543 / 775
第五章・帝国の王女
492.騎士は女王に傅く2
しおりを挟む
『……──少々、よろしいでしょうか。実は、その……もしかしたらその魔導兵器、私が破壊したかもしれません』
マントに包まれた何かを差し出して、イリオーデは冷や汗と共におずおずと口を開いた。
結び目を解き、マントに包まれていたものを見て私達は言葉を失う。
────絶対これだ!!
その場にいた全員の心は一つになったことだろう。
なんでも樹縛霊を斬った時、ついでに斬ってしまっていたらしい。
しかしこれが爆弾とは分からず、ランディグランジュ侯爵と共に備品を壊してしまったのではと慌てふためき、その所為で発煙筒にも気付かず避難が誰よりも遅くなったという。
それを聞き、私は納得した。
幕舎まで戻ってきたランディグランジュ兄弟は、避難した待機組と爆破計画について捜査中の騎士達を見て目を丸くしていたのだ。
あれは、本当に驚いていたのだと今なら分かる。
でもまさかそんな理由だったとは……それこそ奇跡みたいなものだろう。
イリオーデのファインプレーで爆弾の憂いはなくなり、無事に狩猟大会は再度開催された。数日後に行われた仕切り直しの狩猟大会では、私は単独行動させてはならないと判断されたらしく、テントで保護者達に監視されていたのだけど。
だから狩猟大会の優勝者──……『英傑』が誰になるかなんて全く知る由もなかったのだが……まさかの人物が『英傑』になっていた。
その人物こそ、我が騎士イリオーデ・ドロシー・ランディグランジュ!
イリオーデは樹縛霊の樹液を採取してから丸太にして持ち帰ったのだが、なんとそれが建材としてかなりの希少価値があると認められたそう。
だから運営側もイリオーデを優勝にしたのでは、とメイシアが言っていたから間違いない。
さてその後はというと。フリードルまでもが獲物を捧げてきた上に、何故か色んな人が私に獲物を捧げた。きっと、無難に王女に捧げておくか……と安牌をとったのだろう。本当にやめてほしい。
その為、不本意ながら私が『女王』になってしまったのだ。
不幸中の幸いか、本来ならば皇帝が行う筈の優勝宣言と『英傑』『女王』への任命を、ハミルディーヒ国王との会談があるからとフリードルに丸投げした事で、皇帝はこの場に来なかった。
私個人としてはありがたい話だが、一国の皇帝がドタキャンで公務をサボるのはどうかと思う。
しかし……どうしてフリードルが終始不機嫌な様子だったのか。『英傑』の任命なんて機会、一年に一度しかないんだから次期皇帝としてもっとしっかりとやればいいのに。
そんな激動の数日間を経て、現在。
期間延長となり盛り上がりを見せる狩猟祭の主役となった、『英傑』を讃えるパーティーが王城では開かれていた。
時を同じくして『女王』となった私も、準主役ぐらいの立ち位置で何故か中心に据えられてしまい、休む間もない程にパーティーの主役をこなす。
ここぞとばかりに貴族達が話しかけてくるから疲れた。私もメイシアやローズとおしゃべりしたいよ。
どんどんと、作り笑顔を保つ事すら億劫になってきた頃。
令嬢達に囲まれていたイリオーデが突然こちらに来た。『英傑』となった彼の登場に、貴族達はサッと身を引く。
そして、私の目の前にて立ち止まった彼はふわりとマントを膨らませて跪き、こちらを見上げて柔らかく瞳を細めた。
「親愛なる王女殿下。どうか……『英傑』の誉にあやかり、私めと踊ってくださいませんか?」
大きな手のひらを差し出して、彼は小さく微笑む。
どうやらこれからダンスの時間のようだ。それに気づいたイリオーデが、『英傑』として『女王』を誘いに来てくれたのだろう。
「えぇ。喜んで」
流石はイリオーデだ。こんなにもタイミング良く貴族達から離れる口実を作ってくれるとは。
喜びから自然と緩む頬はいつも以上に笑う。
イリオーデの手を取って向かうは会場の中心。人々の注目を浴びながら、私達は踊った。
「こうやってイリオーデと踊るのもなんだか久しぶりね」
「私は貴女様の剣に過ぎぬ身にて。そう何度も、王女殿下のダンスのお相手を務める栄誉をあずかる事など叶いません」
「でも、心なしかダンス上達してない? またこっそり練習したの?」
「……はい。いついかなる場合でも貴女様のエスコートだけは万全に務めあげられるように、と」
ズバリ言い当てられて恥ずかしいのか、ほんのりと耳を赤くして、イリオーデは明後日の方を見た。
そんな彼にずいと近づき、ダンスの一部かのように体を密着させて文句を言う。
「練習する時は誘ってって言ったじゃないの。なんで誘ってくれないのよ」
ムッと眉を固めて、頬を膨らませる。いかにも私怒ってますよ感が出ている事だろう。
これにはさしもの冷静沈着を地で行くイリオーデとて、困惑する。
「っ、ええと……日々ご多忙であらせられる王女殿下を私なぞの都合にお付き合いさせるのはいかがなものかと、逡巡しまして……」
いや私、結構暇よ? よくセツとナトラと日向ぼっことか昼寝とかしてるし。
私の護衛騎士なんだからそれぐらい把握しているだろうに。彼の中では日向ぼっこも昼寝も仕事のうちだというのか?
「はぁ……無理強いしたい訳ではないし、別にいいけど。その代わり、今度一試合しましょうね」
「はい。喜んで」
特訓のお誘いをすると、模擬戦が好きなイリオーデはあどけなくはにかんだ。流れ弾を食らった周りの令嬢達は黄色い声をあげ、誰よりも近くでそれを見た私はあまりの眩しさに目を細める。
イリオーデとのダンスを終えるとフリードルとも踊る事になって、めんどくさい男の機嫌を取るのが本当に面倒だった。
何度アミレスと入れ代わろうと思った事か。
接待ダンスをなんとか耐え忍び、ようやくメイシアとローズと合流。相変わらずの可愛さに癒されつつ、流れで二人とも踊り、レオやリードさんとも踊った。
その途中でカイルとマクベスタもやって来たのだが……こんなにもお酒を飲みたがっている私を差し置き、彼等はお酒を飲んでいたのだ!
その事について当然「ずるい!」と噛み付いたのだが、
「まだ十五歳のお子ちゃまには早いっつの」
「約束しただろう。時が来れば、一緒に飲もう。それまではまだ一応我慢しておけ、アミレス」
赤と白のワイングラスをそれぞれ片手に持つ二人に、あっさりと躱されてしまった。
……まあ、でも。
マクベスタとメイシアと交わした約束。
そして、リードさんと交わした約束。
それがあるから──もしお酒が飲めなくても、悔しくはないかな。
マントに包まれた何かを差し出して、イリオーデは冷や汗と共におずおずと口を開いた。
結び目を解き、マントに包まれていたものを見て私達は言葉を失う。
────絶対これだ!!
その場にいた全員の心は一つになったことだろう。
なんでも樹縛霊を斬った時、ついでに斬ってしまっていたらしい。
しかしこれが爆弾とは分からず、ランディグランジュ侯爵と共に備品を壊してしまったのではと慌てふためき、その所為で発煙筒にも気付かず避難が誰よりも遅くなったという。
それを聞き、私は納得した。
幕舎まで戻ってきたランディグランジュ兄弟は、避難した待機組と爆破計画について捜査中の騎士達を見て目を丸くしていたのだ。
あれは、本当に驚いていたのだと今なら分かる。
でもまさかそんな理由だったとは……それこそ奇跡みたいなものだろう。
イリオーデのファインプレーで爆弾の憂いはなくなり、無事に狩猟大会は再度開催された。数日後に行われた仕切り直しの狩猟大会では、私は単独行動させてはならないと判断されたらしく、テントで保護者達に監視されていたのだけど。
だから狩猟大会の優勝者──……『英傑』が誰になるかなんて全く知る由もなかったのだが……まさかの人物が『英傑』になっていた。
その人物こそ、我が騎士イリオーデ・ドロシー・ランディグランジュ!
イリオーデは樹縛霊の樹液を採取してから丸太にして持ち帰ったのだが、なんとそれが建材としてかなりの希少価値があると認められたそう。
だから運営側もイリオーデを優勝にしたのでは、とメイシアが言っていたから間違いない。
さてその後はというと。フリードルまでもが獲物を捧げてきた上に、何故か色んな人が私に獲物を捧げた。きっと、無難に王女に捧げておくか……と安牌をとったのだろう。本当にやめてほしい。
その為、不本意ながら私が『女王』になってしまったのだ。
不幸中の幸いか、本来ならば皇帝が行う筈の優勝宣言と『英傑』『女王』への任命を、ハミルディーヒ国王との会談があるからとフリードルに丸投げした事で、皇帝はこの場に来なかった。
私個人としてはありがたい話だが、一国の皇帝がドタキャンで公務をサボるのはどうかと思う。
しかし……どうしてフリードルが終始不機嫌な様子だったのか。『英傑』の任命なんて機会、一年に一度しかないんだから次期皇帝としてもっとしっかりとやればいいのに。
そんな激動の数日間を経て、現在。
期間延長となり盛り上がりを見せる狩猟祭の主役となった、『英傑』を讃えるパーティーが王城では開かれていた。
時を同じくして『女王』となった私も、準主役ぐらいの立ち位置で何故か中心に据えられてしまい、休む間もない程にパーティーの主役をこなす。
ここぞとばかりに貴族達が話しかけてくるから疲れた。私もメイシアやローズとおしゃべりしたいよ。
どんどんと、作り笑顔を保つ事すら億劫になってきた頃。
令嬢達に囲まれていたイリオーデが突然こちらに来た。『英傑』となった彼の登場に、貴族達はサッと身を引く。
そして、私の目の前にて立ち止まった彼はふわりとマントを膨らませて跪き、こちらを見上げて柔らかく瞳を細めた。
「親愛なる王女殿下。どうか……『英傑』の誉にあやかり、私めと踊ってくださいませんか?」
大きな手のひらを差し出して、彼は小さく微笑む。
どうやらこれからダンスの時間のようだ。それに気づいたイリオーデが、『英傑』として『女王』を誘いに来てくれたのだろう。
「えぇ。喜んで」
流石はイリオーデだ。こんなにもタイミング良く貴族達から離れる口実を作ってくれるとは。
喜びから自然と緩む頬はいつも以上に笑う。
イリオーデの手を取って向かうは会場の中心。人々の注目を浴びながら、私達は踊った。
「こうやってイリオーデと踊るのもなんだか久しぶりね」
「私は貴女様の剣に過ぎぬ身にて。そう何度も、王女殿下のダンスのお相手を務める栄誉をあずかる事など叶いません」
「でも、心なしかダンス上達してない? またこっそり練習したの?」
「……はい。いついかなる場合でも貴女様のエスコートだけは万全に務めあげられるように、と」
ズバリ言い当てられて恥ずかしいのか、ほんのりと耳を赤くして、イリオーデは明後日の方を見た。
そんな彼にずいと近づき、ダンスの一部かのように体を密着させて文句を言う。
「練習する時は誘ってって言ったじゃないの。なんで誘ってくれないのよ」
ムッと眉を固めて、頬を膨らませる。いかにも私怒ってますよ感が出ている事だろう。
これにはさしもの冷静沈着を地で行くイリオーデとて、困惑する。
「っ、ええと……日々ご多忙であらせられる王女殿下を私なぞの都合にお付き合いさせるのはいかがなものかと、逡巡しまして……」
いや私、結構暇よ? よくセツとナトラと日向ぼっことか昼寝とかしてるし。
私の護衛騎士なんだからそれぐらい把握しているだろうに。彼の中では日向ぼっこも昼寝も仕事のうちだというのか?
「はぁ……無理強いしたい訳ではないし、別にいいけど。その代わり、今度一試合しましょうね」
「はい。喜んで」
特訓のお誘いをすると、模擬戦が好きなイリオーデはあどけなくはにかんだ。流れ弾を食らった周りの令嬢達は黄色い声をあげ、誰よりも近くでそれを見た私はあまりの眩しさに目を細める。
イリオーデとのダンスを終えるとフリードルとも踊る事になって、めんどくさい男の機嫌を取るのが本当に面倒だった。
何度アミレスと入れ代わろうと思った事か。
接待ダンスをなんとか耐え忍び、ようやくメイシアとローズと合流。相変わらずの可愛さに癒されつつ、流れで二人とも踊り、レオやリードさんとも踊った。
その途中でカイルとマクベスタもやって来たのだが……こんなにもお酒を飲みたがっている私を差し置き、彼等はお酒を飲んでいたのだ!
その事について当然「ずるい!」と噛み付いたのだが、
「まだ十五歳のお子ちゃまには早いっつの」
「約束しただろう。時が来れば、一緒に飲もう。それまではまだ一応我慢しておけ、アミレス」
赤と白のワイングラスをそれぞれ片手に持つ二人に、あっさりと躱されてしまった。
……まあ、でも。
マクベスタとメイシアと交わした約束。
そして、リードさんと交わした約束。
それがあるから──もしお酒が飲めなくても、悔しくはないかな。
16
お気に入りに追加
633
あなたにおすすめの小説
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、
皆で異世界転移したら、私だけがハブかれてイケメンに囲まれた
愛丸 リナ
恋愛
少女は綺麗過ぎた。
整った顔、透き通るような金髪ロングと薄茶と灰色のオッドアイ……彼女はハーフだった。
最初は「可愛い」「綺麗」って言われてたよ?
でも、それは大きくなるにつれ、言われなくなってきて……いじめの対象になっちゃった。
クラス一斉に異世界へ転移した時、彼女だけは「醜女(しこめ)だから」と国外追放を言い渡されて……
たった一人で途方に暮れていた時、“彼ら”は現れた
それが後々あんな事になるなんて、その時の彼女は何も知らない
______________________________
ATTENTION
自己満小説満載
一話ずつ、出来上がり次第投稿
急亀更新急チーター更新だったり、不定期更新だったりする
文章が変な時があります
恋愛に発展するのはいつになるのかは、まだ未定
以上の事が大丈夫な方のみ、ゆっくりしていってください
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる