達の王が妖精を殺せと仰せでな」
「王……つまり、精霊王ですか?」
魔界の魔王、妖精界の妖精女王のように、精霊界にも統治者がいる。それが精霊王らしい。
「そうだ。仕事が終われば君に会いに行こうと思っていたのだが……まさか仕事中に会えるとは。これは僥倖と言えよう」
「私に会いに──?」
初対面の精霊さんが私に会いに行こうとしてたですって? なんで?
「ああ。君は氷の血筋に生まれながらも氷の魔力を持って生まれなかっただろう。それが、氷の魔力を管理する精霊としてどうにも気がかりだったんだ。もう一人問題の人物がいないこともないんだが、あっちは……俺の管轄を超えてしまってな」
アミレスは何故か氷の魔力を持って生まれなかった。それを、精霊さんなりに気にしてくれていたらしい。
「とにかく。君は俺にとって可愛い孫娘のようなものだ。にも関わらず、何らかのトラブルで本来君に与えられるべきものを与えられなかった。その事について、まず謝罪させてくれ」
「っ!? あ、頭を上げて下さい!」
「しかし……エンヴィーから話は聞いている。君は、氷の魔力を持たない事で理不尽な迫害の対象とされていたのだろう。ならばそれは管理者である俺の責任だ」
フリザセアさんは頑なに頭を下げ続ける。
理不尽な迫害って……師匠はいったいどんな風に私の事を話したんだ!?
♢♢♢♢
「……──つまり、君は友人に嫌われる事が怖くてそれを想像して泣いていたと。この解釈で相違ないか?」
「…………はい。間違い無いです」
あの後数分間に渡り、私は泣いていた理由の説明を求められた。
私自身泣いている自覚がなかったのに、その理由を説明するなんて難しすぎる。すごく大変だった。そして恥ずかしかった。穴があったら入りたい。
「そして今、叶うなら誰にも会いたくないと思っている。これも相違ないか」
「はい……」
まるで尋問のよう。視線と声が柔らかいからまだただの質疑応答なのだが、彼の佇まいが美しく表情があまりにも真剣だから、尋問されているのかと錯覚する。
「ふむ……ちなみに、陛──シルフ様が君を捜しているようなのだが」
Heyシルフ? ……シルフと仲良いのかな。そりゃそうだよね。たかだか数年一緒にいる私よりも、何百年と一緒にいる精霊さん達の方が仲良いに決まってるよね。
何故か、胸がちくりと痛む。
「って、シルフが私を捜しているんですか?」
「そりゃあもう、すっごーく捜しているとも」
「そうなんですか……」
出来れば会いたくないんだけどな。と醜い感情がふっと沸いた時、
「──よし。逃げようか」
「え?」
フリザセアさんが驚きの提案をする。
11
お気に入りに追加
638
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
婚約したら幼馴染から絶縁状が届きました。
黒蜜きな粉
恋愛
婚約が決まった翌日、登校してくると机の上に一通の手紙が置いてあった。
差出人は幼馴染。
手紙には絶縁状と書かれている。
手紙の内容は、婚約することを発表するまで自分に黙っていたから傷ついたというもの。
いや、幼馴染だからって何でもかんでも報告しませんよ。
そもそも幼馴染は親友って、そんなことはないと思うのだけど……?
そのうち機嫌を直すだろうと思っていたら、嫌がらせがはじまってしまった。
しかも、婚約者や周囲の友人たちまで巻き込むから大変。
どうやら私の評判を落として婚約を破談にさせたいらしい。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
困りました。縦ロールにさよならしたら、逆ハーになりそうです。《改訂版》
新 星緒
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢アニエス(悪質ストーカー)に転生したと気づいたけれど、心配ないよね。だってフラグ折りまくってハピエンが定番だもの。
趣味の悪い縦ロールはやめて性格改善して、ストーカーしなければ楽勝楽勝!
……って、あれ?
楽勝ではあるけれど、なんだか思っていたのとは違うような。
想定外の逆ハーレムを解消するため、イケメンモブの大公令息リュシアンと協力関係を結んでみた。だけどリュシアンは、「惚れた」と言ったり「からかっただけ」と言ったり、意地悪ばかり。嫌なヤツ!
でも実はリュシアンは訳ありらしく……
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
3年前にも召喚された聖女ですが、仕事を終えたので早く帰らせてもらえますか?
せいめ
恋愛
女子大生の莉奈は、高校生だった頃に異世界に聖女として召喚されたことがある。
大量に発生した魔物の討伐と、国に強力な結界を張った後、聖女の仕事を無事に終えた莉奈。
親しくなった仲間達に引き留められて、別れは辛かったが、元の世界でやりたい事があるからと日本に戻ってきた。
「だって私は、受験の為に今まで頑張ってきたの。いい大学に入って、そこそこの企業に就職するのが夢だったんだから。治安が良くて、美味しい物が沢山ある日本の方が最高よ。」
その後、無事に大学生になった莉奈はまた召喚されてしまう。
召喚されたのは、高校生の時に召喚された異世界の国と同じであった。しかし、あの時から3年しか経ってないはずなのに、こっちの世界では150年も経っていた。
「聖女も2回目だから、さっさと仕事を終わらせて、早く帰らないとね!」
今回は無事に帰れるのか…?
ご都合主義です。
誤字脱字お許しください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
モブはモブらしく生きたいのですっ!
このの
恋愛
公爵令嬢のローゼリアはある日前世の記憶を思い出す
そして自分は友人が好きだった乙女ゲームのたった一文しか出てこないモブだと知る!
「私は死にたくない!そして、ヒロインちゃんの恋愛を影から見ていたい!」
死亡フラグを無事折って、身分、容姿を隠し、学園に行こう!
そんなモブライフをするはずが…?
「あれ?攻略対象者の皆様、ナゼ私の所に?」
ご都合主義です。初めての投稿なので、修正バンバンします!
感想めっちゃ募集中です!
他の作品も是非見てね!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる