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第五章・帝国の王女
511,5.Interlude Story:Ameless
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シュヴァルツの気遣いもあり、ミシェルちゃんに会えなかった悲しみも多少は和らいだ。
昨夜はぐっすりと眠り、朝起きてナトラと挨拶を交わし、着替えてから外に出ると、猛烈な違和感を覚えたのだ。
いつもなら当たり前のように部屋の前にいるイリオーデが、今日はいなかった。
一度も頼んだ覚えはないのに、イリオーデとアルベルトは何故か毎朝私の部屋の前にいる。だが、今日はアルベルトしかいないのだ。
「ねぇ、ルティ……頼んだ通り、イリオーデのことをちゃんと部屋まで送ってあげた?」
「命令通り、彼の自室まで送り届けベッドに放り投げておきました」
「放り投げろとは言ってないけど……頼みを聞いてくれてありがとう」
「主君の執事ですから当然の事です。これからもなんなりと、お申し付けくださいまし」
イリオーデが無事に自室に戻れたのかを確認したところ、アルベルトはちゃんと仕事をこなしてくれたようだ。
ならば、普通に寝坊してる線が濃厚かな。昨夜なんてものすごく飲まされて、あのイリオーデが完全に酔ってたし。
シュヴァルツと二人で楽しく踊り、酒場に戻った後の事を思い出す。
その頃にはイリオーデも完全に出来上がっており、赤らんだ顔で吟遊詩人のように声を上げ、何かを語っていた。
その内容とは──……私を賛美するようなもの。
しまいには椅子に足をかけ、身振り手振りも加えた演劇レベルの語りになってしまい、当事者の私はとても恥ずかしかった。
アルベルトは後方で腕を組み頷いている為、当てにならない。もはや誰にも止められないイリオーデの演説は、ただただ私の羞恥心を抉り出す。
恥ずかしさが限界突破した私は、途中からシュヴァルツの背に隠れて、火が出そうなくらい熱い顔を両手で覆い、気配を消す事に意識を集中させていた。
そんななか、シュヴァルツは『アイツ、酔い方クッソ面白れェな!?』と腹を抱えて笑い、私兵団の面々はイリオーデの暴走に慣れているのか楽しげに囃し立てている。
酒場の一般客達もイリオーデの演説を面白がり、何故か酒場は昨夜イチの盛り上がりを見せた。
結局深夜一時半頃までこの恥地獄は続き、泥酔したイリオーデが眠りについたところで区切りがいいからと解散。
この件の気疲れもあり、私は自己ベストを更新する勢いであっという間に入眠したというわけだ。
……そりゃあ、あれだけ暴れたら寝坊もするわ。
本当に、目も当てられない程に酔ってたもの。これからは衆目がある場所での飲酒を禁止しようかしら……泥酔する度にあんな事されてたらたまったもんじゃない。
その件について込み入った話もしたいし、起こしに行こうかな。
善は急げという。アルベルトに朝食の用意を頼み、『ちょっと用事があって』と適当に目的を濁して伝え、一人でイリオーデの部屋へと向かった。
……上司直々に寝坊した部下を起こしに行くのってパワハラかしら。もしそうだと感じさせたなら謝ろう。よし。
そうこう考えているうちにイリオーデの部屋に辿り着く。
当然、部屋は施錠されていたのでノックし、何度か呼び掛けるも返事はなく。仕方なく、宮殿の主人権限で氷の鍵を作り入室した。
「失礼しまーす……」
音を立てずにこっそりと入ると、そこには整理整頓された綺麗な部屋があった。
その部屋の一角にあるシンプルな寝台の上で、彼はうつ伏せで眠っていた。──何故か、上裸で。
イリオーデって寝巻きとか着ないタイプなのね。なんか勝手に見てしまって申し訳ないわ。
……しかし、本当にいい筋肉してるわね。この僧帽筋から広背筋にかけての美しさとか本当に──……っと、これじゃあまさしく変質者じゃないの! 謝ったそばからこんなにもまじまじと見てごめんなさい!!
「おはよう、イリオーデ。朝だよー? おーい、イリオーデ。おーい、朝だよー」
咳払いをし、声をかける。体を揺さぶる為に手を伸ばした時。彼がもぞもぞと動き、半開きの目でこちらを見たかと思えば、
「──ん、おうじょ……でんか」
「ひゃっ!?」
手を掴まれ、寝台に引き摺りこまれた。
目の前には見事な大胸筋と三角筋、そして珍しくおろされた青い長髪とその下にある端正な顔が。
何故か私は腕枕をされ、そのついでとばかりに頭も撫でられる。更に腰に手を回され、抱き締められているではないか。
「こうして、あなたさまをだきしめて……よく、いっしょにひるねを……しましたね」
「えっ、あ、イリオーデ? ちょ、ちょっと……!」
近い。顔がとても近い。筋肉も近い。
手の位置が絶妙に悪く、ちょっとでも動かせば彼の腹筋をまさぐる犯罪者となってしまう! 明日の朝刊の一面が、【帝国唯一の王女、部下の体を複数回に及び触る。皇宮内でセクハラか!?】なんて見出しになってしまう!!
それ以前に何その微笑み?! 普段そんな緩みきった笑顔見せないじゃん!
不本意ながらも鼓動が早くなる。前世も今世も恋愛とは無縁の人生を送っていたいわゆる“喪女”と思しき私。
こんな乙女ゲー厶のイベントみたいな事が我が身に起きて、ドキドキしない方が無理あるって!
「なんで頭撫で……っ!? 本当にどうしちゃったのイリオーデ! 寝惚けてるの!?」
「ぐっすりと、おやすみください。おうじょ……でんか…………」
慈しむように静かな熱を孕んだ瞳が柔らかく弧を描き、ゆっくりと伏せられる。ほんの一瞬の出来事なのに、その瞳にずっと見つめられていたかのように、彼の熱が私の体にも移っていた。
そして。こちらの呼びかけも虚しく、イリオーデは再度眠りにつく。
「~~っ!? 寝ないでイリオーデ! 起きて! せめて私を解放して!!」
私は、情けない悲鳴をあげることしか出来なかった。
その後あっという間にドキドキ許容値を超え、私は全力でナトラを呼んだ。名前を叫んだ十秒後にはナトラが扉を破壊する勢いで現れ、助けを求めると眠るイリオーデにドロップキックをかまして私を救出してくれたのだ。
寝台から蹴飛ばされ壁に激突しても、熟睡している彼は何故か目覚めず。
ナトラが眠るイリオーデを放り投げて寝台に戻し、彼の事はアルベルトに任せ、ナトラと共に朝食を済ませる。
慣れていると思っていたけれど、思い上がりだったわ。
イケメンはやっぱり心臓に悪いなあ。私の心臓が硝子だったら、もう死んでたよ……。
昨夜はぐっすりと眠り、朝起きてナトラと挨拶を交わし、着替えてから外に出ると、猛烈な違和感を覚えたのだ。
いつもなら当たり前のように部屋の前にいるイリオーデが、今日はいなかった。
一度も頼んだ覚えはないのに、イリオーデとアルベルトは何故か毎朝私の部屋の前にいる。だが、今日はアルベルトしかいないのだ。
「ねぇ、ルティ……頼んだ通り、イリオーデのことをちゃんと部屋まで送ってあげた?」
「命令通り、彼の自室まで送り届けベッドに放り投げておきました」
「放り投げろとは言ってないけど……頼みを聞いてくれてありがとう」
「主君の執事ですから当然の事です。これからもなんなりと、お申し付けくださいまし」
イリオーデが無事に自室に戻れたのかを確認したところ、アルベルトはちゃんと仕事をこなしてくれたようだ。
ならば、普通に寝坊してる線が濃厚かな。昨夜なんてものすごく飲まされて、あのイリオーデが完全に酔ってたし。
シュヴァルツと二人で楽しく踊り、酒場に戻った後の事を思い出す。
その頃にはイリオーデも完全に出来上がっており、赤らんだ顔で吟遊詩人のように声を上げ、何かを語っていた。
その内容とは──……私を賛美するようなもの。
しまいには椅子に足をかけ、身振り手振りも加えた演劇レベルの語りになってしまい、当事者の私はとても恥ずかしかった。
アルベルトは後方で腕を組み頷いている為、当てにならない。もはや誰にも止められないイリオーデの演説は、ただただ私の羞恥心を抉り出す。
恥ずかしさが限界突破した私は、途中からシュヴァルツの背に隠れて、火が出そうなくらい熱い顔を両手で覆い、気配を消す事に意識を集中させていた。
そんななか、シュヴァルツは『アイツ、酔い方クッソ面白れェな!?』と腹を抱えて笑い、私兵団の面々はイリオーデの暴走に慣れているのか楽しげに囃し立てている。
酒場の一般客達もイリオーデの演説を面白がり、何故か酒場は昨夜イチの盛り上がりを見せた。
結局深夜一時半頃までこの恥地獄は続き、泥酔したイリオーデが眠りについたところで区切りがいいからと解散。
この件の気疲れもあり、私は自己ベストを更新する勢いであっという間に入眠したというわけだ。
……そりゃあ、あれだけ暴れたら寝坊もするわ。
本当に、目も当てられない程に酔ってたもの。これからは衆目がある場所での飲酒を禁止しようかしら……泥酔する度にあんな事されてたらたまったもんじゃない。
その件について込み入った話もしたいし、起こしに行こうかな。
善は急げという。アルベルトに朝食の用意を頼み、『ちょっと用事があって』と適当に目的を濁して伝え、一人でイリオーデの部屋へと向かった。
……上司直々に寝坊した部下を起こしに行くのってパワハラかしら。もしそうだと感じさせたなら謝ろう。よし。
そうこう考えているうちにイリオーデの部屋に辿り着く。
当然、部屋は施錠されていたのでノックし、何度か呼び掛けるも返事はなく。仕方なく、宮殿の主人権限で氷の鍵を作り入室した。
「失礼しまーす……」
音を立てずにこっそりと入ると、そこには整理整頓された綺麗な部屋があった。
その部屋の一角にあるシンプルな寝台の上で、彼はうつ伏せで眠っていた。──何故か、上裸で。
イリオーデって寝巻きとか着ないタイプなのね。なんか勝手に見てしまって申し訳ないわ。
……しかし、本当にいい筋肉してるわね。この僧帽筋から広背筋にかけての美しさとか本当に──……っと、これじゃあまさしく変質者じゃないの! 謝ったそばからこんなにもまじまじと見てごめんなさい!!
「おはよう、イリオーデ。朝だよー? おーい、イリオーデ。おーい、朝だよー」
咳払いをし、声をかける。体を揺さぶる為に手を伸ばした時。彼がもぞもぞと動き、半開きの目でこちらを見たかと思えば、
「──ん、おうじょ……でんか」
「ひゃっ!?」
手を掴まれ、寝台に引き摺りこまれた。
目の前には見事な大胸筋と三角筋、そして珍しくおろされた青い長髪とその下にある端正な顔が。
何故か私は腕枕をされ、そのついでとばかりに頭も撫でられる。更に腰に手を回され、抱き締められているではないか。
「こうして、あなたさまをだきしめて……よく、いっしょにひるねを……しましたね」
「えっ、あ、イリオーデ? ちょ、ちょっと……!」
近い。顔がとても近い。筋肉も近い。
手の位置が絶妙に悪く、ちょっとでも動かせば彼の腹筋をまさぐる犯罪者となってしまう! 明日の朝刊の一面が、【帝国唯一の王女、部下の体を複数回に及び触る。皇宮内でセクハラか!?】なんて見出しになってしまう!!
それ以前に何その微笑み?! 普段そんな緩みきった笑顔見せないじゃん!
不本意ながらも鼓動が早くなる。前世も今世も恋愛とは無縁の人生を送っていたいわゆる“喪女”と思しき私。
こんな乙女ゲー厶のイベントみたいな事が我が身に起きて、ドキドキしない方が無理あるって!
「なんで頭撫で……っ!? 本当にどうしちゃったのイリオーデ! 寝惚けてるの!?」
「ぐっすりと、おやすみください。おうじょ……でんか…………」
慈しむように静かな熱を孕んだ瞳が柔らかく弧を描き、ゆっくりと伏せられる。ほんの一瞬の出来事なのに、その瞳にずっと見つめられていたかのように、彼の熱が私の体にも移っていた。
そして。こちらの呼びかけも虚しく、イリオーデは再度眠りにつく。
「~~っ!? 寝ないでイリオーデ! 起きて! せめて私を解放して!!」
私は、情けない悲鳴をあげることしか出来なかった。
その後あっという間にドキドキ許容値を超え、私は全力でナトラを呼んだ。名前を叫んだ十秒後にはナトラが扉を破壊する勢いで現れ、助けを求めると眠るイリオーデにドロップキックをかまして私を救出してくれたのだ。
寝台から蹴飛ばされ壁に激突しても、熟睡している彼は何故か目覚めず。
ナトラが眠るイリオーデを放り投げて寝台に戻し、彼の事はアルベルトに任せ、ナトラと共に朝食を済ませる。
慣れていると思っていたけれど、思い上がりだったわ。
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